日16-52 (ショートコメント)

「ガルム・ウォーズ」
    

                      2016(平成28)年4月20日鑑賞<東宝試写室>

監督:押井守
カラ/メラニー・サンピエール(声の出演:朴璐美)
ウィド/ランス・ヘンリクセン(声の出演:壤晴彦)
スケリグ/ケヴィン・デュランド(声の出演:星野貴紀)
ナシャン/サマー・ハウエル
2016年・日本、カナダ合作映画・93分
配給/東宝映像事業部

◆押井守監督は『うる星やつら』シリーズや『機動警察パトレイバー』シリーズ等で独自の領域を切り開いてきたが、その作品について、私は『パトレイバー 首都決戦』(15年)(『シネマルーム36』未掲載)しか観ていない。『パトレイバー 首都決戦』は実写版だったからまだ私でも理解できたが、常々「すべての映画はアニメになる」と公言している押井守監督の「アニメ」作品は私にはどうも・・・。
 私が若い頃のアニメの大傑作『宇宙戦艦ヤマト』(77年)は私でも十分受け入れられたが、67歳になって今更押井監督のアニメの「世界観」を一から勉強するのはちょっと・・・。

◆『宇宙戦艦ヤマト』を楽しむについては、かつて日本が世界に誇った戦艦「大和」の理解の他、「ガミラス帝国」「イスカンダル星」「地球防衛艦隊」「放射能除去装置 コスモクリーナーD」「波動砲」等々の理解が不可欠。それと同じように、本作についても惑星・ガイアやその周囲を回る戦いの星・アンヌンの理解、そして、アンヌンの上で部族同士の戦いを続けるガルム等の理解が不可欠だ。
 映画冒頭、「遥かなる古代、戦いの星・アンヌン。ここには『ガルム』と呼ばれるクローン戦士が生息し、果てしない争いを繰り広げていた。かつてガルムには8つの部族があり、それぞれ役割に応じて創造主・ダナンに仕えていた。あるときダナンが星を去り、その後の覇権をめぐって部族の間に戦いが生じたのである。長きにわたる争いの末に5部族が絶滅し、残るは空を制する『コルンバ』、陸を制する『ブリガ』、そして情報技術に長けた『クムタク』の3部族だけとなった。」という重々しいナレーションが流れるが、そもそも、それを聞いても私にはチンプンカンプン。
 スクリーン上に見る映像は美しいが、その戦いの意味を理解するのは、『宇宙戦艦戦艦ヤマト』レベルの理解力では到底無理・・・?

◆本作の主な登場人物は①カラ(メラニー・サンピエール)、②ウィド(ランス・ヘンリクセン)、③スケリグ(ケヴィン・デュランド)の3人。『ホビット』3部作はホビットたちの旅を描く壮大な物語だったが、本作では奇妙な縁で結ばれたこの3人が続ける「奇妙な旅」がメインストーリーになる。
 その程度のことはわかるものの、その途中で展開される「あの戦い」「この戦い」の意味は私にはほとんどチンプンカンプン・・・。従って、一応のストーリーが終わり、それが単なる次の争いの序章にすぎないことがわかっても、もうそれ以上はノーサンキュー。
                                  2016(平成28)年4月22日記