SHOW−HEYシネマルーム25
  
     2010年下半期お薦め50作』が出版されました!
                      (2010(平成22)年12月25日出版)
    
                          
◆『シネマルーム25』は、私が2010年5月1日から10月末日までの6カ月の間に試写室または映画館で観た映画のうち、お薦め50作をまとめたものです。その見どころは、推理モノ、裁判モノの数々です。「袴田事件」を題材とした『BOX 袴田事件 命とは』や「3億円事件」を新解釈で描いた『ロストクライム―閃光―』という現実の事件の他、あの奇妙な事件、この恐ろしい事件をネタとしたすばらしい作品が次々と登場します。
しかもその舞台は、日本(『告白』)や韓国(『シー
クレット』『黒く濁る村』)の他、イタリアのボローニャ
(『ボローニャの夕暮れ』)、フランスの小さな村ヴェ
トゥイユ(『華麗なるアリバイ』)、デンマーク(『ミレ
ニアム2』『ミレニアム3』)から、イランのリゾート地
(『彼女が消えた浜辺』)や『エビータ』で有名なアル
ゼンチン(『瞳の奥の秘密』)までさまざまです。
「推理が命!犯人は誰だ?」と題した第2章収録
の名作の数々を味わって下さい。

◆『シネマルーム25』では第3章「男の生き方を考える」が特に充実しました。定年後の生き方をノスタルジックに描いた『RAILWAYS[レイルウェイズ]』を唯一の例外として、「男には、何としてもやらなければならないことが!」「男の決断とは?実行とは?」「権力闘争の中に生きる男たちの生きザマは?」「国を背負った男の生きザマは?」「定年後は?老年後は?」という見出しがピッタリあてはまる13本の名作がそろいました。男の意地と決断、そして国を背負った男達の生きザマを十分に味わって下さい。そして、それは女だって同じ。「あんな時代は?こんな時代は?」という、女にとってしんどかった時代はともかく、今や「ポルノが悪い?ゲイが悪い?」「女だって楽しく自由に!」。そんな女の主張が貫かれた映画を第4章の「女の生き方あれこれ」でしっかり確認しましょう。

◆『シネマルーム25』では私がいつも強調する第5章の「問題提起作」が5本と少なかったのが残念ですが、4時間38分の大作『ヘヴンズ ストーリー』は見応え十分です。ここでは『鉄男 THE BULLET MAN』や『ヌードの夜/愛は惜しみなく奪う』という邦画だけでなく、フランス版「七人の侍」たちの個性的な活躍(『ミックマック』)やメキシコからアメリカへの長距離縦断にみる「ロミオとジュリエットの悲劇」(『闇の列車、光の旅』)を、しっかり胸に刻みたいものです。

◆さらに『シネマルーム25』では第6章の「時代劇が復活!」が大ニュース。そして第7章「この女優に注目!」では『キャタピラー』で寺島しのぶが、『悪人』で深津絵里が世界的女優として認められたことが大ニュースです。『東京砂漠』ならぬロビンソン・クルーソーの日本版である『東京島』や韓国版である『彼とわたしの漂流日記』を軽く楽しみながら、世界へ羽ばたいた2人の女優の奥行きの深い演技をじっくりと味わって下さい。
                                                   以上