洋16-42 (ショートコメント)

「マジカル・ガール」
    

                 2016(平成28)年4月3日鑑賞<シネ・リーブル梅田>

監督・脚本:カルロス・ベルムト
ダミアン(バルバラとの「過去」をもつ元教師、バルバラの守護天使)/ホセ・サクリスタン
バルバラ(心に闇を抱える美しい人妻)/バルバラ・レニー
ルイス(アリシアの父)/ルイス・ベルメホ
アルフレド/イスラエル・エレハルデ
アリシア(白血病で余命わずかな12歳の少女)/ルシア・ポジャン
アダ/エリザベト・ヘラベルト
/オリベル・ミケル・インスーア
アデーラ/テレサ・ソリア・ルアーノ
ハビエル/ダビド・パレハ
2014年・スペイン映画・127分
配給/ビターズ・エンド

◆スペインで、第62回サン・セバスチャン国際映画祭グランプリ、監督賞、第29回ゴヤ賞(スペイン・アカデミー賞)主演女優賞をはじめとする多くの賞を受賞!そして、「独創的なストーリー、巧みな構成、予想を裏切る結末!スペインが生んだ驚異の才能カルロス・ベルムト衝撃の劇場デビュー!」というチラシのうたい文句を見て、こりゃ必見!と思い劇場に足を運ぶことに。

◆映画冒頭、奇妙なコスプレ少女(?)アリシア(ルシア・ポジャン)が登場し、日本語の軽快な音楽が流れる中、一人でダンスを。後で調べたところ、このアリシアは日本のアニメ『魔法少女ユキコ』の大ファンで、彼女の願いはコスチュームを着て踊ることらしい。また、この曲はかつてアイドルだった長山洋子のデビュー曲『春はSA-RA SA-RA』らしいが、映画鑑賞中の私には何のことかサッパリわからないまま・・・。これではこの映画が面白いはずがないのは当然・・・。

◆導入部では、12歳の少女アリシアが教室で教師のダミアン(ホセ・サクリスタン)からこっぴどく叱られるシーンが登場するが、そこでアリシアは魔法のような「ある対応」を。これによってダミアンの心がいたく傷ついたのは当然だが、それがその後のストーリー展開にいかなる影響を・・・?
 他方、アリシアの父ルイス(ルイス・ベルメホ)は娘のコスプレ願望を満たすべく高価な衣装を購入しようとしたが、カネのない彼は金持ちの夫を持つ美しい人妻バルバラ(バルバラ・レニー)に対して不倫をネタに大金を要求していくことに。これでは、その後のストーリーがミステリーじみた展開になっていくこと必至だが・・・。

◆私にはほとんどワケがわからない本作については、Machinaka氏が「Machinakaの日記」というブログで「ネタバレあり徹底解説!作風に最も影響を与えたのは日本のアニメだった!?『マジカルガール』批評番外編」という解説をしている。そして、そこでは、「(ネタバレあり)理解できない『動機』」は「『もともと明確な答えを用意していないから』です。」と明快な(?)解説がされている。さらに、その解説では、カルロス・ベルムト監督が本作に最も影響を与えたアニメが『新世紀エヴァンゲリオン』だったと語っていることが明らかにされ、この解説者はそれによって全て納得できたと書いている。
 しかし、そもそも『新世紀エヴァンゲリオン』の名前は知っていても、その内容を全然知らない私には、それでも本作の内容はサッパリわけがわからないままだったから、そんな私にはもはやつける薬がない・・・?

◆本作は<世界><悪魔><肉欲>という3つの章で構成されている。そして、脅迫されたバルバラが緊急にお金を作るためにお金持ちのサディストから半殺しにされるストーリーが展開していくが、とにかく私にはなぜそんなストーリーになるのかサッパリわからないままだ。そして、本作ラストには、再び導入部の魔法とそっくり同じようなシーンが登場して終了するから、私の口があいたまま塞がらなかったのは仕方ない。
 本作のような映画は、よほど事前に勉強して鑑賞するか、それとも最初から理解不能としてパスするかのどちらかを選ばなければ・・・。
                                  2016(平成28)年4月5日記