旅行記  .

第7 中国(西双版納・昆明・麗江・大理 
               「雲南省大周遊8日間」)旅行記
             
(2004(平成16)年11月28日〜12月5日)

〔旅行の動機〕

1 一大決心の7泊8日
(1)
2004年12月に出版した『坂和的中国電影大観』で私は、「次回の中国旅行のターゲットとして考えているのは、第1に重慶と成都、そして昆明を訪ねる旅」と書いた(25頁)。しかし重慶と成都をセットにしたツアーはあるものの、雲南省にある昆明は西双版納(シーサンパンナ)・麗江・大理をめぐるツアーに組み込まれている。したがって、どちらかの選択を余儀なくされるわけだ。

(2)そこで私は西双版納・昆明・麗江・大理7泊8日の雲南省周遊ツアーを選択し、恐る恐る事務局長にその旨を伝えると、いとも簡単に「お好きなだけどうぞ!」とやさしい(?)返事が戻ってきた。さすが強力な事務局スタッフ!と信用し、「1週間ぐらい弁護士が事務所にいなくとも事務処理には支障はきたさない」と腹を決め、申込みをすることに。もちろん平日の1週間、事務所を留守にするわけだから、レンタルのワールドホンは必需品。これも昔は1日1000円もかかったが、今はインターネットで申し込めば1日315円だから8日間で約2500円と安いもの。電話さえあれば仕事はオーケーと割り切り、私としては一大決心の7泊8日の雲南省への旅に出かけることになった。

2 雲南省は『三国志』の諸葛孔明の世界
(1)
雲南省が少数民族の国であることはよく知られている。そして雲南省には25の少数民族が生活しているとのこと。私の大好きな『三国志』では、前半は魏・呉・蜀の三国の争いが中心だが、後半は劉備玄徳亡き後、ちょっとデキの悪い(?)2世皇帝・劉禅を奉じて、国力の弱い蜀の国を何とか維持し、魏の圧力に対抗していこうとする諸葛孔明の姿が中心に描かれる。

(2)そこで孔明が考えたことは雲南省への勢力拡大であり、「異民族」である「南蛮」の懐柔策だ。孔明と南蛮の王である孟獲との戦いは七度とも孔明が勝利したが、孔明はその度に捕えた孟獲を放したという。これが有名な「七縱七禽」であり、7度目に放された時ついに孟獲は孔明に心服し、蜀ヘの帰順を誓うことになった。これが蜀の諸葛孔明による雲南省の異民族である「南蛮」懐柔策の理想的な姿だ。三国志の中では孟獲率いる南蛮軍は異様な姿で象に乗って蜀軍に対抗したと書かれているから、かなりの蛮族だったはず。そんな雲南省に出かけて行ってホントに大丈夫・・・?

3 雲南省は漢方薬の宝庫
 
昔から高血圧気味の私は、かつて友人から「これは絶対効く!」とのふれこみで、「田七」粉なる顆粒状の薬を購入したことがある。結構高い値段だったが、まとめて大量に買い込んで一定期間飲み続けたが、いつの間にか放置してしまった。そして気がつけば既に賞味期限切れとなっていたため、泣く泣く処分した経験がある。この「田七」の出所が雲南省だ。その他、雲南省に行けばさまざまな漢方薬があるはず。果たしてどんなものがあるのか、興味をもって調べるのも今回の旅行の動機の1つだ。

4 昆明は『たまゆらの女』の舞台 
 
私の大好きな中国の美人女優鞏俐(コン・リー)が、珍しくも官能ラブロマンスもの(?)に登場したのが『たまゆらの女』(03年)。これは雲南省の昆明と四川省の重慶を結ぶ片道10時間の「火車」による長距離恋愛をテーマとしたもの。この映画では「三明」とされているが、これは昆明のことと推測され、白磁器の染付け絵師のコン・リーがここに住み、恋人の詩人が住む重陽(これも架空の名前で実際は重慶と推測)まで通っていくという設定だ。この詩人が贈った詩は『我的仙湖』というもので、三明にある美しい湖をうたったもの。現実に昆明には昆明湖という中国で9番目に大きい湖があるが、果たしてこれがその湖なのか?旅行に行く前から興味津々だ。こんな風に映画から自分なりの想像力を膨らませて旅行をすれば、見聞も一層広がろうというものだ・・・。

5 全く知らなかった西双版納(シーサンパンナ)
 中国のガイド本を見てもなかなかシーサンパンナという頁が見つからなかったが、何回か調べるうちに、西双版納=シーサンパンナであること、そしてまたその中心地が景洪だということがわかった。雲南省の南西部にあるこの景洪市は、シーサンパンナタイ族自治州にあり、その南西はミャンマー、南東はラオスとの国境に近いところ。事前によくガイド本を見て勉強しなければと痛感。その他の昆明、麗江、大理についても、その名前は知っていても、具体的にどこにあり、どんな少数民族が生活しており、どんな特徴があるのかはほとんど知らなかっため、事前勉強はしっかりと・・・。そのためガイド本による知識と情報はバッチリ。これらの位置関係については読者の皆様も多分ご存知ないと思うので、以下の旅行記を理解するために、雲南省全体の略図を下記に掲げておこう。




〔今回のツアーの特徴〕

1 日程の変更
 私が今までに体験した@北京、A杭州、B桂林の3回の中国ツアー旅行は、こちらが日程を決めて申し込めば、即オーケーとなっていた。しかし今回は当初11月19日出発で申し込んだが、これは募集人員が集まらなかったため、一週間後の11月26日出発のものに切りかえざるをえなかった。なぜそうなったのかはよく考えてみると、これぐらいの長期ツアーの参加者は、時間的余裕のある人が多いところ、11月23日の祝日を含む11月19日出発ツアーの方が多少値段が高かったためと推測される。さらに旅行社である「クラブツーリズム」の都合によって、26日出発が28日出発に変更されたが、これは飛行機の便の関係とのことだからやむをえないもの。もっともそのおかげで、多少私の予定にも変更せざるをえないものが出てきたが・・・。

2 添乗員の同行
 出発の数日前、クラブツーリズムの浮津さんと名乗る女性から電話があった。それは彼女が添乗員として同行しますというお知らせと旅行の服装についてのアドバイスだった。すなわち1日目に行く西双版納はかなり南の方にあるため日中は20度を超す気温だが、麗江最大の観光地である玉龍雪山は標高5596メートルの高地にあるため、かなり気温が低く防寒服が必要とのことだった。その内容はガイド本から得ていた私の知識と同じだったものの、あらためて直前に具体的に聞かされると、「いよいよか」という実感が強くなってきた。

3 参加者の数とグループ数は?
 私が気になっていたのは参加者の数とグループ数のこと。浮津さんにそれを聞くと、私たち2人を含めて総計16名のツアーとのこと。また二人連れがほとんどだが、一人参加者も数名いるとのこと。それによって、大勢のグループはいないと一安心するとともに、思ったより総人数が少ないことに満足。これなら十分親睦を深めながらの団体行動が可能だろうと思ったが・・・?

4 ツアーのメンバーたち
 夕方4時出発のため2時に関空に集合し、参加者16名全員が浮津さんの「点呼」を受けた。そこではじめて参加メンバーの顔ぶれを見ると、予想どおり年配の夫婦連れが主だったが、一人参加者が6名もいることにビックリ。


〔旅行日程メモ〕

(1日目)2004(平成16)年11月28日    1日目旅行記
                                      
 
(2日目)2004(平成16)年11月29日    2日目旅行記
                                      2日目写真

(3日目)2004(平成16)年11月30日    3日目旅行記
                                      3日目写真
 
(4日目)2004(平成16)年12月1日     4日目旅行記
                                      4日目写真

(5日目)2004(平成16)年12月2日     5日目旅行記
                                      5日目写真

(6日目)2004(平成16)年12月3日     6日目旅行記
                                      6日目写真

(7日目)2004(平成16)年12月4日     7日目旅行記
                                      7日目写真

(8日目)2004(平成16)年12月5日     8日目旅行記
                                      8日目写真

(雲南省7泊8日旅行についての坂和的総評) 総 評

 旅行記  本文
 (朝日21関西スクエア会報 vol70)