弁護士 坂和章平による
   「独断」と「偏見」にもとづく

                映 画 評 論

                       2008年下半期(2008年7月2日~鑑賞分)
                         更新日 2011(平成23)年6月22日
 
       
2008年上半期(2008年1月2日~6月28日鑑賞分)を見る。

 〔目 次〕
               注) タイトルの後ろの(年)の表示は映画の製作年です。
                  本文はネタバレを含みます。

洋08-183 アクロス・ザ・ユニバース(2007年) 
      <東映試写室>              2008年7月2日鑑賞
      (アメリカ映画)                2008年7月12日記
   ・・・60年代の珠玉のビートルズナンバー33曲が、その歌詞を大切に
    扱ったストーリーの中で紡がれていく。
      ジュードはリバプールから父親を訪ねてアメリカへ。しかし、アメリカでは
    ベトナム戦争が激化する中、若者たちは否応なくそれと向き合い、恋人
    たちは別れていくことに。
       『Hey Jude』の呼びかけから『All You Need Is Love』の
    クライマックスに至るシーンは圧巻。そんな変わった雰囲気のミュージカル
    映画をじっくりと楽しもう。


洋08-184 地球でいちばん幸せな場所(2007年) 
      <東映試写室>              2008年7月3日鑑賞
      (アメリカ、ベトナム映画)         2008年7月12日記
        →大阪日日新聞「弁護士坂和章平のLAW DE SHOW」(08.8.9)掲載
   ・・・秋葉原事件に象徴されるイヤなご時世の中、ベトナム発の心温まる
    映画が登場!
      10歳の少女トゥイと美しいフライトアテンダントのラン、そして動物園で
    働く若者ハイの間で展開される童話のような5日間の物語は、私たちの
    心を打つはず。
      人間同士の距離感を失っている日本の若者たちにこそ、こんな映画
    を観てもらい、やさしさや思いやりという単純な気持を再確認してもらい
    たいが・・・。


洋08-185 BUG/バグ(2007年)      
      <東映試写室>              2008年7月3日鑑賞
      (アメリカ映画)                2008年7月12日記
   ・・・『エクソシスト』(73年)のウィリアム・フリードキン監督が、「妄想が
    暴走する狂気の世界」を描くと、こんな風に!
      血液を餌にして人体に寄生するバグ(虫)なんて、ホントにいるの・・・?
    それは妄想と狂気の産物では・・・?
      私の大好きな美人女優アシュレイ・ジャッドがオールヌード姿まで披露
    してくれるが、それが妄想と狂気の世界の結末だけに少し残念。
      もっとも、この映画について、そんな見方は少し失礼かな・・・?


洋08-186 Queen Rock Montreal cine sound ver.(1981年)
                         →ショートコメント 
 
      <試写会・梅田ブルク7>         2008年7月3日鑑賞
      (ライブ映像(cine sound ver.))   2008年7月5日記
   ・・・「Queen」の最盛期である1981年11月のライブが、今大音響と圧倒的
    な迫力でスクリーン上に!
      Queenファンのみならず、Queenをよく知らない私でも、その感想は
    「すばらしい!」のひと言。
      95分間の圧倒的なライブを楽しもう。


日08-187 ゲキ×シネ 髑髏城の七人~アオドクロ(2005年)
                                           
      <梅田ブルク7>              2008年7月5日鑑賞
      (日本映画)                  2008年7月12日記
   ・・・同じ登場人物、同じストーリーでも、役者が変われば大きくテイストが
    変わるもの!それが、『アカドクロ』と『アオドクロ』を見比べればよくわかる。
      『アオドクロ』の目玉は、歌舞伎界のプリンス市川染五郎の起用だが、
    その滴り落ちる汗にビックリ!
      どちらか1本でもいいが、2本を見比べればその価値が3倍にも4倍にも
    なること確実。
      しかして、『アカドクロ』と『アオドクロ』どちらが好き・・・?そんなことを
    考えているあなたは、既にゲキ×シネの虜に・・・?


洋08-188 帰らない日々(2007年) 
      <宣伝用DVD鑑賞>           2008年7月6日鑑賞
      (アメリカ映画)                2008年7月10日記
     →大阪日日新聞「弁護士坂和章平のLAW DE SHOW」(08.8.23)掲載
   ・・・ひき逃げにより最愛の息子を失った家族を襲う悲劇とは・・・?
    そして、調査を依頼した弁護士が、ひき逃げ犯だと知ったら・・・?
      そんなすごい設定の中で提示される、被害者側のみならず加害者側の
    苦悩を味わう中で、交通事故撲滅への決意を固めたい。
      私は弁護士としてのそんな視点からこの映画を鑑賞し、講義用のネタ・
    教材として使うことを決めたが、さてその効用は・・・?


日08-189 純喫茶磯辺(2008年)   
      <試写会・朝日生命ホール>     2008年7月8日鑑賞
      (日本映画)                2008年7月10日記
   ・・・吉田恵輔監督のオリジナル脚本は、芸達者な宮迫博之、ふくれっ面が
    魅力の「小娘」仲里依紗、そしてピンサロまがいのミニスカートがよく似合う
    麻生久美子を迎えて、大開花!
      映画中盤の「2つの大事件」を経て訪れるケッタイな結末に、あなたの
    心が温かくなること確実!
      秋葉原事件や食品偽装のオンパレードとイヤなご時世だが、たまには
    ヘンな人間とヘンなストーリーにクスクス笑いながら、前向きの人生を
    確認したいもの。
      そんな気持にしてくれる『純喫茶磯辺』は、今年の邦画ベスト3を争う
    のでは・・・?


洋08-190   ベガスの恋に勝つルール
               (What happen in VEGAS)(2008年) 
  
      <東宝試写室>             2008年7月9日鑑賞
      (アメリカ映画)              2008年7月11日記
   ・・・ラスベガスはカジノのまち。そんなラスベガスとロマンティック・コメディが
    融合し、近時快進撃のキャメロン・ディアスが挑戦すればこんな映画に!
      判決によって6カ月の新婚生活を余儀なくされた、性格正反対な2人の
    前途は多難。しかし、ケンカの中でこそ真実が見えてくることも・・・?
      300万ドルのゲットも大事だが、それよりもっと大切な「何か」が発見
    できるのでは・・・?


洋08-191 ホウ・シャオシェンのレッド・バルーン(2007年) 
      <松竹試写室>             2008年7月10日鑑賞
      (フランス映画)               2008年7月14日記
   ・・・この映画は、1956年のカンヌ国際映画祭パルムドール賞を受賞した
    フランス人監督アルベール・ラモリスの36分の短編『赤い風船』に、
    台湾の巨匠侯孝賢(ホウ・シャオシェン)がオマージュを捧げたもの。
      したがって、この映画を観るについては『赤い風船』とホウ・シャオシェン
    監督について勉強し、その知識を習得することが大前提!
      安易なお気楽映画でうさ晴らしをするのも悪くはないが、たまには
    みっちりとそんな勉強をして、これぞホンモノという映画を味わって
    みては・・・?


日08-192 アメリカばんざい-crazy as usual(2008年)
                           →ショートコメント
 
      <松竹試写室>             2008年7月10日鑑賞
      (日本映画)                2008年7月11日記
   ・・・新兵を教育するブートキャンプ。その中に日本人としてはじめて入った
    藤本幸久監督のカメラが、赤裸々にその実態をレポート!
      さらに、イラク戦争が生み出した負の遺産と「貧困徴兵制」の実態を
    くっきりと!
      皮肉なタイトルがピッタリのドキュメンタリーを、ノー天気に平和を享受
    している私たち日本人は、重く受けとめなければ・・・。


日08-193 ゲキ×シネ SHIROH(2005年) 
      <梅田ブルク7>             2008年7月12日鑑賞
      (日本映画)                 2008年7月16日記
      →
大阪日日新聞「弁護士坂和章平のLAW DE SHOW」(08.7.12)掲載
   ・・・『魔界転生』の天草四郎時貞とは異質な、島原の四郎時貞と天草の
    シロー。「天の御子」はどちら・・・?
      手を結んだ2人の「SHIROH」と対決する「知恵伊豆」の戦略とは・・・?
      中島かずき作、いのうえひでのり演出作品は、奇想天外な発想と構成力
    が魅力だが、「ダブル」で登場する個性豊かな登場人物たちは魅力いっぱい!
      とりわけ、劇団☆新感線初のロックミュージカルでは、「神の声」を持つ
    シローの歌声に注目!


洋08-194 コレラの時代の愛(2007年) 
      <GAGA試写室>             2008年7月14日鑑賞
      (アメリカ映画)                 2008年7月15日記
   ・・・ノーベル文学賞の傑作が遂に映画化。そう聞き、感動的な一大叙事詩
    を期待したが・・・?
      初恋の女性を待つこと、51年9ヶ月と4日。そして、「もう一度、君に
    誓おう。揺るぎない永遠の貞操と、変わらぬ愛を」とアピールしたが、
    その返答は・・・?
       20代から72歳までを演ずるイタリアの美女に注目だが、76歳と
    72歳の初エッチは、いくら後期高齢者を元気づけるとはいえ、どうも
    イマイチ・・・?


日08-195 グーグーだって猫である(2008年) 
      <角川映画試写室>             2008年7月16日鑑賞
      (日本映画)                   2008年7月19日記
   ・・・天才漫画家大島弓子の私生活を投影した、「新鮮な感動と愛の映画」の
    登場だが、ワタシ的には現実との乖離の大きさが難点・・・?
      やはり不幸は不幸として、ちゃんと描かなければ!その意味で、この映画
    はおとぎ話・・・?
       小泉今日子の透明感ある演技はさすがだが、上野樹里はいつまでも
    ナンバー2の位置に甘んじてはダメなのでは・・・?


日08-196 赤んぼ少女(2007年)     
      <GAGA試写室>             2008年7月16日鑑賞
      (日本映画)                  2008年7月17日記
   ・・・貞子(『リング』)、伽椰子(『呪怨』)に続く超絶ホラーヒロインが、「赤んぼ
    少女」ことタマミ。まずは、その造形に注目!
      生き別れた妹葉子は孤児院で美しく成長し、今15歳。そんな妹が屋敷に
    やって来たことに嫉妬心を燃やしたタマミの暴走は・・・?
      ホラー映画なのに、途中失笑が起きていたが、それはちょっとまずい
    のでは・・・?


洋08-197 インクレディブル・ハルク(2008年) 
      <ソニー・ピクチャーズ試写室>       2008年7月17日鑑賞
      (アメリカ映画)                  2008年7月19日記
   ・・・同じ“ハルク”を描いても、ハルクの人間味に焦点をあてたアン・リー版
    (03年)と、アクション巨編となった(?)ルイ・レテリエ版は大違い!
      とはいっても、恋人間の葛藤、父娘間の確執は不可欠の要素だから、
    お見逃しなく・・・。
      ちなみに、『ギララの逆襲 洞爺湖サミット危機一発』(08年)における
    ギララVSタケ魔人の対決と比較しながら、ハルクVSアポミネーションの対決
    を堪能するのも、真夏の趣向として面白いのでは・・・?


洋08-198 ウォンテッド(2008年) 
      <試写会・TOHOシネマズ梅田>      2008年7月17日鑑賞
      (アメリカ映画)                  2008年7月19日記
   ・・・表看板はアンジェリーナ・ジョリーとモーガン・フリーマンだが、真の主役
    は若手有望株のジェームズ・マカヴォイ。
      負け犬からプロの殺し屋への転身は映画なればこそだが、必然性と
    説得力があればオーケー。
      神秘的秘密結社フラタニティを軸としたストーリー展開は読みやすいが、
    ひょっとしてそれは、ティムール・ベクマンベフト監督が仕掛けた大いなる
    ワナ・・・?
      ムチャ面白い展開の後に訪れる、アッと驚く結末とは・・・?


日08-199 パコと魔法の絵本(2008年)   
      <東宝試写室>              2008年7月18日鑑賞
      (日本映画)                 2008年7月22日記
   ・・・『下妻物語』(04年)、『嫌われ松子の一生』(06年)の中島哲也
    監督が、「複雑なものを面白く」から「シンプルなものを面白く」に
    チャレンジしたのがこれ!たしかに、ストーリーはシンプルだが、
    面白さは・・・?
      「3DのフルCGキャラクターと実写の融合」は面白いし、色彩の美しさ
    は抜群だが、やはり私には違和感が・・・。


日08-200 ゲキ×シネ 朧の森に棲む鬼(2007年) 
         <梅田ブルク7>         2008年7月19日鑑賞
          (日本映画)           2008年7月25日記
   ・・・新感染(シンカンゾメ)第5作では、染五郎が「口先」を武器とした
    チョー悪役に挑戦!
      あなたは、源頼光と酒呑童子の物語を知ってる・・・?知らなければライ、
    シュテンなどの登場人物の名前のお勉強が必要。それによって、あなたの
    日本史レベルとストーリーの理解度が格段にアップするはずだ。
       注目は『クロサギ』(07年)以上の騙しのテクニックでエイアン国の
    王にまで昇りつめるライの生きザマだが、朧の森に棲む鬼から「契約」
    の履行を迫られると・・・?
      タップリと楽しみ、タップリと勉強できたあなたはきっと幸せな気分に!


日08-201 崖の上のポニョ(2008年)    
      <TOHOシネマズ梅田>        2008年7月20日鑑賞
      (日本映画)                 2008年7月22日記
   ・・・4年ぶりの宮崎アニメにニッポン国をあげて大絶賛だが、さて・・・?
      素朴な物語への回帰、CGから手描きへの回帰が、枯れの境地に
    入った(?)宮崎駿監督最新作の特徴だが、さて・・・?
      「神経症と不安の時代に立ち向かおうというもの」だが、さて・・・?
      ひねくれ者であまのじゃくな私の「文句」は、私の評論でタップリと・・・。


洋08-202 チェブラーシカ(1969年、1971年、1974年、1983年)  
      <テアトル梅田>              2008年7月21日鑑賞
      (ロシア映画)                 2008年7月22日記
   ・・・宮崎駿監督の最新作『崖の上のポニョ』(08年)鑑賞の翌日に、1960~
    80年代のソ連のアニメを鑑賞!
      日ソ比較、新旧比較をしても甲乙つけがたい出来、と私は思ったが・・・。
      シンプルながら、全4話には友達、学校、列車などそれぞれ面白いテーマ
    があり、ストーリー性も十分。
      たまには、こんな素朴な童話で心を洗ってみるのもいいのでは・・・。


洋08-203 TOKYO!<インテリア・デザイン>(2008年)
         TOKYO!<メルド>(2008年)
         TOKYO!<シェイキング東京>(2008年) 
 
      <東映試写室>              2008年7月22日鑑賞
      (フランス、日本、韓国合作映画)     2008年7月24日記
   ・・・全18話の『パリ、ジュテーム』(06年)もよかったが、TOKYOをテーマ
    とした全3話のオムニバスも上出来。
      3人の巨匠による独創的な視点を楽しみながら、パリに負けない
    「TOKYO」を満喫しよう!
      さて、あなたのお好みにマッチするのはどれ・・・?


日08-204 石内尋常高等小學校 花は散れども(2008年) 
      <GAGA試写室>            2008年7月23日鑑賞
      (日本映画)                 2008年7月24日記
   ・・・今ドキこんな映画をつくり世に問えるのは、96歳の現役監督新藤兼人
    くらい。テーマは恩師と生徒との絆だが、もう1つ監督自身の若き日の
    恋模様も・・・。
      教育の崩壊が進み、ケッタイな犯罪が急増している今、せめてこんな
    映画で熱い心を燃やしてほしいものだ。
      もし、若者のあなたが「晴耕雨読」を知らないとしたら、必ず国語辞典を!


洋08-205 言えない秘密(不能説的・秘密/SECRET)(2007年)
                                    
 
     →
大阪日日新聞「弁護士坂和章平のLAW DE SHOW」(08.9.13)掲載 
      <角川映画試写室>           2008年7月23日鑑賞
      (台湾映画)                 2008年7月24日記
   ・・・台湾の若き天才アーティスト周杰倫(ジェイ・チョウ)が監督業に進出!
      「彼女にしたい映画女優」トップの桂綸鎂(グイ・ルンメイ)を起用した
    単純なラブストーリー・・・。と思いきや、M・ナイト・シャマラン監督ばり
    の(?)絶妙なミステリーとの融合はお見事!
      ジェイ・チョウとグイ・ルンメイの魅力を最大限に引き出した名作の
    誕生だ。私が星5つを付けた「看板に偽りなし!」と断言。


洋08-206 ドラゴン・キングダム(2008年) 
      <梅田ピカデリー>           2008年7月26日鑑賞
      (アメリカ映画)              2008年7月30日記
   ・・・「2人のJ」の初共演を実現させたのはさすがハリウッドだが、裏主役
    とも言うべき2人の美女の共演にも注目!
      「米中融合もここまで!」という実写カンフーの迫力と、時空を超えた
    ファンタジーをタップリ楽しめば、極楽、極楽・・・。
      これを機会に、孫悟空や白髪魔女などの勉強に取り組めば、あなた
    の夏休みも充実するのでは・・・?


洋08-207 小さな赤い花(看上去很美)(2006年) 
      <宣伝用DVD鑑賞>           2008年7月27日鑑賞
      (中国、イタリア映画)            2008年7月30日記
   →大阪日日新聞「弁護士坂和章平のLAW DE SHOW」(08.10.11)掲載
   ・・・中国第6世代監督の旗手、張元(チャン・ユアン)監督が放つ問題提起
    は、全寮制の幼稚園を舞台とした教育問題!
      集団ウンチをはじめとする規律だらけの幼稚園の実態にビックリだが、
    大切なのは、ここから「あるべき教育とは?」を考えること。
      今や教育崩壊先進国となったわが国が、この映画を反面教師としたうえ
    で、やるべきことはいっぱいあるはずだが・・・。


洋08-208 デート・ウィズ・ドリュー(2004年)      
      <ホクテンザ2>             2008年7月27日鑑賞
      (アメリカ映画)              2008年7月30日記
   ・・・クイズ番組で獲得した1100ドル(約12万円)で、憧れの女優
    ドリュー・バリモアとデート。そんな子供の頃からの夢の実現に向けた
    努力を、ドキュメンタリー映画にしたのはナゼ・・・?そして、そんな映画
    がくだらない出来になっているのはナゼ・・・?
      時間のムダを厭わない方は、機会があれば是非1度映画館へ。


洋08-209 イントゥ・ザ・ワイルド(2007年) 
      <東宝試写室>             2008年7月29日鑑賞
      (アメリカ映画)              2008年7月31日記
   ・・・文明を捨て、アラスカの荒野の中へ!複雑な家庭に育ち、優秀な
    成績で大学を卒業したクリスは、なぜそんな生き方を選んだの・・・?
    そして、彼が迎えた結末とは・・・?
       ショーン・ペン監督が描く何とも重いテーマは、しんどいが必見!
       あなたはクリスの生き方に賛成、それとも反対・・・?賛否にこだわらず、
    活発な議論の展開を期待したい。


洋08-210 マルタのやさしい刺繍(Die Herbstzeitlosen)(2006年)
                                     
 
      <宣伝用DVD鑑賞>          2008年7月29日鑑賞
      (スイス映画)               2008年7月30日記
   ・・・保守的な村の中、80歳の主人公マルタが今チャレンジしているのは、
    ランジェリー・ショップのオープン!その騒動の中で見えてくる人間模様
    とは・・・?また、マルタが老人たちに与えた夢と希望とは・・・?
      福田内閣の「5つの安心プラン」の第1は高齢者政策だが、そんな
    小手先の細工ではこの国の変革はとてもムリ!しかし、「後期高齢者問題」
    の不平不満が鬱積し、爆発寸前のニッポン国も、こんな映画を観て学習
   すれば、視点がガラリと変わり前向きになるのでは・・。


洋08-211 ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝(2008年) 
      <東宝東和試写室>          2008年7月30日鑑賞
      (アメリカ映画)              2008年7月31日記
   ・・・舞台をエジプトから中国に移し、始皇帝と兵馬俑を基調とした物語に
    したのは、北京五輪目当て・・・?
      売りモノは前2作と同じく、CGを活用した一大スペクタクル!
    したがって、夏休みのお楽しみにはもってこい・・・?
      『インディ・ジョーンズ』は世代交代なく「パート4」を迎えたが、
    『ハムナプトラ3』はジュニアが登場し、パパを助けて大活躍。
      そんなオコーネルファミリーの変化にも注目を!


洋08-212 12人の怒れる男(2007年)     
      <松竹試写室>          2008年7月31日鑑賞
      (ロシア映画)            2008年8月20日記
     →大阪日日新聞「弁護士坂和章平のLAW DE SHOW」(08.9.6)掲載 
    ・・・まさか、ロシアで「あの名作」が50年ぶりにリメイクされるとは!
       いや、これはリメイクではない。2時間40分のロシア版は、新たな
     重厚かつヒューマンな問題提起。
       陪審員として評決を下すことは、自分の人生と向き合うこと。評議
     の中で展開される1人1人の人間ドラマを観れば、そう実感するはず。
      09年5月以降、4911分の1の確率で裁判員に選ばれるはずのあなたは、
     こんな映画を観て今からしっかり勉強しておかなくては・・・。


洋08-213 私がクマにキレた理由(わけ)(2007年) 
      <試写会・リサイタルホール>       2008年8月5日鑑賞
      (アメリカ映画)                 2008年8月7日記
   ・・・奇妙な邦題にまず注目!次に、①「NANNY」ってナニ?、②なぜ、
    アニーがナニーに?という2つの疑問を持つことが大切。
      日本ではなぜか今『蟹工船』がブームだが、『蟹工船』はマンハッタンの
    超高級アパートにも・・・?
      テーマはあくまで自分探し。さて、大学卒業後ナニーとしてのひと夏を
    経験したスカーレット・ヨハンソン演ずるヒロイン、アニーは、いかなる
    自分を発見・・・?


日08-214 次郎長三国志(2008年)       
      <角川映画試写室>         2008年8月6日鑑賞
      (日本映画)               2008年8月8日記
   ・・・今なぜ、清水の次郎長を・・・?その狙いがイマイチ不明なため、
    マキノ雅彦監督第1作『寝ずの番』(06年)ほどのインパクトはムリ・・・?
      この手の映画は、恋と義理、人情そしてチャンバラのバランスが大切
    だが、さて・・・?
      マキノ雅彦監督には、遅まきながら「世界のキタノ」こと北野武監督
    を追っかけてもらいたいが・・・。


洋08-215 シティ・オブ・メン(2007年)     
      <アスミック・エース社内DVD試写>     2008年8月6日鑑賞
      (ブラジル映画)                  2008年8月9日記
   ・・・ブラジルのリオデジャネイロにあるスラム街ファヴェーラを舞台に、
    共に18歳のアセロラとラランジーニャを軸として描かれる友情と父親
    そして家族の物語が、『シティ・オブ・ゴッド』(02年)に続くコレ。
      若者たちの暴力と抗争の生態は、『ウエスト・サイド物語』(61年)
    をはるかに超えて衝撃的。そんな中でも、友情と父親と家族の物語は
    しっかりとした結末へ・・・。


日08-216 トウキョウソナタ(2008年)    
      <東映試写室>              2008年8月7日鑑賞
      (日本映画)                 2008年8月8日記
   →大阪日日新聞「弁護士坂和章平のLAW DE SHOW」(08.10.4)掲載
    ・・・1964年の東京五輪から44年後の今日、北京五輪が開幕!
      『ALWAYS 三丁目の夕日』が描いた1960年代のニッポンと、
     『トウキョウソナタ』が描いた2008年のニッポンは何がどう違うの・・・?
    それは夢と希望VS閉塞感と絶望・・・?
     そんな中で描かれる4人家族の不協和音とその拡大、崩壊のサマ
    は・・・?そして、再生の芽は・・・?
     カンヌ受賞も当然と思える名作を、じっくりと味わおう。


日08-217 アキレスと亀(2008年)     
      <東映試写室>              2008年8月7日鑑賞
      (日本映画)                 2008年8月8日記
   ・・・少し真面目に取り組んだ北野武監督の14作目は、国内でのヒット
    狙いの他、ベネチアへも参戦!
      真知寿(まちす)とは何ともふざけた名前だが、少年期、青年期、中年期
    と続く彼の芸術一辺倒の生き方は、ギャグそれとも狂気・・・?また、真知寿
    はバカそれとも天才・・・?
      真知寿と幸子との夫婦(めおと)道は、阪田三吉と女房の小春との
    夫婦道との対比が不可欠・・・?
      続出する見せ場の後に訪れる意外に(?)まともな結末は、本気で
    賞狙いにきた証拠・・・?


洋08-218 あの日の指輪を待つきみへ(CLOSING THE RING)(2007年)
                                    
 
      <テアトル梅田>              2008年8月9日鑑賞
      (イギリス、カナダ、アメリカ映画)     2008年8月12日記
   ・・・事実は小説よりも奇なり。この映画の脚本は、そんな格言(?)を地で
    いったもの・・・
      エセル・アンの名前が刻まれたアメリカ軍兵士の指輪が、北アイルランド
    のベルファストの丘で発見!さて、この指輪が紡ぐ50年前の物語とは?
    また、アイルランドとアメリカを結ぶ壮大な恋の物語とは・・・?
      複雑な物語の映像処理のテクニックは大いに勉強になるが、さてラブ
    ストーリーとしての感動度は・・・?
      


洋08-219 いま、ここにある風景(Edward Burtynsky;
            Manufactured Landscapes)(2006年)
 
      <テアトル梅田>            2008年8月10日鑑賞
      (カナダ映画)               2008年8月11日記
   ・・・張藝謀(チャン・イーモウ)監督の演出で魅せた、北京オリンピック
    開会式の歴史絵巻の豪華絢爛さには世界中がビックリ、ウットリ!
      それもホントの中国の姿なら、この映画にみる残酷な映像の数々
    もホントの中国の姿・・・。
       世界の工場、石炭・石油、造船そして都市。中国の「いま、ここにある
    風景」をしっかり確認しながら、北京オリンピックを観戦し、今後の中国
    の方向性を真剣に考えなければ・・・。


洋08-220 ダークナイト(2008年)     
      <梅田ピカデリー>            2008年8月10日鑑賞
      (アメリカ映画)               2008年8月11日記
   ・・・「ダークナイト」がバットマンとは!バットマンは正義の味方、アメコミの
    ヒーローではなかったの・・・?
      クリストファー・ノーラン監督が描くそんな異色な「ヒーロー」も興味
    深いが、この映画の目玉は最凶のキャラ、ジョーカーの登場!
      ゴッサム・シティーの市民を巻き込んだジョーカーの暴走に、バットマン
    と地方検事デントそしてゴードン警部補はタジタジだが・・・?
      この映画を観れば、単純なホワイトナイト待望論のバカバカしさ
    が明白に・・・?


日08-221 20世紀少年<第1章>終わりの始まり(2008年) 
      <東宝試写室>            2008年8月11日鑑賞
      (日本映画)               2008年8月14日記
   ・・・たかがコミックと侮ることなかれ!浦沢直樹原作のベストセラー
    コミックを元に、邦画も久々に全3部作、60億円の巨大プロジェクトを
    始動し、遂にその第1章が。
      「よげんの書」にもとづく、『指輪』も顔負けの(?)壮大な物語と、
    「ともだち」をキーワードとした人間模様に注目!
      もっとも、無事に21世紀を迎えている今の私たちとしては、
    「よげんの書」の警鐘をどのように受け止めれば・・・?


洋08-222 僕らのミライへ逆回転(2008年)   
      <東宝試写室>            2008年8月11日鑑賞
      (アメリカ映画)              2008年8月12日記
   ・・・あの名作この名作の中身が消去されてしまったら、どうする?
    それなら、自分の手でリメイクすればいい。そう考えたのは「笑いの帝王」
    ジャック・ブラック。それを監督したのは「映像の鬼才」ミシェル・ゴンドリーだ。
     コメディタッチの中にも、都市再開発や著作権についての皮肉が
    チラリ、ホラリ。そして、映画とは何か?映画が与える感動とは何か?を
    考えさせるクライマックスもしっかりと!
     たまには、こんな映画で癒されてみては・・・。


洋08-223 ハンコック(2008年)       
      <ソニー・ピクチャーズ試写室>   2008年8月15日鑑賞
      (アメリカ映画)              2008年8月16日記
   ・・・ヒット王ウィル・スミスが、一風変わったヒーローとして大活躍!
    あり余るパワーで犯罪者をこらしめているのに、彼が市民から嫌われるの
   一体なぜ?嫌われ者からヒーローへの変身は、どのようにすれば可能?
    シャ-リーズ・セロンとのあっと驚く秘密がこの映画のカギだが、それは
   絶対内緒!それはあなた自身の目で・・・。


洋08-224 宮廷画家ゴヤは見た(2006年)    
      <GAGA試写室>           2008年8月18日鑑賞
      (アメリカ映画)              2008年8月20日記
   ・・・ナポレオンによるスペイン民衆弾圧と、ナチスドイツやソ連によるチェコ
     スロバキア弾圧は、根が同じ・・・?。
      そんな気持を込めたミロス・フォアマン監督の骨太作品は、18世紀末の
     異端審問の矛盾を世に問うもの。
      『ノーカントリー』(07年)に続くハビエル・バルデムの怪演と、絶世の美女
     ナタリー・ポートマンの汚れ役挑戦にも注目!
      そしてこの際、「マドリード、1808年5月3日」(1814年)をはじめとする
     スペインの天才画家ゴヤの絵が物語る、あの時代の真実をじっくり勉強
     しよう。


日08-225 おろち(2008年)        
      <東映試写室>            2008年8月18日鑑賞
      (日本映画)               2008年8月20日記
   ・・・楳図かずおが描いた30年以上も前の人気漫画『おろち』が
     映画化されるのは、今が「不安な時代」だから・・・?
       29歳になれば美が崩壊する、という血の宿命を持った美人姉妹
     の「内なる狂気」は興味津々・・・。
        『おろち』に扮する美少女谷村美月も予測できない、あっと驚く
     結末とは・・・?
       こんな映画を観ると、女の言葉は絶対に信用してはダメ、
     という哲学に一層磨きが・・・?


日08-226 三本木農業高校、馬術部(2008年)   
      <東映試写室>            2008年8月19日鑑賞
      (日本映画)               2008年8月20日記
   ・・・タイトルどおり、予想どおりのストーリー展開はあまりにもまっとう
    すぎ・・・?「カエルの子」長渕文音を支える脇役陣もいい人ばかりで、
    これも少し現実離れ・・・?
     2つの感動シーンはあるものの、これでは良質なテレビドラマと同じ
    では・・・。


 

洋08-227 落下の王国(2006年)    
      <角川映画試写室>           2008年8月21日鑑賞
      (アメリカ映画)               2008年8月26日記
    →大阪日日新聞「弁護士坂和章平のLAW DE SHOW」(08.9.27)掲載 
   ・・・スタントマンは「FALL」が商売。とはいえ、そのため下半身不随
    状態(?)では、やってられない・・・?
     5歳の少女に対して語って聴かせる物語は、千夜一夜物語ばり
    の「でっちあげ」だが、映像はすべてホンモノ!
     北京五輪における口パク事件や少数民族偽装事件と比べなが
    ら、仮装でもないCGでもない、ホンモノの味わいをタップリと・・・。


洋08-228 シャッター(2008年)    
      <角川映画試写室>           2008年8月25日鑑賞
      (アメリカ映画)               2008年8月26日記
   ・・・あなたは心霊写真を信じる?その答えがどうであれ、この映画を観れば
    価値観が変わるかも・・・?
         「2人のO」がハリウッドデビューしたが、「メグミ」という名前の浸透度が
    ポイントに。
     それにしても、急に肩が重いと感じ始めたら、要注意。なぜなら、それは何かを
    背負っているかも知れないから・・・。
     


日08-229 しあわせのかおり(幸福的馨香)(2008年)   
      <東映試写室>         2008年8月26日鑑賞
      (日本映画)            2008年8月30日記
   ・・・最近親子間での殺人事件が増えているが、実の親子でなくても
    料理を通じたこんな父と娘の愛の姿が!
      会社を辞めて小上海飯店に弟子入り。そんな子持ち女の決断は
    すごいが、頑固おやじのやさしい眼差しもグッド。
      料理は心でつくるもの。そんな実感がジワジワと広がってくる。
      困るのは、あの蟹しゅうまいもトマトの卵炒めも観客は食べられないこと。
    したがって、空腹時にこの映画を観るのは厳禁・・・?
     


日08-230 ビルと動物園(2007年)       
      <東映試写室>           2008年8月28日鑑賞
      (日本映画)               2008年8月30日記
   ・・・ビルの外から窓拭きをしていると、ビルの中の人間たちは動物園の
    動物たちと同じ・・・?なるほど、なるほど!
      29歳のOL香子と21歳の音大生慎の出会いは、ビルのガラス越し
    だったが、そこから生まれてくるドラマとは・・・?
      「Simple is best」をモットー(?)にした、等身大の男女が織りなす
    物語は興味津々。さて、あなたはこの映画から何を学ぶ・・・?


洋08-231 ブーリン家の姉妹(2008年)    
      <試写会・リサイタルホール>         2008年8月28日鑑賞
      (アメリカ、イギリス合作映画)          2008年8月30日記
    →大阪日日新聞「弁護士坂和章平のLAW DE SHOW」(08.10.25)掲載
   ・・・ナタリーポートマンとスカーレット・ヨハンソンがイングランド史上最も
    有名な(?)姉妹役で初共演!
     男子の世継ぎを巡る政略結婚は『篤姫』と対比すれば面白いが、どろどろした
    宮廷絵巻は宗教が絡むだけに余計複雑。
     イギリス国教会の創設を含め、「歴史の作者」となったアン・ブーリンの
    生きざまをしっかり勉強してみては・・・。


日08-232 コドモのコドモ(2008年)    
      <GAGA試写室>        2008年9月1日鑑賞
      (日本映画)             2008年9月2日記
   ・・・11歳の小5の女の子が“くっつけっこ”で妊娠!そりゃ本来大スキャン
    ダルだが、それをアッと驚く顛末で明るくカラリと描いたのがこの映画のミソ!
     今ドキの子供は、小5でもしっかりしてるやん!思わず、そう唸ったが、
    こんな物語はあくまで映画だけの世界にしておかなければ・・・。


洋08-233 センター・オブ・ジ・アース(2008年)   
      <GAGA試写室>          2008年9月1日鑑賞
      (アメリカ映画)             2008年9月2日記
   ・・・『海底二万里』と並ぶジュール・ヴェルヌの原作『地底旅行』を知ってる?
    地底160キロメートルの世界をフルデジタル3Dの映像で観れば、その驚きと
    感動は・・・?
     ストーリー性はともかく、美しい色彩と楽しむスピード感いっぱいのスリルを
    3Dで楽しむには、こんな素材はピッタリ。私の試写は2Dだったから、3Dで観た
    あなたはその感動を伝える責任が・・・。


洋08-234 American Teen/アメリカン・ティーン(2008年) 
      <東映試写室>            2008年9月2日鑑賞
      (アメリカ映画)             2008年9月3日記
   ・・・フィクションよりもドラマティック、ドキュメンタリーよりもリアル。
    それが5人のアメリカン・ティーンの生態に迫ったこの映画の売り!
    たしかに、それには大成功だが、少し成功者に偏りすぎたのでは・・・?
      つまり、「ヒエラルキーの図」の敗者も1人は入れてほしかった・・。
    また私としてはこの映画を契機として、17歳の若者たちの
    コミュニケーション能力と家族との対話の実態について、しっかり日米
    比較をしたいが・・・。


洋08-235 敵こそ、我が友~戦犯クラウス・バルビーの3つの人生~(2007年)
                                     
 
      <テアトル梅田>            2008年9月2日鑑賞
      (フランス映画)              2008年9月4日記
   ・・・すごいドキュメンタリー映画が登場!「リヨンの虐殺者」と呼ばれた
    バルビーが、戦後約40年間に歩んだ第2、第3の人生とは・・・?
      単純な善玉・悪玉の分類はダメ。人間の多面性を認め、「敵の敵は味方」
    という現実を受け入れなければ・・・。
      そして、それを内向きの「総裁選挙」ではなく、外向きの知恵として活用
    しなければ!


日08-236 イキガミ(2008年)     
      <東宝試写室>            2008年9月3日鑑賞
      (日本映画)               2008年9月4日記
     →大阪日日新聞「弁護士坂和章平のLAW DE SHOW」(08.9.20)掲載 
   ・・・「国家繁栄維持法」の下では、1000人に1人の確率でイキガミ
    (死亡予告証)が配達!
       なぜ俺が・・・?なぜ私が・・・?そんな死への恐怖感こそ生命の
    価値を再認識させるもの・・・?
       たかがコミックと侮ってはダメ。バカバカしい総裁選(?)にうつつを
    抜かしている今こそ、この映画が見せる壮大な世界観、国家観、
    人間観をじっくり検討しなければならないのでは・・・。


洋08-237 レッドクリフPartⅠ(2008年)       
      <試写会・TOHOシネマズ梅田>         2008年9月4日鑑賞
      (アメリカ、中国、日本、台湾、韓国映画)     2008年9月13日記
     →
大阪日日新聞「弁護士坂和章平のLAW DE SHOW」(08.11.1)掲載
   ・・・製作費100億円を投入し、呉宇森(ジョン・ウー)監督が中・香・台・日
    の大スターを結集して描く「赤壁の戦い」は必見!
      曹操軍80万に対し、5万の孫権・劉備連合軍はいかなる戦いを・・・?
    そして、この映画の主役は一体誰・・・?また、天才軍師諸葛孔明を演ずる
    のは・・・?
      三国志の知識を総動員し、あるいは再度知識を補充し直して観賞すれ
    ば、興味は倍増するはず。
      もっとも、前編と後編に分かれていることは、宣伝戦略上内緒かも・・・?


洋08-238 僕は君のために蝶になる(蝴蝶飛/Linger)(2007年)
                                      
 
      <GAGA試写室>         2008年9月9日鑑賞
      (香港映画)              2008年9月13日記
   ・・・香港のハードボイルドの巨匠杜琪峰(ジョニー・トー)監督が、
    「F4」のハンサムボーイ周渝民(ヴィック・チョウ)と大陸の美女李冰冰
    (リー・ビンビン)を起用して、ちょっと不思議な恋愛映画に初挑戦!
      キーワードはタイトルとなっている蝶だが、さて蝶は何を象徴?
    それがわかれば、「旅立ち」をテーマとしたストーリーの枠組みが
    明らかに・・・。
      もっとも、『言えない秘密』(07年)ほどの重大な秘密はないものの、
    少し頭が混乱することは覚悟のうえで・・・。


洋08-239 かけひきは、恋のはじまり(2008年)  
      <東宝東和試写室>         2008年9月11日鑑賞
      (アメリカ映画)              2008年9月16日記
   ・・・1925年のアメリカ。アメフト黎明期における実在のスターを主人公
    とした、恋の駆け引きはスリル満点!
      もっとも、三つ巴の恋の争いのターゲットは、特ダネ狙いの女性
    記者だからやけどの危険性も大・・・。
      さて、ラストに訪れるアメフトの勝者は誰?そして恋の勝者は誰?


洋08-240 M(エム)(2007年)       
      <松竹試写室>         2008年9月12日鑑賞
      (韓国映画)            2008年9月13日記
    →
大阪日日新聞「弁護士坂和章平のLAW DE SHOW」(08.10.18)掲載
   ・・・映像美を追及する巨匠イ・ミョンセ監督が、時代劇の『デュエリスト』
    (05年)とは全く異質の白日夢のようなラブストーリーに挑戦!
      現実か白日夢かは、何となくわかる程度でオーケー・・・?
      ストーリーへの興味はほどほどに、凝りに凝った映像美と美しく
    流れる音楽との融合に注目したい!とりわけ、路地とマンションそして
    日本料理店の映像美はしっかりと・・・。


洋08-241 ブロードウェイ♪ブロードウェイ コーラスラインにかける夢(2008年)
                                       
 
      <松竹試写室>           2008年9月12日鑑賞
      (アメリカ映画)             2008年9月17日記
   ・・・あのミュージカルの最高峰『コーラスライン』再演版が大ヒット!
    それだけでも大事件だが、そのオーディション風景をドキュメンタリー映画
    として売り出すとは!
      日本では競争の否定と格差社会への不満でいっぱいだが、自由競争
    の国アメリカでは?そして、ブロードウェイでは?そこは競争、競争、また
    競争の世界だが、人間の感動の源泉は・・・?


洋08-242 インビジブル・ターゲット(2007年)  
      <ユウラク座>           2008年9月13日鑑賞
      (香港映画)              2008年9月16日記
   ・・・チャン刑事、ワイ巡査、フォン警部補、三人の若手警察官が香港発
    のポリスアカデミー映画を正統に承継!これなら、「ジャッキー先輩、
    おつかれさまです!香港の平和はオレらに任せてください!!」との
    “叫び”にも説得力が・・・。
      さて、彼らが立ち向かう「見えざる標的」とは?それはとてつもなく強い、
    イケメンの凶悪犯人グループ?それとも・・・?


日08-243 おくりびと(2008年)        
      <梅田ピカデリー>           2008年9月14日鑑賞
      (日本映画)                2008年9月19日記
   ・・・納棺師ってナニ?そんな特殊な稼業に焦点をあて、日本の様式美を
    モントリオール世界映画祭に知らしめたのがこの映画!
      父と息子の確執がテーマだが、それを石文のエピソードに込めたところ
    がミソ。モッくんこと本木雅弘の誠実で美しい演技と、山﨑努、広末涼子、
    吉行和子ら、それを支える俳優の充実ぶりにも注目!
      そして、オリジナルな企画を見事にまとめあげた滝田洋二郎監督の
    手腕に拍手!
      庄内地方を舞台にした「あの名作達」以外に、「もう1つの名作」が
    ここに誕生!


日08-244 パンダフルライフ(大熊猫的生活)(2008年)  
      <梅田ピカデリー>           2008年9月15日鑑賞
      (日本映画)                2008年9月17日記
   ・・・四川省成都を中心に撮影した『パンダフルライフ』が、四川大地震の
    1カ月前に完成したのは何ともラッキー。映画の公開と寄付金集めは、
    少しでも復興支援に役立つはずだ。
      この映画を観れば、パンダの生態はバッチリ!またパンダの性格
    あれこれにも納得!あなたはたちまちパンダ博士に。
      ところで近い将来、パンダをペットとした人間ライフが訪れるかナ・・・?


洋08-245 幸せの1ページ(2008年)       
      <梅田ピカデリー>           2008年9月15日鑑賞
      (アメリカ映画)              2008年9月16日記
   ・・・ラブコメ風のタイトルに騙されてはダメ。これは、お子様向けかつ
    大人も無邪気に楽しめる冒険映画!
      ビッグネームはジョディ・フォスターだが、それを完全に喰ったのが、
    えらくキレイになったアビゲイル・ブレスリン。
      彼女の父親を含む、三者三様の大冒険をタップリと楽しもう。
      ちなみに、その後に待っている、幸せの1ページとは・・・?


日08-246 東南角部屋 二階の女(2008年)   
      <GAGA試写室>         2008年9月17日鑑賞
      (日本映画)              2008年9月20日記
    →大阪日日新聞「弁護士坂和章平のLAW DE SHOW」(08.11.15)掲載
   ・・・東京芸大大学院映像研究科の第1期卒業生コンビが世に問う新たな
    感性とは?若手実力派俳優西島秀俊、加瀬亮と日本の大女優香川京子
    の出演は、そんな才能への期待値を込めたもの。
      奇妙なタイトルの理解には、借地権の知識が必要・・・。そんなことを
    言うのは、悪しき法律家だ。
      大切なのは、2階の「東南角部屋」から何を感じ、何を学ぶのかという
    こと。一見頼りない若者たちも、きっとこの貴重な体験を元に今旅立っていく
    のだろう・・・。


洋08-247 その土曜日、7時58分(2007年)  
      <ソニー・ピクチャーズ試写室>      2008年9月18日鑑賞
      (アメリカ映画)                 2008年9月19日記
   ・・・インパクトのあるケッタイなタイトルだが、その中身は迫力あるサスペンス・
    スリラー兼、家族の中に見る人間の性(さが)と確執!
      パーフェクトなはずの宝石店強盗計画は、あの誤算、この誤算から
    意外な展開に。そして、家族が崩壊していく中、何ともすごい結末が・・・。
      『十二人の怒れる男』(57年)のシドニー・ルメット監督84歳の45作目
    は、すごい傑作。こりゃ必見!


洋08-248 恋愛上手になるために(2007年)  
      <東映試写室>           2008年9月18日鑑賞
      (アメリカ映画)            2008年9月20日記
   ・・・まずはアメリカのグウィネス・パルトロウとスペインのペネロペ・クルス
    という2大美女の共演に注目!
      また、長編監督デビュー作となった、グウィネス・パルトロウの弟
    ジェイク・パルトロウ監督にも注目!
      しかして、“明晰夢”という奇妙な理論(?)を絡めた夢と現実を行き来
    する不思議な物語の出来は・・・?
      こんなあいまいなテーマでは、ナタリー・ポートマンとスカーレット・
     ヨハンソンが共演した一大歴史絵巻『ブーリン家の姉妹』(08年)を
     上回るのはやはりムリ・・・?


洋08-249 あぁ、結婚生活(2007年)    
      <東映試写室>           2008年9月19日鑑賞
      (アメリカ映画)            2008年9月20日記
   ・・・タイトルからのイメージは、ほんのりとした癒し系?しかし内実は?
      この映画は、「人の不幸の上に幸せが築けるはずがない。築いても、
    心の重荷になるだけだ」をテーマとした、ブラックユーモア。
      夫と妻、夫の愛人、夫の親友。4人の登場人物たちはみんな古き良き
    時代のアメリカの道徳観を信じる善人なのに、映画後半、殺人コメディと
    なるのは一体ナゼ・・・?
      そんな、日本にはないアメリカ的道徳観の面白さをタップリと・・・。


洋08-250 弾突 DANTOTSU(2007年)  
      <ユウラク座>           2008年9月20日鑑賞
      (アメリカ映画)            2008年9月22日記
   ・・・1988年の主演第1作から20年!そんな節目の年の作品として彼が
    選んだのは、『沈黙』シリーズではなく、汚れ役。
      「闇の正義」にカネで使われる中で、揺れ動く彼の正義とは・・・?また、
    彼の最後のターゲットとなる、アッと驚く相手とは・・・?
      セガール映画を楽しむコツは、細かいことを考えないこと。真っ白な心境
    でスクリーンに臨めば、きっとセガール映画の楽しさと「セガール拳」の極意
    が見えてくるはず・・・。


洋08-251 ハプニング(2008年)    
      <ホクテンザ2>           2008年9月21日鑑賞
      (アメリカ映画)             2008年9月24日記
   ・・・ニューヨークで突然始まった「ハプニング」が次々と拡大。人類は
    このまま死に絶えてしまうのだろうか・・・?
      見えざる敵の恐怖とそこからの脱出。主人公たちの営みの意味は、
    一体どこに・・・?テロ説とウイルス説が主流だが、植物反撃説の可能性は?
      人類が『ハプニング』から学ぶべきことは多いが、人間は忘れっぽい動物。
    「災害は忘れた頃にやってくる」との言葉の重みをかみしめなければ。


洋08-252 ゾンビ・ストリッパーズ(2008年)    
      <ソニー・ピクチャーズ試写室>   2008年9月22日鑑賞
      (アメリカ映画)              2008年9月22日記
   ・・・アダルト界の女王がゾンビに!そんな「新種」がゾンビ・ストリッパー
    だが、さてその魅力のほどは・・・?
      ブッシュ政権も4期目。戦線の拡大による慢性的な兵力不足の解消策
    は、何と死人の再活用!なるほど、そりゃ妙案だが、ホントに大丈夫・・・?
      たまには、こんなB級映画で頭を空っぽにしてみては・・・。


日08-253 きみに届く声(2008年)    
      <梅田ブルク7>           2008年9月23日鑑賞
      (日本映画)               2008年9月24日記
   ・・・渡辺淳一の短編を題材とし、「強くなりたい!」をテーマとした青年
    医師の生きザマに注目!また、それぞれ曰く因縁を抱えて離島に
    やってきた2人の医師の、正反対の価値観の検証もしっかりと。
    あなたは、どんな医師をご希望?
      さて、少女の心臓疾患を「治したい!」と願う彼の思いは、少女に
    届くのだろうか・・・?
      たまには1週間限定ロードショーの作品にも注目し、自分の目でホントに
    いい映画を選びたいが・・・。


洋08-254 ブラインドネス(2008年)  
      <GAGA試写室>               2008年9月24日鑑賞
      (カナダ、ブラジル、日本合作映画)      2008年9月25日記
   ・・・突然の「白い闇」の発生と強制隔離。「ブラインドネス」の驚異的な
    伝染力に広がる恐怖。そして、強制収容所内で展開されるドラマティック
    な人間模様と権力闘争。
      ショッキングな状況設定と、想像を絶する世界観の広がりには、
    あなたはきっと驚くはず。
      あらためて、目が見えることを感謝するとともに、たまには目を閉じて
    人間のこと、世の中のことに思いをめぐらせなければ・・・。


日08-255 バイオハザード ディジェネレーション(2008年)  
      <試写会・梅田ブルク7>      2008年9月26日鑑賞
      (日本映画)               2008年10月4日記
   ・・・「ラクーンシティの惨劇から7年・・・」。そう聞いて主人公の姿や
    ストーリーが思い浮かぶ人は、ゲーム『バイオハザード』の達人!
      「実写版」におけるミラ・ジョヴォヴィッチのカッコいい姿だけを
    楽しんでいる私には、ゲーム『バイオハザード』の奥深さは到底わから
    ないが、さて「フルCG版」は・・・?
      ゾンビ退治を楽しみ、主人公たちのド派手なアクションを楽しめば
    いいのだが、さて・・・?


洋08-256 画家と庭師とカンパーニュ(2007年)  
      <角川映画試写室>          2008年9月30日鑑賞
      (フランス映画)              2008年10月4日記
   ・・・『ぼくの大切なともだち』(06年)に続いて、心温まる大人のおしゃれな
    フランス映画が誕生!
      今回はキャンバス(画家)とジャルダン(庭師)のという2人の中年オヤジ
    が織りなす会話劇。そして、その舞台はカンパーニュ。
      今年還暦を迎える私の年代にはピッタリの映画だが、さてあなたには
    童心に帰れるこんな友達がいる?そんな風に自問自答しながら、自分の
    将来を展望してみては・・・。


洋08-257 天安門、恋人たち
          (頣和園/Summer Palace)(2006年) 
 
      <松竹試写室>           2008年9月30日鑑賞
      (中国、フランス映画)        2008年10月6日記
   ・・・婁燁(ロウ・イエ)監督の問題作だが、天安門事件についてこれだけ
    の描写でアウトとは・・・?
      すると注目は、ヒロイン余虹(ユー・ホン)を演ずる郝蕾(ハオ・レイ)
    の自由奔放なセックスの描き方だが、それには当然賛否両論が。また
    私的には、『ラスト、コーション』(07年)の湯唯(タン・ウェイ)との対比
    が不可欠・・・?
      この映画に政治的メッセージを期待してはダメ。天安門事件を
    体験した恋人たちの生きザマと喪失感を真正面から問う映画と
    割り切らなくちゃ・・・。


洋08-258 ハピネス(2007年)        
      <松竹試写室>           2008年10月1日鑑賞
      (韓国映画)              2008年10月4日記
     
大阪日日新聞「弁護士坂和章平のLAW DE SHOW」(08.10.18)掲載
   ・・・肝硬変男と肺疾患女の、田舎の療養院における恋愛。「恋愛映画の
    巨匠」ホ・ジノ監督の設定はユニークだが、そこに華やかな都会暮らし
    時代の彼女が登場すると、ダメ男はいかに変節・・・?
      ドロドロした三角関係にしない演出はさすがだが、観ていてイライラ
    する女性は多いはず。しかし、男って所詮こんなもの・・・?
      しかして、『ハピネス』というタイトルに共感できるかどうかは、あなた
    次第・・・。


洋08-259 優雅な世界(2007年)     
      <松竹試写室>           2008年10月1日鑑賞
      (韓国映画)              2008年10月2日記
   ・・・ヤクザ稼業と家族の絆の両立は至難のワザ。娘から嫌悪される
    ヤクザパパの二律背反的な生きザマは、それを実証!
      オヤジが働くのは「家族のため」だが、家族がそれを認めてくれない
    時の悲哀は?
      ソン・ガンホの熱演(?)と、何とも皮肉なタイトルの意味をタップリ
    と味わおう。


洋08-260 黒い土の少女(2007年)     
      <東映試写室>           2008年10月2日鑑賞
      (韓国映画)              2008年10月9日記
   ・・・これは、韓国アートフィルム界の旗手チョン・スイル監督の本邦初公開
    作品!
     主人公は、廃鉱寸前の炭鉱のまちに住む9歳の少女。時代に、環境に、
    家族に取り残された9歳のヒロインのあっと驚く選択とは・・・?
     おしゃれな韓流ドラマとは正反対の、鋭い問題提起に注目!


日08-261 容疑者Xの献身(2008年)     
      <TOHOシネマズなんば>      2008年10月5日鑑賞
      (日本映画)               2008年10月10日記
   ・・・4人の日本人がノーベル賞を受賞!そんな朗報を聞けば、ガリレオ
     だって・・・?
      他方、彼のような天才物理学者が登場しなければ、天才数学者の
    アリバイ戦略は奏功していたかも・・・?
      来るべき第21期竜王戦における羽生VS渡辺対決と同様、
    湯川VS石神両天才の対決に注目!
      そして、劇場版ならではの謎解きと、アリバイのトリック崩し完成後
    の人間ドラマに涙してみては・・・。


洋08-262 この自由な世界で(2007年)  
      <GAGA試写室>                  2008年10月6日鑑賞
      (イギリス、イタリア、ドイツ、スペイン合作映画) 2008年10月7日記
     →大阪日日新聞「弁護士坂和章平のLAW DE SHOW」(08.11.29)掲載
   ・・・イギリスの巨匠ケン・ローチ監督が描く、移民(=外国人労働者)と
    その仕事のあり方というテーマに注目!
      「留学生受入れ10万人計画」や「移民1000万人受入れ計画」の議論
    の是非は?また、EPA(経済連携協定)による外国人労働者受入れに
    伴うホントの論点は?
     「島国ニッポン」の価値観では解決できない世界に入りつつあることを、
    この映画からしっかり学ばなければ・・・。
     それにしても、「自由」とはナニ・・・?「競争」とはナニ・・・?


日08-263 真木栗ノ穴(2007年)       
      <東映試写室>           2008年10月6日鑑賞
      (日本映画)              2008年10月7日記
    →
大阪日日新聞「弁護士坂和章平のLAW DE SHOW」(08.12.6)掲載
   ・・・このケッタイなタイトルはナニ?まずは、そんな疑問から「穴を」覗いて
    みると・・・?
     日傘の美女をモチーフとした売れない作家が抱く妄想は、きっとあなたも
   同じ。
    1976年生まれの深川栄洋監督と、名優西島秀俊が描くそんな
   耽美の世界は、江戸川乱歩?京極夏彦?それとも谷崎潤一郎・・・・?
    とは言っても、M・ナイト・シャマラン監督作品のような、あっと驚く結末が
   待っているわけではないから、安心してこのミステリーを・・・。


洋08-264 彼が二度愛したS(2007年)  
      <角川映画試写室>          2008年10月7日鑑賞
      (アメリカ映画)              2008年10月8日記
   ・・・ニューヨークを舞台とした会員制秘密クラブ。2人の主人公は弁護士
    と会計士。それだけで淫靡かつリッチな雰囲気がいっぱいだが、
    さて内実は・・・?
      金髪の美女Sをめぐるスリルとサスペンスは、いかにもおしゃれ。しかし、
    「Are You Free Tonight?」の誘いにはあまり乗らない方が・・・。


日08-265 その日のまえに(2008年)    
      <角川映画試写室>          2008年10月8日鑑賞
       (日本映画)               2008年10月9日記
   ・・・永作博美と南原清隆が難病モノ映画で大熱演!「その日」が
    1年後と知ったとし子の願いと計画は・・・?
     「涙、涙、涙の感動作」たる重松清の原作を、大林宣彦監督が
    映像美術をフル稼働させてスタイリッシュな映像美に。
     時間軸をバラバラにした構成は一見わかりにくいが、
    2時間18分後には全て明確!
     なお、宮澤賢治と「永訣の朝」についても、この際お勉強を・・・。


日08-266 私は貝になりたい(2008年)  
      <東宝試写室>            2008年10月10日鑑賞
       (日本映画)              2008年10月11日記
      →大阪日日新聞「弁護士坂和章平のLAW DE SHOW」(08.11.22)掲載
   ・・・フランキー堺主演の50年前のあの名作が、今「リメイク」ではなく
    「完全版」として復活!しかも、主役は2006年の「紅白コンビ」、
    中居正広と仲間由紀恵だ。
      とはいっても、今ドキの若者はB級、C級戦犯って知ってる・・・?
    二等兵がなぜ戦犯に?そんな疑問を持てば、この映画の理解は深まる
    はずだ。
      『明日への遺言』(08年)の大ヒットは中高年層の支持によるもの。
    さあ、若者向けのわかりやすい構成とスピーディーな展開を売りにした
    この「完全版」への、若者たちの支持は如何に・・・?


洋08-267 宿命(2008年)       
      <テアトル梅田>            2008年10月11日鑑賞
       (韓国映画)               2008年10月14日記
   ・・・韓流イケメンスターのソン・スンホンとクォン・サンウの共演(対決?)
    が話題だが、それ以上に2人のキャラに注目!
      男臭さを売りにするにはヤクザの抗争が最適だが、この映画のテーマ
    は友情と裏切りそして宿命。「4人組」それぞれの運命や、男たちに
    翻弄される女たちの運命がストーリー展開の核だが、意外にヒネった結末
    に大注目!
      もっとも、そんな決着にはきっと賛否両論が・・・。


洋08-268 悪魔のリズム(2007年)  
      <ユウラク座>              2008年10月12日鑑賞
       (イギリス、スペイン合作映画)    2008年10月22日記
   ・・・アフガン、イラク両戦争で一躍有名になったグアンタナモ収容所では、
    一体ナニが・・・?それがこの映画のテーマだが、ここで描かれるのは
    夢、幻それとも真実・・・?
      抽象画のように描かれる恐怖の連鎖は、一体どこにたどり着くの・・・?
      不思議なストーリー展開の後に訪れる、ラスト15分間に見る衝撃の
    真実とは・・・?


日08-269 キューポラのある街(1962年)  
      <DVD鑑賞>          2008年10月12日鑑賞
       (日本映画)           2008年10月20日記
   ・・・吉永小百合といえば『キューポラのある街』。ジュンが見せた貧しさに
    負けないひたむきさと前向きの生き方は、その後の高度経済成長ニッポン
    の象徴。
      また、これ以降浜田光夫との「純愛コンビ」が日活のドル箱に
    なることに。
      無気力な若者が蔓延する46年後の今のニッポン。政治経済の立て
    直し以上に、若者の再生が不可欠。そのためには、百の言葉よりこの
    映画1本の上映の方が効果的では・・・。


日08-270 愛と死をみつめて(1964年)  
      <DVD鑑賞>          2008年10月12日鑑賞
       (日本映画)           2008年10月22日記
   ・・・小説と歌と映画で、『セカチュー』(04年)をはるかに凌駕する社会現象
    を生んだのが、ミコとマコのラブストーリー。それは多くの日本人を、東京
    オリンピックの感動とは異なる涙、涙また涙の世界へ。
      吉永小百合19歳。そんな一番綺麗な時期に、顔の左半分をガーゼで
    覆った静かな熱演に注目!
      遠距離恋愛に不可欠な、ケータイメールではない手紙の威力
    について再認識したいものだ。


日08-271 伊豆の踊子(1963年)      
      <DVD鑑賞>          2008年10月12日鑑賞
       (日本映画)           2008年10月22日記
   ・・・戦前戦後を通じた全6作の中、小百合「踊り子」は4作目。さて、美空ひばり、
    山口百恵、内藤洋子らと吉永小百合の「初々しさ」の勝負は・・・?
      一高生と踊り子との間の身分違いの淡い萌え心と悲哀を、伊豆の旅情
    とともにタップリ味わいたい。
      ちなみに、『伊豆の踊子』は高橋英樹との本格的コンビだが、浜田光夫
    の「純愛コンビ」とどちらがフィット・・・?


日08-272 細雪(1983年)         
      <DVD鑑賞>          2008年10月12日鑑賞
       (日本映画)           2008年10月20日記
   ・・・アメリカに『若草物語』あれば、日本に『細雪』あり。
      4人姉妹の着物姿の美しさと、市川崑監督特有の桜と紅葉の映像美
    にうっとり。
      他方、本家VS分家の確執、三女雪子の再三のお見合い話、四女妙子
    の男騒動(?)など、蒔岡家も大変。
      しかして、その結末は・・・?


日08-273 おはん(1984年)        
      <DVD鑑賞>          2008年10月12日鑑賞
       (日本映画)           2008年10月20日記
   ・・・おはんは、亭主が芸者に走っても、自ら身を引く耐える女。
      しかし、ある日の再会を境に、おはんにも女の本性が・・・?そんな
    ナマのオンナの役に吉永小百合が挑戦!
      「二股かけの権化」のような石坂浩二のダメ亭主ぶりが見モノだが、
    その結果、おはんはどんな運命を・・・?
       五木演歌の名曲『おはん』と共に、その心情をしっとりと味わいたい。


洋08-274 イーグル・アイ(2008年)     
      <梅田ピカデリー>          2008年10月18日鑑賞
       (アメリカ映画)            2008年10月19日記
   ・・・スティーブン・スピルバーグ監督のアイデアを映画化した『イーグル・アイ』
    には、チャールズ・チャップリンの『モダン・タイムス』(36年)との共通点が。
    それは一体ナニ・・・?
      双子の弟ジェリーとシングルマザーのレイチェルが、2人して「女の声」
    の指示に絶対的に服従させられたのは、一体ナゼ?
      ド派手なカーチェイス、国会議事堂、コード名「イーグル・アイ」
    の勇姿(?)そして想像を絶するクライマックスシーンなど、映画の見どころは
    いっぱい。
      「ケータイ命」のようにメールチェックに忙しいあなたも、この映画を
    観ればその価値観が少し修正されるかも・・・?


日08-275 まぼろしの邪馬台国(2008年)  
      <東映試写室>          2008年10月20日鑑賞
       (日本映画)            2008年10月29日記
     →大阪日日新聞「弁護士坂和章平のLAW DE SHOW」(08.11.8)掲載
   ・・・吉永小百合113本目は「怪演男」竹中直人と共演!
      邪馬台国は島原にあった。盲目の奇才宮﨑康平は、それを根拠
    づけるため現地を踏破!その目となり、康平と共に卑弥呼と邪馬台国
    を「目撃」したのが、吉永小百合演ずる和子だ。
      古代ロマンの香りと、極限状態まで昇華した夫婦愛の感動的な姿
    をじっくりと味わいたい。ちなみに、これを機会にスカパーの「吉永
    小百合祭り」全32作はもちろん、過去112作すべての鑑賞に
    挑戦してみては・・・。


日08-276 俺たちに明日はないッス(2008年)  
      <GAGA試写室>          2008年10月20日鑑賞
       (日本映画)              2008年10月21日記
   ・・・「やりたい!」しか頭にない17歳って、一体ナニ・・・?17歳が美しい歳
    だなんて誰が言った!そんな心の中の叫びが聞こえてきそう・・・。
      いかにもおふざけなタイトルの「“性”春映画の金字塔」に、タナダユキ
    監督がチャレンジ!
      しかしさて、半世紀前の“性”春映画の金字塔『太陽の季節』(56年)と
    比べてみると、その衝撃度は・・・?


洋08-277 ベルリン・フィル
             ~最高のハーモニーを求めて(2008年) 
 
      <GAGA試写室>          2008年10月22日鑑賞
       (ドイツ映画)              2008年10月25日記
   ・・・ベルリン・フィルといえば、フルトベングラーかカラヤン。そう言う
    あなたはちょっと古い・・・?
      この映画は、05年秋の大規模なアジア・ツアーにおける、最高の
    ハーモニーの追求に燃える楽団員たちの姿を通して、ベルリン・フィル
    の本質に迫ったもの。
      すると、音楽を聴きたいというファンには不満?それは少し我慢して
    楽団員たちの人間模様を観察すれば、それも面白い・・・。


洋08-278 マンマ・ミーア!(2008年)     
      <試写会・TOHOシネマズ梅田>   2008年10月24日鑑賞
       (アメリカ映画)              2008年10月28日記
   ・・・ABBAの数々のヒット曲に乗せて展開される楽しいミュージカル映画の
    主役は、何とメリル・ストリープ!他方、3人の父親候補者に招待状を
    送るという大胆な娘は、新進女優が!
      理屈は不要。母娘の愛情をしっとりと感じ取り、それを支える
    男たち女たちと一緒にノリノリになれば、それでオーケー。
      アメリカ発の世界的規模の金融危機が広がる中、こんな映画で
    不景気ムードを吹っ飛ばさなくっちゃ。


洋08-279 初恋の想い出(情人結)(2005年)  
      <宣伝用DVD鑑賞>        2008年10月26日鑑賞
       (中国映画)              2008年10月29日記
      →大阪日日新聞「弁護士坂和章平のLAW DE SHOW」(08.12.13)掲載
   ・・・親同士の確執と対立は、若い恋人たちには無関係。そう割り切ること
    ができれば簡単だが、1980年代の中国では・・・?
      ロミオとジュリエットは愛に殉じたが、孤独に殉じた主人公たちの行き
    着く先は?
      霍建起(フォ・ジェンチイ)監督特有の映像美の中で把える、趙薇
    (ヴィッキー・チャオ)の表情がすばらしい。
      張藝謀(チャン・イーモウ)監督+章子怡(チャン・ツィイー)の名作
    『初恋のきた道』(00年)の向こうを張ったような邦題の意味もしっかりと!


日08-280 誰も守ってくれない(2009年)   
      <東宝試写室>          2008年10月31日鑑賞
       (日本映画)              2008年11月4日記
      →
朝日新聞 夕刊「ホンネdeシネマ」対談記事(09.1.23)掲載
      →大阪日日新聞「弁護士坂和章平のLAW DE SHOW」(09.1.17)掲載
   ・・・
一人の少年が小学生姉妹を殺害!そんな事件の後、警察には「犯罪
     者家族の保護」という重大な任務が・・・。
      犯罪捜査についてのマスコミ取材はどうあるべきか?そんな議論とは別
     に、今やネット掲示板への興味本位の書き込みはやりたい放題!その結果
     現在起きている深刻な問題とは?そんな目のつけどころに拍手!
      タイトルの意味を噛みしめながら、マスコミ報道とネット活用のあるべき
     姿をしっかりと模索しなければ・・・。


洋08-281 最強☆彼女(武林女大生
               /My Mighty Princess)(2008年)
 
      <角川映画試写室>         2008年10月31日鑑賞
       (韓国映画)              2008年11月7日記
   ・・・大ヒットした『猟奇的な彼女』(01年)に続く『彼女』シリーズの4作目だが、
    その3代目ヒロインはシン・ミナに。
      そのキャスティングはいいのだが、私が気に入らないのは、あまりにも
    コメディタッチなつくり方。カンフーシーンも恋愛バトルも、なぜあんなに
    コメディタッチに・・・?
      それが、アホバカバラエティーに馴れてしまった若者たちへの迎合で
    なければいいのだが・・・。


日08-282 秋深き(2008年)             
      <試写会・リサイタルホール>   2008年10月31日鑑賞
       (日本映画)             2008年11月4日記
   ・・・
オダサクこと織田作之助の大阪モノが、現代の大阪を舞台に復活!テーマ
    はおっぱい。いやそうではない。北新地のホステスと中学教師とのちょっと変
    わったラブストーリー。
      背が高く美しく、そしておっぱいが魅力の女性は男にとって最高。しかし
    その反面、男の嫉妬心は・・・?
      大阪の北新地と生國魂神社周辺を舞台として展開されるちょっぴり悲しい
    大阪版ラブストーリーは、秋の夜長にピッタリ!


洋08-283 ベティの小さな秘密(2006年) 

       <テアトル梅田>          2008年11月1日鑑賞
        (フランス映画)           2008年11月13日記

   ・・・大きな目と赤い服が印象的なベティは10歳の女の子。そんなベティが精神
    病院から逃げ出した若い男性患者と安楽死寸前だった犬を率いて家出したの
    は一体ナゼ?
     また、ベティが向かった先は?彼女の本名はエリザベス。わずか1週間足らず
    の間の数々の試練と冒険によって、ベティは本当にエリザベスになれるのだろう
    か・・・?

洋08-284 LOOK(2007年)     

      <テアトル梅田>          2008年11月1日鑑賞
       (アメリカ映画)            2008年11月4日記
     ・・・あなたは見られている!あなたは監視されている!職場も学校も、さらに
      更衣室もトイレの中までも・・・。そんな現実にあなたは耐えられる?
       日本ではまだまだそんなノー天気な(?)議論が可能だが、2001年の
      9・11テロ以降、アメリカ人は安全と引換えにプライバシーを捨てたようだ。
      そんなすごい試みを映画化したアダム・リフキン監督とロン・フォーサイス
      撮影監督に拍手!
       こりゃ必見!これから何年先に日本はこんな社会に・・・?


日08-285 釣りバカ日誌19 ようこそ!鈴木建設御一行様(2008年)
                                   
 

       <梅田ピカデリー>             2008年11月2日鑑賞
        (日本映画)                 2008年11月4日記
   ・・・『釣りバカ日誌19』の10月公開は最悪のタイミング!だって、社員旅行
    で大盛り上がりという設定は、世界的金融危機の広がりと株安円高で苦し
    む今、あり得ない話だから。
      この映画では派遣社員の「格差」がテーマとされているが、蟹工船
    ブームで沸く今そのレべルはもっと深刻!しかし逆に、バブル崩壊後の
    日経平均の最安値7607円を5年半ぶりに下回った今、そして1929年
    以来の大恐慌の到来が心配されている今だからこそ、そんな苦しみを
    忘れてハマちゃんと一緒にバカにならなくちゃ・・・。


日08-286 人情噺 文七元結(2008年)   

        <梅田ピカデリー>          2008年11月3日鑑賞
         (日本映画)              2008年11月4日記
   ・・・ゲキ×シネもいいが、シネマ歌舞伎もグッド!それまで食わず嫌いだった
    ことを大反省!
      シンプルな舞台装置の中で展開される人情噺は実によくできたもの。さ
     すが明治35年初演以来続いている笑いと涙のすばらしいストーリーだと
     感心!
       フーテンの寅さん亡き今、「破滅型善人」長兵衛のキャラをさらに発展
     させ、中村勘三郎×山田洋次監督の第3、第4のコラボを期待したい!

洋08-287 アイズ/THE EYE(2008年)     

        <ホクテンザ2>          2008年11月3日鑑賞
         (アメリカ映画)           2008年11月5日記
     ・・・人には見えないものが自分だけ見えたら、そんな女はひょっとして魔
      女?そんなちょっと恐い役に、ハリウッドの美人女優ジェシカ・アルバが
      挑戦!
        日本の万波誠医師による病気腎移植問題と対比しながら角膜移植を
      考え、さらに「細胞記憶」を勉強すれば、この映画の理解は万全。
       見えないものが見える恐さと、見えないことの安心、そんな微妙な
      価値判断をあなたはいかに・・・?


洋08-288 ブロークン(2008年)       
      <GAGA試写室>            2008年11月5日鑑賞
       (イギリス、フランス映画)        2008年11月6日記
   ・・・イギリス映画界の新星、『フローズン・タイム』(06年)のショーン・エリス
    監督が、今度は左右対称(シンメトリー)をテーマとした、ちょっと不思議で
    すごく恐ろしい映画に挑戦!
      冒頭に表示されるエドガー・アラン・ポーの「私の中にお前は生きていた」
    の言葉をかみしめながら、その恐さをじっくり味わってみては・・・。
      もっとも、私はこんな小難しくて恐ろしい映画はちょっと苦手だが・・・。


洋08-289 バンク・ジョブ(2008年) 
      <GAGA試写室>            2008年11月5日鑑賞
       (イギリス映画)              2008年11月6日記
   ・・・1971年にロンドンで起きた英国史上最大の銀行強盗事件が、
    「D通告」によって封印。それは一体なぜ?
      銀行の地下貸金庫には、王室スキャンダル、政府高官スキャンダル、
    汚職警官の贈賄記録など、人間の欲に絡むネタがいっぱい!
      ジェイソン・ステイサムがアクションを封印し、渋い中年男を好演。
    こりゃ、面白いのは当たり前!


日08-290 The ショートフィルムズ みんな、はじめはコドモだった(2008年)
         第1話『展望台』 
         第2話『TO THE FUTURE』 
         第3話『イエスタデイワンスモア』 
         第4話『タガタメ』 
         第5話『ダイコン~ダイニングテーブルのコンテンポラリー~』 
                                             
      <東宝試写室>            2008年11月6日鑑賞
       (日本映画)              2008年11月15日記
   ・・・やはり何ゴトも競争が大切。子供をテーマとした5人の監督の個性
    の勝負を見ていると、そう痛感!
      時代劇は1本だけだが、現代劇の舞台は、通天閣、小学校、
    キャンプ場、ダイニングなどさまざま。
      大きな子供が登場する2つの作品は、父と息子の絆や母と娘を通じた
    家族の絆について問題提起を。
       各分野でこんな試みをやれば、日本も少しは活性化するのでは?


洋08-291 エグザイル/絆(EXILED放・逐)(2006年) 
      <東映試写室>          2008年11月10日鑑賞
       (香港、中国映画)        2008年11月13日記
   ・・・これぞ香港流、男の美学!これぞ杜琪峰(ジョニー・トー)流、ド派手な
    銃撃戦!
      テーマはズバリ5人の男たちの絆だが、裏社会に生きる彼らには
    殺すか殺されるかの選択と、再三再四の銃撃戦が。
      5人の男たちの美学を、健さんこと高倉健の日本流ヤクザの美学と
    対比しながらじっくりと味わいたいが、残るのはカッコ良さ?それとも
    虚しさ・・・?


洋08-292 懺悔(1984年)     
      <東映試写室>            2008年11月10日鑑賞
       (ソビエト(グルジア)映画)     2008年11月11日記
   ・・・北京五輪開会式の日に発生した南オセチア紛争によって、グルジア
    は急に有名になったが、そんな時1984年製作のグルジア映画の名作が
    日本で大公開!
      ペレストロイカの象徴として絶賛されたこの映画は、あの時代の
    粛清の姿を描く痛ましいもの。しかし、その中にタイトルを超えた希望
    と再生の芽も。
      2時間33分の間じっくりと腰を据えてあの時代の悲劇を味わい、
    かつ学習したい。


日08-293 その木戸を通って(1993年)    
      <角川映画試写室>          2008年11月11日鑑賞
       (日本映画)               2008年11月15日記
   ・・・市川崑監督の幻の作品が今公開!といっても、それは1993年に
    ハイビジョンドラマ用として撮影されたものだが、1993年のベネチア
    国際映画祭と1994年のロッテルダム国際映画祭で絶賛されたらしい
    から、是非観なければ。
     するとそこには、若い中井貴一と若い浅野ゆう子が。さらに、今は亡き、
    あの人やこの人も・・・。
      映像の魔術師による映像美。それがストーリーとは別の大きなテーマ。
    たまには、そんな技法的な面にも注目し、勉強してみれば。


洋08-294 007/慰めの報酬(2008年) 
      <試写会・梅田ブルク7>          2008年11月11日鑑賞
       (イギリス、アメリカ映画)          2008年11月13日記
   ・・・『007』シリーズは本来1作完結型だが、22作目には21作目の続編的
    要素が。それはズバリ復讐!さあ、そのターゲットと今回新たに登場する
    恐るべき敵とは?
      1時間46分の編集はうれしいが、ド派手なカーチェイスなど、あなたの
    動体視力は大丈夫?
      慰めとは?報酬とは?そんな意味をかみしめながら、真面目に変身
    したジェームズ・ボンドと、大きくサマ変わりしたボンドガールの生きザマ
    をしっかりと味わおう。


日08-295 少年メリケンサック(2009年)     
      <東映試写室>          2008年11月14日鑑賞
       (日本映画)            2008年11月17日記
  
 ・・・篤姫ブームによるにわかファンも、『EUREKA(ユリイカ)』(01年)以来の
    原始ファンも、宮﨑あおいのはじけっぷりにビックリ!
     また、巧みに硬軟両役を演じ分ける名優佐藤浩市が、ここではとさかのよう
    に髪を逆立てて怪演を!
     そんなクドカンこと宮藤官九郎演出に注目だが、「パンク」ってホントはナニ?
     そして、25年という歳月の重みをじっくりと・・・。


洋08-296 チェ 28歳の革命(2008年)      
      <試写会・TOHOシネマズ梅田>      2008年11月14日鑑賞
       (スペイン、フランス、アメリカ映画)     2008年11月18日記
       →大阪日日新聞「弁護士坂和章平のLAW DE SHOW」(08.12.27)掲載
   ・・・
1959年1月1日のキューバ革命から50年。今アメリカは、ブッシュ
    からオバマへ、共和党から民主党への大転換期を迎えたが、キューバも
    フィデル・カストロが引退し、新たな局面に。
     そんな中、英雄チェ・ゲバラの生と死を描き、カンヌ国際映画祭を
    悲鳴と喝采で包んだ話題作が遂に公開!人間ゲバラの魅力をタップリと。
     それにしても、麻生サン。マンガばかりにうつつを抜かさず、漢字の勉強は
    もちろん、この映画にみるゲバラのすばらしい国連演説を勉強する必要が
    あるのでは・・・。


日08-297 天国はまだ遠く(2008年)     
      <テアトル梅田>        2008年11月15日鑑賞
       (日本映画)           2008年11月18日記
   ・・・
仕事もダメ、恋もダメ、そして生きていくのにも疲れた。そんな時、加藤ローサ
    演ずる千鶴が取った行動は・・・?千鶴が奇跡的に助かったのは、一体なぜ?
    民宿たむらの主人は、そんな千鶴といかに向き会うの?
     不自然な設定が少し目につくが、今風の若者の生き方を考えるについては、
   十分な問題提起作・・・?いつの時代でも若者は悩んで成長するもの、と前向き
   に捉えたい。


日08-298 旭山動物園物語~ペンギンが空をとぶ(2009年) 
      <試写会・梅田ピカデリー>      2008年11月18日鑑賞
       (日本映画)               2008年11月19日記
   ・・・マキノ雅彦監督の第3弾は、意外にも実在の人物と実話をモデルにしたサク
    セスストーリー。
     「ホントにペンギンが空を飛ぶの?」そう考えるあなたは、相当頭が固くなって
    いるから要注意!大切なことは、「夢はいつか叶う」と願って努力することと創意
    工夫!
     赤字財政に悩む自治体の1つの参考例が、まちがいなくここに!


洋08-299 アラトリステ(2006年)     
      <東宝試写室>            2008年11月21日鑑賞
       (スペイン映画)            2008年11月29日記
   ・・・
あなたは11世紀末のスペインを舞台とした名作『エル・シド』(61年)を知っ
    てる?また、大航海時代の先陣を切ったスペインの栄光と、1588年にアルマ
    ダの海戦で無敵艦隊が敗れさった後の没落の歴史を知ってる?
     『アラトリステ』とは、そんな没落中にあるフェリペ4世下のスペインの英雄の名
    前。『八十年戦争』と『三十年戦争』という2つの戦争を軸に、なんとも生臭い政
    権抗争あり、悲しくも美しい恋模様ありの波瀾万丈の英雄の生涯を、あなたはど
    う理解し、どんな感想を・・・?


洋08-300 トロピック・サンダー 史上最低(サイテ~)の作戦(2008年)
                                        
 
      <梅田ピカデリー>            2008年11月22日鑑賞
       (アメリカ映画)               2008年11月29日記
   ・・・ベトナム映画の名作は多いから、そのパロディ版をつくれば面白い!
    そう考えたベン・スティラーが監督・製作・脚本・原案・主演したのが、この
    おバカ映画。
      映画製作のために、俳優を「黄金の三角地帯」のジャングルに放り込み、
    ハンディカメラで撮影するとは・・・。
      パロディ映画の理解は、ホンモノ以上に難しい。また、あのスター、
    このスターのカメオ出演を見抜くのも大変。それらがすべてわかれば、
    あなたは大のハリウッド通!


洋08-301 いのちの戦場 アルジェリア1959(2007年) 
      <試写会・リサイタルホール>       2008年11月23日鑑賞
       (フランス映画)               2008年11月29日記
   ・・・
アメリカにとってベトナム戦争が負の遺産なら、フランスのそれは「アルジェリ
    ア戦争」。1974年生まれのフランスの若手俳優ブノワ・マジメルが立案・主演し
    て、それにまっすぐに向き合ったのは立派。さすがフランス革命の国・・・?
      数々の戦闘シーンの迫力も満点だが、テリアン中尉とドニャック軍曹を軸とす
    る「いのちの戦場」での人間性の追求がメイン。よくぞ2時間弱でうまくまとめた
    ものと感心。
     平和ボケの中、軍事音痴となってしまった日本人には、こりゃ必見の映画!


洋08-302 リダクテッド 真実の価値(2007年) 
      <テアトル梅田>            2008年11月24日鑑賞
      (アメリカ、カナダ映画)         2008年11月27日記
   ・・・
ベトナム戦争で「あの事件」を告発したブライアン・デ・パルマ監督が再び
    イラク戦争で「この事件」を告発!真実であっても「リダクト」さえすれば・・・。
     この映画のタイトルは、そんな巨大企業メディアの是非を真正面から問うもの。
    編集された情報の中に隠された恐るべき真実とは・・・?そんな実態に私たち日
    本人は、アメリカ人以上に気付かなければならないのでは。


洋08-303 絵画探偵ハロルド・スミス 消えたフェルメールを探して(2005年)
                                     
 
      <テアトル梅田>            2008年11月24日鑑賞
       (アメリカ映画)             2008年11月25日記
   ・・・
原題は「STOLEN」だが、長文の邦題を読めば、それだけで内容はバッチ
    リ!
     とはいえ、ガードナー夫人とは?ガードナー美術館とは?フェルメールの名作
    『合奏』とは?そして1990年に起きた、アメリカの美術品盗難史上最高5億ド
    ルの「STOLEN」とは?あなたは知らないことだらけのはず・・・。
     それにしても、映画製作によって犯人の追跡と『合奏』の返還を目指すとは、レ
    ベッカ・ドレイファス監督は、女性ながらあっぱれ!
     しかして、追跡の到達点は?


日08-304 K-20 怪人二十面相・伝(2008年) 
      <東宝試写室>            2008年11月25日鑑賞
       (日本映画)              2008年11月27日記
      →大阪日日新聞「弁護士坂和章平のLAW DE SHOW」(08.12.20)掲載
   ・・・
少年探偵団、怪人二十面相、明智小五郎といえば、1949年生まれの私が
    小学生時代に胸を踊らせながら読んだ少年向け探偵小説のおなじみの主人公。
     この映画の時代は1949年、舞台は帝都だが、面白いのは第2次世界大戦が
    回避されたという設定。すると、1949年当時の日本国の実態は?
     華族制度の存在と極端な格差。そんな日本国を大前提とした中での怪人二十
    面相の誕生秘話とは?こりゃ面白いよ!


洋08-305 その男ヴァン・ダム(2008年)     
      <角川映画試写室>            2008年11月26日鑑賞
    (ベルギー、ルクセンブルグ、フランス映画) 2008年12月1日記
   ・・・
これは映画?ドキュメンタリー?それとも・・・?そんなワケのわからない、ヴァ
    ン・ダム主演映画が登場!
     公私共にドン底でも、故郷ブリュッセルに戻ればヴァン・ダムは超人気スター。
    ところがそれがアダとなり、郵便局の強盗にまちがえられることに。トホホ・・・。さ
    あ、そんな苦境に対して大スターはいかに立ち向かうの・・・?
     日本国は自虐史観でいっぱいだが、ヴァン・ダムはなぜここまで自虐趣味に?
    こんな映画を製作した後の、彼の俳優生命がマジで心配・・・?


洋08-306 戦場のレクイエム(集結號)(2007年) 
      <角川映画試写室>            2008年11月27日鑑賞
       (中国映画)                 2008年11月29日記
     →大阪日日新聞「弁護士坂和章平のLAW DE SHOW」(09.1.31)掲載
   ・・・お正月映画の常連で軽妙なタッチが持ち味の馮小剛(フォン・シャオガン)
    監督が、はじめてリアルな戦争映画に挑戦!
      ラッパに始まり、ラッパに終わる構成の見事さと、俳優陣の熱演に注目!
      ただし、17億円の製作費の大半は前半で費消。後半は、激戦の中ただ
    1人生き残った連隊長の、戦死した47名を革命烈士と認めさせ、その遺体を
    探す執念がテーマ。
      したがって、後半は馮小剛監督得意の人情モノ、感動モノに転調するが、
    ネット上には一部反対論も・・・。さて、あなたの評価は?


洋08-307 シャッフル(2007年)     
      <GAGA試写室>              2008年11月28日鑑賞
       (アメリカ映画)                 2008年12月1日記
   ・・・「つんく♂」が「モーニング娘。」をシャッフルし始めたのは1998年頃。
    その10年後、ビル・ケリーは曜日をシャッフルするという大胆な脚本を!
      昨日愛する夫が自動車事故で死亡したとの報告を聞いた主婦は悲しみ
    に暮れたが、翌朝は何と朝食を食べる夫の姿が。これは一体ナゼ?
      そんなバカな!と思うシーンの続出だが、さてあなたの納得度は?


洋08-308 悲夢(2008年)        
      <東映試写室>           2008年12月2日鑑賞
       (韓国映画)             2008年12月3日記
   ・・・台湾の名優張震(チャン・チェン)とのコラボに続いて、キム・ギドク
    監督15作目では日本のオダギリジョーとのコラボが実現!夢で見た
    ことが現実に、しかもそれがある女性の行動として。そんなバカな・・・。
      ふたりはひとり。白と黒は同じ色。さて、そのココロは・・・?別れた女
    を今なお愛する男が見る夢とは?他方、別れた男を憎む女がとる行動とは?
      タイトルに込められた意味をしっかり理解しながら、絶対にしゃべっては
    いけない、味わい深いクライマックスをしっとりと味わいたい。


日08-309 禅 ZEN(2008年)       
      <試写会・梅田ブルク7>         2008年12月2日鑑賞
       (日本映画)                 2008年12月5日記
       →
大阪日日新聞「弁護士坂和章平のLAW DE SHOW」(09.1.10)掲載
   ・・・
日本における高僧のベスト3は、➀親鸞、➁日蓮、➂空海・・・?
    そんな有名度に対応して、トップ3の映画登場回数は多いが、
    それに続く高僧、道元がはじめて映画にデビュー!
      鎌倉時代の13世紀は日本史的に実に面白い時代。今、なぜ禅?
    そして、なぜ道元?それを、閉塞感いっぱいの今の時代状況と対比しながら
    考えるのに絶好の教材の誕生だ。
      ちなみに、永平寺で760年間も続いているという健康食、ゴマ塩
    についても注目!


日08-310 感染列島(2008年)    
      <東宝試写室>          2008年12月3日鑑賞
       (日本映画)            2008年12月5日記
   ・・・カンヌも騒然!だって、平和でノー天気な国ニッポンがこんな問題提起
    をしたのだから。
      2011年正月明け、突然大パニックが発生!さあ、日本の危機管理
    能力は?ロンドン発の感染症『28日後...』(02年)では人間の狂気
    が描かれたが、さて『感染列島』では?
      ちなみに、こんな問題提起作にもラブストーリーが必要・・・?


洋08-311 アンダーカヴァー(2007年)   
      <東宝試写室>          2008年12月4日鑑賞
       (アメリカ映画)          2008年12月5日記
   ・・・『インファナル・アフェア』3部作以降、多くなった「潜入モノ」の新作。
      本作のオリジナリティは、警察官の次男坊であるホアキン・フェニックス
    演ずるボビーのキャラ。彼はマフィアにつくの?それとも警察に?
     ちなみにこの映画では、絶世の美女エヴァ・メンデスを添えモノ扱いに
    しないための工夫にも注目!


洋08-312 ファン・ジニ 映画版(2007年) 
      <テアトル梅田>          2008年12月7日鑑賞
       (韓国映画)             2008年12月11日記
   ・・・TVドラマでお馴染みの妓生(キーセン)美女ファン・ジニが大スクリーン
    に!李朝時代の身分制度を勉強すれば、その「出生の秘密」にも興味が
    湧くはず・・・。
      「身体は売っても心は売らない」と凛とした美しさを保つファン・ジニに
    注目だが、H度を満足させてくれないのが大きな不満。これだけの美女を
    起用したのだから、李安(アン・リー)監督の『ラスト、コーション』(07年)
    ばりの、R-18指定とされるくらいの見せ場をつくってほしかったと思う
    のは、私だけ・・・。


日08-313 ノン子36歳(家事手伝い)(2008年) 
      <東映試写室>          2008年12月9日鑑賞
       (日本映画)             2008年12月10日記
   ・・・
近時独特の存在感を示し、面白いオーラを放っている坂井真紀が 
    R15指定映画に挑戦!
     熊切監督が「思いきり凌辱した」という彼女が見せる濡れ場は、某氏が選ぶ
   「08年度濡れ場大賞」No1に!
    アラサー、アラフォーがもてはやされている昨今だが、ホントはオンナを捨てた
   ノン子のような存在が多いはず。しかして、その再生は・・・?


日08-314 余命(2008年)      
      <東映試写室>          2008年12月10日鑑賞
       (日本映画)             2008年12月11日記
   ・・・
38歳の外科医滴(しずく)の妊娠の喜びも束の間、乳ガンが再発!そんな中、
    滴が下す決断とは?
     「難病モノ」の1つと片づけず、出産するいのちへの想いを「これぞ、松雪泰子
    の決定版!」と思える熱演と共にじっくり味わいたい。
     もう1つ、「婦唱夫随」のユニークな夫婦関係はこの決断と顛末にいかなる影響
    を?そんな視点もしっかりと。


洋08-315 ファニーゲームU.S.A.(2007年) 
      <東映試写室>                    2008年12月12日鑑賞
  (アメリカ、イギリス、フランス、オーストリア、ドイツ映画) 2008年12月13日記
   ・・・「三つ星」とも「トリプルA」とも違う「トリプルS」とは?それは、タイトルとは裏腹
    の、サディスティック、ショッキング、サスペンス。
     そんな、史上かつてない衝撃の新ジャンルの醍醐味を、ナオミ・ワッツの熱演
    と共にタップリと!
     ヤクザ映画の筋書きは決まっているが、さてこのゲームの結末は?そして、ゲ
    ームに参加したあなたのご気分は・・・?


洋08-316 チェ 39歳 別れの手紙(2008年) 
      <GAGA試写室>              2008年12月12日鑑賞
     (スペイン、フランス、アメリカ映画)      2008年12月13日記
   ・・・カストロに「別れの手紙」を託し、ボリビアに潜入したチェの行く末は?
     その結末はわかっているが、なぜそんな悲惨な結果になったのか?その「ボリ
    ビアのサスペンス」をこの映画からしっかり学びたい。
     そして、坂本龍馬とチェ・ゲバラに共通する「人間力」について深く思索を!


日08-317 252 生存者あり(2008年) 
      <梅田ピカデリー>              2008年12月13日鑑賞
       (日本映画)                  2008年12月16日記
   ・・・銀座にバカでかい雹(ひょう)が降り、東京湾を駆け上がった高波は汐留
    エリアをひと呑みに。中低層ビルはすべて海水に呑み込まれ、地下鉄の
    構内は大洪水!さらに、その後は巨大台風が・・・。
      こりゃすごい。スクリーンを見る限り、首都圏の死傷者は数万いや
    数十万人・・・?内閣総理大臣を本部長とする非常災害対策本部は?
    自衛隊の出動は?
      私はそう思ったが、この映画の狙いは、家族の絆と兄弟の絆を軸と
    してハイパーレスキュー隊員の活躍を描くこと・・・。
       しかしそれなら、それ相応のビル火災などの設定をすればいいの
    では?あまりのギャップに唖然!また、あまりのつくられた演出に唖然!


洋08-318 さくらんぼ 母ときた道(2007年) 
      <テアトル梅田>              2008年12月14日鑑賞
      (日本、中国映画)              2008年12月20日記
   ・・・時代は1980年代。舞台は雲南省の貧しい村。第1の注目点は、
    美人女優苗圃(ミャオ・プゥ)が「アー、ウー」しかセリフのない知的障害を
    持つ母親桜桃(インタウ)を演ずること。さて、韓国映画『オアシス』(02年)
    の美人女優ムン・ソリとの対比は?そして第2は、捨て子の女の子
    紅紅(ホンホン)を演ずる映画初出演の中学1年生女優ロン・リー
    の魅力。
      徹底した貧しさの中で描かれる、桜桃と紅紅による母娘の絆の
    崩壊と再生という心温まる物語をじっくりと。
       こりゃまさに、雲南省版「大催涙弾映画」!


洋08-319 チェンジリング(2008年)      
    <試写会・リサイタルホール>     2008年12月15日鑑賞
      (アメリカ映画)             2008年12月19日記
   →大阪日日新聞「弁護士坂和章平のLAW DE SHOW」(09.2.21)掲載
   ・・・時代は1928年。舞台はロサンゼルス。テーマは息子への母親の愛
    だが、80年前の実話がなぜ最高の女優、最高の監督のコラボによって
    映画に?
      失踪、発見、別人という導入部を経て、権力、悪夢、事件という軸の中
    で描かれる、ロス市の腐敗と闘い続けるヒロインの姿は感動的!
      オバマ新大統領による「CHANGE」の始動にも注目だが、
    アンジェリーナ・ジョリーの主演女優賞レースにも注目!


洋08-320 ロルナの祈り(2008年)     
      <GAGA試写室>             2008年12月16日鑑賞
      (ベルギー、フランス、イタリア映画)    2008年12月22日記
   ・・・知る人ぞ知る、カンヌの常連ベルギー生まれのダルデンヌ兄弟の作品をはじ
    めて鑑賞!なるほど、これがその特徴!それはどちらかというと不親切、つまり
    情報もセリフも極端に少ない中で、観客に考えさせる作風・・・?
     アルバニアからベルギーへ偽装結婚で入国したロルナの歩む人生がキレイ事
    ですまないのは当然。そんな中、失われる命と生まれてくる命をテーマとしたス
    リリングな展開と、味わい深いラストをタップリと・・・。


洋08-321 ハイスクール・ミュージカル ザ・ムービー(2008年)
      <試写会・梅田ブルク7>      2008年12月18日鑑賞
      (アメリカ映画)             2008年12月24日記
   ・・・米国発の金融危機が全世界に広がったのと同じ08年10月、米国発の
    底抜けに明るく楽しいミュージカル映画が大ヒットし、全世界に。
     青春群像ミュージカルである点は『ウエスト・サイド物語』(61年)と同じ
    だが、その違いは?
     こんなお気楽でいいの?との心配もあるが、「こんな映画で不況を
   吹っ飛ばせ!」をスローガンとして、一緒に楽しまなくちゃ!
     ちなみに、3人の美女についてのあなたの採点比較は・・・?


洋08-322 英国王 給仕人に乾杯!(2007年)  
      <角川映画試写室>             2008年12月19日鑑賞
      (チェコ、スロヴァキア合作チェコ映画)   2008年12月24日記
      →大阪日日新聞「弁護士坂和章平のLAW DE SHOW」(09.1.24)掲載
   ・・・世界にはすごい監督、すごい原作、すごい映画があることを痛感!
      ナチスドイツの占領下のチェコを舞台として、軽妙なテンポと印象的な
    音楽の中で展開していく青年ヤンと老ヤンの人生は、ホントに幸運と不幸
    がドンデン返し。
      チャップリン映画を彷彿させるアイロニーもいっぱいだが、決して暗く
    ならないところがグッド。
      こんな監督を知らずして映画評論家と称していたことを自己批判しな
    がら、今年のベスト1としなければ・・・。


洋08-323 歌劇《カルメン》 オペラ・コミック版(2007年) 
      <梅田ブルク7>          2008年12月24日鑑賞
      (Livespire(オペラ))       2009年1月6日記
   ・・・「ゲキ×シネ」「シネマ歌舞伎」に続いて、「Livespire」方式なるもの
    をはじめて鑑賞。
     UKオペラシネマとは?グラインドボーン音楽祭とは?大スクリーン
    上には、迫力のあのシーン、このシーンがアップで。しかも演奏はナマの
    大迫力!
      その第1弾は、いかにも肉感的な魔性の女カルメン。オペラハウスに縁の
    ない人でも十分味わうことができる充実感、満足感を低料金でタップリと!


洋08-324 シェルブールの雨傘 デジタルリマスター版(1964年) 

      <松竹試写室>          2008年12月25日鑑賞
    (フランス、ドイツ合作映画)      2008年12月27日記
   ・・・全編のセリフが歌。そんな不思議な魅力のフランス映画に酔った高1の
    時の記憶が、今鮮やかにデジタルリマスター版で!
      あの哀愁に満ちた美しいメロディの背景が、アルジェリア戦争だった
    とは・・・。
      そしてカトリーヌ・ドヌーヴの美しさとカンヌのグランプリ作品に
    ふさわしい印象的なラストシーンに拍手!


洋08-325 ロッシュフォールの恋人たち デジタルリマスター版(1967年) 
                                        

      <松竹試写室>          2008年12月25日鑑賞
      (フランス、アメリカ合作映画)   2009年1月6日記
   ・・・世界中の人たちが涙した『シェルブールの雨傘』から3年。ハリウッド
    の大スターを含めた底抜けに明るく楽しいフランス・ミュージカル大作が誕生!
      主役は実の姉妹が演ずる美しい双子の姉妹。『双子の歌』を典型と
    するファッションと色彩感覚は、さすがおしゃれの国フランス!
      テーマは3組の男女の恋だが、その展開ぶりはかなりミステリアスで、
    実る恋あれば、すれ違いの恋あり。これぞホントの恋模様・・・?
      イヤそんなに真剣にならず、群舞をメインとした歌と踊りを楽しまなくっ
    ちゃ・・・。


洋08-326 オーストラリア(2008年)    
      <試写会・リサイタルホール>      2008年12月25日鑑賞
      (アメリカ映画)                2009年1月6日記
   ・・・あまりにも漠然としているが、「これぞ、オーストラリア!」という意味
    では最高のタイトル。監督も2人の主人公もオーストラリア人としての
    誇りを持って、祖国の大地上で展開される一大叙事詩に全力投球!
      美しい大自然と1500頭の牛の大移動の迫力を楽しみながら、
    ヒロインのサラがイギリスの貴婦人からたくましい牧場主に変身していく
    ストーリーを堪能したい。
      なお、1939~42年という時代に、オーストラリアに対して日本(軍)
    が果たした役割の勉強も忘れずに・・・。


洋08-327 エレジー(2008年)      
      <東宝試写室>          2008年12月26日鑑賞
      (アメリカ映画)           2008年12月30日記
   ・・・スペインの名花ペネロペ・クルスの美しさと、名優ベン・キングズレー
    の名演に注目!また「アメリカの快楽主義の原点」の著書にふさわしい、
    中年男のプレイボーイ的生きザマに注目!
      繊細な男女の心理のアヤの描き方は、さすが女性監督イサベル・コイシェ
    の腕の冴え。男と女のラブゲームを考える絶好の素材だが、乳ガンの
    発病からラストに向けての展開はきっと想定の範囲外。
      さあ、あなたはそこから何を、どう学ぶ・・・?


洋08-328 最後の初恋(2008年)     
      <ホクテンザ2>          2008年12月27日鑑賞
      (アメリカ映画)            2008年12月31日記
   ・・・ビッグネームの美男美女が演ずる大人のラブストーリーだが、その状況
    設定はあまりに安易。すなわち、海辺のコテージ、たった1人の客、心の傷
    を持った男と女の出会い、そしてハリケーンの夜・・・。
     これでは、若者向けケータイ小説の外国版兼大人版では?
     「社会的常識がかなり欠落している医師」の180度の変身はお見事
    だが、そんなことってホントにあり?結果的には、死して永遠のヒーロー
    となったのだから別にいいのだが・・・。


洋08-329 ワールド・オブ・ライズ(2008年)   
      <梅田ピカデリー>          2008年12月28日鑑賞
      (アメリカ映画)             2008年12月28日記
   ・・・レオナルド・ディカプリオとラッセル・クロウの二枚看板にリドリー・
    スコット監督。それだけで大ヒットまちがいなしとならないのが、大不況
    のくせに平和だけは享受しているわがニッポン国。
      この映画に見るような世界的爆破事件が、もし日本でも起きたら一体
    どうするの?ソマリア沖で活躍する海賊対策すらとれないわが日本国は、
    そうなれば完全な機能不全に・・・?
      外交が虚々実々の駆け引きなら、情報収集や諜報活動も同じ。
    それくらい理解できるのなら、せめてこんな映画を観て、LIES(嘘)
    のつき方の勉強をしなければ・・・。


洋08-330 歌劇《フィガロの結婚》
            オペラ・ブッファ(2006年)
 
      <梅田ブルク7>          2008年12月26日鑑賞
      (Livespire(オペラ))       2009年1月6日記
   ・・・こりゃ面白い!フランス革命直前の1786年に、こんな面白いテーマ
    のオペラが上演されていたとは・・・。
     ストーリーの面白さをより理解するには、原作の第1部『セビリアの
    理髪師』と第3部『罪の母』のポイントを把握するのが1番。
     他方、音楽好きは聴きなれた序曲の他、3時間にわたって展開される
    アリアとアンサンブルの調和の見事さをじっくりと味わいたい。
      こんなに容易にオペラ鑑賞の機会を与えてくれた「Livespire」方式
    にSpecial Thanks!