弁護士 坂和章平による
   「独断」と「偏見」にもとづく

                映 画 評 論
                  2009年上半期(2009年1月1日~8月30日分)
                         更新日 2011(平成23)年5月21日

 〔目 次〕
               注) タイトルの後ろの(年)の表示は映画の製作です。
                  本文はネタバレを含みます。

洋09-1 ゴッドファーザー デジタル・リマスター版(1972年)
                                
 
        <梅田ブルク7>            2009年1月1日鑑賞
        (アメリカ映画)              2009年1月6日記
   ・・・私が洋画ベスト5の1つに挙げるギャング映画の不朽の名作がコレ。
    フランシス・フォード・コッポラ監督と名優アル・パチーノの栄光のスタート
    点がここにあったことをきっちり確認しよう。
      血で血を洗うギャング抗争の防止策を考えたいが、それ以上に
    「ファミリー」という独特の存在と濃密な人間関係の魅力にどっぷり
    浸ってしまうはず。
      やはり人間の本性はこんな映画から学ばなくっちゃ・・・。


日09-2 地球でたったふたり(2007年) 
        <ホクテンザ1>            2009年1月2日鑑賞
        (日本映画)               2009年1月5日記
   ・・・情報はチラシ1枚のみ。前評判はゼロ。そんな映画でも、ホクテンザ
    ではたまにこんな掘り出しモノが!
      格差、格差と騒ぐのは嫌いな私だが、少女期にこのような絶望的な
    状況に置かれたら・・・?8歳と6歳で姉妹となってから7年。15歳と13歳
    で家出をした2人を待つ東京新宿での現実は?
      どこで、どのように歯車が狂ったのか?なぜ悪いことをしていない
    2人が逃げに逃げなければならないのか?2人だけの逃避行はホントに
   実現できるのか?
    安モノのテレビドラマではない、こんな「ホンモノ」をしっかり鑑賞しよう。


洋09-3  カラヤン フィルム・コンサート 
             
プッチーニ:歌劇《蝶々夫人》(1974年)
 
        <テアトル梅田>            2009年1月2日鑑賞
        (シネオペラ)               2009年1月19日記
   ・・・プッチーニの名作オペラをはじめてフルに鑑賞。
     ピンカートンがこんな身勝手な男だったとは!逆に、20世紀初頭の没落
    士族の娘がこんな潔い教育を受けていたとは!
     「洋妾(ラシャメン)」という言葉の意味を再認識するとともに、1月20日に
    発足するオバマ新政権との距離感を本音でさぐり、日本独自のスタンスを
    明確にしなければ。
     それが、悲しい結末を迎えた蝶々夫人に対して100年後を生きる私たちが
    報いる正しい道筋では・・・?


洋09-4 動物農場(1954年)      
        <テアトル梅田>            2009年1月3日鑑賞
        (イギリス映画)              2009年1月5日記
   ・・・ジョージ・オーウェルには『1984年』の他にこんな問題作も!強欲な
    農場主を追放した動物たちは、「すべての動物は平等である」等の憲法
    を制定し、豚のスノーボールをリーダーとする動物農場を建設したが・・・。
      権力の腐敗はくり返されるもの。スノーボールを追放し、新たな
    権力者となっったナポレオンの政権運営のサマを見ていると、
    その実態がよくわかる。そんな寓話を、1954年のアニメ映画が実に
    イキイキと。
      『蟹工船』ブームに湧き、権力批判をするのもいいが、ホントに国を
    変えるにはこの動物たちのように行動しなければ。そしてそのためには、
    理論武装とリーダーが必要。しかし、政権交代後の新政権の中身は・・・?


洋09-5 歌劇《ヘンゼルとグレーテル》 
                  3幕のメルヒェン・オペラ
(2008年)
 
        <梅田ブルク7>            2009年1月4日鑑賞
        (Livespire(オペラ))         2009年1月7日記
   ・・・有名なグリム童話のオペラを初鑑賞したが、ストーリーは予想通り
    単純。しかし、「お菓子の魔女」の企みを見ていると、グリム童話らしい
    恐ろしさもタップリと・・・。
     貧乏なほうき職人の子供ヘンゼルとグレーテルが森の中に入ったのは
    なぜ・・・?兄妹はいかにして「お菓子の魔女」をやっつけるの・・・?
     そして、最後に訪れる大団円の中、大合唱で歌われる教訓とは・・・?


日09-6 20世紀少年ー第2章ー最後の希望(2008年) 
        <東宝試写室>          2009年1月6日鑑賞
        (日本映画)             2009年1月8日記
   ・・・「血の大みそか」から15年。今や日本国はヒトラー支配以上
    の“ともだち”支配が貫徹されていた。そんな第2章のヒロインは、
    キリコが産んだ娘カンナ。高校生となった彼女はどんな活躍を?
      また、秘かに抵抗活動を続ける秘密基地の仲間たちも、ケンヂを
    除いて健在。この新旧合同の抵抗地下組織が頑張れば・・・。
      他方、今や“ともだち”の権威はローマ法王と会見するほどの
    世界的レベル。「EXPO2015」に向けてその活動を加速させて
    いるが、第2章ではあっと驚く大事件が・・・。そのスケールの大きさ
    はケタ違い。
      もっとも、これについてはイエス・キリストの承諾やローマ法王の
    オーケーがあるのか、私は少し心配だが・・・。


洋09-7 カラヤン フィルム・コンサート
        
 ワーグナー:歌劇《ラインの黄金》(1978年)
 
        <テアトル梅田>          2009年1月7日鑑賞
        (シネオペラ)             2009年1月19日記
   ・・・オペラファンの夢は、バイロイト音楽祭でワーグナーの『ニーベルングの
    指輪』4部作を鑑賞することだが、私にもそのホンの一部の真似ゴトができた
    のはラッキー。
     1978年の映像は「ゲキ×シネ」「シネマ歌舞伎」「UKオペラ」に比べると
    お粗末だが、それでも雰囲気だけは満喫。
     そこで私が感じたのは、階級社会と身分差別、そして天上の神々の
    強欲さ・・・。さて、あなたの「感動」と「感想」は?


洋09-8 シリアの花嫁(2004年)     
        <東映試写室>            2009年1月8日鑑賞
        (イスラエル、フランス、ドイツ映画)  2009年1月13日記
   ・・・ハマスが実効支配しているガザ地区に今全世界の目が注がれて
     いるが、北東のシリアと接するゴラン高原は誰のもの?イスラエルの
     実効支配と国境線の設定をどう考えれば・・・?
       対馬に対する韓国の実効支配にもノー天気な日本人にはわかり
     にくい、悲しい花嫁の実態がここに!
       軽薄短小な娯楽作品にうつつを抜かさず、たまにはこんな
     骨太の社会問題作でしっかり勉強しなければ・・・。


洋09-9 ディファイアンス(2008年)    
        <東宝東和試写室>        2009年1月9日鑑賞
        (アメリカ映画)            2009年1月13日記
   →
大阪日日新聞「弁護士坂和章平のLAW DE SHOW」(09.2.7)掲載
   ・・・ベラルーシの森の中に、こんな奇跡の物語があったとは!ナチスドイツに
    よるユダヤ人狩りを逃れた1200人ものユダヤ人を率いるのは、
    モーゼならぬユダヤ人三兄弟。
      3年間にもわたるそんな森の中のコミュニティは、どのようにして
    構築されたの?そして、そのことの歴史的な価値の大きさは?
      イスラエルによるガザ地区への軍事攻撃が大問題になっている今、
    ユダヤ人問題を考えるについての絶好の教材が・・・。


洋09-10 歌劇《ジュリオ・チェーザレ(ジュリアス・シーザー)》
                    3幕のオペラ(2005年)
 
        <梅田ブルク7>        2009年1月11日鑑賞
        (Livespire(オペラ))      2009年1月13日記
   ・・・映画『クレオパトラ』(63年)はスペクタクル史劇としてすばらしかった
    が、ヘンデルのオペラは?
      1724年の初演時と音楽や歌詞、セリフは変わらないはずだが、
    2005年8月のグラインドボーン音楽祭での演出の斬新さに注目!
      女性声のシーザーにもビックリだが、三つ揃いのスーツや銃の
    登場にもビックリ。
      一曲ごとに魂を込めて歌い込まれる名曲のオンパレードが、227分
    という長丁場となった原因だが、それはきっと充実感、満足感とイコール。
      1年に1度や2度は、こういう至福の時間をもたなくちゃ・・・。


日09-11 ICHI(2008年)         
        <ホクテンザ2>        2009年1月12日鑑賞
        (日本映画)           2009年1月13日記
   ・・・遅ればせながら、綾瀬はるかによる女座頭市を観賞。勝新やたけしとは
    異なる寡黙なクールビューティー市の魅力を、エンタメ作品と割り切って
    タップリと!
      瞽女(ごぜ)として艱難辛苦をなめてきた市の人生には、やはり女
    なればこその悲しみが・・・。すると、それを支えるのはやはり男の役目?
    中村獅童扮する万鬼も強いが、市の助っ人(?)十馬だって・・・?
      さて、白河組が仕切る美藤宿の体験によって、市の人生観と男性観
    にはいかなる変化が・・・?


洋09-12 コッポラの胡蝶の夢(2007年)  
        <角川映画試写室>               2009年1月15日鑑賞
  (アメリカ、ドイツ、イタリア、フランス、ルーマニア映画) 2009年1月19日記
   ・・・フランシス・フォード・コッポラ監督が、68歳にしてこんな枯れた(?)
    パーソナルな作品を!
     『ゴッドファーザー』(72年)や『地獄の黙示録』(79年)のテイストとは
    大違いの、コッポラ流「胡蝶の夢」とは?
     原作はルーマニア文学の巨匠ミルチャ・エリアーデの『Youth Without
    Youth』だが、そのテーマは?そして、落雷の中一命をとりとめた主人公
    がみせる、摩訶不思議な人生とは?
     いかに理解し、いかに解釈するかはあなたの自由だが、そこで問われる
    のはあなたの感性!しっかりコッポラ監督と勝負しなければ・・・。


洋09-13 フェイク シティ ある男のルール(2008年)  
        <角川映画試写室>        2009年1月15日鑑賞
        (アメリカ映画)            2009年1月16日記
   ・・・フェイクとは「デッチあげる」だが、なぜロスが『フェイク シティ』に?
      デカ殺しの報復をめぐって露呈される、ロス市警の腐敗と内部抗争
    のサマは?
      突撃隊長を自認する刑事(キアヌ・リーブス)と、署長・市長への野心
    を持つ上司(フォレスト・ウィテカー)を軸とした、あっと驚く展開、ヒネリ、
    結末に注目!
      なお弁護士的には、あまりにもメチャクチャな捜査のあり方や適正
    手続に対するチェックの視点を忘れずに・・・。


洋09-14 花の生涯~梅蘭芳~
       (梅蘭芳/Forever Enthralled)(2008年)
 

        <角川映画試写室>      2009年1月16日鑑賞
        (中国映画)             2009年1月19日記
  →大阪日日新聞「弁護士坂和章平のLAW DE SHOW」(09.4.11)掲載
   ・・・陳凱歌(チェン・カイコー)監督が、京劇の伝説的女形梅蘭芳
    (メイ・ランファン)の波瀾万丈の人生に着目!
      売りは、黎明(レオン・ライ)演ずる女形スター梅蘭芳と章子怡
    (チャン・ツィイー)演ずる男形女優孟小冬(モン・シァオトン)
    の異色共演だが、私の目は若き日の梅蘭芳を演ずる余少群
    (ユィ・シャオチュン)に。そのゾクゾクする色気には、きっとあなたも
    ゾッコン・・・。
      孫紅雷(スン・ホンレイ)、王学坼(ワン・シュエチー)そして陳紅
    (チェン・ホン)という陳凱歌ファミリーの名演技もあって重厚なドラマ
    に仕上がっているが、さて『さらば、わが愛/覇王別姫』(93年)
    越えは?
      また中国では大ヒット中だが、『三国志』ほど梅蘭芳を知らない日本
    での、興行収入における『レッドクリフ』(08年)越えは?


日09-15 悪夢探偵2(2008年)        

        <テアトル梅田>      2009年1月20日鑑賞
        (日本映画)          2009年1月24日記
   ・・・映像美とカメラワークの巧みさはさすがだが、「怖い!」のくり返しと
    過大な音響効果には少しウンザリ・・・。
      またなぜ塚本晋也監督は、こんなに「悪夢」に固執するの?ワケの
    わからない映画が苦手な私には、それが不明。
      早く『六月の蛇』(02年)のようなテーマで、美女を主人公にした
    映画に回帰してほしいものだが・・・。


日09-16 斬/KILL(2008年)
        OPENING
        第1話『キリコ』
        第2話『こども侍』
        第3話『妖刀射程』
        第4話『ASSAULT GIRL2』    

        <テアトル梅田>      2009年1月20日鑑賞
        (日本映画)           2009年1月24日記
   ・・・世界の巨匠押井守監督がチャンバラをテーマとし、若手監督と共に
    オムニバスを。
      『こども侍』と『妖刀射程』は若手監督らしいオリジナリティに溢れて
    いるが、復讐モノの『キリコ』はちょっと気持が悪い。また『ASSAULT 
    GIRL2』は、テーマは深遠だが私には理解不可能で、カッコのつけ
    すぎ・・・?
      若手教育の試みとしては、ナイスチャレンジだが・・・。


洋09-17 パッセンジャーズ(2008年)  

        <GAGA試写室>      2009年1月21日鑑賞
        (アメリカ映画)         2009年1月23日記
   ・・・ハドソン川の奇跡では155人の乗客乗員全員が無事だったが、
    この映画では5人の生存者を除いて全員死亡!
      そこで登場したのがアン・ハサウェイ扮する若きセラピストだが、
    彼女の果たすべき役割とは・・・?
      事故後も気分の高揚感を維持する男への個別訪問を軸とした前半
    1時間のストーリー展開から一転し、ラスト30分は予測不可能な
    ミステリーに!
       さあ、この映画についてあなたはどう理解し、どう納得?


日09-18 罪とか罰とか(2008年)       

        <GAGA試写室>      2009年1月22日鑑賞
        (日本映画)           2009年1月23日記
  大阪日日新聞「弁護士坂和章平のLAW DE SHOW」(09.2.28)掲載

   ・・・まずは、世界の文豪ドストエフスキーの向こうを張った(?)ような、
    ふざけたタイトルにビックリ!
      次に、KERA監督の常連を含む多彩なキャラが織りなす、ハチャメチャ
    で予測不可能な物語の展開にビックリ!
      そして、16歳の「神童」成海璃子が、こんなコメディでも魅せる神童ぶり
    にビックリ!そんな作品への私の評価が高いことは、星の数を見れば
    明らか。
      早速、大学のゼミの教材に使ってみれば・・・。


洋09-19 そして、私たちは愛に帰る(2007年)  

        <テアトル梅田>        2009年1月25日鑑賞
        (ドイツ、トルコ映画)       2009年1月28日記
   ・・・若きトルコ系ドイツ人監督ファティ・アキンの「トルコとの愛憎関係」
    という問題意識が、『愛より強く』(04年)に続く大傑作を生み出すことに!
      3組の親子が紡ぎ出すストーリーは日本人には少し難しいが、
    その充実度はピカイチ。さらに、ちょっと長すぎる邦題もピッタリ!
       ドイツにはこんなすごい若手監督がいることに感激!それに比べ
    ると、と言っちゃダメなのだが・・・。


洋09-20 レボリューショナリー・ロード 燃え尽きるまで(2008年)
                                  
 

        <梅田ピカデリー>      2009年1月25日鑑賞
        (アメリカ映画)          2009年1月29日記
   ・・・レオナルド・ディカプリオとケイト・ウィンスレットの共演は、『タイタニック』
    (97年)以来11年ぶり。2人の美男美女の成長ぶりをじっくりと!
      オバマ新政権誕生の54年前、つまり、1955年のアメリカにおける
    理想的な若夫婦像とは?また、彼らの夢とは?そして、その挫折とは?
      ケイト・ウィンスレットの夫であるサム・メンデス監督演出のエッチ
    シーンには「不満あり!」だが、激しい夫婦ゲンカは舞台並みの迫力が。
      賞取りレースでの健闘を含め、必見の問題提起作!


洋09-21 7つの贈り物(2008年)       

        <ソニー・ピクチャーズ試写室>   2009年1月26日鑑賞
        (アメリカ映画)              2009年1月28日記
   ・・・タイトルとはいかにも不似合いな、痩せ細り、病的なウィル・スミス
     の登場にビックリ!あれっ、彼にはこんな一面があったの?
      「ミステリーに始まり、愛の物語を経て、全く予想外の結末を迎える
     ストーリー」らしいが、その秘密を明かすことは、WARNING!
      したがって、この映画に関しては、私の評論は抽象的にならざるを
     えない。よってその真相解明は、あなた自身の目で・・・。


洋09-22 三国志(THREE KINGDOMS RESURRECTION OF THE DORAGON)
                          (2008年)
 

        <GAGA試写室>        2009年1月29日鑑賞
        (中国映画)             2009年1月31日記
   →大阪日日新聞「弁護士坂和章平のLAW DE SHOW」(09.2.14)掲載
   ・・・「三国志」を2時間弱で完全映画化?そりゃ絶対無理。この映画は
     「The Life of 趙雲」。
       超有名な劉備の妻子救出劇が前半のハイライトなら、クライマックスは
     五丈原の戦いならぬ、鳳鳴山の戦い。そこに対峙するのは
     曹操の孫娘、曹嬰。さて、そんな史実ってあり?そんな頭の固いことを
     言ってはダメ。映画は想像力の芸術として楽しまなくちゃ・・・。


洋09-23 バーン・アフター・リーディング(2008年) 

        <試写会・TOHOシネマズ梅田>  2009年1月29日鑑賞
        (アメリカ映画)              2009年1月31日記
   ・・・アカデミー賞4部門受賞の「ノーカントリー」(07)に続くコーエン兄弟の
    ブラックコメディ「怪作」に注目!「あて書き」されたジョージ・クルーニーや
    ブラッド・ピットをはじめとする5人の俳優のキャラはそれぞれ変な奴ばかり。
     テーマは疑心暗鬼。そしてストーリーの核はCIAの秘密情報。それに
    絡むのが離婚と不倫、そして出会い系サイトによる色模様・・・。
     こんなハチャメチャな映画ながら、コーエン兄弟最大のヒット作となった
    のは、やはり脚本のすばらしさ。この映画は評論を読むだけではダメ。
    あくまで、自分の目で観なければ・・・。


日09-24 ハルフウェイ(2009年) 

        <GAGA試写室>        2009年1月30日鑑賞
        (日本映画)             2009年1月31日記
   ・・・志望校優先?それとも彼女優先?コクった後にそんな論点が浮上!
     小樽の美しい風景をバックに展開される、高校3年生のピュアな恋。
    それが北川悦吏子監督の演出と北乃きいの瑞々しい演技によって
    すばらしい作品に。
     一瞬私も心が洗われたような気がしたが、それって錯覚?しかし、
    一瞬だけでも価値があるのでは?
     人間いくつになっても、ピュアさと瑞々しさを失ってはダメなことを痛感!


日09-25 Beauty うつくしいもの(2007年) 

        <角川映画試写室>      2009年2月3日鑑賞
        (日本映画)             2009年2月9日記
   ・・・はじめて観た後藤俊夫監督作品は、『Beauty』とハイカラなタイトル
    だが、中身は純日本風の美しさを追求したもの。
      歌舞伎界のプリンス片岡孝太郎と片岡愛之助+麻生久美子のタッグ
    は、陳凱歌(チェン・カイコー)監督の『さらば、わが愛/覇王別姫』
    (93年)を彷彿。また、シベリア抑留の描写は、劇団四季のミュージカル
    『異国の丘』を彷彿。
      それはあくまで私の視点だが、あなたはどんな視点からこの映画
    の美しさを・・・?


洋09-26 トワイライト~初恋~(2008年) 

        <試写会・梅田ピカデリー>     2009年2月3日鑑賞
        (アメリカ映画)             2009年2月16日記
   ・・・『ハリー・ポッター』シリーズに次ぐ全世界第2位の売上を誇る小説が、
    3人の息子を持つ専業主婦の手によって誕生。それが、全13巻となる
    予定の小説『トワイライト』!
     テーマは人間の女性とヴァンパイアの美青年との恋だが、恋の成就を
    妨げるハードルの高さは『ロミオとジュリエット』以上・・・?
     登場人物は多種多様、ヴァンパイアの種族も多種多様。すると本作は、
    『ハリー・ポッター』と同じように、シリーズ第1作に過ぎないの?
     魔法使いに飽きた方、悲恋モノが大好きな女性は、ここで乗り換えるのも
    一興かも・・・。


洋09-27 長江にいきる 秉愛(ビンアイ)の物語(秉愛)
                         (2008年) 
 

        <松竹試写室>          2009年2月4日鑑賞
        (中国映画)             2009年2月7日記
  →大阪日日新聞「弁護士坂和章平のLAW DE SHOW」(09.3.28)掲載
   ・・・水没間近の、長江の女たちばかりを7年間もビデオで撮り続けている
    異色の女性監督が、力強いドキュメンタリーを完成!
      身体の不自由な夫に代わり一家を養うビンアイの、大地に根ざした
    力強い生き方をしっかり味わいたい。
      しかし、彼女はなぜそこまで立退きに抵抗を?それがこの映画の
    テーマ!ビンアイの人生観とともにそれをじっくりと考えたい。
      またこれを機会に、「土地使用権の売買」など中国の法制度と、
    一党支配下での公共事業のあり方のお勉強も・・・。


日09-28 ニセ札(2008年) 

        <GAGA試写室>         2009年2月5日鑑賞
        (日本映画)              2009年2月9日記
   ・・・ニセ札づくりって、ホントに悪いこと?「日本一多才な男」木村裕一が、
     文化庁支援の映画でそんな問題提起を!
      時代は昭和25年。新千円札が発行された直後。舞台は和紙の
    産地である、とある村。現実の事件を基にとんでもない映画を
    つくったものだが、ハイライトはラストの法廷シーン。倍賞美津子扮する
    被告人かげ子の主張になぜか軍配をあげたくなるのは、監督の
    毒気にあてられたせい・・・?
     何がホンモノで何がニセモノかは、ホントに難しい・・・。


洋09-29 レッドクリフPARTⅡ(2009年)   
      <試写会・TOHOシネマズ梅田>      2009年2月5日鑑賞
        (アメリカ、中国、日本、台湾、韓国映画)  2009年2月7日記
   ・・・『レッドクリフPartⅡ』のクライマックスは、赤壁を真っ赤に焦がす
    水上戦の一大スペクタクル!そりゃ当然だが、その後の陸上戦=城攻め
    も迫力満点、見どころいっぱい!
      また2人の美女の起用の妙や、オリジナルキャラによるオリジナル
    ストーリー展開の妙もしっかり味わいたい。
      ここまでの出来なら、『レッドクリフPartⅠ』に続く大ヒットまちがいなし!
    そう考えると、100億円の製作費の回収は既に射程距離・・・。


洋09-30 ワルキューレ(2008年)    

        <東宝東和試写室>       2009年2月6日鑑賞
        (アメリカ映画)            2009年2月7日記
  →大阪日日新聞「弁護士坂和章平のLAW DE SHOW」(09.3.21)掲載
   ・・・ヒトラー暗殺とワルキューレ作戦の融合!それは、かつてホリエモン
    こと堀江貴文が唱えた、「通信と放送の融合」と同じように鋭いアイデア
    だが・・・。
     題材は最高!緊張感溢れるストーリー展開もグッド!しかし、
    いかんせん英語では・・・?
     他方、計画どおり爆弾は爆発したのに、なぜヒトラーは軽傷のみ?
    それは、ドイツ人は自爆テロや神風特攻隊の精神と無縁のため?
    そんなことを、つい考えてしまったが・・・。


洋09-31 ベンジャミン・バトン 数奇な人生(2008年) 

        <梅田ピカデリー>       2009年2月7日鑑賞
        (アメリカ映画)            2009年2月12日記
   ・・・1918年に老人の姿で生まれたベンジャミンは、年と共に若返って
    いく。そんなバカな!誰もがそう思うが、アカデミー賞最多13部門に
    ノミネートされた本作は、ストーリー的にも映像的にも魅力がいっぱい!
      テーマはベンジャミンとデイジーとの愛だが、2人が結ばれるのは
    いつ?何歳の時?ベンジャミンだけ時計が逆回りなら、結ばれた一瞬
    から2人は離れていくばかりだが、そんな恐怖に耐えられる?
      「証拠主義」の私には、パンフレットのストーリー紹介における2人の
    年代計算が合わない点が気になるが、そんな細かいことは気にせず、
    大筋で大きな感動を!


日09-32 大阪ハムレット(2008年)     

        <敷島シネポップ>       2009年2月8日鑑賞
        (日本映画)            2009年2月10日記
   ・・・岸里・玉出を舞台とした大阪下町の人情噺に、松坂慶子が肝っ玉
    オカンとして重量感と存在感タップリに登場!そして、最近落ち目と
    なった亀田三兄弟に代わって、キャラ豊かな久保三兄弟に注目!
      父親の死亡直後、久保家に転がり込んできた父親の弟孝則は、
    ひょっとして『ハムレット』における亡国王の弟クローディアス?
      すると、今オカンの腹の中にいるのは誰の子?そして、俺は誰の子?
    そんなミステリー仕立てのストーリー(?)は、意外にも笑いと涙の感動作。
      ええい、思い切って星5つ!


洋09-33 フロスト×ニクソン(2008年) 

        <東宝東和試写室>       2009年2月9日鑑賞
        (アメリカ映画)            2009年2月12日記
  大阪日日新聞「弁護士坂和章平のLAW DE SHOW」(09.4.4)掲載
   ・・・映像化不可能!そう言われていた舞台向きのフロスト×ニクソンの
    トークバトルが、スクリーンに登場!田原総一朗クラスならまだしも、
   若手の軟弱な司会者ではニクソンからウォーターゲート事件の反省と謝罪を
   引き出すことなど、とてもムリ!誰もがそう思っていたが・・・?
     アカデミー賞作品賞、監督賞、そしてニクソン役のフランク・ランジェラが
   主演男優賞にノミネートされたのは当然と思える力作だが、反対尋問に
   35年間苦しんできた弁護士の私の目には、なぜ最終回にフロストが
   逆転ホームランが打てたのかが、若干説明不足・・・?


洋09-34 ラ・ボエーム(2008年)        

        <GAGA試写室>           2009年2月10日鑑賞
        (ドイツ、オーストリア合作映画)    2009年2月14日記
   ・・・プッチーニ生誕150周年記念として、映画用につくられた
    オペラ『ラ・ボエーム』が公開!
     1830年のパリ、ボヘミアン、詩人とお針子の恋がテーマ。出会いと恋と
    いう底抜けに明るい第1幕第2幕と対照的に、第3幕第4幕では
    何とも哀しい結末が!
     「難病モノの走り」ともいえる名作オペラを、すばらしい歌声の中で
    堪能したい。


洋09-35 我が至上の愛 アストレとセラドン(2007年)   
        <テアトル梅田>             2009年2月11日鑑賞
        (フランス、イタリア、スペイン映画)   2009年2月14日記
   ・・・90歳近くになったフランスの巨匠エリック・ロメール監督が、17世紀に
    大流行した小説『アストレ』に挑戦!
     予告編やチラシに見るエロチシズムは十分魅力的だが、
    エリック・ロメール監督が一貫して追い求めるテーマはそれではなく
    貞節と忠誠。そのため、私の期待に反して、宗教問題をはらむ
    理屈っぽい物語は難解。
     羊飼いの恋人間の痴話ゲンカ、「二度と現れないで!」という
    言葉への忠誠の物語が、ドルイド僧のあるアイディアによって終盤には
    一転。そして登場する、あっと驚く結末にあなたは共感?それとも・・・?


洋09-36 映画は映画だ(2008年)    

        <角川映画試写室>       2009年2月12日鑑賞
        (韓国映画)             2009年2月14日記
   ・・・鬼才キム・ギドク監督の下で修行を積んだ若者が、師匠とは一味
     違う怪作を!
      ヤクザより暴力的な映画スターVS映画俳優の夢を捨てきれない
     ヤクザに、なぜ人生の接点が?また撮影現場で2人のガチンコ
     対決が始まったのは、一体ナゼ?
      静と動の対決は女性を巻き込み、あるヤクザ抗争を経ながら
     クライマックスへ!
      観客動員はオーケー。他方、ギドクが自負しているという、
     面白さや質の点、そして仕上がりは?
      ちなみに、あなたはスタ派?それともガンペ派?


洋09-37 レイチェルの結婚(2008年) 

        <ソニー・ピクチャーズ試写室>  2009年2月16日鑑賞
        (アメリカ映画)              2009年2月18日記
   ・・・姉レイチェルの結婚式のため、妹キムが麻薬中毒の治療施設から
    自宅へ戻ってくると、そこにはどんな問題が?
     女性脚本家の目で細やかに描かれた、家族1人1人の人物像に注目!
    また、リハーサルなしの熱演と、「今までで1番美しいホームビデオ」を
    目指した撮影手法に注目!
     アン・ハサウェイが口汚い言葉を連発し、不安定な心理状況を熱演したが、
    さてアカデミー賞主演女優賞の行方は?


洋09-38 ストリートファイター ザ・レジェンド・オブ・チュンリー(2009年)
                                   
 

        <試写室・御堂会館>       2009年2月17日鑑賞
        (アメリカ映画)            2009年2月21日記
   ・・・『トゥームレイダー』シリーズ(01・03年)のアンジェリーナ・ジョリー、
    『バイオハザード』シリーズ(02・04・07年)のミラ・ジョヴォヴィッチ、
    『少林少女』(08年)の柴咲コウ、『あずみ』(03年)の上戸彩らに
    続いて、中国系美女春麗(チュンリー)がストリートファイターとして
    バンコクに登場!
     対戦型ゲーム実写化の成否を分けるのは女優選びだが、さてあなた
    の好みはボイン型?それともスリム型・・・?
      チュンリーが立ち向かう敵は、ヤミ組織を率いる良心を捨て去った
    男ベガ。あまり難しいことは考えず、ニューヒロインの戦いを温かい目で
    見守りつつ、その華麗なアクションを楽しもう。


洋09-39 ダウト-あるカトリック学校で-(2008年) 

        <角川映画試写室>       2009年2月18日鑑賞
        (アメリカ映画)            2009年2月21日記
   大阪日日新聞「弁護士坂和章平のLAW DE SHOW」(09.3.14)掲載
   ・・・私は昔から「ナポレオン」や「ダウト」というトランプゲームが大好き
    だったが、本作はそんなお気軽なゲームではない。テーマは
    メリル・ストリープ演ずる厳格なカトリック学校長の心に芽生えた、
    フィリップ・シーモア・ホフマン演ずる人気花形神父と黒人男子生徒
    との間の不適切な関係をめぐる「ダウト」!
      大成功した舞台劇の映画化は難しいが、『フロスト×ニクソン』(08年)
    をみても成功の確率は高いはず。会話劇のスリルと面白さ、そして言葉の
    重みと迫力を堪能したい。
      ちなみに、少しこれをアレンジすれば日本版『ダウト』の創作も
    可能では・・・?


洋09-40 アンダーワールド ビギンズ(2009年) 

        <ソニー・ピクチャーズ試写室>  2009年2月20日鑑賞
        (アメリカ映画)             2009年2月23日記
   ・・・バットマン、レクター博士、007の誕生秘話と同じように、第1作、
    第2作で描かれたアンダーワールドの200年前の誕生秘話=起源
    が、今私たちの目の前に!
      全3作を通した物語を正確に把握するには、人物関係図と歴史の
    勉強が必要だが、「美しき女処刑人」や「禁断の恋」というキーワードへ
    の興味があれば、理解は十分可能。
      あまり屁理屈を言わず、素直にヴァンパイア族VSライカン族(狼男族)
    の決戦を楽しもう。


洋09-41 ピンクパンサー2(2009年)  

        <ソニー・ピクチャーズ試写室>  2009年2月20日鑑賞
        (アメリカ映画)             2009年2月23日記
   ・・・「フランス警察の恥」クルーゾー警部が3年ぶりにスクリーンに登場!
    前作の殺人事件から本作は窃盗事件に変更。しかし、そのターゲットは
    国宝級ばかり。フランスの宝、ピンクパンサーは大丈夫?
     クルーゾー警部の「迷走」ぶりは良質な笑いを誘うが、その理由は彼の
    真面目さ。前作同様彼は真犯人逮捕という大手柄だが、私の採点は
    なぜか1つ低下。その理由は・・・?
     それを差し引いても、興味深い恋模様の展開など本作は見どころ
    いっぱい、楽しさいっぱい!


日09-42 愛のむきだし(2009年) 

        <宣伝用DVD鑑賞>      2009年2月21、22日鑑賞
        (日本映画)             2009年3月5日記
   →大阪日日新聞「弁護士坂和章平のLAW DE SHOW」(09.3.7)掲載
   ・・・タイトルの露骨さ(?)や3時間57分という上映時間にたじろいではダメ。
    一体何をむきだすの?それは人間の本質だ!
      前半は盗撮、パンチラ、変態模様を楽しみたいが、ゼロ教会の登場後
    は、がぜん社会性と緊迫性を増すことに。
      愛する人を取り戻したい!そんな純愛模様をゼロ教会と闘う怒濤の
    ストーリー展開の中、じっくりと味わいたい。
      ベルリン国際映画祭の審査員たちの目の確かさに拍手!


洋09-43 ダイアナの選択(2008年)   

        <GAGA試写室>        2009年2月24日鑑賞
        (アメリカ映画)           2009年2月27日記
   ・・・生まれる時期や両親は選択できないが、物心ついてからの人生は
    友人・学校・恋人・結婚・出産など、選択の連続!
      今ダイアナは幸せな家庭生活を営んでいたが、これは17歳の
    女子高生の時に正しい選択をしたおかげ?
      コロンバイン事件を彷彿させる高校内での銃乱射事件は凄惨だが、
    その現場でダイアナはどんな選択を?
      原題とは異質の観点からの邦題にも、なるほどと大いに納得!


洋09-44 スラムドッグ$ミリオネア(2008年) 

        <GAGA試写室>        2009年2月24日鑑賞
        (イギリス映画)           2009年3月6日記
  →大阪日日新聞「弁護士坂和章平のLAW DE SHOW」(09.4.25)掲載
   ・・・第81回アカデミー賞は「ボリウッド」がハリウッドに圧勝!安い製作費でも、
    安い出演者でも、企画さえ良ければ・・・。
      なぜスラムドッグが『クイズ$ミリオネア』に出演?なぜ14問まで全問
    正解?しかして、最終15問目は?
      ①クイズのシーン、②警察の尋問シーン、③回想シーンが織りなす
    物語は魅力いっぱい。貧困と犯罪の中に咲く純愛と、スリリングなクイズの
    醍醐味を堪能したい。


日09-45 レイン・フォール/雨の牙(2009年) 

        <試写会・梅田ブルク7>   2009年2月24日鑑賞
        (日本映画)            2009年2月28日記
   ・・・暗殺者としてのジェイソン・ボーンVSジョン・レインは?
     米・仏・香港フィルム・ノワールVS東京フィルム・ノワールは?
     国交省の高級官僚を、なぜCIAが追うの?そこにはどんな陰謀が?
     小さなメモリースティックに入力された、国家を崩壊させる秘密とは?
     美女を守ることも大切だが、一流暗殺者として果たすべき義務は
    少し次元が違うのでは?東京フィルム・ノワールは、どうしてこんな
    に甘いの?


日09-46 ジェネラル・ルージュの凱旋(2009年) 

        <東宝試写室>      2009年2月25日鑑賞
        (日本映画)          2009年2月26日記
   ・・・ 法曹界も大変だが、医療崩壊時代を迎えた医療問題はもっと深刻!
    救命救急医療の現場の問題点を前向きに描いた本作は、「バチスタチーム」
    の犯人追求劇だった前作以上に重要な問題提起。医療従事者必見の
    映画だ!
     竹内結子のボケ味も、阿部寛の官僚味も板についてきた今、こりゃいよいよ
    シリーズ化?


洋09-47 愛を読むひと(2008年) 

        <試写会・TOHOシネマズ梅田>  2009年3月3日鑑賞
        (アメリカ、ドイツ映画)          2009年3月14日記
  →大阪日日新聞「弁護士坂和章平のLAW DE SHOW」(09.6.20)掲載
   ・・・ アカデミー賞作品賞、監督賞は『スラムドッグ$ミリオネア』に
    さらわれたが、主演女優賞はケイト・ウィンスレットが並み入る強豪(?)を
    抑えて念願の初ゲット!
      15歳の男の子との体当りベッドシーンにはじまるハンナには、
    誰にも言えないある「秘密」が・・・。そのため、彼女には無期懲役の
    言渡など波瀾万丈の人生が。
      原題の『THE READER』の意味を噛みしめながら、『タイタニック』
   (97年)とは全く異質の、女優魂が炸裂する成長したケイトの魅力を存分
   に味わいたい。


洋09-48 ある公爵夫人の生涯(2008年) 

        <東映試写室>             2009年3月4日鑑賞
        (イギリス、フランス、イタリア映画)   2009年3月6日記
   ・・・「生まれるのが100年早かった?」と思える、ある公爵夫人の進歩的
    思想に注目!この公爵夫人とダイアナ妃との共通点は?
      古臭い貴族の結婚観と闘うキーラ・ナイトレイって素敵!もっとも、
    その突き進む先は破滅の道?それとも妥協の道?
      この公爵夫人の生き方から、今私たちが学べることは?


洋09-49 チョコレート・ファイター(2008年)   

        <GAGA試写室>     2009年3月5日鑑賞
        (タイ映画)           2009年3月6日記
  →大阪日日新聞「弁護士坂和章平のLAW DE SHOW」(09.5.23)掲載
   ・・・CGなし、ワイヤーなし、スタントなしのアクションに、タイの天才少女が
    彗星のごとくデビュー!こりゃまちがいなく、楊紫瓊(ミシェル・ヨー)、
    志穂美悦子を超えた、映画史上最強の美少女!
     怒濤の生傷アクションには惚れ惚れだが、『蒲田行進曲』(82年)の
    「階段落ち」どころではない、相手方の重軽傷覚悟アクションは大変。
    本編終了後見せてくれる、撮影の舞台裏には爆笑、爆笑また爆笑!
     さあ、必見のタイ・アクション映画に集結だ!


洋09-50 新宿インシデント(2009年)      

        <東宝試写室>         2009年3月6日鑑賞
        (香港映画)            2009年3月12日記
   ・・・持ち味のカンフー技とユーモアを封印し、成龍(ジャッキー・チェン)が
    密航者、裏社会のボス、殺人犯まで演じたのは、一体ナゼ?
     日本のヤクザと中国マフィアとの関係は?新宿・歌舞伎町のシマの
    ルールは?そして、警察は市民の安全のためにいかなる対応を?
     結局は、血で血を洗う新宿大抗争に至るわけだが、なぜ今こんな
    映画が?
     50代半ばとなったジャッキーの失敗作とならなければいいが・・・。


洋09-51 エンプレスー運命の戦いー(江山美人)(2008年)
                                       

        <GAGA試写室>         2009年3月9日鑑賞
        (中国、香港映画)          2009年3月12日記
   ・・・共に秦の始皇帝によってBC228年、BC222年に滅ぼされた趙国
    と燕国が対立・抗争していた時代の物語がコレ!「遺言さえしておけば、
    跡目争いは生じないのに」と思うのは、『天地人』における上杉家と同じ
    だが・・・。
      アクション監督として数々の作品で腕を振るう程小東(チン・シウトン)
    監督の手にかかれば、本作の剣さばきと度肝を抜くアクションは圧巻!
    その中で魅せる、甄子丹(ドニー・イェン)、陳慧琳(ケリー・チャン)、
    黎明(レオン・ライ)3人の人間模様とは?
      1500万ドル(約14億円)の製作費が高いか安いかはあなたの判断
    次第だが、香港映画の定番ともいえる95分で十分楽しめることは、
    私が保証したい。


洋09-52 ウォーロード/男たちの誓い(投名状/The Warlords)(2007年)
                                    
 

        <試写会・朝日生命ホール>   2009年3月10日鑑賞
        (香港、中国合作映画)        2009年3月11日記
   ・・・呉宇森(ジョン・ウー)監督の『レッドクリフPartⅠ』(08年)、
    『レッドクリフPartⅡ』(09年)以前の2007年に、陳可辛(ピーター
    ・チャン)監督のこんな名作があったとは!
      紀元3世紀の『三国志』は「桃園の誓い」だが、清朝末期1860
    年代の本作の、「投名状」とは?
      リアルで迫力ある合戦シーンも見どころだが、それ以上に注目したい
    のが、掘り下げられた三者三様の人物像が、激動の時代を生きていく
    中で織りなす重厚な人間ドラマとその悲劇的結末。また、紅一点として
    それに絡む、徐蕾(シュー・ジンレイ)の演ずる役割とは?
      太平天国の乱と馬清貽暗殺事件がわかれば、さらに魅力がアップ
    するから、鑑賞後のお勉強もしっかりと!


洋09-53 ミルク(2008年)        

        <角川映画試写室>   2009年3月12日鑑賞
        (アメリカ映画)        2009年3月16日記
  大阪日日新聞「弁護士坂和章平のLAW DE SHOW」(09.4.18)掲載
   ・・・ゲイをカミングアウトして全米初の公職に就いた男ハーヴィー・ミルクの
    8年間を熱演したショーン・ペンが、ブラッド・ピットら有力候補を抑えて
    見事アカデミー賞主演男優賞をゲット!さすが自由の国アメリカだ。
      『マルコムX』(92年)にも衝撃を受けたが、本作にもビックリ!
      知識不足をこんな映画から補い、権利のための闘いとは?民主主義
    とは?をしっかり勉強しなくちゃ!


洋09-54 ザ・バンクー堕ちた巨像ー(2009年) 

        <ソニー・ピクチャーズ試写室>   2009年3月17日鑑賞
        (アメリカ映画)              2009年3月18日記
   ・・・「金融工学」のインチキ性が暴露され、銀行の社会的役割が問い
    直されている今、ショッキングなメガバンク批判映画が登場!
      『金融腐食列島・呪縛』(99年)のACB(朝日中央銀行)は総会屋
    への不正融資が問題だったが、西欧の巨大バンクIBBCの違法な取引
    とは?
      銀行がミサイルの取引を?銀行が殺人を?「そんなバカな!」と
     思う人は、是非本作で「堕ちた巨像」の実態を確認しよう。


洋09-55 マルセイユの決着〔おとしまえ〕(2007年) 

        <東映試写室>        2009年3月18日鑑賞
        (フランス映画)          2009年3月21日記
   ・・・メルヴィル監督の名作『ギャング』(66年)が、今銀幕に!こりゃ高倉健
    の任侠映画をリメイクするようなものだが、なぜコルノー監督は今それを?
      メルヴィル監督が追い続けたテーマは、愛と友情と裏切り。脱獄した
    大物ギャングの「この国は変わっちまった。やってけねえ・・・」のセリフ
    が印象的な本作の展開は?
      人物相関図は複雑だが、理解に困難はなく、次第にしっくり。ブロンド
    美女の役割に注目しながら、フランス流フィルム・ノワールの「男の美学」
    をタップリと!


洋09-56 四川のうた(二十四城記/24CITY)(2008年) 

        <松竹試写室>        2009年3月19日鑑賞
        (中国、日本映画)        2009年3月21日記
   →大阪日日新聞「弁護士坂和章平のLAW DE SHOW」(09.5.2)掲載
   ・・・本作は、四川省成都にある「420工場」で生きた8人の労働者の
     語りをまとめたドキュメンタリー。面白いのは、うち4人はニセモノ
     で、賈樟柯(ジャ・ジャンクー)監督のミューズ趙涛(チャオ・タオ)ら
     本職の俳優が演じていること。だからこれは、虚実混在のセミ・
     ドキュメンタリー!
       瀋陽から成都へ大移転したのはナゼ?山口百恵の歌が突然
     流れるのはナゼ?8人の語りから学ぶ人間の生き方とは?中国
     現代史の実像とは?


洋09-57 ザ・クリーナー 消された殺人(2007年) 

        <ユウラク座>        2009年3月21日鑑賞
        (アメリカ映画)          2009年3月23日記
   ・・・モックン演じた納棺師は『おくりびと』(08年)の大ヒットで一躍有名
     になったが、殺人現場の清掃人「クリーナー」も大変な仕事。
      俺はまちがいなく大邸宅のリビングルームを清掃したのに、
     女主人はそれを知らないと宣言。そんなバカな!!あの血はホントだ!
     こんなインチキを仕組んだのは一体誰?何のために?
      人間は秘密を持つ生きモノ。そう痛感させられる、あっと驚く結末に
     注目!


日09-58 ゲキ×シネ 五右衛門ロック(2009年)  

        <試写会・梅田ブルク7>     2009年3月23日鑑賞
        (日本映画)              2009年3月31日記
  →大阪日日新聞「弁護士坂和章平のLAW DE SHOW」(09.5.16)掲載
   ・・・天下の大泥棒石川五右衛門は今、月生石(げっしょうせき)を求めて
    南の島タタラ国へ。その支配者はクガイ。五右衛門は一体誰から
    何を盗むのだろうか?
     古田新太、高田聖子らゲキ×シネ常連の熱演は当然だが、北大路欣也
    、江口洋介、森山未來、そして松雪泰子ら意外なキャスティングに注目!
     月生石を焦点としたハチャメチャな物語の展開は刺激がいっぱい。
    しかして、あっと驚くクライマックスにも大納得!


洋09-59 チェイサー(2008年)      

        <角川映画試写室>     2009年3月30日鑑賞
        (韓国映画)           2009年3月31日記
 →大阪日日新聞「弁護士坂和章平のLAW DE SHOW」(09.5.9)掲載
   ・・・2008年に韓国アカデミー賞(大鐘賞)6部門を受賞した大ヒット作は
    Rー18指定だが、それはなぜ?
      「チェイサー」とは追跡者の意味だが、連続殺人鬼を追う元刑事の
    お仕事は?また追跡の動機は?
      かなり恐ろしい映像が続くが、刺激的で手に汗を!そして、緊迫感
    がありスタイリッシュ。
      韓国映画の「復活」を予感させる、こんな名作をじっくりと・・・。


洋09-60 それでも恋するバルセロナ(2008年) 

        <試写会・梅田ピカデリー>     2009年3月30日鑑賞
        (アメリカ、スペイン映画)          2009年4月3日記
  →大阪日日新聞「弁護士坂和章平のLAW DE SHOW」(09.6.27)掲載
   ・・・親友同士のアメリカ娘が、ひと夏のバカンスを過ごすために訪れた
    バルセロナで出会った自由かつ奔放な愛の姿とは?1人の画家を
    めぐって、元妻を含む3人の女性との間で展開される恋模様は?
      渡辺淳一が描くそれとは全く異質のそれは、いかにも情熱の国
    スペインにふさわしいもの。
      男性諸氏は、アカデミー賞助演女優賞をゲットしたペネロペ・クルスの
    「怪演」に注目しながら、この映画から女の口説き方を学ばなければ・・・。


洋09-61 マックス・ペイン(2008年)    

        <角川映画試写室>     2009年4月3日鑑賞
        (アメリカ映画)          2009年4月4日記
   ・・・妻子を殺されたマックス・ペインが復讐鬼となって挑む、孤独な
    闘いの最後のターゲットは一体誰?ここにもニューヨーク市警の
    腐敗が・・・。
     コンピューターゲームを映画化するには最新の映像技術が不可欠
    だが、本作の工夫は?
      スカンジナヴィア神話にもとづく「ワルキューレ」についてしっかり
    探究心を持ち、かつ2人の「美女比べ」をしながら、彼の闘いをしっかり
    見守りたい。


日09-62 THE CODE/暗号(2008年)    

        <GAGA試写室>     2009年4月6日鑑賞
        (日本映画)          2009年4月7日記
   ・・・林海象監督がこだわる「探偵」映画の集大成に、歌舞伎界のプリンス
    尾上菊之助が登場!
      暗号解読の天才、探偵507が挑むのは、稲森いずみ扮する歌姫
    美蘭(メイラン)の背中に彫られた旧日本陸軍の財宝のありかを示す
    暗号の解読だが、美蘭に近づく者には死が・・・。
     宍戸錠VS松方弘樹のオールド対決(?)も見モノだが、全体的には
    バラエティー的テレビドラマ?


洋09-63 ベルサイユの子(2008年)    

        <東映試写室>     2009年4月7日鑑賞
        (フランス映画)       2009年4月8日記
   ・・・ベルサイユといえば華やかな宝塚歌劇の『ベルばら』が頭に浮ぶ
    が、本作はそれとは正反対の暗いもの?ベルサイユ宮殿の森のはずれ
    にたくさんのホームレスが生活しているとは!
      森の中でダミアンと出会ったことによって、5歳の息子エンゾをダミアン
    に託する母親ニーナの価値観とは?また、せっかく認知までしたのに、
    再び家を出て行く根っからのホームレスとも言うべきダミアンの価値観
    とは?やっぱりフランス映画は奥が深い。
      アメリカ発の世界的金融危機が全世界を襲い、失業、生活保護、
    ホームレスの増大が避けられない今、本作から学ぶべきことが
    多いのでは?


洋09-64 子供の情景(2007年)    

        <東映試写室>             2009年4月7日鑑賞
        (イラン、フランス合作映画)       2009年4月8日記
   ・・・本作を18歳で撮影し、19歳で完成させた才女は、映画監督一家
    の娘ハナ・マフマルバフ。
      主人公となる6歳の女の子が望むのは、学校で学ぶこと。ところが、
    「女は勉強しちゃダメ!」との価値観を持ち、タリバンを気取る男の子
    たちの彼女への攻撃は?
      張藝謀(チャン・イーモウ)監督の『あの子を探して』(99年)の注目
    はチョークだったが、本作では10ルピーでやっと買えたノートに注目!
      自由と平和と平等にドップリ浸り、安易なテレビドラマばかり観ている
    日本の若者たちも、たまにはこんな問題提起作で刺激を受けなければ。


洋09-65 デュプリシティ スパイは、スパイに嘘をつく(2009年)
                                     
 

        <東宝東和試写室>     2009年4月8日鑑賞
        (アメリカ映画)           2009年4月11日記
   ・・・米国型自由競争社会のあり方に疑問が深まっている昨今だが、
    産業スパイの現場は熾烈。
      騙すことが商売の彼らに、信じることから始まる恋愛ができるの?
    ジュリア・ロバーツとクライヴ・オーウェンの悩みはそこに。
      〇〇を発明すればノーベル賞!そんな新製品開発をめぐる
    キツネとたぬきの化かし合いは見応え十分だが、高度すぎるのが難点?
      ところで、デュプリシティとは?


洋09-66 ウェディング・ベルを鳴らせ!(2007年) 

        <GAGA試写室>           2009年4月9日鑑賞
        (セルビア共和国、フランス映画)   2009年4月13日記
  →大阪日日新聞「弁護士坂和章平のLAW DE SHOW」(09.5.30)掲載
   ・・・世界は広い。こんな楽しい寓話をつくり出す、旧ユーゴスラビア生まれ
    の大監督がいたとは!
      花嫁を探せ!そんな約束を果たすため、少年はどんな冒険旅行を?
    個性豊かな登場人物たち、何とも面白い発明品の数々、そして波瀾万丈、
    奇想天外、ハチャメチャなストーリー展開。そのすべてに、きっとあなたは
    大満足!
      さあ、どんな結末の中、ウェディング・ベルが鳴るのだろうか?


洋09-67 レスラー(2008年)    

        <GAGA試写室>       2009年4月10日鑑賞
        (アメリカ、フランス映画)     2009年4月11日記
  →大阪日日新聞「弁護士坂和章平のLAW DE SHOW」(09.6.13)掲載
   ・・・初の(?)本格的プロレス映画の名作がここに誕生!文字どおり
    肉弾相撃つ、身体を張ったミッキー・ロークの演技に感動。また、
    ストリッパーとの恋、愛娘との愛情の復活にみせる、中年男の哀愁
    に満ちた人間ドラマにも感動!
      第81回アカデミー賞主演男優賞受賞確実と思われていた
    『レスラー』は、これぞ男のドラマ。こりゃ必見!


洋09-68 ラスト・ブラッド(2009年)      

        <アスミック・エース社内DVD試写> 2009年4月13日鑑賞
        (香港、フランス映画)            2009年4月14日記
   ・・・西欧がバンパイアなら、日本は鬼。韓国美女チョン・ジヒョン演ずる
    サヤが、バッタバッタとオニ共を斬り捨てるのは一体何のため?
      出番は少ないが、存在感タップリにオニゲンを演ずる小雪は、
    サヤの出生の秘密にいかなる関係を?それが本作の究極のテーマ
    だから、その点をじっくりと。
      ところであなたは、太腿露わなマント姿の上戸彩と、セーラー服
    に日本刀姿のチョン・ジヒョンと、どちらが好き?


日09-69 インスタント沼(2009年)     

        <角川映画試写室>     2009年4月14日鑑賞
        (日本映画)           2009年4月14日記
   ・・・この奇妙なタイトルは一体ナニ?麻生久美子の麻生久美子による
    麻生久美子のための本作には、摩訶不思議な三木ワールドがいっぱい!
      沈みっぱなしのジリ貧OLは、どうやって「開けゴマ!」ならぬ
    「開け沼!」を実現できたの?
      芸達者な共演陣を従えた、芸達者な麻生久美子の全開された魅力
    を満喫したい。こんな映画、私は大好き!


洋09-70 バンコック・デンジャラス(2008年)   

        <GAGA試写室>      2009年4月15日鑑賞
        (アメリカ映画)          2009年4月17日記
   ・・・政情不安でASEANの会議まで中止に追い込まれた、今アジアで
    最もデンジャラスな国がタイ。そんな時期に、凄腕の殺し屋がバンコック
    で最後の仕事を!
      世界のイチロー並みの自己管理力には敬服だが、なぜ最後の仕事
    でこんな綻びが?やはり暗殺者には、人間味や人間性は無用の長物?
    そんな視点をしっかりと・・・。


洋09-71 路上のソリスト(2009年)     

        <東宝東和試写室>      2009年4月16日鑑賞
        (アメリカ映画)           2009年4月17日記
   ・・・埋もれた天才音楽家がここにも!『北京ヴァイオリン』(02年)は
    バイオリンの天才少年の出生にまつわる感動作だったが、本作は
    路上生活を送る天才チェリストとコラムニストとの心の交流を描く感動作。
      統合失調症ってナニ?なぜ天才音楽家が路上生活を?コラムニストの
    「応援」はひょっとして無用なおせっかい?
      考えさせられることが多くテーマはグッドだが、『北京ヴァイオリン』に
    比べると音楽の扱いがイマイチ・・・?


洋09-72 夏時間の庭(2008年)     

        <東映試写室>        2009年4月21日鑑賞
        (フランス映画)          2009年4月22日記
   ・・・あなたはオルセー美術館を知ってる?そこにはどんな美術品の数々が?
    「カラの花瓶は虚しい」とのセリフを味わいながら、美術品鑑賞を楽しみたい。
      他方、パリ郊外の広大な庭を伴う美しいアトリエを舞台に展開される
    相続模様から、あなたは何を学ぶ?


日09-73 守護天使(2009年)      

        <GAGA試写室>      2009年4月23日鑑賞
        (日本映画)           2009年4月24日記
   ・・・メタボ腹の薄給サラリーマンが、女子高生の守護天使に?そんな
    バカな。そりゃありえねー!しかし、大不況時代の今なら、それもあり?
      女子高生の淫らなブログって、一体ナニ?そんな興味をネタにして
    ネット犯罪が増殖する中、ケッタイな「三銃士」たちの活躍は?
      『キサラギ』(07年)ほどの意外性はないが、さてコトの結末と、
    あっと驚く泣かせどころとは?


日09-74 劔岳(つるぎだけ) 点の記(2008年) 

        <試写会・梅田ブルク7>   2009年4月23日鑑賞
        (日本映画)             2009年4月24日記
   ・・・CGなし!ヘリなし!俳優もスタッフも荷物を担いで山登り。「これは
    撮影ではなく行(ぎょう)だ」と宣言して挑んだ映画が、ここに完成!
     新田次郎文学の真髄を、カメラマン一筋の人生を歩んできた木村大作
    が、徹底したこだわり心を持って初監督。そりゃすごい「絵」になるはずだ。
     壮大な自然とそれに挑むちっぽけな人間たちの壮絶なドラマを、タップリ
    と堪能しよう。


日09-75 鈍獣(2009年)       

        <GAGA試写室>      2009年4月24日鑑賞
        (日本映画)           2009年4月25日記
   ・・・「肉体だけ醜く成長した、感情を持たない、愚鈍な獣・・・・・・
    それが私の正体である。」そんな小説の切り口から展開される3人(?)の
    男たちの奇妙奇天烈なストーリー展開は、まさにクドカンの世界!
      北村一輝とユースケ・サンタマリアはピッタリのはまり役だが、
    『劔岳 点の記』(08年)で熱演した浅野忠信のキャラの落差にビックリ!
      舞台と映画どちらがベター?それは私にはわからないが、コアなファンは
    きっちりと見比べなくっちゃ。


日09-76 ウルトラミラクルラブストーリー(2009年)   

        <GAGA試写室>      2009年4月27日鑑賞
        (日本映画)           2009年4月28日記
   ・・・全編津軽弁のウルトラミラクルなストーリーを脚本・監督した、30歳の新星
    横浜聡子監督の才能に注目!
      テーマは脳ミソ。いやそうではない。脳ミソのぶつかりあい?しかし、
    それって一体ナニ?
      農薬を浴びるシーン、熊が脳ミソを食べるシーンなどゾッとするシーンが
    私には目立つが、若い女性監督はそんなのへっちゃら?


日09-77 真夏のオリオン(2009年) 

        <東宝試写室>        2009年4月28日鑑賞
        (日本映画)            2009年5月2日記
  →大阪日日新聞「弁護士坂和章平のLAW DE SHOW」(09.6.6)掲載
   ・・・歴史的名作『U・ボート』(81年)と『眼下の敵』(57年)をミックスした
    潜水艦ものの現代的名作が登場!息詰まる戦いのサマと男たちの
    息づかいを熱く感じとりたい。
     藤井フミヤが歌った名曲『Another Orion』と共通するタイトルにも
    注目!「愛するものを導け」とメッセージされた、哀しくも切ないメロディ
    が織りなす物語と日米の絆とは?また、クライマックスのあっと驚くアイ
    ディアとは?『男たちの大和』(05年)に続いて、若者たちは本作から
    何を感じ、何を学ぶ?


日09-78 MWームウー(2009年)      

        <GAGA試写室>       2009年5月1日鑑賞
        (日本映画)            2009年5月8日記
 →大阪日日新聞「弁護士坂和章平のLAW DE SHOW」(09.7.4)掲載
   ・・・手塚治虫生誕80周年の今年、あの“禁断の一作”が映像に。
     MW(ムウ)とは一体ナニ?そして若きモンスターを生み出した、
     16年前にあの島で起きた戦慄の出来事とは?
      玉木宏が『真夏のオリオン』(09年)でのカッコいい艦長役から
     一転して、美しきダークヒーローに挑戦!それを追い詰める刑事や、
     真相を探る新聞記者が直面する真実とは?
      対米従属気味(?)の日本の外交を考え、また小沢一郎、二階俊博
     への西松建設の献金事件を絡めながら鑑賞するのも一興では?


日09-79 GOEMON(2009年)      

        <梅田ピカデリー>       2009年5月3日鑑賞
        (日本映画)             2009年5月8日記
   ・・・天下の大泥棒石川五右衛門は、1594年京都の三条河原で
    釜茹での刑で死亡したはず。しかし、ゲキ×シネ『五右衛門ロック』
    (09年)では超過激に真砂のお竜(松雪泰子)と共に南の果ての
    タタラ島に逃亡したが、紀里谷和明監督の『GOEMON』では、一体
    誰がその刑に?
     その自由奔放な発想と何でもありの精神は、劇団☆新感線と甲乙
    つけ難い。石川五右衛門と霧隠才蔵が、織田信長の下で服部半蔵を
    教師とした同期生だったとは!そんなハチャメチャな物語だが、
    エンタメ性のみならず、深遠な哲学も。
      私的には『おくりびと』(08年)だけではなく、こんな日本の風景も
    世界から評価してもらいたいが・・・。


洋09-80 グラン・トリノ(2008年)    

        <梅田ピカデリー>       2009年5月4日鑑賞
        (アメリカ映画)           2009年5月8日記
   ・・・クライスラーをはじめとする米自動車ビッグ3の破綻が注目を
    集める中、フォード社の1972年製「グラン・トリノ」に注目!
    いやいや、本当の注目点は、繁栄から衰退に向かうアメリカと
    その時代を78歳で1人生きる頑固な老人の生きザマ!
      映画史上はじめて登場するモン族の三世代が、なぜ老人の
    隣りの家に?そして、頑固一徹な米国人老人とモン族の若者との間に
    生まれる心の交流とは?そして、力の対決が生み出す悲劇とは?
      さて、あなたは本作から何を感じ、何を学ぶ?


洋09-81 アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン(2009年) 

        <GAGA試写室>       2009年5月11日鑑賞
        (フランス映画)          2009年5月12日記
   ・・・「美しき男たちの競艶」が売りの映画だが、タイトルの意味は?また、
    その深遠なテーマとは?
      フランスの俊才トラン・アン・ユン監督の映像の特徴は色気と質感
    だが、本作ではそれ以上に残忍さと不気味さが顕著。こんな映画、
    好きな人は好きだろうが、合わない人は?
      キムタクファンは、『武士の一分』(06年)のようなカッコいい姿を
    期待してはダメ。あえて言ってしまえば、イエス・キリストの「受難」に
    興味のある人以外は観ない方がいいのかも・・・?


洋09-82 サガンー悲しみよ こんにちはー(2008年) 

        <角川映画試写室>       2009年5月12日鑑賞
        (フランス映画)            2009年5月13日記
   ・・・天才の生き方は波瀾万丈。というよりハチャメチャ!本作が描く 
    サガンの生きザマをみると、それがよくわかる。
     もっとも、感動を伝えるには、『エディット・ピアフ 愛の讃歌』(07年)
    や『Ray/レイ』(04年)のように歌手の方が、小説家よりトク?だって、
    映像上では歌の方が感動を伝えやすいから。
      さて、サガンのファンは、本作で描かれたサガンの生きザマと
    死にザマをどう評価?ちなみに、この死にザマはあまりに寂しすぎる
    のでは・・・?


洋09-83 天使と悪魔(2009年)      

        <ソニー・ピクチャーズ試写室>  2009年5月12日鑑賞
        (アメリカ映画)             2009年5月14日記
   ・・・『ダ・ヴィンチ・コード』(06年)から3年。第2弾も難解さは共通だが、
    サスペンスとアクション色を強化したトム・ハンクスが登場!
      今度の秘密結社はイルミナティ。「反物質」を入手したイルミナティが
    仕掛けたバチカンへの挑戦とは?残された時間はわずか。拉致された
    4人の枢機卿とバチカンの救出は?
      新「代表」選出に悩む民主党の国会議員は、本作にみる新教皇選出の
    サマを参考にしてみては?


洋09-84 セントアンナの奇跡(2008年)      

        <GAGA試写室>           2009年5月22日鑑賞
        (アメリカ、イタリア映画)         2009年5月25日記
  →大阪日日新聞「弁護士坂和章平のLAW DE SHOW」(09.7.25)掲載
   ・・・1983年ニューヨークで起きた黒人の郵便局員による殺人事件を
    きっかけに解明されていく、イタリアを舞台としたあの戦争中の真実とは?
     セントアンナの大虐殺と、イタリアに投入された黒人兵たちで構成される
    バッファロー・ソルジャーとの間に、どんな関係が?
     私たち日本人がほとんど知らない歴史上の事実に、スパイク・リー監督が
    光をあてた160分の大作は見応え十分。
     歴史上の事実をしっかり押さえながら、『グリーンマイル』(99年)を
    彷彿させる不思議なファンタジー色もじっくりと・・・。


日09-85 群青 愛が沈んだ海の色(2009年)     

        <角川映画試写室>      2009年5月22日鑑賞
        (日本映画)            2009年5月25日記
   ・・・長澤まさみ主演の純愛モノ、と聞いて勇んで出かけたが、その出来は?
     ある年齢を契機として男2人女1人の友情と愛情が乱れるのは仕方ないが、
   こんな展開は大いに不満!お前ら、ちょっと甘すぎるのでは?
     『おくりびと』(08年)の大ヒットに目をつけた米大手映画会社が日本に
   進出したが、その成否は?


日09-86 60歳のラブレター(2009年)      

        <梅田ピカデリー>      2009年5月24日鑑賞
        (日本映画)            2009年5月25日記
   ・・・還暦を迎えた団塊世代必見の映画が登場!
     あなたは3組の熟年カップルの誰に共感を?
     私は中村雅俊扮する橘孝平に注目だが、仕事人間ぶりやわがまま
    ぶりは同じでも、家族への思いやりは私の方がまし?
     まあ、そんな目クソ鼻クソの比べ方ではなく、第二の人生を妻や
   夫とどう向き合って生きていくのかについて、本作を契機に真面目に検討を!
    まちがっても「しゅうち心 なくした妻は ポーニョポニョ」などと茶化さずに!


洋09-87 サンシャインクリーニング(2009年)    

        <東映試写室>       2009年5月25日鑑賞
        (アメリカ映画)        2009年5月27日記
 →大阪日日新聞「弁護士坂和章平のLAW DE SHOW」(09.7.18)掲載
   ・・・血まみれで悪臭いっぱいの事件現場の清掃業。それが「クリーナー」
    だが、なぜ美人姉妹がそんな仕事を?
     『リトル・ミス・サンシャイン』(06年)は家族の絆を描いた心温まる名作
    だったが、さて本作が描くバラバラなダメ家族の再生とは?
     「何をやってもダメ」という風潮が蔓延している今、こんな映画が一助になる
    かもしれないが、基本は自らの努力であることを忘れずに!


洋09-88 ターミネーター4(2009年)    

        <試写会・梅田ピカデリー>    2009年5月25日鑑賞
        (アメリカ映画)             2009年5月27日記
   ・・・アーノルド・シュワルツェネッガーの看板だった『ターミネーター』3部作が、
    クリスチャン・ベイルを主役に装いも新たに登場!
     「審判の日」を迎え、荒廃してしまった世界を、2018年の今支配するのは
    人工知能搭載のスーパーコンピューター<スカイネット>。
     生き残った人間たちの抵抗と、敵の本丸に迫る戦いとは?
     キーマンは、人間と機械のハイブリットであるマーカス・ライト。
     前3部作の理解の上に、新たな創作の世界と「これぞハリウッド!」
    というべきエンタメ世界を存分に楽しもう。


日09-89 山形スクリーム(2008年)    

        <GAGA試写室>    2009年5月26日鑑賞
        (日本映画)         2009年5月27日記
   ・・・バカバカしいものをつくりたい!そんな竹中直人監督の夢が本作
    で実現したが、その賛否は?好き嫌いは?
     松本人志監督の『大日本人』(07年)が大好きな人は、きっと
    こんな映画も大好き?そして、何よりも竹中監督本人が大満足?
     しかし、こんなギャグもあんな笑いも、私にはノーサンキュー。


日09-90 真夏の夜の夢(2009年)    

        <GAGA試写室>    2009年5月27日鑑賞
        (日本映画)         2009年5月28日記
   ・・・沖縄独特の節回しの歌で始まる「真夏の夜の夢」には、妖精に
    代わってキジムンが登場!さて、キジムンとは?
     子供の頃キジムンと遊んだゆり子は東京での恋に破れて故郷に戻って
    きたが、そこで起きる大騒動とは?美しい世嘉冨(ゆがふ)島で展開される
    心温まる物語は、さてどこまでが現実?そして、どれが真夏の夜の夢?
     それは、あなた自身の目でしっかりと。


洋09-91 永遠なる帝国(1995年)      

        <ユウラク座>       2009年5月30日鑑賞
        (韓国映画)          2009年6月1日記
   ・・・阪神・淡路大震災と同じ年の1995年に大鐘賞8部門を受賞した
    名作を、今やっと鑑賞。ユウラク座の「韓国映画セレクション」の
   企画に感謝だが、客席がガラガラなのが残念。
     時代は1800年の李朝時代。第22代国王正祖は「南人派」を登用して
   差別撤廃を含む大胆な改革を進めたが、これに「老論派」が大抵抗!
   政治抗争と権力闘争は、先代が書いたという『金藤の書』をめぐる
   殺人事件に発展!
     来るべき衆議院議員総選挙では、小泉改革の真っ只中の2005年
   9・11総選挙で得た自公3分の2の議席はいかに?予想される政権
   交代に、本作にみる権力闘争の姿は1つの参考になるのでは?


洋09-92 消されたヘッドライン(2009年)    

        <TOHOシネマズ梅田>    2009年6月2日鑑賞
        (アメリカ映画)           2009年6月3日記
   ・・・日本では政官財の癒着が大問題だが、米国ではプラス軍の癒着?
     国防総省の一部事業の民営化。そう聞いて群がってくる民間軍事
   関連企業とは?
     ハリウッドは娯楽大作ばかりではなく、良心作ここにあり!そんな熱い
   思いが伝わってくる、社会派エンタメ作品は必見!
     もっとも、こんな新聞記者の取材方法が真似されたら大変だが、そこは映画
   と割り切り、取材のあり方と新聞社のあり方をじっくりと考えたい。


日09-93 ハゲタカ(2009年)     

        <TOHOシネマズ梅田>   2009年6月9日鑑賞
        (日本映画)            2009年6月11日記
   ・・・テレビドラマの安易な映画化に批判的な私だが、本作だけは例外。
      注目の第1は、世界的金融危機や派遣切りなどの最新情勢を取り
    入れた脚本の妙。第2は、中国残留日本人孤児3世だというファンド
    マネージャー劉一華(リュウ・イーファ)の登場。そんな彼の出生の
    秘密とは?
      映画後半の想定外のダイナミックな展開は、前半のアカマ自動車
    をめぐるTOB(株式公開買付)合戦以上に面白い。こういう骨太の
    社会派作品は是非大ヒットさせなきゃ!


洋09-94 ミーシャ ホロコーストと白い狼(2007年)   

        <テアトル梅田>           2009年6月13日鑑賞
        (フランス、ベルギー、ドイツ映画)  2009年6月16日記
   ・・・ナチスドイツによるユダヤ人大虐殺(=ホロコースト)を描く新たな
   名作が登場!
     主人公は8歳の少女ミーシャだが、なぜ彼女は一人東への旅へ?
   本来は明るい色の長い髪と、強い意思力を持った目の力に注目!
     そして助演(?)は、オーディションで選ばれた白と黒と赤色の狼たち。
   少女と狼は厳しい原野の中でどんな絆を?大人が観ても感動モノだが、
   感受性の強い子供たちこそ、是非こんな映画を!


洋09-95 お買いもの中毒な私!(2009年)   

        <梅田ピカデリー>      2009年6月14日鑑賞
        (アメリカ映画)         2009年6月16日記
   ・・・日本株はやっと1万円を回復したが、日経平均が7000円まで暴落
    したのはアメリカ発の世界的金融危機のせい!そして、その原因の1つは
    本作のようなお買いもの中毒のヒロインのせい?観客が少ないのは、
    そんな冷やかな目のため?それとも・・・?
     『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズを大ヒットさせたジェリー・ブラッカ
    イマーの製作だが、やはり作品公開のタイミングを考えなくっちゃ・・・。


日09-96 不灯港(2008年)   

        <東映試写室>      2009年6月16日鑑賞
        (日本映画)         2009年6月17日記
  →大阪日日新聞「弁護士坂和章平のLAW DE SHOW」(09.8.1)掲載
   ・・・ぴあフィルム・フェスティバルから新たな才能が登場!モテない、無骨、
     野暮な漁師万造は、ひょっとして理学部数学科卒の27歳、内藤隆嗣監督
    そのもの?
     「女は誰もが侵入者だよ」のキザな言葉は、いかなるシーンで?
    本作にみる男・万造の生きザマとは?面白い小道具は、魚をかたどった
    女モノの髪留め。思わぬところからそれが登場するラストシーンを、あなたは
    いかに解釈?


洋09-97 バーダー・マインホフ 理想の果てに(2008年) 

        <東映試写室>             2009年6月17日鑑賞
        (ドイツ、チェコ、フランス合作映画)  2009年6月20日記
   ・・・日本の連合赤軍は若松孝二監督の『実録・連合赤軍 あさま山荘への
    道程(みち)』(07年)で有名になったが、あなたはドイツ赤軍(RAF)を
    知ってる?
      連合赤軍の寿命は短かったが、RAFの活動は1967年から1977年
    までの10年間と長く、なぜか毛沢東による文化大革命の時代と一致・・・。
      「ベトナム戦争反対!」は先進国に共通する学生たちのスローガン
    だったが、それについてRAFはいかなる活動を?
      期せずして40年前の両過激派の武装闘争の軌跡と真正面から
    向き合う映画が完成したこと、両作とも高い評価を受けたことを喜びたいが、
    あなたは彼らの活動をどのように総括?


洋09-98 なつかしの庭(2006年)     

        <ユウラク座>        2009年6月20日鑑賞
        (韓国映画)          2009年6月30日記
   ・・・韓国の大島渚ことイム・サンス監督が、『光州5・18』(07年)とは
    全く違う視点から、1980年のあの事件を!
      観客動員数は740万人VS15万人と段違いだが、私は本作の方が
    好き。もっとも、なつかしの庭で過ごした2人の回想録風ラブストーリー
    だから、少し退屈かも?その意味では、ラブシーンはもう少し強烈にして
    ほしかったが・・・。


日09-99 アマルフィ 女神の報酬(2009年)    

        <東宝試写室>        2009年6月22日鑑賞
        (日本映画)           2009年7月2日記
 →大阪日日新聞「弁護士坂和章平のLAW DE SHOW」(09.7.11)掲載
   ・・・本作は全編イタリアロケが「売り」だが、さてアマルフィは「長ぐつ」の
    どこに?その名前の由来は?
     日本人女児誘拐事件は身代金目的?それともテロの序曲?
     織田裕二演ずる硬派で堅物な外交官のキャラは、『踊る大捜査線1、2』を
    越えられる?
     多少暴走気味ながら、これくらい腹のすわった外交官がいれば日本も
    安泰だが・・・。


日09-100 ちゃんと伝える(2009年) 

        <GAGA試写室>        2009年6月22日鑑賞
        (日本映画)             2009年7月1日記
  →大阪日日新聞「弁護士坂和章平のLAW DE SHOW」(09.8.22)掲載
   ・・・複雑化し、人間関係が希薄になった現代社会では「ちゃんと伝える」こと
    は難しい。
     『愛のむきだし』(08年)に続いて園子温監督が放ったそんな問題提起
   は、親と子、男と女の間で「ちゃんと伝える」ことの大切さを見直すもの。
     そのきっかけが、父親に続いて息子もガン告知というのは少し悲しすぎる
   が、そこは脚本の妙でしっかりと。
     次々と新鮮な問題提起を続ける園子温監督に拍手!


洋09-101 僕が9歳だったころ(2004年)   

        <ユウラク座>         2009年6月27日鑑賞
        (韓国映画)            2009年6月30日記
   ・・・『若きウェルテルの悩み』をはじめ思春期特有の悩みを描いた本や
    映画は多いが、9歳の時だって恋の悩みはもちろん人生の試練が!
    ましてや、9歳にして冤罪に巻き込まれたら?
     韓国のベストセラー小説を原作にした2人の主役と2人の準主役たちの
    みずみずしい演技は面白さと感動でいっぱい。
     こんな映画を観ているとつい体罰も悪くないナと思えてしまうのだが、
    それって危険思想・・・?


洋09-102 家族の誕生(2007年)      

        <ユウラク座>         2009年6月27日鑑賞
        (韓国映画)            2009年6月30日記
   ・・・観客動員数22万人の本作が、1301万人の『グエムル-漢江の
    怪物-』(06年)を抑えて作品賞と脚本賞をゲット!その理由は、3つの
    家族からなる3つの物語のラストで明かされるあっと驚く結末を観れば
    明らかだが、日本人にはその理解はちょっと難しいかも?
     そこで本作の鑑賞については、タイトルの意味を考えながら、登場人物
    の相関図を作り、よく観察することが不可欠?
     それにしても、人間の絆って不思議なものだね・・・


洋09-103 3時10分、決断のとき(2007年)  

        <東映試写室>         2009年6月29日鑑賞
        (アメリカ映画)            2009年7月4日記
   ・・・久々に、クリスチャン・ベイル扮する善玉と、ラッセル・クロウ扮する
     悪玉の2枚看板による、重厚な西部劇を堪能。
      逮捕された強盗団のボスを護送する旅の中で生まれる人間ドラマと
     男同士の不思議な絆とは?
      本作のテーマである男の誇りと男の生きザマを、深く静かに考えたい。
      ちなみに、ドラマ性豊かな本作(?)とシンプルな人間ドラマに
     徹した(?)1957年の旧作との対比は?さらに、また二転、三転する
     本作のラストと、これまたシンプルな結末(?)の旧作との対比は?
      そこまで極めれば、あなたの3時10分の決断はプロ級・・・。


日09-104 嗚呼 満蒙開拓団(2008年)     

        <松竹試写室>         2009年7月2日鑑賞
        (日本映画)            2009年7月4日記
  →大阪日日新聞「弁護士坂和章平のLAW DE SHOW」(09.8.8)掲載
   ・・・牧歌的響きのある(?)タイトルとはウラ腹に、「最後のチャンス」で
    完成した本作は、生き残っている満蒙開拓団の面々による生々しい証言の
    オンパレード。
     27万人のうちの1部であった彼らの仲間は8万人が死亡したらしいが、
    あの混乱の中わが日本国がとった対応とは?
     黒竜江省方正(ほうまさ)県から説きおこす満蒙開拓団や満州国の実態を、
    今を生きる若者たちはきっちり学習し、今後の日本国の進路に生かさな
    ければ・・・。


日09-105 花と兵隊(2009年)      

        <松竹試写室>         2009年7月2日鑑賞
        (日本映画)            2009年7月4日記
 →大阪日日新聞「弁護士坂和章平のLAW DE SHOW」(09.8.15)掲載
   ・・・僧侶となって現地に留まった『ビルマの竪琴』の水島上等兵は有名だが、
    それ以外にもタイ、ビルマ国境付近に進攻した19万人の将兵の中に
    こんな未帰還兵がいたとは?
      6人の兵士たちはなぜ現地に?そして終戦後彼らは今日まで家族たちと
    どんな生活を?
      撮影当時まだ20代だった松林要樹監督のインタビューは興味深い。
    戦後64年の今、こんな証言から私たちが学ぶべきことは多いはずだが・・・。


洋09-106 トランスフォーマー/リベンジ(2009年) 

        <TOHOシネマズ梅田>     2009年7月5日鑑賞
        (アメリカ映画)            2009年7月6日記
   ・・・若者たちが大好きな(?)「トランスフォーマー」とはどんなものかと、
    年甲斐もなく興味を持って本作を劇場で鑑賞!
      ストーリーはたしかに面白いが、動体視力の衰えた私には、目まぐる
    しいスピードでトランスフォームする40体以上のトランスフォーマーの
    スピードについていくのが大変。しかも、あの金属生命体の顔つきの
    わかりにくいこと・・・。
      まあ、こんな映画は1度観ておけば十分?


洋09-107 幸せはシャンソニア劇場から(2008年) 

        <GAGA試写室>         2009年7月8日鑑賞
        (フランス、チェコ、ドイツ映画)   2009年7月9日記
   ・・・第2次世界大戦前夜の1936年という時代状況を意識した、パリ北部
    下町にあるシャンソニア劇場をめぐる人間ドラマは実に面白い。やはり、
    これがクリストフ・バラティエ監督の、そしてフランス映画特有の良さ?
      本作をより正しく鑑賞するためには、大戦前夜のヨーロッパ、とりわけ
    フランスの世相を正しく把握することが不可欠。とりわけ、日本人は
    1931年の満州事変、1937年の盧溝橋事件との関連で本作を鑑賞し、
    日仏比較をしてほしい。
      そこまで意識せずとも、温かい人間模様があなたの心を満足させ
    てくれること確実!


日09-108 空気人形(2009年)      

        <角川映画試写室>     2009年7月9日鑑賞
        (日本映画)           2009年7月11日記
  →大阪日日新聞「弁護士坂和章平のLAW DE SHOW」(09.10.3)掲載
   ・・・第62回カンヌ国際映画祭での受賞こそならなかったが、是枝裕和
    監督の摩訶不思議な傑作が誕生!
     無機質な空気人形と中年男との会話やセックスは不気味だが、そんな
    空気人形が心を持ったとしたら?
     美人ではないが個性的な顔だちの韓国人女優ペ・ドゥナの、ヌードも
    辞さない1人2役(?)の熱演に拍手!
     「映画は脚本が命!」と納得する、ストーリー展開もお見事!
     たまにはこんな映画から、今を生きる人間たちの心の空虚さを考え、
    空気人形の視点から人間の本質を見つめ直してみては?


洋09-109 縞模様のパジャマの少年(2008年) 

        <角川映画試写室>     2009年7月9日鑑賞
        (イギリス、アメリカ映画)   2009年7月11日記
   ・・・タイトルだけで「こりゃ名作!」と思える映画だが、ドイツ語ではなく
    英語劇であるため、星1つ減・・・。
      主人公は探検好きな8歳の少年だが、ナチスの高級将校たる父親
    の転勤先は?8歳同士でも男の信義は大切だから、一度裏切るとその
    回復は?そして、2人の和解が悲劇の序章になろうとは・・・。
      シェイクスピアの四大悲劇以上の悲劇を、しっかりと味わおう。


日09-110 蟹工船(2009年)         

        <テアトル梅田>     2009年7月10日鑑賞
        (日本映画)         2009年7月11日記
   ・・・なぜ、今「蟹工船ブーム」が?まずはそれを考え、さらにそれに
    乗った映画化企画の意味をしっかり考えたい。そうすれば、なぜこんな
    エンタメ性豊かな『蟹工船』に?それがわかるはずだが、私にはかなり
    違和感が。
     「前向き志向」もいいが、根拠レスではダメ。小林多喜二の時代と同様、
    本作のあの絶望的な状況の中から、なぜラストが描く前向き志向が?


洋09-111 食客(2007年)         

        <ユウラク座>       2009年7月12日鑑賞
        (韓国映画)         2009年7月13日記
   ・・・こりゃ『料理の鉄人』の劇場版?いやいや、そうではない。本作は
    宮廷料理人の称号を賭けた、善玉と悪玉の激突。もっとも、その根っこ
    には根深い日韓対立構造が・・・。
      それにしても、フグ対決はわかるが、牛の解体対決や炭対決をどう
    評価?そして、究極の肉汁スープをテーマとした決勝対決にみる、
    ミステリアスな(?)人間ドラマとは?


洋09-112 ナイト ミュージアム2(2009年)     

        <角川映画試写室>       2009年7月13日鑑賞
        (アメリカ映画)           2009年7月14日記
   ・・・ニューヨーク自然史博物館の展示物(人間)は夜になると?前作は
    そんな奇想天外・荒唐無稽なアイデアが大成功したが、さてパート2は?
      舞台が巨大なスミソニアン博物館に移ったのはいいが、展示物(人間)が
    増え、オールスター戦になると大味になるのでは?
      ストーリーのカギは魔法の石版だが、人間ドラマが希薄になれば、そんな
    心配も・・・。


洋09-113 トランスポーター3 アンリミテッド(2008年) 

        <アスミック・エース社内DVD試写>  2009年7月14日鑑賞
        (フランス映画)               2009年7月15日記
   ・・・シリーズ第3作の見どころは、①アクション、②カーアクション、③美女
    の視点から。少しずつハデになるのは当然だが、さて第3作の過激度は?
      他方、主人公が終始愛車アウディA8から20m以上離れられない事情も
    じっくりと。それが第3作のストーリー構成のポイントだから。
      美女比べは第2作よりグッドだが、そばかすの多さにはビックリ。
    すると、やはり私の目には第1作の台湾娘、舒淇(スー・チー)がベスト?


洋09-114 96時間(2008年)      

        <角川映画試写室>      2009年7月15日鑑賞
        (フランス、アメリカ映画)    2009年7月15日記
   ・・・リュック・ベッソンの製作・脚本作品を『トランスポーター3 アンリミテッド』
    に続いて鑑賞。
       経歴やアクション・カーアクションは同じテイストだが、闘う動機が仕事か
    娘への愛情かで大違い!
      1952年生まれのリーアム・ニーソンって、こんなアクション俳優?そんな
    意外性が本作の持ち味だが、96時間というタイムリミット内での怒濤の
    追跡劇は見モノ。
      とは言っても、シリーズ化はムリだから、一発勝負の行方は?


洋09-115 グッド・バッド・ウィアード(2008年) 

        <東映試写室>      2009年7月17日鑑賞
        (韓国映画)         2009年7月18日記
 →大阪日日新聞「弁護士坂和章平のLAW DE SHOW」(09.8.29)掲載
   ・・・1930年代の満州の広野を舞台とした、ソン・ガンホ、イ・ビョンホン、
    チョン・ウソン、3人の男たちの地図争奪戦はハチャメチャな面白さ。
      ところで「WEIRD(ウィアード)」とは?まず、それがわからなくっちゃ!
      三船敏郎、チャールズ・ブロンソン、アラン・ドロンが激突したかつての
    『レッド・サン』(71年)、三池崇史監督の無国籍映画『スキヤキ・ウエスタン 
    ジャンゴ』(07年)、そして檀一雄の小説『夕日と拳銃』と対比して観れば
    もっと面白いが、そのためにはしっかり勉強しなくては・・・。
      もっとも、映画はエンタメと割り切り、ごった煮の楽しさを味わえれば、
    それでも十分。とにかく楽しまなくっちゃ!


日09-116 三十九枚の年賀状(2008年) 

        <ホクテンザ1>      2009年7月18日鑑賞
        (日本映画)         2009年7月21日記
   ・・・時代は昭和20年8月15日の数日前。舞台は宮崎県の、とある山間の町。
   そこで勤労奉仕に励む15歳の少女が体験した、兵隊さんとの一夜の
   出来事とは?
     タイトルの意味がわかるのは後半に入ってから。また特攻人形の意味が
   わかり、涙がどっとあふれてくるのは、ラストのクライマックス。
     何の宣伝もなく、場末の映画館でこんないい映画が上映されるとは!
     特別出演した東国原知事は自民党総裁候補を目指すなどの暴挙に
   走らず、こんな映画を宣伝し、広く世の中に知らしめなければ・・・。


日09-117 ブラッド(2009年)       

        <ユウラク座>      2009年7月18日鑑賞
        (日本映画)         2009年7月21日記
   ・・・「最高の快楽をあげる。」「エロスのミューズ・杉本彩が獣になる」を
    テーマとした、杉本彩主演のバンパイア映画に期待したが、さてその
    出来は?
      他方、「要潤、津田寛治の華麗なアクション」も売り文句だが、それって
    両立するの?ひょっとして、二兎追うものは一兎をも得ず?
      R-15指定が喜ばしいかどうかを含めて、再検討が必要では?
    そしてまた、杉本彩の賞味期限は?


洋09-118 サブウェイ123 激突(2009年)   

        <ソニー・ピクチャーズ試写室>  2009年7月21日鑑賞
        (アメリカ映画)             2009年7月22日記
   ・・・ニューヨークの地下を縦横無尽に走り回る地下鉄が乗っとられたら?
    そんな恐ろしい空想が現実に!1時23分発の地下鉄はヤバい?
     本作の見モノは、同世代のデンゼル・ワシントンとジョン・トラボルタに
    よるマイクを通じた交渉戦だが、それ以外にもポイントが。その第1は、
    1000万ドルの意味。犯人の狙いは現金?それとも?第2は、なぜ地下鉄
    を?犯人たちは一体どこから脱出するの?さあ、あなたの推理は本作を
    超えられる?


日09-119 白夜(2009年)      

        <GAGA試写室>       2009年7月22日鑑賞
        (日本映画)            2009年7月23日記
   ・・・金をかけたら面白い映画が?否。男と女の会話劇だけで成立する本作を
    みれば、それがよくわかる。
      なぜ、女は一人リヨンの赤い橋の上で佇んでいたの?なぜ男は彼女に
    声をかけたの?限られた時間内で、2人の仲はいかに進展?
      大阪のひっかけ橋での出会いとも、一世を風靡した春樹と真知子の
    数寄屋橋での出会いとも違う、面白い展開に注目!
      しかして、あっと驚く結末とは?


洋09-120 九月に降る風(九降風)(2008年)   

        <松竹試写室>          2009年7月23日鑑賞
        (台湾、香港映画)          2009年7月25日記
   ・・・1976年生まれのトム・リン(林書宇)監督が、1997年の台湾新竹市を
    舞台に、みずみずしい青春群像劇を完成!
      高校時代は羽目を外すもの、ケンカするもの、恋をし、失恋するもの、
    そして悩むもの。
      本作をみれば、誰でもそんな時代を懐かしく思い返すはずだ。しかし、
    大切なことは今を生きること、今を青春すること!決して、それを忘れずに!


洋09-121 ノーボーイズ、ノークライ(2009年)   

        <角川映画試写室>       2009年7月29日鑑賞
        (日本、韓国映画)          2009年7月30日記
   ・・・韓国側からの注文を受けて書いた渡辺あや脚本のテイストとその
    出来映えは?それが第1の注目点だが、いかにも知的な直江兼続役で
    ノリにのる妻夫木聡と、『チェイサー』(08年)で凍りつくような不気味な
    演技を見せたハ・ジョンウの心の中をさらけ出す演技にも注目!
     誘拐事件のカラクリはイマイチで、ラストも「えっ!これで終わり?」と
    なるのが少し残念・・・?


洋09-122 男と女の不都合な真実(2009年)   

        <ソニー・ピクチャーズ試写室>  2009年7月30日鑑賞
        (アメリカ映画)             2009年7月30日記
   ・・・本作のテーマは、ズバリ男と女の違い。女はアタマで、男はアソコで
   恋愛するらしいが、それってホント?さて、あなたの恋愛観は?
     ロマンティック・コメディは数多いが、下半身に注目したそれは本作が
   はじめてかも。しかして、R15+指定とされたのはナゼ?
     バイブ・パンティをめぐるキャサリン・ハイグルの、文字どおり身体を
   張った熱演に注目!


洋09-123 ウルヴァリン:X-MEN ZERO(2009年) 

        <角川映画試写室>        2009年8月3日鑑賞
        (アメリカ映画)             2009年8月4日記
   ・・・『X-MEN』シリーズ第4作は、臓器移植ならぬ超合金アダマンチウム
    移植手術を終えて誕生した『ウルヴァリン』シリーズの第1作!
      150年以上も前からミュータントが存在していたとは驚きだが、それ以上
    に人間と同じようなミュータント兄弟の確執に注目!
      『X-MEN』シリーズの特徴は爪の長さだが、本作ではその質にも注目!
      ところで、ミュータントたちがくり広げるさまざまなアクションと『チョコレート・
    ファイター』における美少女アクションを対比してみれば・・・?


日09-124 20世紀少年ー最終章ーぼくらの旗(2009年) 

        <東宝試写室>        2009年8月4日鑑賞
        (日本映画)           2009年8月8日記
   ・・・60億円を投入した3部作が遂に完結。思えば、秘密基地で遊んだ
   少年時代の1969年から38年。「よげんの書」をめぐる攻防戦が続く中、
   “ともだち歴3年”(=2017年)の今は、みんな還暦直前になるわけだ。
     最終章では、予言どおり人類滅亡の日が到来?それとも、自民党と
   同じようにともだち政権が崩壊?
     しかして、やっと明かされるともだちの正体とは?


洋09-125 正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官(2008年) 

        <東宝試写室>          2009年8月5日鑑賞
        (アメリカ映画)           2009年8月7日記
   ・・・島国ニッポンでは不法滞在者問題、移民問題に鈍感だが、ヨーロッパ
    でもアメリカでもそれは深刻。アメリカでは何と1100万人もの不法滞在者
    がいるらしいが、ハリソン・フォード扮するI.C.E.(移民税関)捜査官は、
    そんな彼らの「事情」に対して、どんな「人情」を?
     9・11テロを契機とした大幅な組織再編の結果生まれたのが、I.C.E.。
    さて、日本では来る8・30総選挙の結果政権交代が実現すれば、国家戦略
    局はこの問題に対していかなる戦略を?本作を契機として、そんな骨太の
    議論を期待したいが・・・。


洋09-126 あの日、欲望の大地で(2008年) 

        <GAGA試写室>          2009年8月6日鑑賞
        (アメリカ映画)             2009年8月7日記
   ・・・脚本家ギジェルモ・アリアガの初監督作品は、『バベル』(06年)、
   『21グラム』(03年)と同様、時代と場所を錯綜させながら複数の物語が
   展開する結構ややこしいもの。しかしそうだからこそ、あっと驚く新鮮さと
   アカデミー賞2大女優の身体を張った演技の感動が。
     本作にみる不倫の結末は『失楽園』以上に最悪だが、子供たちは
   それといかに向き合うの?
     メキシコ国境の町で展開される、現代版『ロミオとジュリエット』の物語に
   心を打たれること必至。たまには腰を据えて、こんな名作をじっくりと。


洋09-127 クララ・シューマン 愛の協奏曲(2008年) 

        <GAGA試写室>            2009年8月6日鑑賞
        (ドイツ、フランス、ハンガリー映画)   2009年8月8日記
   ・・・音楽映画には、著名な音楽家の人生と著名な曲に触れることができる
    楽しみが。しかして本作の人間面では、クララ・シューマンを中心とした
    ロベルト・シューマンとブラームスとの三角関係めいたちょっと不思議な
    関係に注目!
     他方、音楽面では2つのピアノ協奏曲第1番の聴き比べ(?)と、
   交響曲第3番『ライン』創作のウラ話(?)に注目!
     こんな映画をみて、あなたの音楽面での教養水準もしっかりアップ
   しなければ・・・。


日09-128 BALLAD バラッド 名もなき恋のうた(2009年) 

        <東宝試写室>          2009年8月7日鑑賞
        (日本映画)             2009年8月8日記
   ・・・タイムスリップしてみると、戦国時代!そんな設定は『戦国自衛隊』
    (79年)と同じだが、山崎貴監督がそこで描くのは草彅クン(侍大将)と
    新垣結衣(お姫サマ)の純愛!
     キーパーソンとなる男の子は奮闘しているが、『レッドクリフPartⅠ』
   『レッドクリフPartⅡ』を観た目には、戦闘シーンとクライマックス対決が
   ちょっとチャチ?
     まあ、これも天命、あれも天命と考え、alanの主題曲とともに純愛の
   行方を温かく見守ろう。


洋09-129 そんな彼なら捨てちゃえば?(2009年) 

        <梅田ピカデリー>          2009年8月9日鑑賞
        (アメリカ映画)             2009年8月10日記
   ・・・「交錯する女のカン違いと男の本音」をテーマに、5人の女たちが
    展開する恋模様とは?
      『セックス・アンド・ザ・シティ』(08年)より少しレベルを下げた(?)
   から、これならあなたにも絶妙の恋の指南書に?
     草食男子が増殖する昨今、こんなタイトルを聞けば、男なんて「吹けば
   飛ぶような将棋の駒」のようなものと寂しくなるのは私だけ?


日09-130 火天の城(2009年)    

        <東映試写室>          2009年8月10日鑑賞
        (日本映画)             2009年8月11日記
   ・・・今から約500年前の1576(天正4)年、風雲児織田信長が構想した
    五層七階の巨大な安土城をめぐる男たちのドラマは、熱く面白い。
      3社のコンペ風景に続く、①巨大な檜探し秘話、②蛇石運搬作業秘話、
    ③親柱4寸カット秘話、という3つの見どころをタップリと味わいたい。
      また、中小土建屋岡部組のおやじ又右衛門を支えた個性豊かな
    スタッフたちと、夫婦愛・父娘愛の人間ドラマにも注目。
      さらに政権交代選挙が迫る今、1000億円以上の税金を投入した
    巨大公共事業の意義と問題点も、マニフェスト片手にしっかり検討したい。


洋09-131 湖のほとりで(2007年)    

        <テアトル梅田>          2009年8月11日鑑賞
        (イタリア映画)             2009年8月14日記
   ・・・イタリアのアカデミー賞で史上最多の10冠を独占!エンタメ作品
   ではなく、手の込んだややこしい心理描写作品がそんな栄冠を勝ち取る
   のは、さすがルネサンスの国!
     95分と短いが、サンツィオ刑事の捜査を軸とした会話劇は濃密だから、
   緊張感の維持が不可欠。したがって、ドッと疲れることまちがいなしだが、
   複雑な人間心理の解明ができた感動もそれ相応に大きい。
     さて、そんなしんどいイタリア映画への、あなたの採点は?


洋09-132 クリーン(2004年)    

        <GAGA試写室>          2009年8月12日鑑賞
        (フランス、イギリス、カナダ映画)  2009年8月13日記
   ・・・2004年のカンヌ国際映画祭で主演女優賞を受賞したマギー・チャンの
   感動作が、なぜか今公開!
      チャイナドレス姿が生ツバものだった『花様年華』(00年)とは全く
   異なり、息子との絆をよりどころに再生していく母親像を、1964年生まれの
   英語・フランス語ペラペラの美女が見事に熱演!
      のりピーこと酒井法子の逮捕劇にはビックリだが、のりピーには本作を
   参考にしての再生を期待したい。
      マギー・チャンがラストに歌う、けだるい感じの英語ソングにも注目!
    ちなみに、これを竹内まりやの『人生の扉』と対比してみると?


洋09-133 ゴー・ファースト 潜入捜査官(2008年)   

      <アスミック・エース社内DVD試写>  2009年8月13日鑑賞
       (フランス映画)               2009年8月14日記
   ・・・「ゴー・ファースト」は英語だが、これはれっきとしたフランス映画。
    その固有の意味は、パリからモロッコのケタマへの麻薬密輸ルートを、
    ポルシェ、アウディ、BMWなどの名車で疾走するプロの運び屋のこと。
      サブタイトルとあわせて考えれば物語の筋が見えてくるから、
    カーマニアは必見!
      しかし『007』シリーズの最新作と同様、動体視力の衰えてきた私や
    あなたには残念ながら不向きかも?


洋09-134 G.I.ジョー(2009年)    

       <梅田ピカデリー>          2009年8月14日鑑賞
        (アメリカ映画)             2009年8月15日記
   ・・・「ナノマイト」を駆使する世界最強のテロ組織コブラに、世界最強部隊
    G.I.ジョーが対決!
     そんな単純な構図の中に、①武器商人の重く悲しい過去、②敵味方に
   分かれた男女の恋と確執、③師匠殺しに絡む弟子の確執などの人間ドラマも
   タップリと。さらに、長い髪をなびかせ、胸を強調した2人の美女の鎧甲(いや、
   高性能パワースーツ)にも注目!
     もっとも、ゲームとしてはともかく、こんな作品に大金をかける意味は
   私にはイマイチ?


洋09-135 HACHI 約束の犬(2009年)   

        <梅田ピカデリー>             2009年8月15日鑑賞
        (アメリカ映画)                 2009年8月16日記
   ・・・ハリウッド映画からの逆輸入によって、ボンヤリとしか知らなかった
   渋谷のハチ公物語の全貌を把握!
      そしてシンプルな話ながらやっぱり涙を誘う物語だったことを実感!
   それには駅、住居、コミュニティの3要素が大切だが、本作のそれは?
      また「子供目線」ならぬ「犬の目線」が新鮮だし、後半のハチ公だけで
   持たせる脚本の腕力にも関心!
      子供の情操教育には是非こんな映画の活用を!


洋09-136 ノウイング(2009年)      

        <ホクテンザ2>             2009年8月23日鑑賞
        (アメリカ映画)                 2009年8月24日記
   ・・・「地球滅亡の日」をテーマとした映画は『ディープ・インパクト』(98年)や
   『サンシャイン 2057』(07年)など数多いが、大切なのはアイディアと脚本。
    そして、リアリズムでいくか、ファンタジーでいくかの選択。しかして、本作の
   それはいかに?
    ニコラス・ケイジがいかにもアメリカ的な父親役を演じているが、本職の
   宇宙物理学教授としての能力の活用は?そして、地球滅亡の阻止は?
     さらに、タイムカプセルというアイディアの成否は?


日09-137 キラー・ヴァージンロード(2009年)   

        <東宝試写室>            2009年8月26日鑑賞
        (日本映画)               2009年8月27日記
   ・・・「結婚したい女」と「死にたい女」が、死体と共に歩む奇妙なロード
    ムービーとは?
     上野樹里と木村佳乃が、岸谷五朗監督の注文どおりコミカルな演技
    に徹しているが、その賛否は分かれるはず。目につくミュージカル風
    仕立ても、きっと賛否両論?
     ちなみに、本作鑑賞後は、はさみの取り扱いにくれぐれもご用心!


洋09-138 私の中のあなた(2009年)   

        <GAGA試写室>             2009年8月27日鑑賞
        (アメリカ映画)                 2009年8月28日記
 →大阪日日新聞「弁護士坂和章平のLAW DE SHOW」(09.10.10)掲載
   ・・・3人目の子供を人工授精までして生んだのは、なぜ?
      テーマは家族愛だが、キャメロン・ディアス演ずる強い母親像を軸に
    「My Sister’s Keeper」という原題の重みがずっしりと。
      白血病、ドナー、臓器移植のあり方など個別テーマは深刻だが、主戦場は
    何と11歳の娘が両親を提訴した法廷!
      あなたを涙と感動に導くこと確実な名作に拍手!


日09-139 南極料理人(2009年)   

        <テアトル梅田>             2009年8月30日鑑賞
        (日本映画)                 2009年8月31日記
   ・・・映画にはドラマがなくっちゃ。私はそう思っていたが、、食の視点から
    8人の越冬隊員が織りなすエピソードを面白く描けば、それだけで映画に。
      個性的なサムライたちの1コマ1コマは確かに面白く笑いを誘う。しかし、
    彼らはホントに多額の税金投入にふさわしい仕事をしてるの?それが全然
    見えないのは、少し問題?
      したがって、深読みすれば、いくつかの問題点も・・・。