人物交遊録          

   羽佐間正雄氏(事務所だより第14号・2010年新年号)

 1969年夏の高校野球。松山商業VS三沢高校の決勝戦延長18回引き分けと翌日再試合を熱狂しながらTV観戦したのは、私が大学3回生の夏、帰省した松山で。その実況中継をしたのが羽佐間正雄さんだ。1954年にNHKに入局した彼は、以降プロ野球、高校野球、陸上、マラソン、ゴルフ、サッカー、スキーなどスポーツ全般の実況を担当したスポーツキャスターの草分け。オリンピックの実況中継は1964年の東京から1988年のソウルまで計11回というから恐れ入る。さらに、全米スポーツキャスター協会国際部門賞第一号で、殿堂入りを果たした唯一人の日本人だから、そんな人は雲の上の人?ところが意外や意外、そんな大先輩と私はここ数年大の仲良し。それは一体なぜ?
 彼との縁が生まれたのはゴルフ、カラオケ、旅行を通じてだが、中でも1番呼吸が合うのがカラオケ。アナウンサーが声がいいのは当たり前だが、ゴルフや競馬への情熱・執念と同様、彼の歌唱力は群を抜いている。彼とゴルフを競い合う友人は多いが、カラオケでは敵前逃亡の友人が多い中、私だけは敢然とカラオケでチャレンジ!その結果、23年間も続いている羽佐間さん主催のゴルフ会「愛声会」の懇親会では、ここ3回連続で私が生バンドをバックに竹内まりやの『人生の扉』を熱唱することに。昨年77歳の喜寿を迎えた彼は『勝者の流儀』を出版し、星野仙一、長嶋茂雄、王貞治、山下泰裕、鈴木大地などトップアスリートの知られざる原点を分析し、今年7月からは雑誌『WiLL』で「プロ野球黄金時代を築いたサムライ達」の連載を開始した。その筆力たるや実況中継力、司会力、歌唱力、記憶力、勝負力等々と同じく超一流。とにかく面白い。是非ご一読を!
 写真を見てのとおり、栄養状態の悪かった戦前の男とは思えない偉丈夫だが、それは鳩山由紀夫総理と同様もともと名家の生まれだから?赤穂浪士に詳しい人はハザマという姓を聞いただけでピンとくる人も?そんなスゲエおじさんと親しく交友させてもらえていることを、ここにあらためて感謝!羽佐間さん、いつまでもお元気で活躍して下さい。内緒のお話としては、すすきのの夜をまたの楽しみに・・・。
              
09年10月26日第23回愛声会のパーティー会場にて 羽佐間さんの08年の名著