旅行記

第12 上海旅行記
(2008(平成20)年8月22日~8月24日)


[今回の上海旅行の動機]

1 目的は出版の打合せ
(1)今回の上海への2泊3日旅行の目的は、日本在住のバイリンガル作家である毛丹青先生のプロデュースによって中国語による『坂和的中国旅紀行・電影紀行』の出版を具体化するため、出版社の編集者と打合せをすること。

(2)出版社は「上海文芸出版社」。ここは08年4月2日の「中国の人気作家蘇童が行く関西の旅 歓迎座談会」の際、社長の王鋼氏や同社が出版している『旅遊天地』の編集長の夏青根氏と名刺交換をした出版社で、毛丹青先生の旅をテーマとした出版をたくさん手がけているところ。
 夏青根さんと毛先生は現在「中国の人気作家蘇童が行く関西の旅」をまとめる作業をしており、秋にはその本が出版される予定となっている。その夏青根さんは日本語はしゃべれないが、日本での座談会の際に毛先生を通じて顔見知りになっていることが大きな強み。

(3)翻訳・通訳は東京から駆けつけてくれた王淑敏先生。私の書いた中国電影の評論をそのまま翻訳するだけでも大変だが、やはりそれでは中国で売れる本にすることは土台ムリ。あくまで中国人読者向けのアレンジが必要だから、翻訳はやはりプロでなければ。
 そんな思いの中で毛先生が推薦してくれたのが、東京で司法通訳の仕事もしているという王淑敏先生。会うのは今回上海での合流がはじめてだが、十分意思疎通を図り、今後頻繁に打合せができるよう人間関係を構築しなければ。

2 出版企画の内容は?
(1)中国語による『坂和的中国電影論』の出版企画は、2007年10月10日に行った北京電影学院での特別講義の前後から『坂和的中国電影論』を何らかの形で中国の人たちに中国語で出版したいと言い始めたところから具体的に始まった。したがって、それは2002年6月から続いている『SHOW-HEYシネマルーム』1~19を原型とし、『シネマルーム5』(『坂和的中国電影大観1』)で載せたような①「坂和的中国映画のバイブル」、②「坂和的中国旅行体験と中国映画」、③「坂和的地図からみる中国映画」、④「坂和的中国映画監督列伝」等をミックスさせたようなイメージ。

(2)そんな発想の下で、07年10月中旬から留学生のYが紹介してくれたS先生との打合せが進んでいたが、計画は大幅に変更され、S先生の構想が全面に出ることに。ところが、残念ながらその後YもS先生も忙しく、なかなか時間がとれないため事実上中断・頓挫。

(3)中国語での出版が再浮上してきたのは、「中国の人気作家蘇童が行く関西の旅 歓迎座談会」で毛先生と知り合ったことを契機としたもの。「中国の人気作家蘇童が行く関西の旅 歓迎座談会」で作家の蘇童氏や女優の田原(ティエン・ユエン)さんはもちろん、日本の名だたる中国文学研究者の先生たちと知り合いになれたのは大きな成果。他方、毛先生も中国映画に詳しい大阪のオモロイ弁護士という私のキャラに興味を持ってくれたようで、以降何度も食事をしながら出版の構想を練りあげていくことに。

(4)出版企画の内容が、坂和による中国の旅をメインとし、それに中国映画を付け加えるという方向に大きく転換したのは、08年8月13日の打合せによって。私もちょうど『シネマ5』で書いた「坂和的中国旅行体験と中国映画」を膨らませようとしていたところだったため、ここで2人のベクトルが完全に一致した。
 そこで私は、第1編として2000年8月から始まった①大連・旅順・瀋陽旅行(2000年8月10日~14日)、②西安・敦煌旅行(2001年8月9日~14日)、③北京旅行(2003年11月1日~4日)、④杭州・紹興・烏鎮旅行(2004年3月31日~4月3日)、⑤桂林・深圳・広州旅行(2004年6月10日~13日)、⑥西双版納・昆明・麗江・大理旅行(2004年11月28日~12月5日)、⑦曲阜・泰山・済南・青島旅行(2005年10月20日~24日)、⑧上海・杭州・烏鎮・無錫・鎮江・揚州・蘇州・周庄旅行(2006年3月16日~20日)、⑨北京旅行(2007年10月7日~11日)の中国旅行の旅行記をメインとし、その旅行先に関する中国映画をピックアップすることに。そうすると、第1編としてまとめた「坂和的中国旅紀行」だけでも相当なボリュームになった。また、それ以外に第2編「シネマからみる中国王朝紀行」、第3編「中国地図からみる、坂和的中国シネマ紀行」を設定し、そこには第1編に入りきらない『シネマ5』『シネマ17』で評論した中国映画を入れ込んだから、総ページ数は膨大な量に。
 8月22日の出版社との打合せに向けて、8月14日から集中してやったこの作業が役に立ったことは言うまでもない。ただ、これはあくまで素材。出版社はこんな企画に興味を示してくれるか、またこれをどうアレンジし、どう料理していくか、そのための打合せに勇んで上海へ旅立つことに。

                                               以上
                                 2008(平成20)年8月27日記

[旅行日程メモ]

(1日目)2008(平成20)年8月22日    1日目旅行記 
                                     1日目写真
                                  略図
                                

(2日目)2008(平成20)年8月23日     2日目旅行記 
                                 
2日目写真


(3日目)2008(平成20)年8月24日     3日目旅行記 
                                 3日目写真

(余話)                        余話