弁護士 坂和章平による
   「独断」と「偏見」にもとづく

                映 画 評 論
                          (2007年1月3日〜鑑賞分)
                         更新日 2011(平成23)年8月26日
 〔目 次〕
               注) タイトルの後ろの(年)の表示は映画の製作です。
                  本文はネタバレを含みます。

日07−1 待合室(2006年)           
        <テアトル梅田>            2007年1月3日鑑賞
        (日本映画)               2007年1月5日記
   ・・・起承転結もなく、ハイライトシーンもないが、岩手県にある小繋駅
    の待合室に置かれた「命のノート」を軸として描かれる人間ドラマには
    感動がいっぱい・・・。
     そんな静かな映画で熱演するのは、富司純子と寺島しのぶという芸達者
    な実の母娘。
     興行収入55億円の『DEATH NOTE the Last name』の対極に
    ある「命のノート」はなぜ生まれ、なぜ続いているのか、それを1人静かに
    じっくりと味わいたいものだ。


日07−2 Dear Friends ディア フレンズ(2007年) 
        <東宝試写室>            2007年1月5日鑑賞
        (日本映画)             2007年1月6日記
   ・・・いじめや自殺が大きな社会問題になっている昨今、女子中高生の
     カリスマ作家の原作が映画化!
      主人公は「友達は必要な時にだけ利用するもの」が持論の美貌を誇る
     わがままな女子高生。そんな彼女を突然ガンの病魔が・・・。
      そんな思いもかけない事態の中、彼女の人生観・友人観は
     どのように変わっていくのだろうか・・・?
       「友達」の2人が主人公以上の難病であるところがミソ(?)だが、
      再三登場する「だって友達なんだから・・・」というセリフをあなたは
      どう受けとめる・・・?


洋07−3 ホステル(2005年)          
        <ユウラク座>               2007年1月6日鑑賞
        (アメリカ映画)                2007年1月9日記
   ・・・クエンティン・タランティーノ監督がプレゼンター・製作総指揮として参加
    した拷問ホラー映画がコレ!2006年の新年早々アメリカで大ヒットした
    作品だが、大阪ではユウラク座1館のみの公開だから、所詮ヒットは
    ムリ・・・?
     東欧のスロバキアを舞台とした、主人公3人のドラッグ、女、酒の
    陽気な旅は、後半一転して恐怖のどん底へ。
     この映画の見どころは、スリリングな終盤の脱出劇と復讐劇。
     ホラー映画の楽しみ方が少し理解できたような気も・・・。


洋07−4 あるいは裏切りという名の犬(2004年) 
        <テアトル梅田>             2007年1月8日鑑賞
        (フランス映画)              2007年1月9日記
   ・・・最近めっきり少なくなったフランス流「フィルム・ノワール」の傑作が登場!
     次期パリ警視庁長官と目されるライバル2人が、凶悪強盗犯逮捕に執念を
     燃やすが、それは物語の前半のみで、真のハイライトは後半の展開に・・・。
      登場人物が多く、凝縮されたストーリーは複雑だから、しっかり注視して
     観なければダメ。その面白いストーリーにあたなは夢中になるはずだが、
     長ったらしい邦題のつけ方と消化不良の結末だけはイマイチ・・・?


日07−5 長州ファイブ(2006年)        
        <東映試写室>             2007年1月10日鑑賞
        (日本映画)                2007年1月11日記
   ・・・幕末モノ・明治維新モノ映画は数多いが、イギリスへ密航した
    「長州ファイブ」の若き日の姿を描こうとした視点は出色!
     ただ、躍動感に溢れ、歴史の勉強にもなる前半に比べ、後半は多少
    看板に偽りあり・・・?
     1863年の密航から約140年後の今、「命をかける」「ワシらが日本を
    変える」、そんな気概を持った若者は一体どこに・・・?


洋07−6 愛されるために、ここにいる(2005年)  
        <東宝東和試写室>             2007年1月11日鑑賞
        (フランス映画)                 2007年1月15日記
   ・・・愛を語るに長けたフランス映画の典型だが、主人公が人生に疲れた
     中年男という設定がいい。ダンス教室でのある女性との出会い
     とくれば『Shall we ダンス?』を彷彿させるが、こちらのダンスは競技
     ではなく、絡みつくような男女の熱情を誘うための道具・・・?
      一方で『失楽園』『愛の流刑地』に見る破滅的な男女愛と対比し、
     他方で邦題と原題の微妙な差を意識しながら、大人の愛のあり方を
     じっくりと堪能したいもの・・・。
      そしてまた、ストーリー中に見る中年男の「3つの過ち」についても
     十分検討を・・・。


洋07−7 ディパーテッド(2006年)       
        <試写会・大阪厚生年金会館芸術ホール> 2007年1月11日鑑賞
        (アメリカ映画)                   2007年1月16日記
   ・・・レオナルド・ディカプリオとマット・デイモンの対決、そして
     ジャック・ニコルソンの存在感は、映画全体にスリルと緊張感を与え、
     重厚で濃密なドラマを完成させているから、2時間32分は
     あっという間に・・・。
      ただ、キーウーマンとなる精神科の女医さんの魅力は香港版の方が
     明らかに上・・・?
      マーティン・スコセッシ監督らしいラスト20分の結末のつけ方は
     衝撃的だが、あまりにアメリカ的すぎるかも・・・?
      『ギャング・オブ・ニューヨーク』『アビエイター』に続く3度目の
     アカデミー賞への挑戦は、残念ながら今回も後一歩・・・?
      こんな私の大胆予想が外れるといいのだが・・・。


日07−8 素敵な夜、ボクにください(2007年)     
        <東映試写室>               2007年1月12日鑑賞
        (日本映画)                  2007年1月15日記
   ・・・カーリング、チーム青森、小野寺歩の名前はトリノ冬季オリンピックで
     一躍全国区に!機を見るに敏なプロデューサーがこれに目をつけたのは
     当然だが、そこに韓流ドラマの色彩を加えたのは見事な視点!
      スポ根ものとせず、ラブコメディ風にしたのも大切なポイントだが、
     さてその成否は・・・?
      超自己チューの主人公を吹石一恵が怪演(?)しているが、その恋の
     行方と目指す夢の行方に注目・・・?


日07−9 エクステ(2006年)          
        <東映試写室>                2007年1月12日鑑賞
        (日本映画)                   2007年1月15日記
   ・・・「エクステ」とは、ヘアーエクステンションの略。しかしその「つけ毛」の
     原材料は一体ナニ・・・?そんな発想から原案を書いた園子温監督が
     独自のヘアーホラー映画(?)を完成させたが、その気味悪さと
     バカバカしさにうんざり・・・。
      栗山千明目当てで行ったものの、ああ、ついに時間の無駄遣いを
     やってしまった・・・??


日07−10 となり町戦争(2006年)          
        <角川ヘラルド試写室>           2007年1月18日鑑賞
          (日本映画)                 2007年1月19日記
   ・・・何とも恐いタイトルのこの映画の原作は、「10年に1度出るか出ないかの
     逸材」が書いたもの。
      「本当に戦争をやってるんですか?」というバカげた質問は、現実に
     「戦死者」の数を知り、あなたが戦争を「体感」すれば吹っ飛ぶはずだが、
     主人公をはじめとする多くの舞坂町民たちは・・・?
      マンガ的な描き方も多いが、決してそれを笑えないところが恐い。
      それはやはり、となり町と現実に戦争しているせい・・・?


洋07−11 ルワンダの涙(2006年)          
        <東映試写室>                 2007年1月19日鑑賞
        (イギリス、ドイツ合作映画)           2007年1月20日記
   ・・・今日本は、不二家食品の消味期限切れの原料使用問題で大揺れだが、
     実は100日で100万人が虐殺された1994年の「ルワンダ虐殺事件」の方
     が大問題!阪神・淡路大震災12周年は大々
的に報道されても、アフリカの
     こんな事件は、平和ニッポンでははるか遠くの話し・・・。関西テレビの『発
     掘!あるある大辞典U』における納豆ダイエットデータ捏造事件もたしかに
     大問題だが、納豆にうつつを抜かして大騒動している今の日本人って、
     ホントに幸せ・・・。


日07−12 筆子・その愛ー天使のピアノー(2006年)   
        <東映試写室>              2007年1月19日鑑賞
        (日本映画)                 2007年1月24日記
   ・・・筆子とは、かつてその美貌と知性で「鹿鳴館の華」と呼ばれた石井筆子
     のこと。「滝乃川学園」という日本最初の知的障害児施設を守り、
     「日本の障害児教育の母」と呼ばれた女性だが、一般的には津田塾大学
     を創設した津田梅子ほど有名でないはず・・・。
     伝記もの映画特有の、少しきれいごとすぎる面はあるものの、
     知的障害・身体障害を問わず、ますます福祉を必要とする社会に
     向かっている今、この映画は福祉問題にまじめに向き合い勉強する
     きっかけになるのでは・・・?


日07−13 悪夢探偵(2006年)        
        <テアトル梅田>              2007年1月21日鑑賞
        (日本映画)                  2007年1月22日記
   ・・・三池崇史監督と並ぶ奇才(?)、塚本晋也監督放つ『悪夢探偵』は、夢と
     現実が入り混じる中で展開される奇想天外な世界・・・。
     注目はマラソンの高橋尚子の金メダル獲得に多大の貢献をした歌手
     hitomiの抜擢。ロングヘアーとミニスカ姿の他、極端なクローズアップに
     十分耐えうるその目の力に注目!ところで夢の世界といえば、
     『悪夢探偵』と『パプリカ』、あなたはどちらが好き・・・?


洋07−14 オーロラ(2006年)   
        <OS名画座>              2007年1月21日鑑賞
        (フランス映画)               2007年1月23日記
   ・・・本来はおとぎ話だが、王国の財政危機、政略結婚のための舞踏会、
     王国乗っ取りの企みなどの「社会性」とオーロラ姫と画家との純愛を
     両立させたストーリーは見どころいっぱい。
      「バレエは舞台で」とこだわる必要は全くない。
      なぜなら、映画なら特等席で美しく魅力いっぱいのオーロラ姫の踊りを
     堪能することができるから・・・。
       日々雑用で疲れた頭を休め、純真な気持に戻るには、こんな
      映画が1番だが・・・。


日07−15 龍が如く 劇場版(2007年)   
        <東映試写室>              2007年1月22日鑑賞
        (日本映画)                 2007年1月23日記
   ・・・プレステ用のゲームから劇映画へ。近時のそんな流れに奇才、三池崇史
     監督が挑戦!
      そのテーマは、眠らないまち神室町を舞台とするヤクザ抗争だが、
     その他とぼけた銀行強盗や政治家の暗殺計画、若いカップルの奇妙な
     強盗の旅等、怪しげなストーリーがいっぱい・・・。
      北村一輝VS岸谷五朗の本格的なアクションは迫力ありだが、
     随時おバカさんになるシーンが登場するが、ひょっとしてそれは三池監督
     の好み・・・?


洋07−16 パリ、ジュテーム(2006年)     
        <東宝東和試写室>              2007年1月23日鑑賞
        (フランス、ドイツ合作映画)          2007年1月24日記
   ・・・私は本来オムニバス映画や短編ものは嫌いだが、これだけ世界各国の
     監督と俳優たちがパリに結集し、各5分、全18話でパリの魅力をあらゆる
     視点から描けば話は別・・・?
      あらゆる物語にパリの魅力と香りがいっぱいだが、地名や歴史そして
     さまざまなセリフの意味を十分勉強しなければ、ホンモノの香りは
     楽しめないかも・・・?
      地図とガイド本を片手にじっくりとご鑑賞を・・・。


洋07−17 エレクション(2005年)       
        <東映試写室>              2007年1月25日鑑賞
        (香港映画)                 2007年1月29日記
   ・・・黒社会の会長選挙(エレクション)をテーマとした「香港ノワール」は、
     会長の個性がポイント。その点、2人の主人公は動と静で対照的だが
     共に合格点。しかし選挙のルールがイマイチ・・・?
      さらに、会長職のシンボルをめぐる争奪戦がややこしすぎて、ちょっと
     ワケがわからん・・・?
      自民党の総裁選挙は昨年9月に終わったが、今、大阪弁護士会は
     会長選挙の真っ只中。選挙は外から見物している分には面白い
     のだが・・・?


洋07−18 デジャヴ(2006年)       
        <試写会・ナビオTOHOプレックス>     2007年1月25日鑑賞
        (アメリカ映画)                   2007年1月29日記
   ・・・「デジャヴ」=「既視感」とは、はじめてなのになぜか過去に体験した
    ような奇妙な感覚になることで、誰しもそんな経験があるはず・・・?
     もしあの時、○○だったら・・・?もし△△していれば、××だった
    かも・・・?そう考えればキリがないが、この映画では2度のオスカーに輝く
    デンゼル・ワシントンがそんな大胆なチャレンジを・・・?
     もっとも、現代物理学の粋を集めた科学論争は難解そのものだから、
    それに騙されないように・・・。何よりも大切なのは、あなたの直感力、
    観察力そして分析力なのだから・・・?


洋07−19 ラストキング・オブ・スコットランド(2006年)  
        <東宝試写室>               2007年1月30日鑑賞
        (アメリカ映画)                 2007年1月31日記
 
  産経新聞大阪府下版(平成19年3月2日)「That´sなにわのエンタメ」掲載
   ・・・タイトルからは何の映画かさっぱりわからないが、これはアフリカの
     ウガンダにおけるアミン大統領という独裁者の内と外の姿を、
     大統領の主治医となった若きスコットランド人医師の目から描いた
     超話題作。
      アミン大統領を演ずる黒人俳優フォレスト・ウィテカーは、
     主演男優賞を総ナメにしており、2月25日のアカデミー賞でも受賞は
     ほぼ確実・・・?
      ちなみに地図で見ると、ルワンダとウガンダはほぼ隣同士だが、
     『ルワンダの涙』で観た「ルワンダ虐殺事件」に続いて、ウガンダの
     アミン大統領の光と影についても、年表を片手にしっかり勉強
     しなければ・・・。


洋07−20 ブラックブック(2006年)        
        <東映試写室>                 2007年1月31日鑑賞
       (オランダ、ドイツ、イギリス、ベルギー合作映画) 2007年2月1日記
   ・・・故国オランダに戻ったポール・バーホーベン監督の渾身作がコレ!
     ナチス・ドイツに対するオランダ人レジスタンスの抵抗がテーマだが、
    主人公をユダヤ人女性とし、ナチス諜報部の将校との恋を主軸に据えた
    のがミソ・・・?
     人間には表と裏があり、本音と建て前があるが、戦争末期と終戦直後には
    それが露骨に現れるもの・・・。
     本当のヒーローは誰?そしてホントの裏切り者は誰?
     そんなスリルとサスペンスに富んだストーリーは、息をもつかせぬ迫力で
    あなたに迫ってくるはず・・・。
     諜報戦に疎い日本人は、こういう映画を観て学ばなければ・・・。
     私にとって、今年のベスト10の1本に入ることまちがいなしの超お薦め
    作だ。


洋07−21 Gガール 破壊的な彼女(2006年)    
        <東宝試写室>               2007年1月31日鑑賞
        (アメリカ映画)                2007年2月6日記
   ・・・「悩み無用、リーブ○○」という感覚で、髪の毛ならぬ頭の中を
     空っぽにしたいなら、「エロかっこいい」をテーマとした(?)
     こんな映画がお薦め・・・?
      『キル・ビル』と正反対のキャラを演ずるユマ・サーマンだが、
     大柄な彼女には、やはりお笑い系よりはシリアス系の方が
     お似合いでは・・・?
      それにしても、アハハと笑ってしまった後は何も残らず、空虚感だけだが
     まあそれも仕方なし・・・。


日07−22 口裂け女(2006年)         
        <角川ヘラルド試写室>            2007年2月1日鑑賞
          (日本映画)                  2007年2月6日記
   ・・・『口裂け女』伝説は、1979年1月26日、すなわち私の30歳の
     誕生日の岐阜日日新聞から始まった記念すべきもの・・・?
      「マスクを取ると、その口は耳まで大きく裂けている」という
     口裂け女役に逆オファーをした天下の美女、水野美紀に注目!
     また三人三様の母親による幼児虐待を骨格とした物語は、
      それなりにスリリングで迫力あり・・・?
      さて、今甦る30年前の忌まわしい記憶とは・・・?


洋07−23 ロッキー・ザ・ファイナル(2006年)   
        <試写会・リサイタルホール>        2007年2月1日鑑賞
        (アメリカ映画)                  2007年2月8日記
   ・・・あの音楽と共に、世界中で大ヒットした『ロッキー』の登場は1976年。
     それから30年、遂に『ファイナル』を迎えたが、そこでは還暦のロッキー
     (?)が、現役のヘビー級チャンピオンに・・・。
      所詮ノンタイトルのエキシビジョンゲームと思ってはダメ。
      決して自分を諦めないロッキーの姿がそこに・・・。
      なぜ彼は再度プロライセンスを申請したのか?
      そしてなぜ、無謀な闘いに挑んだのか?
      そんなロッキーとシルベスター・スタローンの姿に団塊世代のおじさん
    たちは心の底から共感し、楽しみ、そして元気づけられること確実!


日07−24 バッテリー(2006年)        
        <東宝試写室>                 2007年2月2日鑑賞
        (日本映画)                    2007年2月7日記
   ・・・中学1年生の孤高のピッチャー巧(たくみ)とその剛速球を受ける
    キャッチャー豪(ごう)とのバッテリーを主人公に描かれる人間ドラマは、
    さすが滝田洋二郎監督作品、といえる出来。
     巧と病弱な弟青波(せいは)との確執(?)は、野球に八つ当たりする
    母親にも一因あり!
     一見危うい家族の絆だが、往年の高校野球の名監督であった祖父の
    影響もあり、いつの間にか再び野球が家族を結びつけることに・・・。
      テレビゲームばかりに熱中している子供たちに是非薦めたい感動作
    だが、そのためにはまず両親が・・・。


洋07−25 楽日(2003年)         
        <シネ・ヌーヴォ>                2007年2月4日鑑賞
        (台湾映画)                    2007年2月7日記
   ・・・シネ・ヌーヴォが開催した「ツァイ・ミンリャン2003ー5」により、
     1日で一挙に連続3本を。
      まずは、閉館日を迎えた台北の大きな映画館「福和大戯院」における
     人間模様の中、不思議な夢と現実の世界を描いたのが、
     この『楽日』(らくび=最終日)。
      そこで上映される『龍門客棧』については、その学習が不可欠だが、
     邦画にも洋画にもない、何とも不可思議な蔡明亮の世界に魅了される
     こと確実!


洋07−26 西瓜(2005年)          
        <シネ・ヌーヴォ>                2007年2月4日鑑賞
        (台湾映画)                    2007年2月7日記
   ・・・西瓜を小道具(?)とし、AV男優を主人公とした過激かつ大胆な
     セックスシーンと、突如場面が明るくなって歌い始める
     ミュージカルシーンにあなたは度肝を抜かれるはず・・・。
      ほとんどセリフなしの、こんな独創的な映画をつくれるのは、
     韓国の天才キム・ギドクか、香港の天才蔡明亮(ツァイ・ミンリャン)
     しかいないから、2人がベネチア・カンヌ・ベルリンの三大映画祭の
     常連となるのは当然・・・。
      アダルトビデオ顔負け(?)のラストシーンは衝撃的で、世界的に
     見てもベスト10に入るのでは・・・?
      機会を見つけ、何としてもこんな映画を観なければ、一生の損失だよ・・・。


洋07−27 迷子(2003年)              
        <シネ・ヌーヴォ>                2007年2月4日鑑賞
         (台湾映画)                    2007年2月7日記
   ・・・すべての蔡明亮(ツァイ・ミンリャン)監督作品で主役を演じてきた
     李康生(リー・カンション)が、『楽日』での出演シーンを極力減らして
     挑んだのが監督業!
      その監督初作品は、孫を公園で迷子にさせてしまったおばあさんの
     物語と、インターネットカフェに入り浸り、おじいさんを死なせてしまった
     中学生の物語。
      何の脈略もない2つの物語が行き着くところで、李康生監督が訴える
     テーマとは・・・?
      安物ドラマでは決して表現できない本物の喪失感や失われた絆が
     浮かび上がってくるが、それってホントはかなり恐いもの・・・?
      李康生監督の第2作にも要注目だ。


日07−28 エドワード・サイード OUT OF PLACE(2005年) 
        <東宝東和試写室>              2007年2月5日鑑賞
        (日本映画)                    2007年2月7日記
   ・・・この映画は『OUT OF PLACE』の著者で、2003年9月に死亡した、
     パレスチナ人であり世界的な知識人であるエドワード・サイードの足跡を
     たどったドキュメンタリー映画。
      そして、島国ニッポン人に苦手なパレスチナ問題を、彼の著書を
     指針として、広い視点で追っていた人物がドキュメンタリー映画監督
     の佐藤真。
      第61回毎日映画コンクールでは、『蟻の兵隊』などの名作を押しのけて
     ドキュメンタリー映画賞を受賞したが、観ていてしんどいというのが正直な
     気持。
      したがって、勉強だと思って果敢にチャレンジしなければ・・・。


日07−29 ゆれる(2006年)         
        <リサイタルホール>              2007年2月5日鑑賞
        (日本映画)                    2007年2月6日記
   ・・・見逃していた「2007朝日ベストテン映画祭」第1位の名作を遂に鑑賞し、
     大いに感動。
      前日に観た台湾の蔡明亮(ツァイ・ミンリャン)監督の『西瓜』『楽日』に
     感激していたが、こんな名作を観れば日本映画のレベルに自信を
     持つことも・・・。
      また、キネマ旬報ベスト・テンで助演男優賞と脚本賞を受賞した香川照之
     と西川美和にも拍手を送りたい。
      この映画後半の法廷シーンについての私の評論はベテラン弁護士ならで
     はのものと自負しているから、他の評論にはない私の視点をじっくりと
     味わってもらいたいもの・・・。
      受賞式で、今年1年はシナリオづくりに集中したいと話していた西川美和
     監督の次回作は医者を主人公としたものらしいが、大いにそれに
     注目したいものだ。


日07−30 スターフィッシュホテル(2005年)  
        <東映試写室>                 2007年2月6日鑑賞
        (日本映画)                    2007年2月7日記
   ・・・外国人監督が佐藤浩市を起用し、和洋折衷をキーワードとして
     つくり出したこの映画は、ミステリー派、耽美派、不条理派向けの
     不可思議な世界・・・。
      谷崎潤一郎文学の世界や新藤兼人の『藪の中の黒猫』そして誰もが
     知っている『不思議の国のアリス』などの世界を目指したミステリー性と
     映像美はそれなりにグッドだが、大きな欠点はエロティシズムの不足・・・?
      武智鉄二監督の『紅閨夢』や『白日夢』とまではいかなくとも、せめて
     松坂慶子が主演した『桃色』ぐらいの色気がほしかったと思うのは
     私だけ・・・?


日07−31 蟲師(2006年)           
        <東映試写室>                 2007年2月9日鑑賞
        (日本映画)                    2007年2月10日記
   ・・・漆原友紀原作の人気コミックがもつ不可思議な世界観を、コミック界の
     先輩であり、映画界の大御所である大友克洋監督が映画化。
      そのポイントは、アニメではなく実写にしたこと。それによって、
     主人公たちのキャラが鮮明になると共に、美しい山や川の風景が
     リアルに実現!
      ストーリー的には多少納得できない点もある(?)が、日本的・幻想的な
     蟲師の世界はしっかりと・・・。


洋07−32 夏物語(2006年)            
        <OS名画座>                2007年2月11日鑑賞
        (韓国映画)                  2007年2月13日記
   ・・・時代は1969年夏。当時は日本の学生運動もすごかったが、
     韓国はそれ以上・・・?そんな激動の時代の流れによって
     引き裂かれた悲恋をテーマとした社会性の高い映画だが、私は
     その出来に大いに不満・・・?
      『ゆれる』でキネ旬脚本賞を受賞した西川美和監督のような、
     しっかりとした脚本をつくらなければ、せっかくのいいネタが・・・?
      また韓流四天王の1人イ・ビョンホンも、ホントの自分にマッチした
     作品を選択しなければ、韓流大型時代劇『太王四神記』が中国で
     放映禁止とされたヨン様と同じように、その将来が危ういのでは・・・?


洋07−33 墨攻(2006年)           
        <梅田ピカデリー>               2007年2月11日鑑賞
        (中国、日本、香港、韓国合作映画)     2007年2月14日記
   ・・・墨家とは?墨子とは?兼愛、非攻とは?
     始皇帝登場の約150年前、キリスト誕生の約400年前の中国に、
     こんなすばらしい思想が説かれ、実践されていたことにまず注目!
      また、香港の劉コ華(アンディ・ラウ)をはじめ、中国・韓国・台湾の
     名優たちの結集にも注目!
      そして、日本人に必要なことは中国史のお勉強。硫黄島の勉強が
     終われば次はコレのはずだが、観客の少なさに唖然・・・?
       この映画こそ、すべての老若男女が楽しみつつ勉強できる、最高の
      エンタメ作品なのだが・・・。


洋07−34 沈黙の奪還(2006年)       
        <ユウラク座>             2007年2月12日鑑賞
        (アメリカ映画)              2007年2月14日記
   ・・・15年間働きづくめたセガール親父の『沈黙』シリーズは既に12作目。
     『ロッキー・ザ・ファイナル』を迎えたシルベスター・スタローンは、
    30年間で全6作だから、よく頑張ったもの・・・?
     新型ウイルス、ロシアのFSBそして今回の舞台となったルーマニアの
    ブカレスト警察など、相変わらず物騒でややこしい話が満載・・・。
     しかし今回は、「奪還」の対象を愛娘と定め、強いだけではなく、人間味
    溢れる父親像をセガールが熱演・・・?
     『SHOW−HEYシネマルーム』は現在12作目を製作中だが、
    『007』シリーズは現在22作目を製作中。さて、『沈黙』シリーズは、
    いつこれに追いつき、追いこすだろうか・・・?


洋07−35 百万長者の初恋(2006年)     
        <テアトル梅田>             2007年2月12日鑑賞
        (韓国映画)                 2007年2月15日記
   ・・・定番(?)の難病モノ純愛ドラマだが、さあその出来は・・・?
     ドラマ形成の核となるのは、祖父から孫への遺言状に書かれた
     「ポラム高校を卒業すること」という奇妙な条件。
      もっとも、それがダメな場合も0.1%だけの受け取りはオーケー。
      さあ、その狙いは・・・?
      ちなみに遺産は12桁のウォンらしいから、日本円でいくら・・・?
      そんな楽しい計算をしているあなたでは、純愛のために0.1%
     だけを受け取り、99.9%を放棄することなど到底無理・・・?
      ところが、この映画での主人公の選択は・・・?女性だけではなく、
     男性も大いに泣けるのでは・・・?


演07−36 東宝ミュージカルマリー・アントワネット(2007年)  
        <梅田芸術劇場>            2007年2月12日鑑賞
        (東宝ミュージカル)            2007年2月16日記
   ・・・大地真央主演の松竹座公演『マリー・アントワネット』は不満タラタラ
     だったが、全編オリジナル曲によるこのミュージカルは最高!
      涼風真世の存在感は確かなものだが、その主役を食ってしまうほど
     すばらしいのが、マリー・アントワネットと同じ頭文字のマルグリット・
     アルノーを演ずる新妻聖子。
      『レ・ミゼラブル』も神の存在が大きかったが、このミュージカルは
     遠藤周作の『王妃マリー・アントワネット』を原作として、2人の外国人が
     脚本・作詩・作曲したものだけに、キリスト教的な視点がかなり顕著だが、
     日本人にも十分理解できるはず。
      こんな『マリー・アントワネット』なら何度でも観たいものだが・・・。


洋07−37 モーツァルトとクジラ(2004年)  
        <東映試写室>            2007年2月14日鑑賞
        (アメリカ映画)             2007年2月16日記
   ・・・アスペルガー症候群とは「知的障害のない自閉症」だが、やっと20年前に
     病気とされたもので、なじみの薄いもの。
      この映画は、そんな疾患を持った男女の恋を描く中で、アスペルガー
     症候群を考えさせる問題提起作!
      考えるべきポイントは、何が普通なのか?なぜ普通を求めるのか?
     普通でないことはダメなのか?ということだが、こりゃ難しい・・・。
      ちなみに、織田信長もベートーヴェンもアスペルガー症候群だった
     そうで、そう聞かされるとその判断はよけい難しい・・・?


洋07−38 ナイト ミュージアム(2006年)     
        <東宝試写室>            2007年2月15日鑑賞
        (アメリカ映画)             2007年2月16日記
   ・・・シリーズもの偏重(?)のハリウッドに、展示品が夜になれば動き出す
    という何ともユニークな映画が登場!
     そんなこと、一体誰が信じるの・・・?しかし、夜警員に採用されれば、
    否応なく・・・。
     コメディー俳優のみならず、ローマ皇帝やファラオも参加するドタバタ
    喜劇は、楽しさ満載!
     しかし、ネタバレは御法度だから、予告編に登場する巨大な恐竜の活躍
    ぶり(?)もしゃべれない・・・。
      しかし、この映画本来のテーマである父と息子の絆が回復できるか
    どうかには、十分注目を・・・。


洋07−39 ドリームガールズ(2006年)  
        <三番街シネマ>           2007年2月17日鑑賞
        (アメリカ映画)             2007年2月20日記
   ・・・1981年以降、1521回も喝采を浴び続けたブロードウェイ
     ミュージカルが、『シカゴ』や『オペラ座の怪人』と同じように
     スクリーン上に登場!
      アカデミー賞助演女優賞にノミネートされたジェニファー・ハドソンの
     歌声をはじめ、すばらしい楽曲の数々にうっとりすると共に、凄腕
     マネージャーを中心とした「ファミリー」の成功と崩壊のドラマは見応え
     十分!
      さらに、3人娘「ドリームガールズ」の1人は1960年代のグループ
     「シュープリームス」の1人ダイアナ・ロスをモデルにしているらしいが、
     その真相は・・・?満足感たっぷりの帰路となることは私が保証!
     特に、音楽の好きな人やミュージカルファンには必見の映画!


日07−40 あかね空(2006年)        
        <角川ヘラルド試写室>         2007年2月20日鑑賞
        (日本映画)                 2007年2月21日記
   ・・・大河ドラマで山本勘助を演じている内野聖陽が映画では、
     善良な豆腐づくり職人と不気味なやくざの親分という2役を・・・。
      お相手はつい先日、第30回日本アカデミー賞で最優秀主演
     女優賞を受賞した中谷美紀だから、期待十分だが・・・?
      江戸深川の下町を舞台とし、スクリーン上から豆腐の香りが
     漂ってくる(?)この映画のテーマは、夫婦の絆と家族の絆。
      幸せの絶頂からどん底へ、そしてどん底からの復活は・・・?
      ちなみに、永代橋、あかね空などのCG技術についてのご感想は・・・?


日07−41 アンフェア the movie(2007年)      
        <東宝試写室>              2007年2月21日鑑賞
        (日本映画)                 2007年2月21日記
   ・・・雪平刑事になりきった篠原涼子のカッコ良さは認められるものの、
     緊張感のないダラダラとした進行は所詮、テレビドラマの延長・・・?
      登場人物たちのキャラは、うまく設定されているが、肝心の「警察庁の
     機密費の不正流用」という大問題のポイントがさっぱり見えてこない
     のが、大きな不満・・・?
      人気テレビドラマを映画化すれば、テレビの宣伝力で観客を劇場に
      呼び込めると安易に考えていると、きっとしっぺ返しが・・・。


洋07−42 ポイント45(2007年)        
        <東宝東和試写室>             2007年2月22日鑑賞
        (アメリカ映画)                 2007年2月23日記
   ・・・『バイオハザード』などで「強い女」を演じているミラ・ジョヴォヴィッチが
     大変身し、「アレ」が大好きな女、DVで苦しむ女、そして45口径と
     「唇とヒップと乳房」という女の武器でクールに復讐する女を熱演!
      もっとも、筋肉質のミラの胸は意外と貧弱で、「鮮烈なエロティシズム」は
     誇大宣伝・・・?
      したがって、その手の期待は裏切られるかもしれないが、ミラの
     新境地であることは確か。しかして、彼女の今後の路線設定は・・・?


洋07−43 ゴーストライダー(2007年)     
        <ソニー・ピクチャーズ試写室>      2007年2月22日鑑賞
        (アメリカ映画)                 2007年2月23日記
   ・・・なぜ今頃、昔むかしのアメコミものが・・・?と思うのだが、
     ニコラス・ケイジは大はしゃぎ・・・?
      ドクロの顔に変身し、炎と共に突き進むライダーというキャラが、
     なぜそんなに魅力的なの・・・?
      同じ荒唐無稽なエンタメ作品なら、日本の『どろろ』の方がスピード感が
     あってまだ面白い・・・?
      もっとも、悪魔の登場はキリスト教社会特有のものだし、
     悪魔との契約がストーリーの根幹となっているところは、法化社会を
     目指す日本でも大いに参考に・・・?


日07−44 大帝の剣(2006年)           
        <東映試写室>                2007年2月23日鑑賞
         (日本映画)                  2007年2月24日記
   ・・・夢枕獏原作のハチャメチャSF時代劇を、堤幸彦監督が好きなように
    料理し、「何でもあり」の世界をつくり出した。そして、それを阿部寛が
    面白おかしく演じ、観客はアハハと笑えばいいだけ・・・?
     それはわかっているのだが、なかなかそうはいかないところが私の
    性(さが)・・・?
     「三種の神器」探しや土蜘蛛衆たちの「化け物退治」が「おもしれぇ!」
    人はいいが、CG技術と黒木メイサの美剣士ぶりだけが目の保養では、
    私には時間のムダ・・・?


洋07−45 バンジージャンプする(2001年)  
        <OS名画座>                2007年2月24日鑑賞
         (韓国映画)                  2007年2月24日記
   ・・・『夏物語』と同様に(?)イ・ビョンホンの20代の大学生姿は不自然・・・?
     さらに、交通事故で失った恋人が、17年後に赴任した高校の男子生徒に
    生まれ変わっていたという想定には、いくら「輪廻転生。生まれ変わっても、
    魂は魅かれ合う」と考えても違和感が・・・?
     出会い、ケンカ、仲直り、初エッチへの雨の有効活用は見事だし、山頂から
    見る山の風景は美しいが、いくら韓流純愛ブーム中の映画といっても、
    ここまでヒネらなくてもいいのでは・・・?
     また、教師とその教え子の男同士が手を繋いでバンジージャンプする
    ラストシーンについてのあなたの評価は・・・?


日07−46 天国は待ってくれる(2007年)    
        <梅田ピカデリー>            2007年2月24日鑑賞
         (日本映画)                2007年2月28日記
   ・・・モノは言いようで、三角関係か聖三角形かは微妙なところ・・・?
      ちなみに舞台も、築地市場、朝日新聞社、銀座という聖三角形・・・?
      3人の主人公を含め、善人ばかりが登場し、そんなバカなと思うような
     偶然が連続する中、狙いどおりのラストシーンに至るのだが、
     そんな絵空事で人は感動するの・・・?
      もうちょっと骨太の作品を期待したいが・・・。


日07−47 フリージア(2006年)        
        <テアトル梅田>               2007年2月24日鑑賞
         (日本映画)                  2007年2月26日記
   ・・・近未来の日本。そこは戦時体制下にあり、秘かに瞬間凍結爆弾の
     実験が・・・。他方、数十年前に制定された「犯罪被害者支援法」の発展形
     である「敵討ち法」も施行されていた・・・。
      そんな面白い発想の原作を、劇画風に映像化したのがコレ。
      敵討ちの執行場面が3度登場し、その都度同法の理解と問題意識が
     深まっていくことに・・・。
      エンディングは多少物足りないが、アホバカバラエティーに馴れた頭を
     ヤバい現実に切り換えるきっかけには十分・・・?


日07−48 幸福な食卓(2007年)      
        <梅田ピカデリー>              2007年2月25日鑑賞
         (日本映画)                  2007年2月28日記
   ・・・「父さんは、今日で父さんを辞めようと思う」から始まる家族のプチ崩壊の
    様子は、再三登場する朝の食卓において印象的・・・?
     中3から高1という微妙な年頃の女の子を主人公に描く家族の崩壊と再生
    のドラマは、一風変わった転校生の男の子との恋模様を軸として丁寧に・・・。
      強烈なインパクトはないものの、今風ホームドラマとして結構いい出来の
    映画に・・・。


洋07−49 サン・ジャックへの道(2005年)  
        <東宝東和試写室>              2007年2月26日鑑賞
         (フランス映画)                 2007年2月28日記
   ・・・3人の兄姉弟が、フランスのル・ピュイからスペインの聖地サンティアゴ
     まで約1500kmの巡礼路を歩くのは、そうしなければ遺産相続が
     できないため・・・。
      こんな3人を主人公とした2カ月の巡礼ツアーはガイドを含め総勢9名
     だが、変なヤツばかりで先が思いやられるもの・・・。
      ところが、ロード・ムービーは面白い。そして人間って面白い・・・?
      冒険の旅、自然と触れ合う旅、そして心の旅の中、人間はどのように
     変わっていくのだろうか?
      心が洗われ、いつかは是非・・・、と思うことまちがいなしの
     美しい映画に感謝・・・。


洋07−50 みえない雲(2006年)      
        <東宝東和試写室>              2007年2月26日鑑賞
         (ドイツ映画)                  2007年3月5日記
   ・・・「もし、北朝鮮から核が打ち込まれたら・・・?」という議論がタブーなら、
    「もし、原発事故が起こったら・・・?」という議論も、できるだけコソコソと
    やるのが日本流・・・?
     それに対して、ドイツでは1987年のチェルノブイリ原発事故直後に
    『みえない雲』が出版され、今それが映画化されたのはさすが!
     しかもそんな社会問題を、韓流ドラマとは大きく違う若い男女の純愛の
    中で描いたところが面白い・・・。
     豊かな髪の毛をすべて切り、頭をそりあげた姿で登場するヒロインの姿に
    感動することまちがいなし!
     日本でも、こんな骨太作品の登場を期待したいが・・・。


洋07−51 オール・ザ・キングスメン(2006年)   
        <ソニー・ピクチャーズ試写室>        2007年2月27日鑑賞
         (アメリカ映画)                  2007年2月28日記
   ・・・シリーズものに頼りがちだったハリウッド映画の底力を見せつける
     名作が誕生!1949年のルイジアナ州知事選挙は、東国原知事を
     生んだ宮崎県知事選の良き教科書・・・?弱者・貧者の代弁者を
     自負するウィリーの演説は、『ラストキング・オブ・スコットランド』の
     アミン大統領と同じ、熱意に満ちた感動的なもの。
      しかし、権力はいつしか腐敗する運命を・・・?
      政治とカネ、女性スキャンダルによるウィリー知事に対する弾劾決議
     への対抗策は・・・・?そして衝撃のラストシーンは・・・?
      この映画最大の良さは、日本の甘っちょろいマスコミの目と異なり、
     悪は悪として必ず存在するという目で、それをしっかりと描いていること!
      「善は、悪からも生まれる」という言葉の重みを十分
     噛みしめたうえで、民主主義についてしっかりと考えたいものだ。
 


洋07−52 主人公は僕だった(2006年)       
        <ソニー・ピクチャーズ試写室>    2007年2月27日鑑賞
         (アメリカ映画)             2007年2月28日記
   ・・・ある日、ある男の人生が、ある女流作家の書く小説のとおりに
     進み始めた・・・?
      そんな面白い脚本を元に完成させたのがこの映画。
      小説には、必ず終わりがあるが、この作家のエンディングでは
     主人公は必ず死亡。こりゃ、ヤバい。
      何とかエンディングを変更させなければ・・・?
      こんな映画って、悲劇それとも喜劇・・・?
      それはあなたの解釈次第だが・・・?


日07−53 戦後残酷物語(1968年)  
        <シネ・ヌーヴォ>             2007年3月4日鑑賞
         (日本映画)                


日07−54 浮世絵残酷物語(1968年)  
        <シネ・ヌーヴォ>             2007年3月4日鑑賞
         (日本映画)                


日07−55 華魁(1983年)         
        <シネ・ヌーヴォ>             2007年3月4日鑑賞
         (日本映画)                


洋07−56 フライ・ダディ(2006年)     
        <角川ヘラルド試写室>          2007年3月5日鑑賞
         (韓国映画)                 2007年3月5日記
   ・・・平凡なサラリーマンの中年男だって、ここまで痛めつけられれば、
    立ち上がらなければ・・・。
     韓国・日本を問わず、この映画を観た中年男はみんなそんな思いに
    駆られるはず・・・?
     中年男に奇妙な(?)特訓を課する中でそんな勇気を与えてくれたのは、
    『王の男』で「美しい男」を演じて新人賞を総ナメにしたイ・ジュンギ。
     『ロッキー・ザ・ファイナル』で毎度お馴染みのファイトシーンとはそのレベル
    において比べるべくもないが、心に与える感動は同じ・・・。
     こんな映画1本で、人生観が一変する中年男もいるのでは・・・?


コ07−57 オービック・スペシャル・コンサート2007〜世界のコバケン〜
                                    
        <東京・サントリーホール・大ホール>  2007年3月6日鑑賞
         (コンサート)                 2007年3月  日記


洋07−58 約束の旅路(2005年)       
        <東宝東和試写室>            2007年3月8日鑑賞
         (フランス映画)               2007年3月9日記
   ・・・アフリカ大陸のエチオピアには、黒人のエチオピア系ユダヤ人がいる。
      それが「ファラシャ」。そして彼らは、太古の昔より聖地エルサレムへの
     帰還を望んでいた・・・。
      モーゼの『十戒』は知っていても、そんな物語を多くの日本人は知らない
     はず・・・。「僕の祖国はどこ?」という主人公の根源的問いかけには胸を
     締めつけられるし、母親との再会を願う切ない気持も十分同感できるはず。
      こんな映画を観て勉強すれば、日本人も少しは島国根性から脱することが
     できると思うのだが・・・。


洋07−59 おまえを逮捕する(2005年)  
        <東映試写室>             2007年3月9日鑑賞
         (韓国映画)               2007年3月10日記
   ・・・韓国テイスト満載の韓流刑事モノは、感情の表現が直線的で、喜怒哀楽
    がいっぱい。
     刑事が健忘症というのはちょっと困ったものだが、その屍を乗りこえていく
    若手の刑事魂は立派なもの。
     また、かわいい婦警さんも大活躍・・・。
     捜査の原則からは若干脱線気味だが、面白ければそれでいい、か・・・?


洋07−60 華麗なる恋の舞台で(2004年)  
        <テアトル梅田>                 2007年3月10日鑑賞
     (カナダ、アメリカ、ハンガリー、イギリス合作映画) 2007年3月13日記
   ・・・美貌と人気を誇る40代の舞台女優にも更年期症状が・・・?
     1930年代のロンドンの劇場を舞台に展開される、そんなヒロインを
     軸としたおしゃれでちょっといじわる、そして皮肉いっぱいの人生ドラマの
     ポイントは、若い青年との恋・・・。
      男は単純だが、女はしたたか。そんな華麗なる舞台上でラストに
     展開されるアッと驚くハイライトは超見モノ・・・?


日07−61 蒼き狼 地果て海尽きるまで(2007年)  
        <梅田ピカデリー>             2007年3月11日鑑賞
         (日本映画)                 2007年3月12日記
   ・・・井上靖の『蒼き狼』や現在日経新聞連載中の堺屋太一の『世界を創った男
     ーチンギス・ハン』を読みつつ、大いなる期待感を持って観たが、やはり
     違和感が・・・。
      反町隆史も、30億円をかけた騎馬隊の戦闘シーンも悪くはないのだが、
     あまりにわかりやすいチンギス・ハーンの物語が私には不満。だって、
     ホントはこんなに単純な物語ではないはずだから・・・?
      「父子の確執」というテーマもよく描かれているが、その視点や悲しみ方
     が日本的なところが不自然・・・。
      もっとも、2時間でチンギス・ハーンのすべてをわかったと思える人には、
     お薦めかも・・・?


洋07−62 相棒 シティ・オブ・バイオレンス(2006年)  
        <東宝東和試写室>            2007年3月13日鑑賞
         (韓国映画)                 2007年3月14日記
   ・・・韓流映画は純愛モノばかりではない!タランティーノ監督顔負けの
    本格的アクション映画の潮流は、韓国映画にも脈々と・・・。
      拳銃に頼らず、格闘能力の限界まで見せつけるのが韓流アクション
     映画!
       他方、家族や友人を大切にするのも韓国流。20年前の友情を
     胸に秘めて対決せざるをえなくなった5人の仲間たちの心情は・・・?
      クライマックスにおける10分以上続くアクションの死闘は超見モノ!


コ07−63 オービック・クラシック・スペシャル〜春を呼ぶコンサート〜 
                                           
        <大阪・ザ・シンフォニーホール>     2007年3月13日鑑賞
         (コンサート)                 2007年3月14日記


洋07−64 百年恋歌(2005年)         
        <試写会・シネマート心斎橋>      2007年3月14日鑑賞
         (台湾映画)                 2007年3月15日記
   ・・・台湾で最も有名な侯孝賢(ホウ・シャオシエン)監督の最新作を
     やっと観ることができて大感激!
      舒淇(スー・チー)と張震(チャン・チェン)の2人が3話の
     オムニバス形式で紡ぐ物語はいずれも男女の恋だが、侯孝賢監督の
     視点の独創性は誰にも真似ができないもの。
      とりわけ、第2話がサイレント映画とされていることにはビックリ!
     静かな分、同じ台湾の鬼才蔡明亮(ツァイ・ミンリャン)監督や
     韓国の鬼才キム・ギドク監督の作品と同じように音や音楽が大切だが、
     いうまでもなくそれも絶品!
      あなたの目が131分間スクリーンに釘付けになることまちがいなし。
      多くの日本人がこんな映画をきちんと観て、勉強してもらいたい
     ものだが・・・。


洋07−65 こわれゆく世界の中で(2006年)  
        <東宝試写室>               2007年3月15日鑑賞
         (イギリス映画)               2007年3月16日記
   ・・・『イングリッシュ・ペイシェント』と『コールドマウンテン』のアンソニー・
     ミンゲラ監督が、「禁断の愛」「魂の純愛」に続いて、「真実の愛」を
     描いたのがこの映画。
      舞台がロンドンのキングス・クロスの再開発地区というのがおもしろい。
      都市再生のためには古いものを壊さなければならないのと同じように、
     愛の再生と真実の愛の発見のためには、古い愛を壊さなければならない
     のかも・・・?
      ジュード・ロウ扮する建築家の主人公が2人の女性との間の愛に
     揺れるが、彼女たちはいずれも子持ちの母親。そしてそれは、
     アンソニー・ミンゲラ監督があえてそのように設定したもの。
      不安定で複雑な大人たちの愛の姿をじっくりと・・・。


洋07−66 孔雀 我が家の風景(2005年)  
        <東宝東和試写室>          2007年3月16日鑑賞
         (中国映画)               2007年3月17日記
   ・・・『山の郵便配達』のように、いかにも中国の良き風景をしっとりと描いた
     名作が誕生!といっても、これは地方都市における5人家族の風景。
      時代は1977年から1984年。文化大革命が終わり、改革開放政策に
     大きく移行する過渡期の、ある意味中国が最も平穏だった時代・・・?
      優しい両親と共に路地裏で貧しい食卓を囲むのは、知能障害の兄、
     感受性の鋭い妹、そしてやりきれない思いを抱く弟の3人。
      7年後、姿を変えたそんな家族たちが孔雀の姿に見たものは・・・?


コ07−67 小林研一郎 炎の響演! ロシア音楽傑作選 
        <大阪・ザ・シンフォニーホール>     2007年3月17日鑑賞
         (コンサート)               
  2007年3月19日記


洋07−68 ダウト(2005年)           
        <ユウラク座>               2007年3月17日鑑賞
        (アメリカ映画)               2007年3月19日記
   ・・・トランプ遊びの「ダウト」を含めて、『ダウト』は日本人にも馴染みのある
    英語・・・?
     問題の発端は、『ワイルドシングス』と同じくレイプ事件だが、被害者が女性
    検事補というから大変・・・。レイプ犯の射殺は正当防衛、それとも・・・?
     全く食い違う証言、誰もその姿を見たことがないという裏社会のボスのカゲ、
    そして午前5時に何かが起きるとの予告・・・。そんな緊迫した状況の中、
    主人公である地方検事の捜査の行方は・・・?
     そして、二転、三転、四転しながら、遂に到達するアッと驚く結末は・・・?


洋07−69 ステップ・アップ(2006年)            
        <道頓堀角座>               2007年3月18日鑑賞
         (アメリカ映画)               2007年3月19日記
   ・・・ダンス映画といえば、『サタデー・ナイト・フィーバー』や『フラッシュダンス』
    が超有名。
     この映画はバレエとストリートダンスの融合が売りで、そのクライマックス
    シーンはすばらしいが、そこに至るまでの練習風景のシーンを少し出し惜しみ
    したのが欠点・・・?
     それは、恋愛物語と友情物語のストーリー性を重視したためだが、やはり
    本来のダンス映画に徹し、ダンスシーンをてんこ盛りにした方が良かった
    のでは・・・?


洋07−70 サンシャイン 2057(2007年)  
        <東宝試写室>               2007年3月19日鑑賞
         (アメリカ映画)               2007年3月20日記
   ・・・タイトルとは裏腹に、近未来の2057年に太陽が消滅!
      すると地球は・・・?
      それを阻止するためには、太陽に近づき、そのど真ん中に核弾頭を
     ぶち込むこと!そんな理論が成立しても、実際にやるのは命懸け・・・?
      8人の隊員を乗せたイカロス2号は、試行錯誤をくり返しながら
     困難な任務を決行していくが・・・?クソ難しい理論は横に置き、壮大な
     SFモノにふさわしい美しい映像に大注目!
      そして、真田広之船長以下、エリート乗組員たちの苦悩と決断の
     人間ドラマをしっかりと・・・。


洋07−71 バベル(2006年)        
        <試写会・御堂会館>           2007年3月20日鑑賞
         (アメリカ映画)               2007年3月22日記
   ・・・アカデミー賞作品賞・監督賞ともマーティン・スコセッシ監督の
     『ディパーテッド』に敗れたものの、テーマの奥深さと問題提起の時代的
     タイムリーさではこちらの方が上・・・?
      モロッコ・アメリカ・メキシコ・日本でバラバラに展開される物語を
     結びつけるものは一体何・・・?また4つの物語が行き着くところは・・・?
      そして心の結びつきを失った、夫婦・父娘・兄弟たちの再生は・・・?
      さらに日本人としては、アカデミー賞助演女優賞にノミネートされた
     菊地凛子のヌードシーンを含む体当たり演技は見逃せないもの・・・。
      静かで美しい音楽に身を委ねながら、「バベル」についてじっくりと
     考えてみたいものだが・・・。


洋07−72 ニュー・シネマ・パラダイス(1989年)  
        <OS名画座>               2007年3月21日鑑賞
         (イタリア、フランス合作映画)     2007年3月22日記
   ・・・『海の上のピアニスト』『マレーナ』のジュゼッペ・トルナトーレ監督
     33歳の名作がこれ。
      彼の生まれ故郷はイタリアのシチリア島。その小村にあるパラダイス座を
     舞台としたこの映画は、そのタイトルどおり、映画に対する愛がいっぱい。
      また、映画技師アルフレードと少年トトとの映画を通じた友情は、
     ユーモアたっぷり感動たっぷり、そしてラストに向けては涙たっぷりと
     なるはず・・・。
      「あの名作を映画館で!」、そんなキャッチフレーズを団塊の世代に
     贈りたいものだ。


洋07−73 今宵、フィッツジェラルド劇場で(2006年)  
        <テアトル梅田>               2007年3月21日鑑賞
         (アメリカ映画)                2007年3月22日記
   ・・・2006年11月に81歳で亡くなった巨匠ロバート・アルトマン監督の遺作
    が、こんなに楽しく心を温かくする映画音楽になったのは何ともラッキー・・・。
     「今宵」「フィッツジェラルド劇場」の舞台に登場するのは懐かしい
    ミュージシャンたちだが、1人純白のトレンチコートのブロンド美女は
    一体ダレ、そして何をする人・・・?
     さらに、長寿の人気番組を持つ放送局を丸ごと買収した「首切り屋」の
    狙いは・・・?
     登場人物たちが織りなす人間模様は愛すべきものばかり。別れの訪れは
    仕方ないが、別れを再出発にできるかどうかはあなた次第・・・。
     「老人の死は悲劇じゃない」という名セリフをアルトマン監督の死と
    重ね合わせながら、じっくりと味わいたいものだ。


洋07−74 ハンニバル ライジング(2006年)  
        <試写会・三番街シネマ>           2007年3月22日鑑賞
      (イギリス、チェコ、フランス、イタリア合作映画) 2007年3月24日記
   ・・・あの名作『羊たちの沈黙』に続く第4作は、若き日のハンニバル・
     レクターを描き、ハンニバル誕生(ライジング)の謎を明らかにする
     という趣向。本来の注目点はアンソニー・ホプキンスのイメージが
     定着したハンニバルの若き日を演ずる俳優だが、私はそれ以上に
     中国の名花鞏俐(コン・リー)が魅力的な日本人女性として登場している
     点に注目!
      視覚的な面白さは後半の復讐劇の数々だが、本来のテーマである
     「人喰い」の謎解きと、ハンニバルの異常性格(?)の解明も忘れずに・・・。


日07−75 幽閉者 テロリスト(2006年)  
        <松竹試写室>           2007年3月23日鑑賞
         (日本映画)             


洋07−76 ホリデイ(2006年)         
        <三番街シネマ>           2007年3月24日鑑賞
         (アメリカ映画)            2007年3月26日記
   ・・・『恋愛適齢期』で「恋愛に年はない!」とアピールした恋愛モノの大家(?)
    ナンシー・メイヤーズ監督の今回の着目点は、ロンドンとロサンゼルスを
    股にかけた「ホーム・エクスチェンジ」。
     境遇の変化は、傷心の女性の心を開き、新たな勇気を与えるもの・・・?
     仕事とカネはあっても恋(オトコ)に縁遠い女性や、長年見つめてきた彼氏
    に振られた女性は、1度これにチャレンジしてみては・・・?
     しゃれた愛情表現満載のこんなロマンティックコメディーは、きっとあなた
    の心を豊かにしてくれるはず・・・。


日07−77 アルゼンチンババア(2006年)  
        <梅田ピカデリー>          2007年3月25日鑑賞
         (日本映画)              2007年3月27日記
   ・・・題名がけったいなら、鈴木京香や役所広司の行動・セリフもヘン。
     さらに広い草原に忽然と立っているアルゼンチンビルも異様。まともなのは
    堀北真希だけ・・・。というのが一般的視点だが、どちらがより自然で
    人間的なのかは、この映画をみれば明らか・・・?
      喪失と再生という難しいテーマを、いかにも、よしもとばなな風の
    メルヘンタッチで見せる映像は十分な楽しさと説得力が・・・。


日07−78 俺は、君のためにこそ死ににいく(2006年)  
        <東映試写室>            2007年3月27日鑑賞
         (日本映画)              2007年3月28日記
   ・・・特攻隊、知覧、鳥濱トメをキーワードとして、石原慎太郎が脚本を書き、
    製作総指揮をしたこの映画は、『男たちの大和/YAMATO』(05年)に
    続いて多くの若者たちに観てもらいたいもの。
     『ホタル』(01年)で描かれた有名な逸話を含め、トメを慕った特攻隊員
    たちの青春群像は涙なくして観れないものばかり。
     平和で豊かな今の時代だからこそ、あの戦争と特攻の悲劇に思いを馳せ、
    トメがなぜ「特攻の母」と呼ばれたのか、そしてなぜ知覧特攻平和会館の
    建設に情熱を燃やし続けたのかについて、じっくりと考えたいものだ。


洋07−79 イノセントワールドー天下無賊ー(2004年)  
        <東宝東和試写室>           2007年3月27日鑑賞
         (中国映画)                2007年3月28日記
   
産経新聞大阪府下版(平成19年5月11日)「That´sなにわのエンタメ」掲載
   ・・・お正月映画の第一人者で、「中国の山田洋次監督」と呼ばれる馮小剛
    (ファン・シャオガン)監督の、2005年のお正月作品は楽しさいっぱい。
     そして、性善説VS性悪説を考える人生哲学もタップリ・・・?
     一匹狼のスリと窃盗集団そして警察官を含めた三つ巴の闘いが展開
    されるのは、チベット鉄道の列車内という密閉された舞台。
     美しい風景とプロの妙技に酔いながら、馮小剛監督特有の人間に対する
    温かい視点をじっくりと味わおう。


日07−80 眉山(2007年)  
        <東宝試写室>              2007年3月29日鑑賞
         (日本映画)                2007年3月29日記
   ・・・宮本信子と松嶋菜々子という異色の組み合わせ(?)による、母娘の確執
    と「母の恋」「娘の恋」の展開模様は、いかにもさだまさしの原作にふさわしく、
    心温まるもの。
     入院先でも「神田のお龍」節は健在だが、そんな母の心の奥底にある
    ものは・・・?
     他方、思春期当時から疑問に思っていた娘の父親探しの物語は、
    人波に溢れる阿波踊りの晩、クライマックスを迎えることに・・・。
      ハリウッド大作ひしめくG.W.中、さて営業好調な東宝が純国産品で
    どこまで対抗・・・?


洋07−81 女帝 エンペラー(2006年)  
        <試写会・三番街シネマ>         2007年3月29日鑑賞
         (中国、香港映画)             2007年3月30日記
   ・・・中国の人気監督馮小剛(フォン・シャオガン)が、それまでの軽妙な作風
    をガラリと変えて挑んだ最新作「中国版ハムレット」は、邦題のとおりアジア
    の珠玉章子怡(チャン・ツィイー)が主役!
     そして先帝を殺害し、その妻まで奪おうとする権力欲に満ちた新帝役は、
    馮小剛監督に欠かせない名優の葛優(グォ・ヨウ)。
      時は五代十国時代。父と子・兄と弟、皇室内部でうごめく欲望・陰謀・
    裏切りの渦の中、若き王妃はいかなる策略を・・・?
      そして原題である『夜宴』が盛大に開かれる中、王妃の企む復讐劇は
    どんなクライマックスを・・・?
      豪華絢爛たる時代絵巻と赤を基調とした映像美、そして壮絶な人間ドラマ
    は見どころいっぱい!


洋07−82 忍者(2004年)            
        <ユウラク座>              2007年4月1日鑑賞
         (日本、香港、中国合作映画)     2007年4月4日記
   ・・・『爆裂都市』(04年)、『紅蜘蛛女』(05年)に続くアジア・プロジェクトの
    企画は、香港・日本・中国を結集した忍者プロジェクトに・・・。
      K−1ファイター魔裟斗
の起用は大ヒットだが、甲賀と伊賀に分かれた
    忍者たちの「死斗」は『SHINOBI』(05年)同様イマイチ、マンガ的・・・?
      ワイヤーアクションとチャンバラアクションを抑え、かつての『忍びの者』
    シリーズ風の現実味のある忍者と忍者ワザにした方が迫力と真実味を
    増すのでは・・・?
      それとも、そんな風に思う私が古すぎるの・・・?


洋07−83 ドレスデン、運命の日(2006年)  
        <東宝試写室>             2007年4月3日鑑賞
         (ドイツ映画)              2007年4月4日記
   ・・・共に第二次世界大戦の敗戦国でありながら、東京大空襲の約1カ月前
    に起こったドレスデン大空襲を日本人はほとんど知らないはず・・・。
      戦後62年を経た今、ドイツ人監督が巨額の費用と厳密な時代考証を
    経て、再現させたその姿は迫力いっぱい・・・。
      東京と異なり、石でできたあの美しい都市が、1日にして壊滅していく
    様子は衝撃的!
      ドイツ人看護婦とイギリス空軍パイロットとの恋というドラマティックな
    演出と、爆撃によって引き裂かれた家族たちの悲劇をじっくり味わいながら、
    あらためて平和の大切さを考えてみたいものだ・・・。


日07−84 あしたの私のつくり方(2007年)  
        <角川映画関西支社試写室>     2007年4月4日鑑賞
         (日本映画)                2007年4月5日記
   ・・・30歳の新進女流作家の原作を基に、15歳前後の女子中・高生の微妙な
    心理を、団塊世代の市川準監督が実にうまく表現。
      友人のために、両親のためにフツーの女の子を演じているという主人公
    を演ずるのは、14歳の注目女優成海璃子。
      『ヒナとコトリの物語』と名づけたケイタイメール小説で語るのは「偽物の
    自分」だとしたら、「本物の自分」は一体どこに・・・?
      あなたは、この映画から人間の生き方についてどんなメッセージを
    受け止めるだろうか・・・?
      同じく2人の女子高生を主人公にした韓国のキム・ギドク監督の
    『サマリア』(04年)と対比させて、じっくりと考えてみたいものだ。


洋07−85 ブラッド・ダイヤモンド(2006年)  
        <ナビオTOHOプレックス>     2007年4月7日鑑賞
         (アメリカ映画)             2007年4月9日記
   ・・・象牙・石油・ゴールドなどと並んで巨大な利権に絡むダイアモンドの
    密売はいい商売・・・?『タイタニック』(97年)でのお坊っちゃま顔から
    完全に脱皮し、野性味タップリのダイヤ密売人に扮したディカプリオは
    魅力的だが、またもアカデミー賞主演男優賞はお預けに・・・。
     しかし、アフリカを舞台としたディカプリオを中心とする3人のコラボによる
    巨大なピンクダイアモンド捜しの旅は、三人三様の「自由」と「家族」と「真実」
    を追い求めるすばらしい人間ドラマに・・・。
     シエラレオネ紛争、RUF(革命統一戦線)、少年兵などアフリカの実情を
    映すキーワードに興味を持ちながら、こんな社会派エンターテインメント作品
    をじっくりと味わいたいものだ。


日07−86 キサラギ(2007年)        
        <試写会・朝日生命ホール>     2007年4月9日鑑賞
         (日本映画)               2007年4月10日記
   産経新聞大阪府下版(平成19年6月15日)「That´sなにわのエンタメ」掲載

   ・・・
遂に日本にも、『十二人の怒れる男』(57年)に対抗できる
    ワンシチュエーション・ドラマの傑作が誕生した・・・。というと言いすぎ
    かもしれないが、娯楽性とミステリー性を兼ね備えた脚本の出来と5人の
    個性派俳優たちの演技力に大拍手!
     グラビアアイドル如月ミキの自殺はウソ・・・?ホントは他殺、それとも
    事故死・・・?軽いノリながら、二転三転、四転五転する「怒涛の推理」は
    迫力十分。それは、予想以上の星5つという私の採点からも明らかだが・・・。


洋07−87 アパートメント(2006年)        
        <東映試写室>            2007年4月10日鑑賞
         (韓国映画)              2007年4月11日記
   ・・・『友引忌』(00年)、『ボイス』(02年)、『コックリさん』(04年)という
    「ゴーストストーリー3部作」に続くアン・ビョンギ監督のホラー映画は、
    アパートの空間を舞台とした人間ドラマ・・・?
      「韓国版ホラー映画は美女でもつ」が私の持論だが、さてこの映画の
    主人公たちの美女度は・・・?
      ダジャレではないが、ストーリー構成のキーとなるのは、ある部屋
    のキー・・・?
      ちなみに、2005年11月の耐震強度偽装問題の発覚以来、わが国の
    マンション事情に不安感を増しているはずのあなたなら、主人公の住む
    高級マンションの広さとの対比もお忘れなく・・・。


洋07−88 天井桟敷の人々(1945年)     
        <OS名画座>              2007年4月11日鑑賞
         (フランス映画)             2007年4月12日記

   ・・・ナチスドイツ占領下でつくられて1945年に公開され、フランス国民に
    最も愛されている名作が、OS名画座で半世紀ぶりに上映!
      舞台は、19世紀のパリ「犯罪大通り」・・・。
      笑顔のすばらしい女芸人ガランスと彼女をめぐる4人の個性豊かな
    男たちが織りなす人間ドラマは、おしゃれなセリフ満載の劇的な展開と
    相まってこのうえなくステキ!
      あの暗黒の時代によくもまあこんな映画が、と考えながら、いかにも
    文明国フランスのテイストがよく効いた名作をじっくりと味わいたいものだ。


洋07−89 初雪の恋 ヴァージン・スノー(2007年)  
        <角川映画関西支社試写室>       2007年4月12日鑑賞
         (日本、韓国合作映画)            2007年4月13日記
   ・・・韓国一美しい男イ・ジュンギと、今や新世代の国民的大女優となった
    宮アあおいが共演し、日韓友好の架け橋となるのが、タイトルそのものを
    テーマとしたこの映画。
      ストーリー的にはいまひとつだが、美しい京都のまちあちこちと日韓の
    言い伝えや習慣あれこれをネタにした若い男女の淡い恋の展開は、
    それだけで見どころ十分・・・。
      盧武鉉生還が末期的症状を呈し、日韓関係がヤバくなりかけている
    今(?)、こんな映画で若者たちの日韓交流の復活を願いたいもの
    だが・・・。


洋07−90 ドリーム・クルーズ(2007年)  
        <角川映画関西支社試写室>      2007年4月13日鑑賞
         (アメリカ映画)               2007年4月13日記

   ・・・ホラーの先駆者、鶴田法男監督が挑むクルーザー上での密室劇の
    主人公は、顧問弁護士を含む1組の夫婦。
      美しい現在の妻の不倫と、離婚した前妻の怨念というテーマは割と平庸
    だが、鶴田監督の手にかかると、それがどのような恐怖を生み出すことに
    なるのだろうか・・・?
      全編英語のこんなハリウッド映画に主演した木村佳乃は、これによって
    日本を代表する次のハリウッド女優として名乗りをあげたいところだが・・・?


日07−91 二十四の瞳 デジタルリマスター版(1954年)  
        <梅田ピカデリー>           2007年4月14日鑑賞
         (日本映画)               2007年4月16日記

   ・・・今から53年前の1954年に公開された壺井栄原作、木下惠介監督の
    名作がデジタルリマスター版として復活!
      時代は昭和3(1928)年から昭和21(1946)年までの激動の18年間。
      高峰秀子演ずる女先生こと大石先生の熱演はもちろんだが、注目
    すべきは幼少期からの三世代を演ずる12人×3人の俳優たち・・・。
      あの激動の時代、悲しみの時代の中、心に沁み入る小学唱歌の数々
    で紡がれる教師と教え子たちの絆を、教育改革が叫ばれる今、しっかりと
    確認したいもの。
      今なお決して色褪せるとのないこんな名作を親子連れで鑑賞し、
    共に涙し、語り合いたいものだが・・・。


洋07−92 13/ザメッティ(2005年)  
        <テアトル梅田>              2007年4月15日鑑賞
         (フランス映画)               2007年4月16日記
   ・・・この映画の主人公は、ひょんなきっかけで「ロシアン・ルーレット」による
    命をかけたゲームに巻き込まれた若い男。リボルバー式拳銃の中には1発
    の弾丸が。その弾倉を回転させ脳天に向けて引き金を引けば、生か死か
    2つに1つ・・・。
     そんな危険で邪悪なフィルムノワールには、白と黒の
    コントラストがよくお似合い・・・?緊張感あふれるシーンの連続に圧倒される
    ものの、へそ曲がりの私には、ルールについて納得できない点が数点あり。
     さてそれは・・・?


日07−93 東京タワー オカンとボクと、時々、オトン(2007年)
        <梅田ピカデリー>           2007年4月15日鑑賞
         (日本映画)               2007年4月16日記
   ・・・リリー・フランキーの210万部を超える大ベストセラー小説の映画化
    だが、オカン役における母娘共演は大成功!
      炭鉱のまち筑豊から上京してきた青年は、五木寛之の『青春の門』に
    おける伊吹信介ほどのしっかり者ではなく、いい加減な男だが、それでも
    今やオカンを東京に呼び寄せるまでに急成長・・・。
      そんなオカンとボクの幸せな生活が長く続かなかったのは、オカンの
    病気のせい。
      映画の後半展開されるガンとの壮絶な闘いと、それを見守るボクとの物語
    がなぜ多くの観客の涙を誘うのだろうか・・・?地に足をつけて、それを
    じっくりと考えてみたいものだが・・・。


日07−94 舞妓Haaaan!!!(2007年)  
        <東宝試写室>             2007年4月17日鑑賞
         (日本映画)               2007年4月18日記

   ・・・ケッタイなタイトルどおり、舞妓と野球拳が命という阿部サダヲ演ずる
    ケッタイな主人公がくり広げる「舞妓はん絵巻」は、楽しさいっぱい。
      バカバカしさも計算されたキャラクター喜劇のうちとばかりに、
    宮藤官九郎の脚本は冴えを見せ、ライバルとなるプロ野球のスター選手
    を演ずる堤真一も、主人公と同僚の彼女を演ずる柴咲コウも、ケッタイな
    キャラを熱演・・・。
      これを機会に「お茶屋遊び」を始めるのもいいが、「1回のお座敷代は、
    銀座のクラブよりもリーズナブルどす」という言葉をどう受け止めるかは、
    自己責任で・・・。


洋07−95 アポカリプト(2006年)        
        <試写会・三番街シネマ>         2007年4月17日鑑賞
         (アメリカ映画)                2007年4月18日記
   ・・・メル・ギブソン監督が『パッション』(04年)に続いて放つ問題提起作は
    超異色で、マヤ文明の時代、ある狩猟部族の物語は全編マヤ語。
      また、主人公に求められた第1条件はアスリート能力だから、とにかく
    「走り」に注目・・・?
      通常のハリウッド映画では滅多に観ることのできない(?)、
    メル・ギブソン特有の世界観がタップリと・・・。
      ちなみに、「アポカリプト」とは、ギリシャ語で「除幕、新たな時代」を意味
    する言葉。さて、そのココロをあなたはこの映画からどのように受け
    止める・・・?


洋07−96 戦場にかける橋(1957年)  
        <OS名画座>               2007年4月18日鑑賞
         (アメリカ映画)               2007年4月20日記

   ・・・橋の建設をめぐって、イギリス軍のニコルスン大佐と捕虜収容所長
    齋藤大佐との間で展開される「交渉」は、騎士道VS武士道の
    ガチンコ対決だが、結局イギリス側に軍配が・・・。他方、自由と個人を
    重んじるアメリカ人将校の行動の奔放さと任務感も面白い。
     こんな悲劇がくり返されないために、私たちは今何をなすべきか?
    そんなことを考えながら、あの「クワイ河マーチ」の口笛ソングが耳に残る
    1957年の名作を、50年後の今じっくりと鑑賞できたことに感謝!


洋07−97 ハリウッドランド(2006年)  
        <東宝東和試写室>            2007年4月19日鑑賞
         (アメリカ映画)               2007年4月20日記
   ・・・スーパーマン俳優ジョージ・リーブスの「自殺」は、1959年6月16日
    のこと。それは一体なぜ?そしてホントに自殺・・・?そう疑った人は
    多いはず。そして、私立探偵が調べれば調べるほどその疑惑は
    深まるばかり・・・?
     スーパーマン俳優も人の子だから、役の固定化に悩み、
    恋にも悩んでいたが、同時にそんな彼に対する嫉妬やねたみのうずも
    あちこちに・・・。
     名優たちの共演によるスリリングな展開は見どころ十分だが、
    さて肝心の結末は・・・?それによって作品の価値が大きく
    左右されるのだが・・・?


洋07−98 ラブソングができるまで(2007年)     
        <梅田ピカデリー>            2007年4月22日鑑賞
         (アメリカ映画)              2007年4月24日記

   ・・・新曲づくりをテーマとしたラブコメは、一見安易な企画。
      しかし、忘れ去られた80年代のポップスターと、男に騙された元ライター
    による新曲づくりは、ラブコメの定番どおりの起承転結を踏んでいく中
    実に面白い展開を・・・?
      歌とダンスが苦手というヒュー・グラントだが、ピアノの弾き語りによる
    バラード曲は見事なもの。
      音楽好きのあなたには、こりゃ結構お薦めのラブコメ・・・。


日07−99 劇場版 ゼロ・ウーマンR 警視庁0課/欲望の代償(2007年)
                                    
  
        <ホクテンザ1>            2007年4月22日鑑賞
         (日本映画)               2007年5月1日記
   ・・・篠原とおる原作のエロティック・バイオレンス劇画『0課の女』シリーズは、
    梶芽衣子主演で大人気を博した『女囚さそり』シリーズの後継シリーズ。
     杉本美樹、飯島直子に続く三代目「0課の女」は、清純派美女の三浦敦子。
     政界、官界、財界の要人が次々と殺されていく中、本庁からのエリート
    刑事、謎の女暗殺者、そして過激派たちが次々と絡んでくるが・・・?
     適所に配置される美しいヌードシーン、ベッドシーンの登場は計4回。
    それをしっかりと楽しみつつ、想定の範囲内のストーリー展開を安心しながら
    楽しもう。ところで第4作はいつ頃・・・? 


日07−100 檸檬(れもん)のころ(2007年)  
        <東映試写室>            2007年4月23日鑑賞
         (日本映画)              2007年4月24日記
   ・・・1982年生れの女流作家豊島ミホと、これが初監督となる1972年生れの
    岩田ユキのコラボで描かれる、高3生男女5人の青春模様は純真そのもので
    レモン味・・・?
     今ドキの高3生の実態は、1963年に舟木一夫が歌って大ヒットした
    「高校三年生」の時代とは大きく異なるばずだが、榮倉奈々と谷村美月という
    2人の美少女にはこんな味つけがピッタリ・・・?
     ところで、あなたの高3の時の学園祭って、今でも覚えてる・・・?


洋07−101 スパイダーマン3(2007年)  
        <ソニー・ピクチャーズ試写室>      2007年4月23日鑑賞
         (アメリカ映画)                2007年4月25日記

   ・・・世界同時公開に先駆けて、日本だけは5月1日に先行公開!
      シリーズ3作目において、スパイダーマンは恋人や親友との総決算を
    迫られるとともに、新たな強敵と闘わざるをえないことに・・・。
      松坂大輔が着るレッドソックス軍団と同じ真っ赤なユニフォーム姿が
    持ち味のスパイダーマンは、今回少し不気味な黒いユニフォーム姿も
    披露するが、それは一体ナゼ・・・?
      スパイダーマンといえども人の子(?)だから、パワーの誘惑、人気の
    誘惑には弱いもの・・・?
      そんな人間味豊かなスパイダーマンの活躍を、今回もタップリと・・・。


日07−102 そのときは彼によろしく(2007年)  
        <東宝試写室>             2007年4月24日鑑賞
         (日本映画)               2007年4月25日記

   ・・・幼なじみの女1人男2人の友情をテーマとした映画が、最近はやり・・・?
      聖三角形またはプリズム、そして難病と交通事故、これらのキーワードは、
    友情を軸とした泣かせのストーリーづくりに不可欠・・・?
      「あの映画」「この映画」との共通点を比較・対照しながら観るのも一興
    だが、長澤まさみの十代最後の映画として、彼女の成長ぶりをしっかり
    と・・・。


日07−103 アコークロー(2006年)         
        <松竹試写室>              2007年4月24日鑑賞
         (日本映画)                2007年5月1日記

   ・・・この映画の売りは、「初めて明かされる琉球奇譚」!
      どの地方にも幽霊、精霊、妖怪伝説があるものだが、「エイリアン」や
     「あまんじゃく」に対応する沖縄のそれがキジムナー・・・?
      さて、赤い髪のキジムナーは、「アコークロー」すなわち昼と夜の間の
     黄昏時に、人間に対してどんな恐ろしい仕業を・・・?
      また、それはなぜ・・・?
      「霊的なもの」の大好きな人にはお薦めだが、私には、こんなワケの
     わからない恐い映画はちょっと・・・? 


洋07−104 あるスキャンダルの覚え書き(2006年)  
        <東宝試写室>              2007年4月25日鑑賞
         (アメリカ映画)               2007年4月27日記

   ・・・これはすごい!美人教師と15歳の教え子との密通・・・。
      そんな秘密を握ったベテラン教師は、一体何を狙うのか・・・?
      日記に綴られたモノローグは、老女の恐い恐い本音がてんこ盛り・・・。
      共に2006年のアカデミー賞の主演女優賞と助演女優賞にノミネート
     された二大女優の、迫力満点のガチンコ対決をタップリと楽しもう・・・。


日07−105 憑神(2007年)         
        <東映試写室>              2007年4月25日鑑賞
         (日本映画)                2007年4月28日記

   ・・・「苦しい時の神頼み」は誰しもあるものだが、三囲稲荷と三巡稲荷は
    一字違いで大違い・・・?
       貧乏神、疫病神、死神と取り憑かれたら、普通はそれだけでジ・エンド
     だが、昌平黌の秀才、彦四郎の場合は・・・?
       戦後62年を経た今のニッポン国は、価値観が大きく変わり、
     構造改革の中、不安が拡大した幕末の時代と同じ・・・。そんな今を生きる
     彦四郎のような若者たちが、この映画を観て、悲劇を喜劇とし、死ぬこと
     の意味と生きることの意味をしっかりと見つける一助になれば幸い
     だが・・・。


日07−106 赤い文化住宅の初子(2007年)  
        <東宝東和試写室>           2007年4月26日鑑賞
         (日本映画)                2007年5月1日記

   ・・・たかが少女マンガ、と侮ることなかれ!
      松田洋子の原作コミックを映画化した若手女流監督タナダユキの
    女を描く視点はたしかで、ただ者ではない!
      格差、格差の大合唱には賛同できない私だが、中3生のこんな平成
    貧乏物語には唖然・・・?
      初子が風俗にも新興宗教にも走らなかったのは、ナゼ・・・?
      今ドキの多くの甘チャンたちは、こんな極貧状態でも新しい旅立ちが
    あることや、初子の生き方をしっかりと学んでほしいものだが・・・?


洋07−107 GOAL!2(2007年)  
        <東宝東和試写室>              2007年4月26日鑑賞
         (イギリス、スペイン、ドイツ合作映画)    2007年4月28日記

   ・・・サクセスストーリー満載の第1作に続く『GOAL!2』は、イギリスの
    ニューカッスル・ユナイテッドからスペインのレアル・マドリードへの移籍話
    からスタート。
      そして、焦点は「スーパーサブ」としての大活躍から、いつスタメンに・・・?
      しかし、世の中すべてがそう簡単にうまくいくものではない。恋人との
    距離の広がり、足のケガ、マスコミからの白い目、生き別れた母親と弟の
    カゲ・・・。サンティアゴは数々の試練にさらされていくが、さて彼は
    いかに・・・?
      クライマックスは当然決勝戦だが、その舞台にサンティアゴはどんな姿
    で登場し、どんな活躍を見せてくれるのだろうか・・・?
      そしてさらに、『GOAL!2』に続く第3作の予感は・・・?


洋07−108 ボルベールー帰郷ー(2006年)  
        <角川映画試写室>           2007年4月26日鑑賞
         (スペイン映画)              2007年5月1日記

    ・・・そのタイトルどおり、これはアカデミー賞主演女優賞にノミネートされ
      たスペインの名花ベネロス・クルスを中心とした6人の女たちが紡ぐ
      物語。
       主人公と母親との確執がなぜ生まれ、主人公の娘がなぜ父親殺し
      を・・・?また、亡くなったおばさんの良き隣人が、なぜ今失踪した母親
     捜しに固執を・・・?
      スペインのラ・マンチャを舞台として展開されるそんな女たちの数奇な
     物語は、きっとあなたの胸に感動を呼ぶはず・・・。
      犯罪を含めたミステリアスな要素も多いが、母娘の再会と和解を
     女たちと共に率直に喜びたいものだ・・・。


洋07−109 プレステージ(2006年)  
        <角川映画試写室>           2007年4月27日鑑賞
         (アメリカ映画)              2007年4月28日記

   ・・・19世紀末のロンドンを舞台とした天才VS奇才マジシャン2人のライバル
    物語は、トリックやワナがいっぱい・・・。
       引田天功の脱出マジックも危険がいっぱいだが、命に関わる危険は
    「瞬間移動」も「新・瞬間移動」も同じ・・・?
       発明王エジソンのライバルであった天才科学者ニコラ・テスラの登場
     によって、マジックか科学技術かの境界もあいまいになったから、勉強
     すべきネタも満載!騙しのプロたちの命を賭けたトリックに、あなたは
     どこまで迫れるだろうか・・・?
       また、「この作品はトリックそのもの。騙されるな。」という
     クリストファー・ノーラン監督の挑発に、あなたはどう対応する・・・?
       次々と訪れる、アッと驚く結末にはもう唖然・・・?
     19世紀末のロンドンを舞台とした天才VS奇才マジシャン2人のライバル
     物語は、トリックやワナがいっぱい・・・。
       引田天功の脱出マジックも


洋07−110 情痴 アヴァンチュール(2005年)         
        <ユウラク座>                2007年4月28日鑑賞
         (フランス、ベルギー合作映画)      2007年5月1日記
   ・・・「妖艶な肉体をもつ小悪魔」リュディヴィーヌ・サニエを楽しみに観に
    行ったが、いささか期待はずれ・・・?
     「情痴」以上に「アヴァンチュール」がメインだが、夢遊病者のヒロインに
    絡む2人の男の役割がイマイチ不明・・・?また、単なる夢遊病者による
    迷惑物語なのか、それとも心神喪失者による犯罪の本質論をついた映画
    なのか、弁護士の私ですらイマイチよくわからない・・・?
    
 フランス映画は凝りすぎで難解なものが多い・・・?そう確認せざるを
    えないような展開と結末に少しうんざり・・・?


洋07−111 クィーン(2006年)         
        <敷島シネポップ>              2007年4月29日鑑賞
         (イギリス、フランス、イタリア合作映画) 2007年5月1日記
   ・・・1回目の「昭和の日」である4月29日に『クィーン』を観たのも
    何かの縁。また今年退陣予定のイギリス労働党ブレア首相の登場と
    ダイアナ妃の交通事故死から、ちょうど10年目というのも何かの縁・・・?
     エリザベス女王を演じたヘレン・ミレンのアカデミー賞最優秀主演女優賞
    受賞はわからないではないが、ソックリさんあるいはソックリ演技
    にそんなに価値があるの・・・?
     また、この映画は王室と首相の内面に深く立ち入ったというものの、
    ダイアナ妃の死亡、王室と国民との対立、そしてそれに対するブレア首相
    の介入をめぐる物語自体はかなり平凡・・・?私はそう思わざるを
    えなかったが・・・。


日07−112 恋しくて(2007年)         
        <テアトル梅田>              2007年5月3日鑑賞
         (日本映画)                 2007年5月5日記
   ・・・おどろおどろしい琉球奇譚『アコークロー』(06年)から一転して、
    石垣島の高校生たちによる楽しいバンド映画(?)を鑑賞・・・。
     石垣島出身で今大人気の「BEGIN」も、高校生だった頃は
    この程度のレベル・・・?そう思わざるえないほど、映画初出演のズブの
    素人たちが面白い演技と楽器・歌声を・・・。4人の男子高校生たちに絡む、
    紅一点、「小便たれで屁こき」加那子のキャラも最高・・・?
     『スウィングガールズ』(04年)や『東京フレンズ The Movie』(06年)
    とはまったく異質の、沖縄発バンドのテイストをタップリと味わおう。


洋07−113 絶対の愛(2006年)         
        <東宝東和試写室>            2007年5月9日鑑賞
         (韓国、日本合作映画)          2007年5月11日記
   ・・・キム・ギドク監督の13作目は、整形美女を主人公とし、コインの表裏の
    関係にある「絶対の愛=「TIME」をテーマとしたもの。
      私の身体に飽きたのでは・・・?整形天国の韓国では、それだけの動機
    で十分・・・?
      面白いのは「整形返し」だが、それは一体ナニ・・・?
      映画はテーマ設定がすべて、あらためてそう思わされる天才ぶりに
    今回も脱帽・・・。


洋07−114 私たちの幸せな時間(2006年)    
        <東映試写室>              2007年5月11日鑑賞
         (韓国映画)                2007年5月12日記
   ・・・「早く殺してくれ」と叫ぶ死刑囚の男と、3度のチャレンジに失敗した
    自殺願望の女を主人公とした、異色の韓流純愛ドラマが登場!
      ビョーク主演の名作『ダンサー・イン・ザ・ダーク』(00年)の向こうを張る
    ような不幸のオンパレードの中、少しずつ始まる心の対話とは・・・?
      それがこの映画最大のポイント!
      苦しく重いテーマだが、イケメンと美女の2人がこれを意外に熱演!
      もっとも、現実と大きく乖離した面会の実態や死刑執行の実態には、
    大いに「異議あり」だが・・・?


洋07−115 ロストロポーヴィチ 人生の祭典(2006年)  
        <松竹試写室>              2007年5月11日鑑賞
         (ロシア映画)                2007年5月12日記
   ・・・『人生の祭典』とサブタイトルをつけ、ロストロポーヴィチの人生を描く
    ドキュメンタリー映画だったが、4月23日のエリツィン元大統領の死去に
    続く、ロストロポーヴィチの4月27日の死去により追悼映画となることに・・・。
      大の日本びいきであった「20世紀最大のチェリスト」の死は、実に残念。
      しかし、ロシア革命、ソ連邦の崩壊そして現在のプーチンの強権政治と
    いうロシアの100年史を、今ロストロポーヴィチの人生から学習することは
    きわめて有益。
      「チェロを抱えた平和の闘士」の意味を考えながらその死を追悼し、
    そんな学習を深めてもらいたいものだが・・・。


日07−116 叫(さけび)(2006年)        
        <ユウラク座>              2007年5月13日鑑賞
         (日本映画)                2007年5月15日記
   ・・・『ドッペルゲンガー』(03年)、『LOFT ロフト』(06年)に続いて
    黒沢清監督独特の世界へ入場してみたが・・・?
      幽霊の正体とは、人が直面することを最も恐れる過去・・・。
    そんな黒沢清監督流の「定義」を立証するかのように、物語が進んで
    いくが・・・?
     注目は赤いドレス着た女幽霊に「魔性の女」葉月里緒奈を起用したこと。
    さて彼女の叫(さけび)とは?そして、「あなただけ許します」の言葉の意味
    するものは・・・?


洋07−117 スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい(2007年)  
                                         
        <三番街シネマ>              2007年5月13日鑑賞
         (アメリカ映画)                2007年5月14日記
   ・・・『オーシャンズ11』(01年)や『オーシャンズ12』(04年)のような
    オールスター映画は、野球のオールスターゲームと同じく、雑パクで大味。
      そう思っていた私の概念は、この映画で一挙に大転換!
      マフィアのボスと、問題児となったマジシャンのエースを中心として、
    キャラの濃いいっぱいの暗殺者、保釈保証人、FBI捜査官たちが登場する
    が、スピーディーでスリリングな大活劇の展開は、実に面白い!
      そのうえ、実は深い知能戦もあるうえ、アッと驚く大ドンデン返しも・・・。
      108分という時間がアッという間に過ぎていくこと請け合いの、
    お薦め映画・・・。


洋07−118 ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習
                     (2006年)
      
        <角川映画試写室>             2007年5月14日鑑賞
         (アメリカ映画)                2007年5月15日記
   ・・・まず長ったらしい副題に注目!次にチラシを読み、突撃レポーター、
    ボラットの風体に注目!
      そして、これはドキュメンタリー映画か否かについて悩んでみよう・・・。
      実際に映画を観れば、あまりのバカバカしさに度肝を抜かれるはず。
      しかし同時に、各賞ノミネートの事実にも、なぜか納得・・・?
      さて、「世界のキタノ」の最新作ウルトラ・バラエティ・ムービー
    『監督・ばんざい!』と、どちらが、どちら・・・?


洋07−119 選挙(2007年)        
        <松竹試写室>               2007年5月15日鑑賞
         (日本、アメリカ合作映画)         2007年5月16日記
   ・・・ドキュメンタリー映画の中に「観察映画」なる範疇が誕生したが、
    それは一体ナニ・・・?
      2005年の「9・11総選挙」は天下分け目の「関が原の戦い」だったが、
    その直後の10月23日、川崎市では・・・?
      素人、公募、落下傘というキャラの市会議員立候補者が展開する
    ドブ板選挙の観察は圧巻!
      83.97%というフランスの大統領決選投票の投票率、憲法改正の
    手続を定めた国民投票法案における最低投票率の議論と対比しながら、
    ドブ板選挙をじっくりと考え、同時に日本の民主主義の危うさを直視する
    必要があるのでは・・・?


日07−120 かもめ食堂(2005年)        
        <DVD鑑賞>               2007年5月16日鑑賞
         (日本映画)                2007年5月17日記
   ・・・
女流作家の原作を女流監督が監督・脚本した物語は、おばさん主体
    ながら、メルヘンチックでおとぎ話的な香がプンプンと・・・?
     レストラン経営はかくあるべしと教えるものではなく、人間にとって
    最も大切なことは、自由な生き方を選ぶことだということがよくわかる。
    そして、それを最もよく実践しているのは、この映画に登場するような
    おばさんたち・・・?
     そう思ってしまうのは、ひょっとして団塊世代のおやじのひがみ・・・?
    時の流れのたおやかさ、60歳を迎える頃にはそんな風を感じることのできる
    ような大人になりたいものだが・・・。


洋07−121 明日、君がいない(2006年)        
        <テアトル梅田>               2007年5月17日鑑賞
         (オーストラリア映画)            2007年5月18日記
   ・・・若者はいつの時代も悩むもの・・・。そうは思っても、その悩みが
    これほど深刻とは・・・?
      昨年のカンヌ国際映画祭を震撼させたのは、ムラーリ・K・タリル監督
    が19歳の時に着手したこの映画!
      モノローグ形式の活用、時間軸をずらした映像テクニックなどによって、
    7人の高校生たちの心のあり方と対人的葛藤の姿が、リアルに迫ってくる
    はず・・・。
      7人の男女誰もが「自殺」と隣り合わせの高校生活だが、衝撃の
    冒頭シーンは、ラストではどのような結末に・・・?


日07−122 転校生−さよなら あなた−(2007年)   
        <角川映画試写室>             2007年5月18日鑑賞
         (日本映画)                  2007年5月19日記
   ・・・70歳直前の大林宣彦監督が25年前の名作『転校生』をリメイク。
    ・・・ではなく、新しい『転校生』に挑戦!
     舞台を海のまち尾道から山のまち長野の善光寺へ移し、ヒロインを
    小林聡美から蓮佛美沙子に変えたものの、ココロとカラダが入れかわった
    という設定は全く同じ。
     「10年に1度」の逸材、
蓮佛美沙子の快演を楽しむとともに、あらためて
    大林宣彦監督の底力を確認できるはず・・・。
     注目は今回もラストシーンと最後のセリフ。そして、大林宣彦監督
    25年後の、第3作へのチャレンジは・・・?


日07−123 歌謡曲だよ、人生は(2007年)      
        <テアトル梅田>             2007年5月19日鑑賞
         (日本映画)                2007年5月21日記
   ・・・1960年代に大ヒットした12曲の歌謡曲を中心に、11人の監督が
    11話の物語を大展開!
      それぞれの曲のイメージと歌詞から、一体どんな物語が・・・?
      夢・希望・挫折・青春・思い出などのテーマが、涙あり、笑いあり、
    サスペンスありの物語の中にてんこ盛り・・・。
      「歌は世に連れ、世は歌に連れ」、そんな言葉を思い出しながら、
    これを機会にあなたの人生をあの曲、この曲とともにふり返ってみれば・・・。
      そして、各物語についての、あなたのランキング付けは・・・?


洋07−124 それでも生きる子供たちへ(2005年)     
        <角川映画試写室>             2007年5月21日鑑賞
         (イタリア、フランス合作映画)       2007年5月22日記
   ・・・「世界中の子供たちの窮状を救うための映画づくり」のために世界から
    7人の監督が集結!貧困、盗み、ストリートチルドレン、HIV感染などの
    重く苦しいテーマとして各地の子供たちの惨状が描かれるが、タイトル
    どおり「それでも生きる子供たちへ」というメッセージが脈々と・・・。
     私が残念なのは、ここに日本人監督が入っていないこと。もっともそれは、
    チャリティー活動に情熱を燃やさない日本人の必然的帰結・・・?

     
そんな日本人でも、この映画を観て考え、行動すべきことはたくさん
    あるはずだが・・・。


洋07−125 ファウンテン 永遠につづく愛(2007年)     
        <東映試写室>             2007年5月22日鑑賞
         (アメリカ映画)             2007年5月23日記
   ・・・愛する妻の死をテーマとした心を揺さぶるラブストーリー。
      タイトルとチラシが与えるそんなイメージは誤りではないが、妻の死を
    受け入れず、あくまで「生命の泉」を求め続ける主人公の姿は、ある意味
    哀れで滑稽・・・?
      旧約聖書の『創世記』にある「生命の泉」をモチーフとした不思議な物語
    は、死へ向かう黄金の星雲、黄金色に輝く樹木など、ばらしい映像美を実現
    したが、その好みも人それぞれ・・・。
      だから、この映画の評価は難しい・・・?


洋07−126 マッチポイント(2005年)   
        <ユウラク座>             2007年5月26日鑑賞
         (イギリス映画)             2007年5月26日記
   ・・・貧しい出身でも、実力がありそれに運が伴えば、たちまち上流階級の
    仲間入り。そして美しい妻を手に入れ、義父の会社の幹部に・・・。
      こんなサクセスストーリーにもかかわらず、男は魅力的な女がいると
    愛か愛欲かに悩むもの・・・?
      小説でも映画でもよくある「三角合併」ならぬ「三角関係」モノだが、
    後半はがぜんサスペンス色が・・・。
      妊娠しない妻と妊娠してしまった愛人の皮肉、愛か愛欲かをめぐる
    ギリギリの決断、そして人間の「罪と罰」・・・。
      見事なストーリー構成の中で展開される数多くのテーマに注目し、
    楽しみながら、じっくりと考えてみたいもの・・・。


洋07−127 パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド(2007年)
                                 
   
        <梅田ピカデリー>             2007年5月26日鑑賞
         (アメリカ映画)               2007年5月28日記
   ・・・この人気シリーズは真夏の公開が最も似合うが、第3作はそれを待ち
    きれずに大公開!
      第2作で死んでしまったはずのジャック船長の再登場は・・・?
   エリザベスと結ばれるのはダレ・・・?ウィルは海賊として生きていくこと
   に・・・?「世界の果て」には一体何が待っているの・・・?
      新たにアジアの海賊を加えながらも、完結編らしく大活劇を楽しみ
   ながら、すべての登場人物がそれなりの結末を迎えていくことに・・・。
      しかし、映画人は平気で人を騙すもの・・・?第3作=完結編は
   ひょっとして真っ赤なウソかも・・・?


洋07−128 鉄板英雄伝説(2007年)    
        <東映試写室>              2007年5月28日鑑賞
         (アメリカ映画)               2007年5月29日記
   ・・・北京郊外の石景山遊楽園のパクリ問題は、全世界に著作権の重要性
    を印象づけたはず。
      ところが、そんなご時世に、『ナルニア国物語』(05年)をメインとし、
    さまざまなハリウッド大作をパクったパロディ映画が堂々と登場!
      こんな映画には理屈は無用!誰の何をパクるのか、その軽妙なオチ
    に爆笑・・・?それとも思わず苦笑・・・?
      でもそれができるのは、ホンモノを知っているあなたの感性が豊かな
    おかげ・・・。


洋07−129 魔笛(2006年)            
        <東宝試写室>              2007年5月29日鑑賞
         (イギリス映画)              2007年5月30日記
   ・・・ミュージカル映画大好き人間の私にとって、ケネス・ブラナーが監督した
    このオペラ映画は必見。そして期待以上の出来に大感激!
      まずビックリするのは、オリジナル版のストーリーをそのままに、
    舞台を第一次世界大戦の塹壕戦に移したこと。
      そのため、「光と闇の抗争」という本来のテーマが、さらに「戦争と平和」
    という大テーマに通じることに・・・。
      魔術師のようなケネス・ブラナーの手腕に感心しながら、これを機会として
    あなたも、ストーリーでも楽曲面でも、『魔笛』博士を目指してみれば・・・?


洋07−130 ルネッサンス(2006年)    
        <角川映画試写室>                2007年6月1日鑑賞
        (フランス、イギリス、ルクセンブルグ合作映画) 2007年6月6日記
   ・・・いつまでも若く美しく。そのための新薬開発は、秦の始皇帝の時代
    からの夢・・・。
      時代は近未来の2054年。舞台は花の都パリ。
      若き天才女性研究者の誘拐から始まる波瀾万丈の物語が、
    モーションキャプチャーという手法によって大展開!
      妙に刺激的なモノクロ画面、そして実写とアニメの融合という新たな
    映像技術を、さてあなたはどう評価・・・?


日07−131 大日本人(2007年)     
        <梅田ピカデリー>            2007年6月3日鑑賞
        (日本映画)                 2007年6月4日記
   ・・・カンヌ国際映画祭でのブーイング(?)と反比例するかのように、
    日本では若者を中心として大人気の様相を・・・。
      その原因は、独創性溢れた「松本ワールド」のすばらしさ・・・、と言えれば
    いいのだが、それは私に言わせれば、完全にマスコミがつくり上げた
    虚構の世界・・・。
      こんな映画の一体何が面白いの・・・?また、キーワードとなる
    「ヒーローの表と裏」にしても、マゾヒスティックで不気味なだけ・・・?
      したがって、この映画は今年断トツのワースト1!そう断言した以上、
    いくら多勢に無勢となっても、また百万人の敵と立ち向かうことになっても、
    反論に対してはきちんと再反論していかなければ・・・。


洋07−132 ザ・シューター 極大射程(2007年)    
        <三番街シネマ>              2007年6月3日鑑賞
        (アメリカ映画)                 2007年6月6日記
   ・・・スナイパーものの新たな名作の誕生だが、「合衆国VS孤高の狙撃手
    (シューター)」という構図には少し疑問も・・・?
      なぜ、主人公は2度も国家から騙され、裏切られることになったのか?
    それが第1のポイント・・・。
      そして、その復讐のため、彼は誰をターゲットとし、どんな行動を・・・?
    それがこの映画全体のテーマ。
      しかしこの映画に限っては、政治的なテーマにあまり深入りせず、「これぞ
     プロ!」という「ザ・シューター」の生きザマを楽しめばいいのでは・・・?


日07−133 大阪府警潜入捜査官(2007年)    
        <ホクテンザ1>              2007年6月4日鑑賞
        (日本映画)                 2007年6月5日記
   ・・・「もし、日本にも潜入捜査官がいたら・・・」という仮説を基に、
    『インファナル・アフェア』(02年)、『ディパーテッド』(06年)に続いて、
    コテコテの大阪版「潜入モノ」が登場!
      よくできたストーリーながらB級映画らしく(?)、本部長との接触シーン
    などに不自然さも・・・?
      また、ヤクザってあんなにベンツを乗り回せるの?という素朴な疑問
    も・・・?
      他方、真面目な疑問としては、潜入捜査官の収入や危険手当は
    HOW MUCH・・・?また、入れ墨という身体的負担の見返りは
    HOW MUCH・・・?


洋07−134 ヒロシマナガサキ(WHITE LIGHT/BLACK RAIN)(2007年)
                                   
   
        <松竹試写室>              2007年6月6日鑑賞
         (アメリカ映画)              2007年6月7日記
   ・・・広島・長崎への原爆投下から62年。
      日系3世のスティーヴン・オカザキ監督は、「今、作らなければ・・・」
    「今、伝えなければ・・・」との思いから、14名の被爆者たちの証言とともに、
    私たちがこれまで観たことのないようなフィルムや写真を一挙大公開!
      そのキーワードは、驚き、衝撃そして感動・・・。
      「1945年8月6日は何の日ですか?」との質問に答えられない若者
    たち必見の映画だが・・・。


日07−135 Genius Party(2007年)    
        <角川映画関西支社試写室>        2007年6月6日鑑賞
        (日本映画)                    2007年6月8日記
   ・・・この映画は、7人の映像作家が自由にその才能を発揮させたもの。
      したがって、ストーリー性よりもイメージや映像の美しさを優先させて
    いる(?)ため、私の頭ではなかなかついていけない感が・・・。
      実写よりアニメ、アニメよりCM映像の好きな方、あるいは「絵画は
    断然抽象画」という人は是非・・・?


日07−136 素晴らしき休日(2007年)    
        <テアトル梅田>             2007年6月7日鑑賞
        (日本映画)                 2007年6月8日記
   ・・・2007年5月の第60回カンヌ国際映画祭で、北野武監督が大活躍!
      35人の世界の監督の1人として、「映画館」をテーマとした3分間の
    短編に挑んだのがコレ!
      わずか3分間で描かれる北野ワールドは、さて・・・?


日07−137 監督・ばんざい!(2007年)    
        <テアトル梅田>             2007年6月7日鑑賞
        (日本映画)                 2007年6月8日記
   ・・・コレは、タレント、ビートたけしを壊した『TAKESHIS’』(05年)に続いて、
    監督北野武を壊そうとした異色作!しかし前半はまだしも、お茶の間ギャグを
    満載した後半のストーリーのくだらなさとその俗悪さにはウンザリ・・・?
     観客数の比較からも、天才松本人志(?)の追い上げにどう対処
    するの・・・?
     もっとも、壊すのは再生のため。したがって、天才たけしの第14作が、
    いかに再生した姿になるのかに期待したいが・・・?


洋07−138 ゴースト・ハウス(2007年)    
        <東宝東和試写室>             2007年6月8日鑑賞
        (アメリカ映画)                 2007年6月9日記
   ・・・法的には不良住宅の瑕疵担保責任が問題になる、定番の幽霊屋敷
    もの・・・?主役・製作・監督のビッグネームが話題を呼び、全米で公開
    されるや初登場ナンバーワンに!
     ヒマワリ畑と多数の(?)カラスをうまく使った演出はさすが。そしてメイン
    となる、古びたゴーストハウスの中で、ヒロインは一体誰とどのような戦い
    を・・・?90分というコンパクトな物語の中に、「ゴーストハウス」のエッセンス
    がしっかりと・・・。


洋07−139 ボンボン(2004年)         
        <OS名画座>                 2007年6月9日鑑賞
        (アルゼンチン映画)              2007年6月9日記
   ・・・今週は、『大日本人』(07年)や『監督・ばんざい!』(07年)など、話題先行
    で内容の乏しい作品が目立った(?)が、このアルゼンチン映画によって
    やっと心温まる映画に・・・。
     職を探す中年男が不思議な縁で出会った「ボンボン」は、たちまち
    ドッグショーでの入賞から種付け犬の注文まで・・・。こりゃ大成功と思えたが、
    そこには思わぬ伏兵が・・・?
     経済情勢の厳しいアルゼンチンだが、友情や思いやり、そして人間同士の
    絆の強さは経済大国ニッポンよりよほど上・・・?そんなことを感じながら、
    アッと驚く最後の大逆転を楽しみたいものだが・・・。


日07−140 寝ずの番(2006年)             
        <国際シネマ>                2007年6月10日鑑賞
        (日本映画)                   2007年6月11日記
   ・・・そ○と外(そと)は、一字違いで大違い・・・?
      そんなチョー面白い導入部から始まるマキノ雅彦監督第1作となる
    傑作を、遅ればせながら堪能することに・・・。
      師匠、一番弟子そして師匠の妻と続く三連チャンの通夜は、
     R−15指定にふさわしい隠語とエッチな話題そして春歌(?)に
     満ちながら、上品で粋な「これぞエンタメ!」という内容に!
      こんな映画大好き、そしてこんな映画最高!
      松本人志監督の『大日本人』(07年)、北野武監督の『監督・
    ばんざい!』(07年)のくだらなさに疲れていた私には、絶妙の
    カンフル剤に・・・。さて、あなたは・・・?


洋07−141 プロヴァンスの贈りもの(2006年)  
        <試写会・リサイタルホール>       2007年6月11日鑑賞
        (アメリカ映画)                 2007年6月12日記
   ・・・薫りたつような南仏プロヴァンスのブドウ畑を舞台として展開される
    叙情溢れる英仏対決(?)は、面白い人間ドラマに・・・。
     一直線に駆け抜ける人生もいいが、ちょっとした休暇があなたの運命を
    大きく変えることも・・・?
      仕事かそれとも幸せかを大きなテーマとしながら、恋模様をうまく絡め、
    人生とは?幸せとは?を考えさせてくれる秀作をじっくり楽しみたいもの。
      ところで、ウソも方便なら、偽造も方便・・・?


洋07−142 毛皮のエロス(2006年)        
        <テアトル梅田>              2007年6月12日鑑賞
        (アメリカ映画)                2007年6月14日記
   ・・・女流写真家ダイアン・アーバスを有名にしたのは、結合双生児、同性愛者
    そしてヌーディストたちという「フリークス」を被写体とした写真だが、それは
    一体ナゼ・・・?
     40歳となった熟女(?)二コール・キッドマンと『セクレタリー』(02年)の
    奇才シャインバーグ監督のコラボで描かれるのは、そんな写真家誕生に
    至った、ちょっと怪しげな雰囲気の物語・・・。
     顔と頭が、ライオンのような男に彼女はナゼ魅かれたのか?そんな
    フリークスの本性は、ひょっとしてあなたの中にも・・・?


洋07−143 300 スリー・ハンドレッド(2007年)   
        <OSシネマズミント神戸>         2007年6月13日鑑賞
        (アメリカ映画)                 2007年6月15日記
   ・・・『シン・シティ』(05年)に続くフランク・ミラー原作のグラフィック・ノベルの
    映画化だから、まずはモノトーンで劇画タッチの斬新な映像に注目!
     次に「スパルタ教育」の原形を確認のうえ、「退却しない。降伏しない。
    ひたすら戦うのみ」という哲学(?)をしっかり味わってみよう。そして
    テルモピュライの戦いが起きた紀元前5世紀のスパルタの国政や軍政さらに
    女性の地位等についても考察のうえ、なお余力があれば、「ペルシャ戦争」の
    歴史的な位置づけやその後の展開まで勉強してみては・・・?
     そうすれば、この映画は2倍、3倍においしくなるはず・・・。


日07−144 西遊記(2007年)          
        <東宝試写室>              2007年6月14日鑑賞
        (日本映画)                 2007年6月16日記
   ・・・テレビドラマで大人気となったご存知、香取慎吾の孫悟空が劇場版となって
    大暴れ!三蔵法師一行が、両親を亀にされてしまった可憐な王女を助けて
    戦う妖怪は、西遊記で最も有名な金角、銀角兄弟!
     「魔法のひょうたん」も登場するおなじみの中国の古典を、最新のCG技術が
    駆使されたスクリーン上で、理屈抜きで大人も子供も楽しもう!


洋07−145 レッスン!(2006年)         
        <GAGA試写室>              2007年6月15日鑑賞
        (アメリカ映画)                 2007年6月16日記
   ・・・クラシックバレエとHIPHOPダンスを融合させたのが『ステップ・アップ』
    (06年)なら、社交ダンスとHIPHOPダンスを融合させたのが『レッスン!』

     『レッスン!』はさらに社交ダンスと熱血教師(?)を融合させたから、「社交
    ダンスを通じて生徒たちの更生を!」というテーマが明確なメッセージに・・・。
     荒れた教室と少年非行が蔓延している今、教育再生会議での議論の参考
    としても、この映画を鑑賞する意義は十分にあるのでは・・・?


日07−146 ラストラブ(2007年)         
        <梅田ピカデリー>             2007年6月16日鑑賞
        (日本映画)                  2007年6月18日記
   ・・・東京とニューヨークを股にかけ、団塊世代のサックス奏者を演ずる
    田村正和のカッコ良さを命題とした、切ないラブストーリー(?)が誕生!
     伊東美咲に対する「君の時間は未来だが、僕の時間は過去だ」という
    言葉の重みを味わいつつ、これぞ男の美学、これぞ男の死にザマ
    というカッコ良さを堪能したいもの。
      もっとも、それは映画の中だけの話かもしれないが・・・?


洋07−147 ゾディアック(2007年)       
        <梅田ピカデリー>              2007年6月16日鑑賞
        (アメリカ映画)                 2007年6月18日記
   ・・・ゾディアックと名乗る連続殺人鬼が、新聞の一面に載せるよう要求した
    暗号文には一体ナニが・・・?こんな犯人の追及にとりつかれたのが2人の
    刑事と敏腕記者、そして風刺漫画家。
      『セブン』(95年)のデビッド・フィンチャー監督が、2時間37分という
   長丁場の中それを丹念に追っていくから、観客も覚悟を決めて座ることが
   大切・・・?この映画だけはパンフレットを買って予習と復習をしなければ、
   あなたも「久しぶりに爆睡した」というアホバカと同じ運命に・・・?


洋07−148 ダイ・ハード4.0(2007年)     
        <試写会・リサイタルホール>        2007年6月19日鑑賞
        (アメリカ映画)                  2007年6月20日記
   ・・・己の不運を嘆きつつ、肉体と知能の限りを尽くして悪と闘う不死身の男
    マクレーン刑事が復帰した!
      今度の敵はサイバーテロを仕掛けてきたコンピューターの天才だから、
    アナログ人間のマクレーンだけでは太刀打ちできないもの。そこで、彼の
    相棒となる若者は・・・?
      アジアの名花マギー・Qが悪役となり、中盤でアッサリ(?)死んでしまう
    のはもったいない限りだが、格闘シーンやアクションシーンは見どころ
    いっぱい!
      52歳のブルース・ウィリスが、60歳で『ロッキー・ザ・ファイナル』
    (06年)をつくったシルベスター・スタローンと同じように、還暦で
    『ダイ・ハード・ザ・ファイナル』をつくるまで、あと何作の続編が・・・?


日07−149 ひめゆり(2006年)       
        <松竹試写室>              2007年6月19日鑑賞
        (日本映画)                 2007年6月22日記
   ・・・ひめゆり学徒隊は、過去数回映画化された『ひめゆりの塔』で有名だが、
    それはあくまでつくりモノ。
      それに対してこれは、学徒隊の生存者22名の証言を基に、1945年
    4月から6月までの15〜19歳の少女222名の生きザマと死にザマを
    赤裸々に語ったドキュメンタリー映画。
      平和で豊かな今を生きる若者たちこそ、「今、語らなければ。
    今、伝えなければ」という彼女たちの思いをしっかり受け止めなければ・・・。


洋07−150 輝ける女たち(2006年)        
        <テアトル梅田>              2007年6月20日鑑賞
        (フランス映画)                2007年6月21日記
   ・・・キャバレー「青いオウム」のオーナーの自殺。その遺言を聞くために
    集まった相続人たち。そこから見えてくるさまざまな秘密やウソそして
    微妙な男女の愛・・・。
     そんな人生模様が、華やかなショーと静かに聴かせる歌姫の歌の中、
    粛々と展開されていく。
     これぞ人生!これぞフランス映画!というテイストをたっぷりと楽しみ
    ながら、人生の勉強を・・・。


日07−151 キャプテン(2007年)       
        <東映試写室>              2007年6月21日鑑賞
        (日本映画)                 2007年6月22日記
   ・・・1972年連載スタートの、故ちばあきおの野球マンガが、今映画化!
      名門中学の野球部で球拾い専門だった主人公が、転校した中学校で
     ヒョンな流れの中キャプテンに祭り上げられたが、その化けの皮は
     すぐに・・・?さて、そこで彼はどんな決断を・・・?
      特訓で急に上達したり、ビリ中学が突然優勝争いに加わったり、
     「所詮マンガはマンガ」とバカにすることなかれ!
       この映画を観れば、「君なら、できる!」というスローガンがあながち
     夢ではないことが実感できるはず。
       こんな映画を観たあなたは、その日から元気いっぱいに・・・。


日07−152 22才の別れ Lycoris 葉見ず花見ず物語(2006年) 
                                      
 
        <角川映画試写室>            2007年6月22日鑑賞
        (日本映画)                  2007年6月23日記
   ・・・1975年の伊勢正三の名曲『22才の別れ』をモチーフとして描かれる
     のは、葉子(母)、花鈴(娘)の2人と交際することになる幸運な(?)
     44歳の男の物語・・・。
      今、男の目の前にいるのは、22歳で娘を生みすぐに死んでしまった
     葉子の娘花鈴。その口からは「援交して・・・」という思いがけない
     言葉が・・・?
       2人の新人女優の活用と「22才の別れ」というテーマのため、多少
     作為的な物語になるのはやむをえないが、仕事観、人生観はもとより、
     同棲、恋愛、結婚をめぐる世代観がくっきりと・・・。
       団塊世代、60年代生まれ、そして今20代の、世代を超えた議論の
     素材として最適だが・・・。


日07−153 ふぞろいな秘密(2007年)       
        <ホクテンザ1>              2007年6月23日鑑賞
        (日本映画)                  2007年6月25日記
   ・・・安全地帯の玉置浩二との不倫騒動などで「プッツン女優」と評された
    のが、清純派女優石原真理子!
      そんな彼女の自叙伝『ふぞろいな秘密』が50万部に迫るベストセラー
    になったのはなぜ・・・?
      そして、その映画化で彼女自らが監督・脚本・出演したのは
    なぜ・・・?そして、その読みの成否は・・・?
      芸能ニュースに疎いあなたも、完成披露試写会後の舞台あいさつでの
     面白いやりとり(?)くらいは知っておかなくちゃ・・・?


日07−154 包帯クラブ(2007年)        
        <東映試写室>              2007年6月25日鑑賞
        (日本映画)                  2007年6月26日記
   ・・・何とも奇妙なタイトルだが、この包帯は身体の傷ではなく、心の傷に
    巻くもの。
      平和で豊かなニッポンでは、高校生たちの身体の傷は減っても、
    心の傷は複雑で多様化、そして深まるばかり・・・?
      そんな心の傷を、包帯を巻くことによって癒すことができたとしたら・・・?
      かなりバカげた発想だが、柳楽優弥と石原さとみの説得力ある演技も
    あって、その成果は・・・?
      ところで、あなたが癒してほしい心の傷はどこに・・・?そして、誰の
    どんな包帯を求めているの・・・?


洋07−155 ミス・ポター(2006年)       
        <試写会・TOHOシネマズなんば>     2007年6月28日鑑賞
        (アメリカ映画)                  2007年6月29日記
   ・・・舞台はロンドン。時は1902年。
      1960年代以降に生まれた日本人たちにはお馴染みの、「ピーター
    ラビット」を生んだミス・ポターの半生記がこの映画によって明らかに・・・。
      あの時代、1人の動物好きの上流階級の娘が、いかにして自立して
    いったのか・・・?
      両親との確執、独身主義の功罪(?)、夢を共有できる男性との出会い、
    そしてナショナル・トラスト運動・・・。どれをとっても若い女性の夢を追う
    生き方の参考になるものばかり・・・。
      父娘で一緒にこんな映画を観て、語り合うことができたらいいの
    だが・・・?


洋07−156 インランド・エンパイア(2006年)  
        <角川映画試写室>           2007年6月29日鑑賞
        (アメリカ映画)                2007年7月4日記
   ・・・デイビィッド・リンチ監督ファンにはこたえられない「名作」だろうが、5つの
    世界が交錯する映画は難解そのもので、私は事実上評論を放棄・・・?
     「撮りながら考える。その繰り返しで180分」とは、一見ふざけたような話
    だが、それもリンチ流・・・?
     百聞は一見に如かず。まずは観たうえで、あなたの感想と解釈を是非・・・。


洋07−157 波止場(1954年)          
        <OS名画座>                2007年6月30日鑑賞
        (アメリカ映画)                 2007年6月30日記
   ・・・エリア・カザン監督は、1950年代初頭の「赤狩りの時代」における不名誉
    な「司法取引」のため「ハリウッド・テン」に入っていない巨匠だが、『波止場』
    54年)と『エデンの東』(55年)は特に有名。
     また、『ゴッドファーザー』(72年)、『地獄の黙示録』(79年)で圧倒的な
    存在感を示したマーロン・ブランドが、30歳の時にアカデミー賞主演男優賞
    を受賞したのが、この『波止場』。
     そんな名監督、名俳優による社会派ドラマは見ごたえ十分。50年以上前の
    ハリウッド映画の名作を、心ゆくまで味わうことができてホントに幸せ・・・。


洋07−158 フランドル(2005年)         
        <テアトル梅田>               2007年6月30日鑑賞
        (フランス映画)                 2007年7月5日記
   ・・・『フランドル』は、2006年のカンヌ国際映画祭で2007年の河瀬直美監督
    の『殯の森』(07年)と同じくグランプリ(審査員特別大賞)を受賞した名作。
    セリフの極端な少なさ、抽象性と哲学性そして素人俳優の起用は、韓国の
    天才キム・ギドク監督と同じ・・・?
     ブリュノ・デュモン監督のテーマはいつも愛、セックス、暴力だそうだが、
    この映画にはレイプあり、その報復ありと盛りだくさん。しかし、最後には
    癒しが・・・。
     美しい田園風景と抽象化された戦場の対比を背景とした愛の寓話の中
    から、あなたは何を学ぶことができるだろうか・・・?


日07−159 0(ゼロ)からの風(2007年)     
        <なんばパークスシネマ>       2007年7月1日鑑賞
        (日本映画)                 2007年7月4日記
   ・・・7月3日の交通事故に関する講演会のネタを兼ねて、この問題提起作を
    しっかりと鑑賞!
      2001年の危険運転致死傷罪の創設は、19歳の一人息子を奪われた
    母親の行動から・・・。
      他人ゴトには我関せずの風潮が蔓延する中、やはり社会を変えるには
    行動しなくっちゃ・・・。
      そしてまた、商業映画を楽しむのもいいが、飲酒運転・暴走運転撲滅の
    ため、たまには広い社会的視点からこういう映画を応援しなくっちゃ・・・。


洋07−160 レミーのおいしいレストラン(2007年)  
        <角川映画試写室>           2007年7月5日鑑賞
        (アメリカ映画)                2007年7月6日記
   ・・・人気テレビ番組『料理の鉄人』がなくなった今、今年の夏の「おいしい映画」
    は、是非これで・・・。
      レミーが天才シェフと呼ばれたのは、天性の味覚と嗅覚を備えていた
    ため。しかし、レミーは人間が忌み嫌うネズミだった!
      人間とネズミとの協力関係を築く気の弱い主人公とそれを支える
    しっかり者の女性。そんな奇妙な「三角関係」が生み出すファンタジーは
    スリル満点のストーリー展開で、親子共に楽しめるもの。
      意外に貴重な教訓(?)を含んだハッピーエンドも、お楽しみに・・・。


洋07−161 石の微笑(2004年)       
        <東宝東和試写室>             2007年7月5日鑑賞
        (フランス、ドイツ合作映画)          2007年7月6日記
   ・・・ヌーベル・ヴァーグの巨匠として名を馳せたクロード・シャブロル監督が、
    70歳半ばにしてチャレンジしたのは、ファム・ファタール映画・・・。
      ちあきなおみが歌った『四つのお願い』はたわいのないお願いだが、
    この映画は「誰でもいいから人を殺して」というお願いだったから大変・・・。
      美人で恐い女性が登場するサスペンス映画の大好きな人は必見!
    またそうでない人も、十分楽しめること確実・・・。


日07−162 吉祥天女(2007年)      
        <テアトル梅田>            2007年7月6日鑑賞
        (日本映画)                2007年7月12日記
   ・・・純日本的な金沢の若きファム・ファタール=吉祥天女に鈴木杏を指名!
    それがこの映画最大のポイントだが、その賛否は・・・?
     旧名家のお嬢サマと新興企業創業家の不良息子との政略結婚の企み
    は、思わぬ方向性を生み、悲劇的な結末を・・・。
    『犬神家の一族』(06年)を彷彿させる雰囲気だが、「女の武器」の
    多用はちょっと・・・?しかして、ラストの説得力のほどは・・・?


洋07−163 傷だらけの男たち(2006年)      
        <OS劇場>               2007年7月8日鑑賞
        (香港映画)                2007年7月12日記
   ・・・梁朝偉(トニー・レオン)と金城武の二枚看板に、徐静蕾(シュー・ジンレイ)
    と舒淇(スー・チー)の名花を添え、傷だらけのまち香港を舞台に展開される、
    傷だらけの男たちの物語は興味津々・・・。
    日本映画の傑作『砂の器』(74年)と同じような「出生の秘密」がポイント
   だが、その理解のためには戸籍制度の勉強も必要・・・。
    『インファナル・アフェア』に続くハリウッドのリメイク版も楽しみだが、
   さて2匹目のどじょうは・・・?
    注目すべきはラストシーン。それはあなたの目でしっかりと・・・。


洋07−164 ストーン・カウンシル(2005年)    
        <ユウラク座>              2007年7月8日鑑賞
        (フランス映画)              2007年7月12日記
   ・・・7歳の男の子の胸に突然現れたアザは、一体何を意味するの・・・?
     『オーメン』(06年)と同じなら、そりゃ恐ろしいことだが・・・。
     霊媒師や精霊信仰というややこしいお話には、モンゴルの秘境の地が
     最適かもしれないが、さてその是非は・・・?
     また、『マレーナ』(00年)で豊満な肉体を披露したモニカ・ベルッチが
    一転、ノーメイクで傷だらけ、血だらけとなって挑む母親の無償の愛が
    テーマだが、そのメッセージはあなたの胸にどこまで届くだろうか・・・?
     好きか嫌いか、両極端に分かれること確実なこんな映画にチャレンジ
    してみては・・・。


洋07−165 不完全のふたり(2005年)       
        <東宝東和試写室>          2007年7月11日鑑賞
        (フランス、日本合作映画)       2007年7月18日記
   ・・・諏訪敦彦監督が、全編フランス語で2人のフランス人俳優を起用した
    不思議な雰囲気の映画は、たしかに「作家性」がいっぱい。また、離婚を
    決意した15年目の夫婦が織りなす、シナリオなしの即興撮影の物語は、
    独創性も十分。しかして、思わせぶりなタイトルと映画の結末を、あなたは
    どう解釈・・・?
     なお、この映画の撮影手法を契機に、ショット・シーン・シークエンス
   そしてカット・テイクという言葉の意味を勉強してみてはいかが・・・?


洋07−166 マルチェロ・マストロヤンニ 甘い追憶(2006年)  
                                          
        <東宝東和試写室>          2007年7月11日鑑賞
        (フランス、日本合作映画)       2007年7月17日記
   ・・・ジョン・ウェインでもアラン・ドロンでもつくられなかった映画、スター
    のドキュメンタリー映画がマルチェロ・マストロヤンニについてつくられた
    のは、誰からも愛された彼の子供のような人柄のせい。そしてまた、
   フェイ・ダナウェイ、カトリーヌ・ドヌーヴ、クラウディア・カルディナーレ、
   ソフィア・ローレンなど、名だたる女優との華麗なる女性遍歴のストーリー性
   のおかげ・・・?
    何はともあれ、生涯に出演した160本もの映画が追憶され、監督や俳優
   たちの口からその思い出話が語られるのは、何ともすばらしいこと。
    私も、彼の爪のアカでも煎じて飲まなければ・・・?


洋07−167 マラノーチェ(1985年)       
        <試写会・テアトル梅田>       2007年7月12日鑑賞
         (アメリカ映画)             2007年7月17日記
   ・・・『エレファント』(03年)等で有名なガス・ヴァン・サント監督の1985年
    の処女作が今蘇った!舞台はポートランド市のスキッド・ロウ(スラム街)、
   そしてテーマはアメリカ人男性によるメキシコからの不法入国少年に対する
   同性愛。
    ストーリー性を求めるのではなく、彼らの生きザマをどう感じるか?
   ガス・ヴァン・サント監督はそれを追求していることはよくわかる。
  しかしてそんな映画、あなたは好き、それとも・・・?

日07−168 図鑑に載ってない虫(2007年)       
        <テアトル梅田>            2007年7月15日鑑賞
         (日本映画)             2007年7月18日記
   ・・・『ダメジン』(06年)の「脱力系」から、今回三木聡ワールドは「魔術系
     」の新境地へ・・・?「死にモドキを探し、死後の世界をルポせよ」との命
     を受けて、クソ暑い夏の中、「俺」の旅が始まった・・・。
     そこでは、奇妙に変身したアカデミー賞助演女優賞ノミネート女優を
    含めたケッタイな人間たちによる、デタラメな物語がタップリと・・・?
     しかしてその展開を見れば、発想の豊かさとバカバカしさのレベルでは
    松本人志監督の『大日本人』より数段上と私はみたが、さてあなたの
    ご意見は・・・?


洋07−169 100万ドルのホームランボール(2004年)  
        <宣伝用ビデオ>            2007年7月16日鑑賞
         (アメリカ映画)             2007年7月23日記
   ・・・2007年7月23日現在、バリー・ボンズ選手の通算ホームラン数は
    753号で、ハンク・アーロン選手の記録まであと2本!この映画は、
    そのボンズが2001年10月7日に放った第73号ホームランボールの
    所有権をめぐって、「捕った!盗られた!訴えた!」という大騒動を描いた
   興味深いドキュメンタリー映画。
    記念ボールの値段は100〜200万ドル。それをとれば、一躍億万長者
   に・・・。そんな思惑の中、球場は騒然となり、「捕った!盗られた!」を
   めぐる裁判闘争は、いかにも訴訟大国アメリカを象徴するものに。
    しかして、その何とも意外な結末は・・・?それは是非あなた自身の目で。
   特に法科大学院の学生は、きっちりと法理論の勉強も・・・。

洋07−170 プロジェクトBB(2006年)       
        <ホクテンザ2>            2007年7月16日鑑賞
        (香港・中国合作映画)         2007年7月18日記
   ・・・50歳を超えたジャッキー・チェンが、今回は「赤ちゃん映画の系譜」を
    しっかりと継承・・・?「東方の三愚者」とも言うべき老壮青3人の泥棒が、
    2人の美女を交えて織りなすアクションコメディは、お笑いだけではなく
    心温まる感動的なストーリーに・・・?もっとも、主役の座が天使の笑顔で
   「熱演」する(?)赤ちゃんのマシューちゃんに奪われたのは仕方ないが、
   それはジャッキー・チェンの想定の範囲内・・・?


洋07−171 ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(2007年)  
        <梅田ピカデリー>           2007年7月16日鑑賞
         (アメリカ映画)              2007年7月24日記
   ・・・『ハリー・ポッター』シリーズも早や第5作。そこでハリーも5年生に進級、
    のはずだったが・・・?
      新登場は、ピンクの服を着た防衛術の新任教師だがこれが曲者で、
    「魔法学校の自治」が大きな危機に・・・。
      生徒たちは実践的な防衛術を学ぶため、ダンブルドア軍団を組織して、
    魔法学校の自治を守るための闘争を展開!
      そして遂にクライマックスでは、ダンブルドア校長と悪の権化
    ヴォルデモートとの対決も!
      第5作の見どころは、ざっとそんなところだが・・・。

日07−172 遠くの空に消えた(2006年)       
        <GAGA試写室>            2007年7月17日鑑賞
         (日本映画)                2007年7月21日記
   ・・・行定勲監督が7年間温めていた、夢・UFO・奇跡をキーワードとし、
     3人の子供たちを主人公にしたオリジナルの物語が今、大公開!
      舞台とテーマは、馬酔(まよい)村における空港建設反対闘争。
      そんな生々しいテーマを、ファンタジー色いっぱいの不思議な雰囲気に
     仕上げたのはさすが。
      年金問題や格差問題でカネ、カネ、カネと騒ぐのもわからないではない
     が、たまにはこんな映画で夢の世界に浸ってみるのもいいのでは・・・?

洋07−173 ブラインドサイト〜小さな登山者たち〜(2006年) 
        <東映試写室>            2007年7月18日鑑賞
         (イギリス映画)            2007年7月19日記
   ・・・きっとあなたはこの映画を観て、世界にはこんな感動的な物語がある
    のだと思い知らされるはず。
     盲人初のエベレスト登頂もすごいが、盲人の子供たちを登山させようと
    企画した「国境なき点字」の創設者である盲人女性もすごい。
     ハイライトは、頂上まであと数百メートルの地点での「進べきか、それとも
    退くべきか」のディスカッション!
     裁判員制度の実施を控えて、私ならこんな議論風景を格好の教材に
   するのだが・・・。 

洋07−174 卑劣な街(2006年)          
        <東映試写室>            2007年7月18日鑑賞
         (韓国映画)              2007年7月20日記
   ・・・「第3回韓流シネマ・フェスティバル」最初の映画は、野心に燃える
    三流ヤクザの権力闘争をテーマとしたコレ。誰もが嫌がる現職検事の
    殺害を自ら買って出た彼は、以降順調にのし上がっていくかに見えた
    が・・・?面白いのは、29歳の同窓会で再会した映画監督志望の友人
   の登場。大ヒットした彼の映画はフィクション、それとも・・・?
    日本のヤクザ映画とは全く異質の切り口だが、何ゴトにもハードで徹底
   する韓国人気質を再確認しながら、ヤクザの空虚さを思い、タイトルの意味
   をじっくり味わいたいものだ。


洋07−175 オフサイド・ガールズ(2006年)      
        <東宝試写室>            2007年7月19日鑑賞
         (イラン映画)              2007年7月24日記
   ・・・オーストラリアを破ったオシム・ジャパンは今、アジアカップの準決勝
     そして決勝戦を目指して調整中だが、2006年、2回目のワールドカップ杯
    出場を決めたイランでは、スタジアムに男装してもぐり込んだ少女たちが
    大変な目に・・・?
     1979年のイスラム革命、アフガンやイラクに続くアメリカによるイランに
    対する核開発疑惑、そういう現実問題の理解を前提としながら、この映画
    では「女性はスタジアムに入れない」という、いかにも時代錯誤的なイスラ
    ムの教えにメスを入れてみよう・・・。
    ちなみに、これを観れば日本の女性や少女たちの価値観も大きく変わり、
   日本がいかにいい国か、そして日本の男性がいかにやさしいかを痛感する
   のでは・・・?

洋07−176 ファンタスティック・フォー 銀河の危機(2007年) 
        <試写室・大阪厚生年金会館芸術ホール> 2007年7月19日鑑賞
         (アメリカ映画)                  2007年7月21日記
   ・・・ファンタスティック・フォーのキャラは前作と同じだが、今回はすごいパワー
     を持ったシルバーサーファーという新キャラが目玉!
     彼は何のために地球に現れたのか?その背後にいるものは一体ナニ・・・?
    第2作のテーマはそこにあるが、まあ、そんなことはあまり気にせず、
    スクリーン狭しと暴れ回るキャラクターたちを楽しみ、銀河の危機がいかに
   回避されるかを子供心に戻って楽しんでみればいいのでは・・・?
 

洋07−177 低開発の記憶ーメモリアスー(1968年)  
        <松竹試写室>                2007年7月20日鑑賞
        (キューバ映画)                2007年7月21日記
   ・・・はじめて見たキューバ映画の時代設定は1961年。1959年のカストロに
     よるキューバ革命の2年後だ。
      そんな時代状況の中、ブルジョア階級の主人公が、アメリカに亡命せず
     キューバに残ったのは一体ナゼ・・・?
      革命か反革命かで割り切れない、どっちつかずの中年男の人間味が
    面白いが、彼の思惑とは別に、時代は確実に変化していくもの。
     「低開発」とは発展途上国という意味だが、この言葉の意味をよくかみしめ
    ながら、この激動の時代のキューバで生きた人間臭い主人公の生きザマを
    じっくり考えてみよう・・・。

洋07−178 TOKKO−特攻ー(2007年)   
        <松竹試写室>               2007年7月20日鑑賞
        (アメリカ映画)                2007年7月21日記
   ・・・まずは映画のタイトルが、ローマ字+日本語となっていることに注目!
      それは、自分の叔父が特攻隊員だったことを知った日系2世の女性が、
    2つの国の目を通して見ているため。
      次に、特攻隊の生き残りの、浜園・中島チームのアッと驚く本音の証言にも
    大注目!
      今年の夏は、『ひめゆり』(06年)、『ヒロシマナガサキ』(07年)とともに
    ナナゲイで連続公開される、太平洋戦争の悲劇を現代に問うドキュメン
    タリー映画3作に注目し、是非十三まで出かけて行ってほしいものだが・・・。

洋07−179 寂しい時は抱きしめて(2005年)   
        <ユウラク座>             2007年7月21日鑑賞
        (カナダ映画)               2007年7月25日記

   ・・・私もそろそろ60歳。したがって、今さら若い娘の「SEXしても愛は生まれ
    ない。SEXだけじゃ愛し合えない」などという悩みにつき合っても仕方ない
    のだが、つい・・・。
      しかして、「なるようになって良かったんじゃない・・・」というのが、この
    映画を観た私のかなりいい加減な感想・・・。
      だって、こんな結末ってホントにあるの・・・?私にはどうしてもそう思えて
    仕方がないから・・・。

洋07−180 フリーダム・ライターズ(2007年)   
        <敷島シネポップ>             2007年7月22日鑑賞
        (アメリカ映画)                2007年7月24日記
   ・・・これは、人種差別がまかり通っているアメリカの高校における熱血
    女性教師の物語。
      生徒に日記を書かせるという教育が、これほどまでに劇的な変化を生む
    とは・・・?
      公民権運動のシンボルとなった1961年の「フリーダム・ライダーズ」を
    学習のうえで、この映画のタイトルを理解し、その価値をじっくりと考えて
    みたいもの。
      地味な映画ながら、2度のオスカーに輝くヒラリー・スワンクの演技力は
    さすがで、あなたの心に大きな感動を呼ぶはずだ・・・。

洋07−181 雲南の少女 ルオマの初恋(2002年)   
        <東宝東和試写室>          2007年7月23日鑑賞
        (中国映画)                2007年7月24日記
   ・・・章家瑞(チアン・チアルイ)監督の「雲南3部作」の第1部であるこの
    映画は、ハニ族の娘ルオマが主人公。
      章子怡(チャン・ツィイー)が張藝謀(チャン・イーモウ)監督の『初恋の
    きた道』(00年)で輝いたのと同じように、ルオマを演ずる李敏(リー・ミン)
    の輝きはピカイチ!
      日本ではとうの昔に失われ、急速に近代化した中国でも急速に失われ
    つつある美しい棚田の自然と、純朴な17歳の娘の初恋の姿を見れば、
    今や汚れきった(?)あなたの心も、一瞬洗われるのでは・・・?

洋07−182 女教授(2006年)         
        <GAGA試写室>          2007年7月24日鑑賞
        (韓国映画)               2007年7月25日記
   ・・・『オアシス』(02年)で脳性麻痺の女性を感動的に演じたムン・ソリが、
    今回は二重人格(?)の知的でセクシーな女教授役を熱演!
      嫉妬に狂った男の調査によって彼女の過去と男関係が、赤裸々に
    暴露されていく中、見えてくる女教授の人間像は・・・?
      エロティックコメディの前に「ブラック」をつければ、そのハードさと面白さ
    がより一層わかるはず・・・?

洋07−183 LONDON CALLING/
           ザ・ライフ・オブ・ジョー・ストラマー(2006年) 
  
        <試写会・テアトル梅田>           2007年7月26日鑑賞
        (アイルランド、イギリス映画)         2007年7月27日記
   ・・・ジョー・ストラマーは1976年から10年間、「クラッシュ」のリーダーと
    して大活躍したパンク音楽の「異才」だが、弁護士活動に専念していた
    当時の私には全く縁のなかったもの。
      しかし今、その音楽を聴くとその先進性とメッセージ性に共感できる
    ばかりか、私より3歳年下の彼の生きザマと人間性にもすごく興味が・・・。
       あなたも食わず嫌いをぜず、こんな映画もたまには・・・。

洋07−184 長江哀歌(ちょうこうエレジー)(2006年)   
        <東宝東和試写室>          2007年7月27日鑑賞
        (中国映画)                2007年7月28日記
   ・・・2006年の第63回ベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞し、中国でも
    盛大に公開された、第6世代監督の旗手、賈樟柯(ジャ・ジャンクー)監督
    の『長江哀歌』が、遂に日本でも・・・。
      水墨画に描かれる三峡の長江下りは観光客の憧れの的だが、三峡
    ダムが建設されると・・・?
      山西省から古都奉節(フォンジェ)を訪れた、2人の男女の主人公が
    織りなす惜別の物語の中、水没していくまちは、どのように人々に記憶
    されていくのだろうか・・・?
      2009年の三峡ダム完成を控えて、今あらゆる分野で激変している
    中国の政治・経済や環境行政をにらみながら、じっくりとこんな名作を
    味わいたいものだ。

日07−185 こわい童謡 表の章(2007年)   
        <テアトル梅田>            2007年7月27日鑑賞
        (日本映画)                2007年7月28日記
   ・・・『表の章』と『裏の章』という2部構成にした狙いは、今回はじめて私が
    『シネマルーム』13と14を同時刊行したのと同じ・・・?
      進境著しい多部未華子がホラー映画初出演だが、童謡の歌詞の多義性
    や解釈の仕方によって見えてくる恐さにかこつけた乏しいネタだけでは、
    作品としてはとても・・・?
      またこれでは、せっかく若い美女をたくさんセーラー服姿で登場させても、
    魅力が半減・・・。
      そこで私としては、『裏の章』まで観る意欲はとても・・・?

日07−186 夕凪の街 桜の国(2007年)   
        <なんばパークスシネマ>        2007年7月29日鑑賞
        (日本映画)                  2007年7月31日記

   ・・・今村昌平監督、黒木和雄監督に続く、広島への原爆投下をテーマとした
    佐々部清監督の名作がここに誕生!
      昭和33年の原爆スラムに住む、麻生久美子演ずる薄幸の主人公
    皆実の生きザマに涙しない人はいないはず・・・。
      他方、平成19年の夏、50回忌で広島を訪れた父親を追跡した被爆
    2世、田中麗奈演ずる七波が見た、父親と祖母そして皆実おばさんたち
    のルーツとは・・・?
      あの名作『カーテンコール』(04年製作)とはまた違う視点から見事な演出
    をした佐々部清監督に拍手するとともに、今年の夏はこんな映画で涙して
    ほしいものだが・・・。

洋07−187 ウィッカーマン(2006年)       
        <東映試写室>               2007年7月30日鑑賞
        (アメリカ映画)                2007年7月31日記
   ・・・「wicker」とは「小枝で編んだ」という形容詞だから、ウィッカーマン
    とは・・・?
      舞台はワシントン州にあるという、蜜蜂のような女権社会の奇妙な小島。
      8年前に姿を消した婚約者からの手紙で、行方不明となった娘を探し
    出してほしいという依頼を受けた白バイ警官に扮するニコラス・ケイジ
    は・・・?
      今ドキ珍しい因習の「到達点」が収穫祭での生贄だが、チラシに踊る
    「驚愕のラストシーン!!」とは一体ナニ・・・?
      そんな視点でこの映画を楽しんでみては・・・?

洋07−188 シッコ(2007年)          
        <試写会・大阪厚生年金会館芸術ホール>  2007年7月31日鑑賞
        (アメリカ映画)                    2007年8月1日記

   ・・・今やブッシュ政権から目の敵とされてしまったマイケル・ムーア
    監督の最新作は、国民皆保険制度がなく、健康保険充実度世界37位
    というアメリカの医療の実態を、情け容赦なくグリグリとえぐりだしたもの。
      アメリカVSカナダ、イギリス、フランスそして何と仮想敵国キューバの
    医療をめぐる実態は・・・?
      日本では「医療関係者必見!」と宣伝されているが、まさにそのとおり!
      もっとも、検討の視点は必ずしもムーア流一辺倒ではなく、小泉改革の
    意義やフランスのサルコジ大統領路線などを複眼的に考えたものにする
    必要あり、と私は見たが・・・?

洋07−189 ストンプ・ザ・ヤード(2006年)   
        <ソニー・ピクチャーズ試写室>     2007年8月1日鑑賞
        (アメリカ映画)                2007年8月2日記
   ・・・黒人特有のリズム感の良さは折り紙付き。しかして、ストリート・ダンス
    とはひと味違う、格闘技にも似た集団によるストンプ・ダンスの迫力が、
    この映画の売り!
      ダンスバトルと1人の美女をめぐる恋のバトルの両者を制するのは
    果たしてダレ・・・?
      その勝敗は最初から明らかかもしれないが、この映画は結果ではなく
    その過程を十分味わい、楽しむことが大切・・・。

日07−190 Life 天国で君に逢えたら(2007年)   
        <東宝試写室>             2007年8月2日鑑賞
        (日本映画)                2007年8月2日記

   ・・・安易なテレビドラマにもなるような、ガンとの闘いと夫婦・家族愛をテーマ
    とした映画だが、現実に4人の子供をつくり、余命3カ月宣告の後ハワイで
    家族と共に天然(?)の生き方を貫いた主人公に大拍手!
      さらに私は、「書くこと」に意義と意欲を見い出した主人公にも大拍手!
      少子高齢化が進み、家族の絆がどんどん失われている今、こんな
    温かい大家族主義(?)の「生きザマ」は大いに参考になるはず。
      今なお、ハワイで4人の子育てに奮闘中の妻寛子さんには大声で
    「頑張れ!」の声援を送るとともに、3人の男の子のうち1人にはオヤジ
    の跡を継ぐ息子が出てくることを期待!

日07−191 ワルボロ(2007年)        
        <東映試写室>             2007年8月6日鑑賞
        (日本映画)                2007年8月7日記
   ・・・今の日本では不良も低年齢化が進行中・・・?
      ある日突然、優等生からワルくてボロい不良に変身した主人公は、
    最悪のまち、立川市の錦町の中学3年生。
      「七人の侍」ならぬ6人のワルボロは、一体何のためにツッパリ、
    ヤクザまがいの抗争劇を展開するの・・・?それがこの映画のテーマ。
      そしてその答えは、「仲間」を欲していた中学3年生頃の気分に戻れば、
    きっと見えてくるはずだが・・・?

洋07−192 ラッシュアワー3(2007年)   
        <東宝東和試写室>            2007年8月7日鑑賞
        (アメリカ映画)                2007年8月8日記

   ・・・ジャッキー・チェン最大のヒットシリーズ第3弾の舞台はパリ。
      リーとカーターの刑事コンビは不変だが、今回は第3の主役として何と
    真田広之が登場し、エッフェル塔で大バトルを・・・。
      さらに、あの国際派女優工藤夕貴も登場するが、フランス美女や中国
    美女と対比すると、そのウエイトが小さいのが何とも残念・・・。
      ストーリー展開はほどほどに(?)、アクションと会話と美女の競演を
    タップリと楽しみたいもの。
      そして、最後はもちろんハッピーエンド・・・?

日07−193 怪談(2007年)       
        <梅田ピカデリー>           2007年8月9日鑑賞
        (日本映画)                2007年8月13日記
   ・・・Jホラーの旗手中田秀夫監督が描く妖しい日本美の映像は、歌舞伎界
    のプリンス登場によって独特の世界に・・・。
      「年増女の深情け」とはよく言ったものだが、左目の上に傷を負った
    黒木瞳の熱演にも注目!
      1組の男女と4人の女たちが織りなす、幽幻で悲しい物語を味わい
    ながら、今年の夏は男の性と女の業をじっくりと掘り下げて考えてみよう。
      そうすれば、お盆の過ごし方も、少しは刺激を受けるのでは・・・?

洋07−194 ストレンジャー・コール(2006年)   
        <ユウラク座>             2007年8月11日鑑賞
        (アメリカ映画)             2007年8月13日記

   ・・・人里離れた丘の上に建つ豪邸を舞台に、ベビーシッターとしてやってきた
    若きヒロインが87分間出ずっぱりの大熱演を!
      ホラーの源となる小道具は電話。最初は無言だった見知らぬ男の口から
    は一体どんな言葉が・・・?
      そして、次第に深まっていく恐怖心と闘うヒロインはどんな行動を・・・?
    しかして、その結末は・・・?
      暑い、暑いとベランダの窓を開けたまま寝たりしていると、あなたにも
    ある日、こんなストレンジャー・コールがかかってくるかも・・・?

洋07−195 アドレナリン(2006年)      
        <ホクテンザ1>             2007年8月11日鑑賞
        (アメリカ映画)               2007年8月13日記

   ・・・毒薬によって今にも止まろうとする心臓をドクドクと脈打たせるため
    には、アドレナリンを出し続けるしかない。
      そんなバカバカしい発想をそのままアクション映画にしたのがコレ。
    しかして、その方法は・・・?
      コメディタッチの恋模様(?)にみる主人公の純情な一面は意外だが、
    肉体派のジェイソン・ステイサムは今が旬とばかりにハッスル、ハッスル!
      しかし、一体いつまでアドレナリンを出し続けることができるの・・・?
    それが大問題だが・・・。

洋07−196 オーシャンズ13(2007年)   
        <梅田ピカデリー>            2007年8月12日鑑賞
        (アメリカ映画)               2007年8月14日記

   ・・・オールスターによる騙しのテクニックの楽しさを満喫するシリーズも
    遂に第3作!
      今回最大の特徴は、オーシャンズの敵役としてアル・パチーノが登場した
    こと。すると、第1作、第2作の敵であったアンディ・ガルシアは「敵の敵は
    味方」とばかりに・・・?
      興味のもう1つは、紅一点は誰・・・?そして彼女はどんな役割を・・・?
      結果ミエミエのこんな映画は、オーシャンズの面々と華麗な騙しの
    テクニックをタップリと楽しみ、かつ学ばなければソンだが・・・?

洋07−197 トランシルヴァニア(2006年)   
        <GAGA試写室>            2007年8月14日鑑賞
        (フランス映画)               2007年8月15日記
   ・・・トランシルヴァニア(ルーマニアの一地方)を舞台とし、ロマ(ジプシー)
    をキーワードとした物語は、日本人にはなじみが薄く、一見難解なもの。
      しかし、愛を求めて旅を続けるヒロインと、それを支える男によるヒロイン
    の再生というテーマは、十分理解可能・・・。
      たまには、ネットを調べて勉強しながら、未知なる東欧の旅に出かけて
    みたいもの。
      島国ニッポンとは全く異なるトランシルヴァニアの風景とすばらしいロマ
    音楽の中、きっと何か新しい視点が発見できるのでは・・・?

洋07−198 ひなぎく(1966年)       
        <GAGA試写室>            2007年8月14日鑑賞
        (チェコスロヴァキア映画)         2007年8月15日記
   ・・・「プラハの春」に一役買ったであろう1966年のチェコスロヴァキア
    映画は、ハチャメチャな2人の若い女の子が大暴れ!
      アートやファッションに関して、この映画が「60年代女の子映画の
    決定版!!」と言われた意味を、歴史のお勉強とともにじっくりとかみしめ
    たいもの。
      しかして、価値ありVS価値なし、そして好き嫌いの評価はその後で・・・。

洋07−199 キャンディ(2005年)     
        <角川映画試写室>           2007年8月16日鑑賞
        (オーストラリア映画)           2007年8月17日記

   ・・・かわいいタイトルに似合わない、賛否両論を呼んだ愛の問題作は、
    オーストラリア人監督とオーストラリア人俳優によるオーストラリア映画!
      キャンディとダン。2人はドラッグと共に2人だけの楽園に生きていたが、
    それは一体いつまで続くの・・・?また、天国から地上へ、さらに地獄へと
    進んでいく彼らには、一体どんな結末が・・・?
      ドラッグと愛をテーマとしたこの映画は、『シネマから学ぶ法律』の
    ネタとしても最適。そんな映画に、あなたも是非注目を!

洋07−200 ブラッド(2006年)       
        <角川映画試写室>         2007年8月16日鑑賞
        (アメリカ映画)             2007年8月17日記

   ・・・中国系アメリカ人として数々の映画に出演してきたルーシー・リューが、
    ヴァンパイア映画の新たなヒロインとして登場!
      そのテーマは「復讐」だから、あの『キル・ビル〜KILL BILL〜Vol.1』
    (03年)、『キル・ビル〜KILL BILL〜Vol.2』(04年)と対比して観れば、
    一層興味深いかも・・・?
       『アンダーワールド』シリーズとは大きく趣の異なる、女ヴァンパイアの
     キャラが定着すれば、シリーズ化も十分可能・・・?
       すると、その第2作は一体いつ・・・?

日07−201 クローズド・ノート(2007年)   
        <東宝試写室>            2007年8月17日鑑賞
        (日本映画)               2007年8月18日記

   ・・・沢尻エリカと竹内結子の「共演」にはビックリだが、さてこの2人に
    伊勢谷友介がどんな絡みを・・・?
      他人の日記を勝手に読むのはダメだが、そこからこれだけ物語が展開し、
    ヒロインが大きく成長することができるなら、勝手に読まれた方も本望・・・?
      行定勲作品に共通する「長さ」は多少問題ありだが、映画づくりのうまさは
    秀逸。クライマックスを迎える中、大きな感動があなたの胸に広がっていく
    はず・・・。

日07−202 ベクシルー2077日本鎖国ー(2007年)   
        <梅田ピカデリー>            2007年8月18日鑑賞
        (日本映画)                 2007年8月21日記
   ・・・何ともショッキングなタイトルのこんな映画は、アイデアと構想力がすべて!
    そして、3Dライブアニメという最先端の映像が売り!
     日本が国際連合を脱退してまで鎖国したのはナゼ?
    アメリカの特殊部隊SWORDが日本に潜入してきたのはナゼ?
    そして、かつて東京と呼ばれた都市の今は・・・?
     ヒットするかどうかは不明だが、面白い問題提起であることは確か。
    お盆=終戦記念日が過ぎた今、国連重視主義の小沢民主党の
    お手並みに注目しながら、近未来の日本を考えてみるのも一興では・・・?

洋07−203 リトル・チルドレン(2006年)   
        <OS名画座>            2007年8月19日鑑賞
        (アメリカ映画)             2007年8月21日記
   ・・・ボストン郊外の住宅地で過ごす、恵まれたはずの家族たち。しかし、
    3歳の娘をもつ主婦サラや、司法試験の勉強を続ける主夫ブラッドをはじめ、
    そこには大人になりきれない大人たちがいっぱい・・・?
      かつての『金妻』を彷彿させる(?)不倫騒動と、元警官による元性犯罪
    者の排斥騒動の中、四者四様のクライマックスに向け、実に興味深い人間
    模様が・・・。
      「別の人生への渇望」とは日本流に言えば「自分探しの旅」だが、
    それって「甘え」では・・・?そして、ホントにそんなことが可能なの・・・?

洋07−204 ヘアスプレー(2007年)      
        <試写会・なんばパークスシネマ>      2007年8月21日鑑賞
        (アメリカ映画)                   2007年8月22日記

   ・・・トニー賞8部門を受賞した人気ミュージカルが、『シカゴ』(02年)、
    『オペラ座の怪人』(04年)に続いて映画化へ。
      美人は何もオードリー・ヘップバーンタイプに限らず、太め(デブ?)
    でも可・・・?
      「大型」新人の元気一杯の歌とダンス、そして女装のうえ巨大な
    着ぐるみをつけたジョン・トラヴォルタの「怪演」を中心として、お楽しみ
    がいっぱい。
      おっと、家族の絆の大切さ、そして人種差別撤廃と闘う社会的な
    メッセージもしっかりと・・・。

洋07−205 パーフェクト・ストレンジャー(2007年)   
        <角川映画試写室>          2007年8月22日鑑賞
        (アメリカ映画)              2007年8月22日記

   ・・・1人の女性の変死体をめぐって展開される犯人探しのサスペンス劇は、
    スピーディーでスリリング!
      また、ハル・ベリーがみせる八面六臂の活躍は魅力いっぱいで、
    初共演のブルース・ウィリスが正直な中年男に見えてくるほど・・・?
      現代の犯罪にはパソコンが不可欠だが、ネットやチャット上の情報の
    真実性は・・・?またパソコンによって、人間の秘密にどこまで迫れる
    の・・・?
      「完全な他人(別人)」というタイトルの意味をかみしめながら、ラスト
    7分11秒の衝撃の真実を、しっかりとあなたの目で・・・。

日07−206 HERO(2007年)   
        <東宝試写室>          2007年8月23日鑑賞
        (日本映画)              2007年8月25日記
   ・・・大ヒットのテレビドラマが今、劇場版として登場!
      久利生検事が担当する傷害致死事件は、大物政治家の贈収賄事件
    と密接に絡むもの。
      そこで登場した松本幸四郎扮する大物弁護士と久利生との対決が、
    この映画の見モノ・・・?
      大ヒットまちがいなしのこの映画の見方はいろいろだが、私がこの評論
    で示す法的視点も一興では・・・?
      賛否を含め、数多くのご意見をいただきたいものだが・・・。

洋07−207 チャーリーとパパの飛行機(2005年)    
        <GAGA試写室>          2007年8月24日鑑賞
        (フランス映画)            2007年8月25日記

   ・・・クリスマスのプレゼントとしてパパからもらった模型飛行機が、
    パパの遺品に・・・。チャーリーとママの「喪失感」は何によって癒され
    るの・・・?そして、家族の絆の再生は・・・?
      空を飛ぶ模型飛行機にどんな意思をもたせるのか、それが、子供も
    大人も納得できるファンタジー映画とするための条件。
      しかして、そこはフランス映画らしく、またセドリック・カーン監督らしい
    もの・・・。心温まる感動的な結末に向けての展開を、しっかりと実感して
    もらいたいものだ。

日07−208 人が人を愛することのどうしようもなさ(2007年)  
        <東映試写室>          2007年8月24日鑑賞
        (日本映画)             2007年8月25日記

   ・・・『ハナヘビ』から2年後、石井隆監督が放つハードボイルド・エロティック・
    サスペンスの主役は、美少女から清純派女優を経て、今35歳となった
    喜多嶋舞。
      その体当たり演技は、杉本彩に決して負けない生ツバものの絶品!
      他方、劇中劇の物語は傑作が多いとの格言(?)どおり、その練られた
    ストーリー構成も絶品。
      家族連れでとはいかないだろうが、たまにはあなたもこんな映画で、
    エロティックな刺激を受けてみては・・・?

洋07−209 幸せの絆(2003年)       
        <ホクテンザ1>          2007年8月25日鑑賞
        (中国映画)             2007年8月28日記

   ・・・素朴な中国映画に、どうしてこれほど人を感動させる力があるの
    だろうか・・・?7歳の少女とおじいさんとの間に生まれた心の絆は、
    次第に家族全体の幸せの絆に・・・。
      中国全土を感動と涙に包んだ“大催涙弾”映画に、あなたの
    目は涙でいっぱいになるはず・・・。
      年に1度か2度は、映画館で思いっきり泣くのもいいのでは・・・?

洋07−210 消えた天使(2007年)      
        <ホクテンザ2>          2007年8月25日鑑賞
        (アメリカ映画)            2007年8月29日記

   ・・・アメリカでは2分に1人が性犯罪の被害に・・・。
      そこで成立したメーガン法は、性犯罪前歴者をデータベース上で公開
    し、閲覧できる制度。
      アンドリュー・ラウ監督のハリウッド進出第1弾の主人公は、彼らを
    監視する監察官という大変な職業だが、ミイラ取りがミイラにならなければ
    いいが・・・?
      『シネマから学ぶ生きた法律』に格好の素材として、したたかな性犯罪者
    たちの素顔とこれと向き合う新旧監察官たちの人間観察をしっかりと・・・。

洋07−211 TAXiC(2007年)           
        <敷島シネポップ>          2007年8月26日鑑賞
        (フランス映画)             2007年8月30日記

   ・・・ダニエルが運転するTAXiプジョー407の性能はさらに進化したらしいが、
    マルセイユ警察の体たらくは相変わらず・・・?
      自らの手で凶悪犯を釈放してしまったミスを取り戻すため、ドジな刑事
    エミリアンはいかなる決断を・・・?
      結論ミエミエの単純なストーリーも、たまにはいいもの。
      夏バテを取り戻すためにも、90分間しっかり笑ってみては・・・?

洋07−212 パンズ・ラビリンス(2006年)     
        <角川映画試写室>          2007年8月27日鑑賞
        (スペイン、メキシコ映画)        2007年8月30日記
   ・・・ナチスドイツと手を組んだフランコ将軍による、レジスタンス派への
    弾圧という厳しい現実の中、少女オフェリアには魔法の国からのお誘い
    が・・・。
     夢の世界は、厳しい現実と対比されるとより美しく・・・。
     撮影賞、美術賞、メイクアップ賞を受賞した美しい映像は、たしかに
    見モノ。しかし、団塊世代の私には、もっと現実の世界を描いてほしかった
    という思いも・・・。さて、若いあなたは・・・?

日07−213 クワイエットルームにようこそ(2007年)  
        <角川映画試写室>          2007年8月27日鑑賞
        (日本映画)                2007年8月30日記
   ・・・精神病棟における患者の拘束性というテーマは深刻で、強烈な社会性
    をもつもの。しかし、それをタイトルもソフトに、内容も喜劇風の青春群像劇
    に仕上げたのが、松尾スズキ監督のマジック・・・?
      9年ぶりに主役を張る内田有紀をはじめ、蒼井優、りょう、大竹しのぶ
    ら新旧美人女優と、宮藤官九郎、妻夫木聡の「怪演」を楽しみながら、
    精神病棟に集まる患者たちをじっくり人間観察したいもの。
      ちなみに、毎晩酒を飲んでいるあなたには、ヒロインと同じように
    いつか5点拘束の日が待っているかも・・・?

日07−214 スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ(2007年)  
        <試写会・なんばパークスシネマ>  2007年8月28日鑑賞
        (日本映画)                2007年8月29日記

   ・・・三池崇史監督が「世界標準」として放つ、全編英語劇の「スキヤキ・
    ウエスタン」は、ただ今ベネチア国際映画祭に出品中。
      マカロニ・ウエスタンへのオマージュを捧げつつ、ジャンゴVS伊藤英明
    の対比と、スキヤキ・ウエスタン風の源平のモノノフたちのキャラを大いに
    楽しもう。
      そして、ストーリー形成の核となる木村佳乃と桃井かおりの2人から、
    決して目を離さないように・・・。

洋07−215 キムチを売る女(2005年)      
        <東宝東和試写室>        2007年8月30日鑑賞
        (韓国、中国合作映画)       2007年9月6日記
   ・・・台湾の蔡明亮(ツァイ・ミンリャン)、韓国のキム・ギドク、中国の賈樟
    柯(ジャ・ジャンクー)のライン上にある(?)、知られざる朝鮮族の映画
    作家チャン・リュルに大注目!
     中国北部の不毛の地を舞台として、キムチを売る母と息子の生活は、
    なぜ否応なく絶望的な状況へ・・・?そして訪れてくる衝撃的な結末は・・・?
     しゃべりすぎないこと、見せすぎないこと、そしてそれによって観客に
    考えさせること、それがアート映画の特徴であることを痛感!
     是非、日本でも大ヒットしてほしいものだが・・・。


洋07−216 グッド・シェパード(2007年)     
        <試写会・リサイタルホール>     2007年8月30日鑑賞
        (アメリカ映画)               2007年9月7日記

   ・・・名優ロバート・デ・ニーロが13年ぶりに監督として渾身の力で描いた
    のは、1961年4月17日のピッグス湾侵攻作戦を中心としたCIA創設の
    物語と、その中で波乱の人生を生きた主人公の物語。
      歴史上の事実を踏まえたうえで、フィクションとして構築された2時間
    47分の壮大な叙事詩は圧巻!
      他方、CIAの任務遂行と家族の絆の両立は難しく、そこから生まれる
    悲劇はくっきりと、そして主人公の悲哀もふつふつと・・・。
      アカデミー賞候補になることまちがいなしと確信できるそんな問題提起
    作を、是非あなたの目で・・・。

洋07−217 明るい瞳(2005年)       
        <東宝東和試写室>        2007年9月4日鑑賞
        (フランス映画)            2007年9月6日記
   ・・・28歳のフランスの映画作家ジェローム・ボネルの、瑞々しい感性が
    キラリと光る秀作が登場!
     不器用でちょっとおかしな女の子は、がんじがらめの社会の中で一体どう
    生きていけばいいの・・・?言葉の通じないドイツ人の木こりの青年との間
    で生まれる心の交流はまるでおとぎ話だが、そんな中で実現していく心の
    再生とは・・・?
     そして、今日から彼女はどんなスタートを・・・?


洋07−218 4分間のピアニスト(2006年)  
        <GAGA試写室>        2007年9月5日鑑賞
        (ドイツ映画)            2007年9月6日記

     →
大阪日日新聞「弁護士坂和章平のLAW DE SHOW」(07.11.16)掲載
   ・・・音楽映画の傑作がまたひとつ誕生した!とりわけ、手錠をつけたままの
    演奏シーンとラスト4分間のクライマックスシーンは圧巻!
     それにしても、殺人犯の天才ピアニストという構想はお見事だが、その
    飢えた魂とトコトンぶつかりあう、老ピアノ教師の信念もすごいもの。
     サスペンス性も含め、充実度100%の傑作を是非あなたの目で・・・。

洋07−219 ギルダ(1946年)        
        <OS名画座>          2007年9月8日鑑賞
        (アメリカ映画)           2007年9月10日記

   ・・・1946年のファム・ファタール+フィルム・ノワールの傑作を名画座で
    鑑賞!1人の美しい女性をめぐる2人の男の心理戦と葛藤劇は
    61年後の今観ても新鮮!
     また、カジノ経営を隠れ蓑とした「反トラスト法」のヤミ事業を背景とした
    フィルム・ノワールの展開もスリリング!名作の価値は永遠だということを
    改めて痛感!
     しかし、大団円的なラストは、ちょっと拍子抜けかも・・・?

洋07−220 ドッグ・バイト・ドッグ(2006年)  
        <ユウラク座>          2007年9月8日鑑賞
        (香港映画)            2007年9月11日記

   ・・・2匹の「闘犬」による香港発のバイオレンス・ノワールは、CGなしの
    肉弾戦の迫力が売り!カンボジアの地下の格闘技場を見れば、日本の
   「格差」なんてちょろいもの・・・?
      汚れ役で登場する新人女優も注目だが、一瞬「ジ・エンド」か
    と思った後の第2ラウンドからクライマックスへ・・・。
      闘犬同士の闘いにふさわしい結末と、「ありえねえ再生」に向けて、
    さてどんなシーンが・・・?

洋07−221 デス・プルーフ in グラインドハウス(2007年)  
        <OS劇場>             2007年9月9日鑑賞
        (アメリカ映画)            2007年9月12日記

   ・・・B級映画大好き、若い女の子大好き、そのうえタランティーノ監督と同じ
    ような「脚フェチ」という人にはチョーお薦め!他方、芸術映画、感動作品
    でなければダメという人は絶対アウト!
     「グラインドハウス」とB級映画のお勉強、そしてタランティーノ監督のお
    勉強をしながら、映画にはこの手の楽しみ方があることをしっかり認識し
    よう。
     映画は、要は好きか嫌いか?それに尽きる・・・。


洋07−222 ショートバス(2006年)      
        <テアトル梅田>          2007年9月9日鑑賞
        (アメリカ映画)            2007年9月12日記

   ・・・これはポルノ映画・・・?冒頭のシーンの数々やゲイ、乱交セックスを
    観ていると一瞬そう誤解しそう・・・?しかしこれは、9・11テロによって
    傷つき孤独感を深めているニューヨーカーたちの心の絆の物語・・・?
     ゲイであることを隠さないジョン・キャメロン・ミッチェル監督の問題提起の
    鋭さと「ショートバス」によってセックスの悩みが癒されていく主人公たちに
    拍手を送りたいが、正直アメリカの病巣がここまで深いとは・・・?
     10年後には、私の頭もこの映画のレベルについていけているかも・・・?

日07−223 オリヲン座からの招待状(2007年)    
        <東映試写室>          2007年9月10日鑑賞
        (日本映画)              2007年9月12日記

   ・・・シチリア島の「パラダイス座」や下関の「みなと劇場」に対して、
    こちらは京都のオリヲン座。
      先代の跡を継いで半世紀以上守り続けてきたオリヲン座も、遂に
    閉館することに・・・。思い出すのは、『ALWAYS 三丁目の夕日』(05年)
    と同じ昭和の古き良き時代。
      オリヲン座と懐かしい映画の数々を通して紡がれる人間模様は、充足感
    と感動でいっぱいになるはず。
      『ALWAYS 三丁目の夕日』と『カーテンコール』(04年)の系譜に
    連なる名作が今誕生した!

日07−224 サウスバウンド(2007年)    
        <角川映画試写室>          2007年9月13日鑑賞
        (日本映画)                 2007年9月14日記
   ・・・定職なしの元過激派オヤジの生き方と教育方針は、一見無茶苦茶だが
    正論も・・・?夫が夫なら、東京に見切りをつけ沖縄西表島への引越しを
    決めた妻の決断も破天荒・・・?
      映画後半は、土地収用反対に立ちあがる主人公をコミカルに、しかし
    温かく描くもの・・・。
      こんな、ハチャメチャながらカッコいい団塊世代オヤジ万歳!となれば
    いいのだが・・・。


洋07−225 モーテル(2007年)      
        <ソニー・ピクチャーズ試写室>      2007年9月14日鑑賞
        (アメリカ映画)                  2007年9月15日記

   ・・・田舎の恐怖、逃げ場のない恐怖、スナッフ・フィルムの恐怖という
    3つの恐怖を味わうための85分は、スリラーの大好きなあなたには充足感が
    いっぱい・・・?
     迫りくる恐怖におびえながら凶悪犯たちと闘わざるを得ない夫婦の
    迫真の演技にも拍手!
     しかし、地下通路の仕掛けやドア板の頑丈さはちょっと不自然・・・?
    まあそんな、脇道的なことはあまり考えず、素直にスリルの連続を
    楽しんだ方がトク・・・?

洋07−226 グランド・ホテル(1932年)   
        <OS名画座>               2007年9月15日鑑賞
        (アメリカ映画)                2007年9月15日記

   ・・・今から75年前、1932年当時の2人の女性と3人の男性をメインとした
    「グランド・ホテル形式」で描かれる人間模様は今でも新鮮そのもの。
    『THE 有頂天ホテル』(05年)の喜劇・パロディも楽しかったが、やはり
    1度はホンモノを観ておかなければ・・・。
     「金がすべて」の風潮の昨今そして「教育再生」の議論が遠のいた今、
    ジェントルマンの生き方をこの映画から学ぶ必要があるのでは・・・?

洋07−227 Uボート(ディレクターズ・カット版)(1997年) 
        <ホクテンザ2>              2007年9月15日鑑賞
        (ドイツ映画)                  2007年9月20日記
   ・・・ビデオで何回も観たあの名作、しかもディレクターズ・カット版を、
    大スクリーンで観ることができたのは、ホクテンザのグッド企画のおかげ!
      獲物を魚雷で仕留める快感と引きかえに、Uボートには劣悪な艦内
    環境と爆雷の恐怖が・・・。ひげぼうぼう状態で、2度、3度とくり返さ
    れる死闘の中、人間の心理や生理は一体どうなるの・・・?
      クライマックスの危険を乗り切った後、突然訪れる悲しい結末には
    きっと涙が・・・。こんな潜水艦モノの最高傑作を、多くの人々とりわけ
    平和ボケし、忍耐力が弱くなってしまった日本の若者たちに
    観てもらいたいものだが・・・。

日07−228 釣りバカ日誌18
          ハマちゃんスーさん瀬戸の約束(2007年)
 
        <梅田ピカデリー>           2007年9月16日鑑賞
        (日本映画)                 2007年9月22日記
   ・・・『釣りバカ18』は、美しい釣り場をもつ大野浜に建つ大リゾート施設
    反対闘争にスーさんとハマちゃんが絡む物語。そして、その業者は何と
    鈴木建設!
     ハマちゃんは無責任に好きなことを言っていればいいだけだが、社長から
    会長に就任したスーさんの手綱裁きは・・・?現実にはありえねー解決と
    なるが、まあ『釣りバカ』だからいいか・・・?
    もっとも、それで「勝った!勝った!」と騒いでいる若者たちは、ホントに
    バカだねえ・・・。

洋07−229 アーサーとミニモイの不思議な国(2006年)  
        <梅田ピカデリー>           2007年9月16日鑑賞
        (フランス映画)               2007年9月22日記

   ・・・リュック・ベッソンの監督第10作目は、巨費を投じた3−Dアニメ!
      アーサー少年が宝物探しに旅立ったのはえらく現実的な動機から
    だが、美しい映像で見せてくれるミニモイ国での冒険はファンタジー色
    いっぱい!
      大きな視点と小さな視点を2つ持つことの大切さが、この映画の大きな
    テーマだと私は理解したが、さてあなたは・・・?

洋07−230 恋とスフレと娘とわたし(2007年)    
        <テアトル梅田>           2007年9月17日鑑賞
        (アメリカ映画)              2007年9月19日記
   ・・・3人の娘を育てあげ、還暦を迎えた主人公は今なお元気いっぱいで
    三女の婿探しに奔走中。WEBサイトの花婿募集から始まるコメディタッチの
    恋模様は、娘だけではなく母親にも・・・。
    邦題と原題の大きなズレを意識しながら楽しめばいいのだが、
    女4人の会話の姦しさには少しうんざり・・・?
     ところで、恋愛、結婚、子育て−フルコースを終えた主人公に
    待っている極上のデザートとは・・・?

日07−231 ラザロ LAZARUS(2007年)    
        <試写会・大阪ビジュアルアーツ専門学校> 2007年9月17日鑑賞
        (日本映画)                      2007年9月18日記
   ・・・これぞインディペンデント映画!という問題提起作が11月大阪の
    ナナゲイで大公開!「ラザロ」というタイトルに象徴されるとおり、3篇
    共通の主人公は女モンスターのマユミ。
     恋も愛も捨て、ただひたすら世界の破滅を狙う女マユミがなぜ
    生まれたのか、そしてまた殺人や通貨偽造を正当化する彼女の
    理屈(理論)の当否は?是非それを真正面から議論してもらいたいものだ。
     また女モンスターの誕生は三重県某市のシャッター街からだが、
    グローバリゼーションの嵐でとり残され、否応なく拡大した地方格差の中で
    生まれた悲劇とは・・・?3時間41分の間、あなたの頭をフル回転状態
    にして鑑賞してもらいたいものだが・・・。

洋07−232 題名のない子守唄(2006年)  
        <テアトル梅田>           2007年9月17日鑑賞
        (イタリア映画)              2007年9月19日記
   ・・・名作『ニュー・シネマ・パラダイス』(89年)や近時の『海の上の
    ピアニスト』(98年)、『マレーナ』(00年)というジュゼッペ・トルナトーレ
    監督作品とは明らかに異質のサスペンスタッチの傑作がここに誕生!
     何の説明もされないまま、スリリングに展開されていく物語から少しずつ
    見えてくる真相はかなり奥深いから、集中して観なければ・・・。それでも、
    あっと驚くラストの結末は誰にも予想できないはず・・・。
     女の哀しみと、母性なるものをかみしめるとともに、映画鑑賞後、
    タイトルの意味を再度確認しておきたいもの・・・。

洋07−233  ボーン・アルティメイタム(2007年)      
        <リサイタルホール>           2007年9月19日鑑賞
        (アメリカ映画)                2007年9月22日記
   ・・・CIA誕生秘話を描いた『グッド・シェパード』(07年)と同時期に、CIA
    から追われ対決する『ボーン』シリーズの最終章が公開されるのも
    皮肉なもの・・・?
      世界を股にかけ、鳥人アクションをこなし、最後はニューヨークへ戻った
    ジェイソン・ボーンの失われた記憶は果たして甦るのだろうか・・・?また、
    叩きつけられた「アルティメイタム(最後通告)」の実行は・・・?
      予想もしなかった驚愕の事実が明らかにされた後、『ボーン』
    シリーズはホントに終了・・・?それとも・・・?
     さてあなたは、このラストシーンをどう解釈・・・?

日07−234 犯人に告ぐ(2007年)      
        <GAGA試写室>           2007年9月20日鑑賞
        (日本映画)                2007年9月21日記

   ・・・2年前の郵政解散による9・11の劇場型選挙は圧巻だったが、今年
    9月23日の自民党総裁選挙は派閥型選挙に逆戻り・・・?
     そんな中、連続誘拐犯逮捕の切り札として「劇場型捜査」が大展開!
    したり顔のキャスターを尻目に、初の刑事役のトヨエツはマイクの前で犯人を
    挑発したが、その狙いは・・・?
     地位や名誉に固執する警察組織の幹部たちや、視聴率万能主義に躍る
    マスコミ組織の恥部を裏の軸としながら、捜査大劇場で展開される犯人の
    絞り込みはいかに・・・?
     硬軟合わせた面白さに、きっとあなたも満足できるのでは・・・?

洋07−235 タロットカード殺人事件(2006年    
        <GAGA試写室>           2007年9月20日鑑賞
        (アメリカ、イギリス映画)         2007年9月21日記
   ・・・70歳を超えたウディ・アレン監督に新たなミューズが・・・?
      そう勘ぐられても仕方ないほど『マッチ・ポイント』(05年)に続いて
     スカーレット・ヨハンソンとのコンビの第2弾が・・・。そのうえ、シンプルで
    おしゃれな犯罪ミステリーの映画に監督自身が出演し大熱演!
     ジャーナリスト志望の女子大生をうまくリードする名(迷?)探偵ぶりを
    見せてくれるが、なぜか最後は三途の川をわたる船の上に・・・?
     新藤兼人監督が95歳を超えてなお頑張っているのをみれば、
    ウッディ・アレン監督もあと20年は現役で・・・。

日07−236 魍魎の匣(もうりょうのはこ)(2007年)   
        <東映試写室>           2007年9月21日鑑賞
        (日本映画)               2007年10月29日記
   ・・・「映像化不可能」と言われていた京極ワールドの最高傑作が登場!
     魑魅魍魎な物語が複雑怪奇に進んでいくうえ、難解な言葉のオンパレード
    だから、観客は論点の整理と集中力が必要・・・。
     他方、この映画の特徴である上海ロケを中心とした異国情緒にも注目!
    後半からクライマックスに至る匣館(はこやかた)の攻防戦では、不思議な
    世界にたどり着くこと必至。
     冴えわたる京極堂の推理を追いながら楽しみたいものだが・・・。


日07−237 夜の上海(2007年)            
        <梅田ピカデリー>           2007年9月23日鑑賞
        (日本、中国合作映画)         2007年9月25日記
   ・・・日本のトップヘアメイクアーティストの本木雅弘と健気なタクシー運転手の
    ヴィッキー・チャオが夜の上海で出会い、「the Longest Night」を過ごす
    物語は、多少無理筋気味の設定も・・・?それは今や上海は「異国の地」
    とはいえないほど近い存在となったため・・・?
     しかし、そんなことにこだわらず「ロマンティック・ラブ・ストーリーは
    何でもあり!」の精神で楽しまなくっちゃ・・・。
     北京大学生映画祭で主演女優賞を受賞したヴィッキー・チャオに注目し、
    彼女の今後の活躍に期待しよう。


洋07−238 悲情城市(1989年)            
        <三番街シネマ>           2007年9月24日鑑賞
        (台湾映画)               2007年10月3日記
   ・・・「さらば愛しの三番街シネマ 想い出のラストショー」のおかげで、
    「二・二八事件」から60周年の今、侯孝賢(ホウ・シャオシェン)監督
    の最高傑作を観ることに。
      日本統治から解放されたにもかかわらず、林家の長男文雄、三男文良、
    四男
文清を軸として展開する物語は、悲劇一色。
      これは内省人に対する弾圧を強める国民党政権によるもので、
    台湾はまさに全土が「悲情城市」に・・・。そんな中、侯孝賢監督が示す
    わずかの希望は一体どこに・・・?
      2008年3月の総統選挙を控えた今、こんな映画と共に台湾の権力
    の成り行きに注目しなければ・・・。


洋07−239 呉清源 極みの棋譜(2006年)   
        <東映試写室>           2007年9月25日鑑賞
        (中国映画)              2007年9月29日記
      →大阪日日新聞「弁護士坂和章平のLAW DE SHOW」(07.11.9)掲載
  
 ・・・中国第5世代監督の田壮壮が、美しい映像でしっとりと描いた天才棋士
    呉清源の生涯は魅力いっぱい。しかし不安点は、「昭和の棋聖」の名前や
    実績を知らない日本人が多いこと・・・。
     だって、「中国大好き」そして囲碁も将棋も大好きな私でも、
    「原爆下の対局」、「帰化」、「璽宇(じう)教」、「交通事故」などは全然
    知らなかったのだから・・・。
     1972年9月29日の田中角栄と周恩来の握手に象徴される
    日中国交正常化から35周年を迎えた今、この映画を鑑賞し、あれこれと
    思いをめぐらせる中、より一層の日中友好に寄与したいものだが・・・。

洋07−240 ノートに眠った願いごと(2006年)   
        <ソニー・ピクチャーズ試写室>     2007年9月27日鑑賞

        
(韓国映画)                  2007年10月4日記
  
 ・・・行楽の秋が到来したが、それは韓国も同じ。「ノート」に書かれた
    新婚旅行計画の旅はすばらしい景勝地ばかり・・・。
     ところが、今その景勝地を巡るのはカップルではなく、1人の男と1人の女。
    それは一体なぜ・・・?
     そんなちょっとした謎解きをしながら、美しい景色をたっぷりと楽しもう。

洋07−241 バイオハザードV(2007年)     
        <試写会・TOHOシネマズなんば>     2007年9月27日鑑賞
        (アメリカ映画)                  2007年10月4日記
   ・・・T−ウィルスの蔓延、アンデッドの繁殖、地球の砂漠化は決して
    絵空ごとではない!そんな風に思わせてくれるストーリーのつなぎ方は
    さすが・・・。
     「アリス計画」実行のためには山のように複製されたクローンの
    アリスでは役不足で、どうしてもアリスの生血が不可欠。そんなテーマが
    明確になる中、くり広げられていくアリスとアイザックス博士との最終戦の
    迫力も面白味十分。
     この映画は環境問題を頭の片すみに置きながら、そんな視点で
    ますますパワーアップされた美しき女戦士の活躍ぶりをタップリと
    楽しめばいいもの・・・。
     今やミラ・ジョヴォヴィッチの代表作となったシリーズ第3作も
    ついにファイナル・・・?

洋07−242 ディスタービア(2007年)   
        <試写会・リサイタルホール>     2007年9月28日鑑賞
        (アメリカ映画)               2007年9月29日記

   ・・・これは恐い!面白い!ヒッチコックの名作『裏窓』(54年)の若者版、
    IT版ともいうべき、現代版「覗き映画」の傑作が登場した!
     冒頭から導入部への自然な流れ、「趣味」から「見張り」への転換の
    緊張感、そして後半からクライマックスに至る、想定の範囲外の
    心臓ドキドキ感はまさに一級品!全米3週連続No1! 10週連続
    トップテン ランクイン!!も当然、と断言しておこう。

洋07−243 酔いどれ詩人になるまえに(2005年)   
        <テアトル梅田>              2007年9月30日鑑賞
        (アメリカ、ノルウェー合作映画)      2007年10月5日記

   ・・・多くの日本人がその名前すら知らない、アメリカの無頼派作家
    チャールズ・ブコウスキーの酒、オンナ(セックス)遍歴を描いた映画がコレ。
    そんなものを観て何が面白いの?と思うのも当然だが、「作品の価値を
    最後に決めるのは作家自身だ」という信念で書き続ける姿がいい。
    と言っても、これはやはり結果が「成功」と出されたうえでの回顧録だから、
    若い人はあまり真似をしない方がいいかも・・・?
     そうでないと、とんでもないドツボに入る危険も・・・?

洋07−244 幸せのレシピ(2007年)         
        <梅田ピカデリー>         2007年9月30日鑑賞
        (アメリカ映画)            2007年10月4日記

   ・・・高級レストランの厨房を切り盛りするシェフは激務だから、
    「女は120パーセント病」にかかるのは当然・・・?「料理=命」「厨房=命」
    という完璧主義者ケイトの人生は、交通事故で母を失った姪っこを受け
    入れたことによって一変!
     そこに、イタリアオペラ大好き人間で、彼女には到底理解不可能な男が
    職場のライバルとして登場したから大変!
     「幸せのレシピ」などという甘っちょろいタイトルが通用するのは、
    さていつまで・・・?

洋07−245 マリア(2006年)      
        <試写会・朝日生命ホール>        2007年10月1日鑑賞
        (アメリカ映画)                  2007年10月6日記
       →大阪日日新聞「弁護士坂和章平のLAW DE SHOW」(07.12.7)掲載

   ・・・「受胎告知」に始まり、ナザレからベツレヘムまでの苦難の旅、そして
    馬小屋におけるイエス・キリストの誕生という壮大な物語は、キリスト教
    信者でなくても興味深いもの。
     『パッション』(04年)には驚かされたが、『マリア』はお勉強のネタに
    ピッタリで、時代背景を含め、あなたの頭はスッキリと整理できるはず。
     そこでさらに一歩進めて、今年のクリスマスは飲み食いを控え、
    この映画で学んだことを家族で話し合うゼミナールの場としてみれば・・・。

日07−246 ふみ子の海(2006年)   
        <GAGA試写室>         2007年10月2日鑑賞
        (日本映画)              2007年10月7日記

   ・・・時代は昭和10年。新潟県や北陸地方は高田瞽女(ごぜ)で有名だが、
    それは貧しさの象徴。すなわち、この地方に視覚障害や盲人が多いのは、
    貧しさによってロクな栄養がとれないことが大きな原因。ところがそんな
    時代に生まれたふみ子の「海が見える」というセリフのインパクトは・・・?
     平和で豊かな今の時代に、こんなふみ子やそれを支えた人々の姿を見て
    涙を流さないのは、よほど感性のニブい奴!白内障や緑内障その他
    さまざまな目の病気にも気を配りながら、ふみ子の生き方にどっぷりと
    感動してみるのも、たまにはいいのでは・・・?

日07−247 青空のルーレット(2007年)      
        <GAGA試写室>       2007年10月2日鑑賞
        (日本映画)            2007年10月7日記

   ・・・この映画は、高層ビルの窓拭きをしながら、ミュージシャンや漫画家に
    なる夢をもち続ける若者たち、そして40代にして小説家への夢をあきらめない
    おじさんへの応援歌。しかし、例外的な成功体験をもつ原作者の、
    「夢をもち続けることの大切さ」というキレイ事の宣伝や押しつけはちょっと
    ヤバイのでは・・・?
     同じ日に観た『ふみ子の海』(06年)のどうしようもない苦しい時代に
    対比して、約70年後の今はこんな甘っちょろい時代に・・・?私には
    どうしてもフリーターやニートを全面的に肯定するこんな映画は好きに
    なれず、それはたとえば法科大学院と新司法試験の合格率をめぐる
    情勢をみても明らかだと思うのだが・・・?

洋07−248 ナンバー23(2007年)   
        <試写会・梅田ブルグ7>     2007年10月2日鑑賞
        (アメリカ映画)            2007年10月6日記

   ・・・この映画には「23エニグマ」や「イルミナティ三部作」など、日本人には
    サッパリわからない欧米文化の深層に巣くう不気味な「怪物」がテンコ盛り
    だが、要は23という数字にまつわるゴロあわせ集・・・?いや、決してそんな
    つまらない映画ではない!
     後半からラストにかけて加速されるミステリー性と面白さは抜群で、
    きっとあなたはそれに圧倒されるはず・・・。
     もっとも、「ナンバー23」の謎にはそれ以上深入りしない方が、
    あなたのため・・・?

洋07−249 ヴィーナス(2006年)   
        <東映試写室>         2007年10月3日鑑賞
        (イギリス映画)          2007年10月6日記
   ・・・ベラスケスが描く「鏡を見るヴィーナス」は有名で、男はいくつになっても
    ヴィーナスに憧れるもの。そしてそれは、あの方面がダメになっても同じ・・・?
     老人問題を描く映画は数あれど、名優ピーター・オトゥールが75歳にして
    主役として登場したこの映画には面白い新機軸が・・・?
     「来年は、胴上げの中で死にたい」とは、楽天の4位を確定させた
    野村克也監督の新名言(?)だが、その視点からも、エロじじいとしての
    生きザマを全うさせたこの映画の主人公に拍手!

日07−250 M(2006年)           
        <GAGA試写室>       2007年10月12日鑑賞
        (日本映画)            2007年10月15日記
   ・・・女の性を描き続けてきた廣木隆一監督が、美形モデル美元を
    起用した『M』は、問題提起がいっぱい・・・。一見幸せで穏やかな家族だが、
    セックスを伴わない夫婦のつながりは心細いもの・・・?出会い系サイト、
    エロサイトCD−ROM、ヤクザ、売春そして殺人、人生って、こんなにいとも
    簡単に変わっていくものなの・・・?現代に生きる多くの女性がもつ不安を
    見事に描いた佳作から、さてあなたは何を学ぶことが・・・?

洋07−251 イラク 狼の谷(2006年)       
        <GAGA試写室>       2007年10月12日鑑賞
        (トルコ映画)           2007年10月18日記
   ・・・イラク北部を舞台としたトルコ映画だが、難しい論点は二の次。
      あくまで反米感情に徹した冒険活劇アクション映画は、何と「トルコ歴代
    動員記録第1位!」を記録。
      逆に、アメリカでは鑑賞禁止だそうだが、強固な日米同盟を誇る日本
    では、観ても大丈夫・・・?

洋07−252 ローグ アサシン(2007年)   
        <ホクテンザ2>          2007年10月13日鑑賞
        (アメリカ映画)            2007年10月20日記
   ・・・李連杰(ジェット・リー)が伝説のクールな殺し屋に扮し、FBI捜査官に
    扮するジェイスン・ステイサムと米中対決を・・・。
     同時にサンフランシスコを舞台に、日本ヤクザと中国マフィアの対決が
    描かれるが、私には多少違和感が・・・。
     アッと驚く最後の真相解明がこの映画のポイントだから、それまで根気
    よく興味をもち続けることが大切!

洋07−253 ディテクティヴ(2006年)     
        <ユウラク座>           2007年10月13日鑑賞
        (アメリカ映画)            2007年10月27日記
   ・・・スタローン、シュワルツェネッガーに続くアクションヒーローがものすごい
    イメチェンを!潜入捜査の失敗、麻薬中毒、警察での孤立、妻からの
    三下り半、そして挙げ句の果てに頭をぶち抜かれて植物人間状態に・・・。
     さて、ここからの再生と奇跡の復活は・・・?そして、宿命のライバルとの
    最後の対決は・・・?

洋07−254 キングダムー見えざる敵ー(2007年)   
        <敷島シネポップ>         2007年10月14日鑑賞
        (アメリカ映画)            2007年10月27日記
   ・・・サウジアラビアの外国人居住区で大規模な自爆テロが発生!そんな
    現実の事件を題材に、サウジに飛んだ4人のFBI捜査官が大活躍。
     政治的にニュートラルであることを心がけたらしいが、私の目には、
    アメリカン・ヒーロー色が強すぎる感も・・・?しかし、日本人の苦手な
    中東問題の理解には格好の素材。こんな映画を観て、しっかり勉強
    しなければ・・・。

洋07−255 鳳凰 わが愛(2007年)   
        <角川映画試写室>         2007年10月15日鑑賞
        (日本、中国映画)            2007年10月20日記
   ・・・『ヘブン・アンド・アース』(03年)で消化不良気味だった(?)中井貴一
    が、プロデューサー兼主役としてドップリと中国映画に・・・。
     刑務所内に咲いた崇高な愛を、鳳凰に象徴して描く壮大な叙事詩は、
    派手さやドラマティック性はないものの、大きな感動でいっぱいに・・・。
     1920年代以降の中日の歴史を勉強しながら、タイトルそのものの
    テーマをじっくりと味わいたいものだ。

洋07−256 中国の植物学者の娘たち(2005年)   
        <東映試写室>           2007年10月15日鑑賞
        (カナダ、フランス映画)       2007年10月17日記
       →
大阪日日新聞「弁護士坂和章平のLAW DE SHOW」(07.12.14)掲載
   ・・・『小さな中国のお針子』(02年)に続く叙情あふれる作品は、何と若い
    女の子の同性愛を扱う愛の物語。中国での上映はもちろん撮影すら
    許可されない中、戴思杰(ダイ・シージエ)監督が描こうとしたのは
    「どこにでもある、いつの時代にでもある愛の物語」だが、その賛否は
    分かれそう・・・?
     美しい山と川そしてそこだけ別世界のような植物園の中で営まれる
    ミンとアンの愛の物語は、新聞記事になるような痛ましい結末に至る
    のだが・・・?

日07−257 ALWAYS 続・三丁目の夕日(2007年)   
        <東宝試写室>         2007年10月16日鑑賞
        (日本映画)            2007年10月25日記

   ・・・大ヒット作の続編をつくるのは難しい。そこで続編は、昭和の風物詩の他、
    茶川の芥川賞をめぐってスリルとサスペンス性を重視した物語に・・・?
     またヒロミの選択も重要な論点。さらに、新登場のお姫サマや六子の同級生
    武雄の生き方にも焦点が・・・。
     しかし、最後はやっぱり東京タワーとあの美しい夕日。昭和33年も
    よかったが、昭和34年もやっぱりいい年に・・・。

洋07−258 onceダブリンの街角で(2006年)   
        <GAGA試写室>         2007年10月17日鑑賞
        (アイルランド映画)          2007年10月18日記
   ・・・ミュージカル映画ではない、音楽と映画が見事に融合した珠玉の名作が
    登場!ストーリーは至ってシンプルで、タイトルどおりの男女の出会いと
    別れを、美しい音楽が紡がれる中で描くもの。
     最近の、ヤケに長くかつ複雑・難解な映画が多い中、一服の清涼剤に・・・。

洋07−259 テラビシアにかける橋(2007年)   
        <試写会・梅田ブルク7>         2007年10月18日鑑賞
        (アメリカ映画)                2007年10月23日記
   ・・・児童文学の傑作が、ずばらしいヒーローとヒロインによって、
    美しい映像でイキイキとスクリーン上に。頭の固くなったあなたには、
    「目を閉じ、心を開き、想像力をめぐらして・・・」というのはちょっと
    しんどいかもしれないが、たまには・・・?
     物語は、楽しさ一辺倒ではなく、児童文学と思えないようなアッと驚く
    悲劇も・・・。しかし、やっぱり、想像の王国=テラビシアは永遠に・・・。

洋07−260 肩ごしの恋人(2007年)     
        <東映試写室>         2007年10月23日鑑賞
        (日本、韓国映画)        2007年10月24日記
   ・・・あなたは恋愛派、それとも結婚派・・・?そんな女性の関心の高さが、
    唯川恵の小説と米倉涼子VS高岡早紀のTVドラマがヒットした原因。
     女性監督と女性脚本家が描く2人の美女のキュートな生き方はそれぞれ
    魅力的だが、行きつくところは結局・・・?そこで私の評論では3点に
    わたって、いじわるな男の視点も・・・。

洋07−261 ユゴ 大統領有故(2006年)   
        <東映試写室>         2007年10月24日鑑賞
        (韓国映画)            2007年10月26日記

   ・・・今から28年前の1979年10月26日、朴正煕大統領が韓国中央情報部
    長官の手によって暗殺!これはホントのお話・・・。
     そして今、その全貌が「韓国の大島渚」と呼ばれる、「386世代」の
    イム・サンス監督によって明らかに・・・。
     映画を観て意外なのは、第1にあまりのあっけなさ。大統領暗殺がこんなに
    易々とできるとは・・・?第2は、次期政権構想の薄弱さ。大統領暗殺事件が
    こんな実態で、こんな結末になったとは・・・?

日07−262 椿三十郎(2007年)   
        <東宝試写室>         2007年10月25日鑑賞
        (日本映画)            2007年10月26日記
   ・・・森田芳光監督が織田裕二を起用して45年ぶりに挑んだ『椿三十郎』の
    リメイク版は、黒澤・三船版との相対的評価ではなく絶対的評価として
    上出来!また織田裕二の演技は見事だが、トヨエツとケンイチは
    イマイチ・・・?
     それにしても、すばらしい脚本は半世紀近く経てもイキイキと息づく
    ものだと痛感!
     県政の刷新を求める若者たちとそれを応援するアウトサイダーという
    テーマは、原作当時よりむしろ今の時代の方がピッタリ。そこで私としては、
    偽装と汚職だらけの昨今のご時世、この映画を観た若者たちの政治的反応
    (立ち上がり)を大いに期待したいものだが・・・。

洋07−263 その名にちなんで(2006年)   
        <東宝試写室>          2007年10月30日鑑賞
        (アメリカ映画)            2007年10月31日記

   ・・・これはインド生まれの女性監督の視点によって、インド人家族の絆を
    描いた感動作!
     生まれた子供は「ゴーゴリ」と名づけられたが、「その名にちなんで」
    一体何が・・・?それが、この映画のテーマ。
     島国ニッポン的な視点でしかモノが見えない多くの日本人は、インド人
    の優秀さを再認識するとともに、こんな映画から国際感覚を磨く必要が
    あるのだが・・?

洋07−264 ここに幸あり(2006年)      
        <GAGA試写室>          2007年10月31日鑑賞
        (フランス、イタリア、ロシア映画)   2007年11月1日記
   ・・・失脚した大臣を主人公にしたのは現在の日本ではいかにもタイムリー
    (?)だが、さすが「ノンシャラン」をキーワードとした巨匠作品だけに、
    おしゃれで温かみがいっぱい。
     男の価値は何によって計れるの?それは友人の数。この映画を観れば
    思わずそう答えたくなるはず。そのうえ、温かい母親の愛や、心優しく彼を
    見守る女たちに囲まれた主人公は、いかにも幸せそう・・・。
     『秋の庭』という原題と最近私がハマっている竹内まりやの新曲
    『人生の扉』の歌詞を念頭におきながら、じっくりとノンシャランぶりを
    楽しみたいものだ。

洋07−265 ナルコ(2004年)         
        <GAGA試写室>          2007年10月31日鑑賞
        (フランス映画)             2007年11月2日記
   ・・・「ナルコレプシー」とは、突然眠気の発作が起きるという重大な精神疾患
    だが、夢見る大人のまま生きられれば最高・・・?
     理想の伴侶パムを得た主人公ギュスは、そんな人生を送れるかと思った
    が、それは甘い、甘い・・・。
     夢の中で見た物語をコミック画に、というアイデアは良かったが、この映画
    のテーマは著作権争い・・・?
      「詩的なコメディ」「メランコリックな映画」は、がぜんサスペンスタッチ
    に・・・。しかして、その結末は・・・?
     たまには、こんな一風変わった映画も面白いのでは・・・?

洋07−266 ウェイトレス〜おいしい人生のつくりかた(2007年) 
        <東宝試写室>           2007年11月1日鑑賞
        (アメリカ映画)             2007年11月17日記

   ・・・パイ作りの天才ジェンナの夢は、妊娠によって、そして夫の横暴によって
    潰れてしまうのだろうか・・・?そしてまた、主治医と妊婦との禁断の恋(?)
    の行方は・・・?
      そんなに大げさに考えてはダメ。この映画は、軽くハートフルに楽しむの
    がコツだし、「主役」であるパイの香りを堪能しなくては・・・。
      もっとも、アップルパイしか知らない私には、こんな映画はもともと
    不向き・・・?

洋07−267 白い馬の季節(季風中的馬
           /Season of the Horse)(2005年)
 
        <シネ・ヌーヴォ>          2007年11月3日鑑賞
        (中国映画)              2007年11月10日記
   ・・・大気と水を中心とする中国の環境問題は深刻だが、モンゴル草原の
    砂漠化はもっと深刻!
      草原を失った遊牧民は一体どこへ・・・?そんな問題に真正面から
    取り組んだのが、監督・脚本の他、時代に取り残された遊牧の民ウルゲン役
    で主演したモンゴル族の大型新人寧才(ニンツァイ)。
      象徴的なタイトルだが、映画を観れば理解はバッチリ!彼が投げかけた
    重大な問題提起を、私たちはどう受け止め、どんな行動を起こすの・・・?
    それが問われているはずだが・・・。

洋07−268 ただいま(過年回家
            /Seventeen Years)(1999年)
 
        <シネ・ヌーヴォ>              2007年11月3日鑑賞
        (中国、イタリア合作映画)          2007年11月20日記
   ・・・1982年の北京郊外のフートンは・・・?その17年後は、一体どんな
    風景に・・・?そして、16歳の女の子が17年間の刑務所生活を余儀なく
    された原因とは・・・?
      映画後半の一時帰宅を許されたヒロインとかわいい主任さんとの
    2人旅から見えてくるものは・・・?そして、父子と母子の再会という感動の
    クライマックスとは・・・?
      第6世代監督を代表する一人張元監督が描く、家族の絆の姿にきっと
    あなたも涙するはずだ。

洋07−269 狩り場の掟(猟場札撤
         /ON THE HUNTING GROUND)(1985年)
 
        <シネ・ヌーヴォ>          2007年11月3日鑑賞
        (中国映画)               2007年11月8日記
   ・・・ここんとこ、いろいろと縁のある(?)中国第5世代の田壮壮(ティエン・
    チュアンチュアン)監督の1作目を遂に鑑賞!狩り場のシーンの生々しい
    迫力にはビックリだが、「狩り場の掟」の中で生きるモンゴル人たちの
    人間関係は複雑で、私たち日本人にはわかりにくい。しかし、田壮壮
    監督の主張の明確性は1作目から・・・。
      ところで、この1作目と最新作『呉清源 極みの棋譜』の間の22年間に
    おける彼の変化は・・・?

洋07−270 見知らぬ女からの手紙(一个陌生女人的来信/LETTER FROM
           AN UNKNOWN WOMAN)(2004年)
 
        <そごう劇場>
        「大阪アジアン映画祭2007」で上映    2007年11月4日鑑賞
        (中国映画)                   2007年11月9日記

   ・・・何とも意味シンなタイトルだが、テーマは無償の愛、一途の愛。
     学生時代の徐静蕾(シュー・ジンレイ)がホレ込んだ素材だけに、
    主演のみならず、監督・脚本・プロデュースと大車輪の活躍はお見事!
     章子怡(チャン・ツィイー)、趙薇(ヴィッキー・チャオ)、周迅(ジョウ・
    シュン)と並ぶ中国四大女優の1人だが、彼女の才能だけが一歩抜きん
    出た感が!
      もっとも、現実派の私としては、ホントにこんな女っているの?
    と思わないでもないが、それはそれ、映画は映画・・・。

洋07−271 クレイジー・ストーン〜翡翠狂騒曲〜(瘋狂的石頭)(2006年)
                                   
 
        <シネ・ヌーヴォ>          2007年11月4日鑑賞
        (中国映画)               2007年11月10日記
   ・・・300万元の製作費で2000万元の興行収入!こりゃ、2006年の
    中国映画界の話題にならないはずがない。
      そんな、中国では珍しいスピーディーで賑やかなドタバタ喜劇、
    そして有名俳優ゼロ(?)の映画がコレ!
      劇中のセリフが若者たちの流行語にもなったらしく、その影響力は大!
    さあ、そんな映画、日本人にも面白いかナ・・・?

洋07−272 孔家の人々(闕里人家/Kong’s Family)(1992年)
                                    
 
        <シネ・ヌーヴォ>          2007年11月4日鑑賞
        (中国映画)               2007年12月1日記
   ・・・今を生きる、5代にわたる孔家の人々を描いた面白い映画がこれ。
    核となるテーマは、妻子を捨てて革命運動に身を捧げた父親令譚(リンタン)と
    その息子徳賢(ターシエン)との確執。
      この映画を楽しむためには、孔子が生まれた山東省の曲阜(きょくふ)
    という町の理解が不可欠。したがってこの映画は、孔子廟、孔子府、孔子林の
    観光を中心とした曲阜見学とセットで鑑賞してほしいものだが・・・。

洋07−273 哀戀花火(炮打雙橙/Red Firecracker
              Green Firecracker)(1993年)
 
        <シネ・ヌーヴォ>           2007年11月4日鑑賞
        (中国、香港映画)            2007年12月1日記

   ・・・「学院派」に対する何平(フー・ピン)監督のエンタテインメント色豊かな
    この作品は、魅力いっぱい!
      第1に、大旦那として老舗の爆竹店を守るヒロインと、放浪の
    アーティストとの恋の行方に注目。第2に、黄河のほとりで展開される
    美しい花火の情景に注目!
      それにしても、ナシ族の地を引くという、あの美女寧静(ニウ・チン)は
    今どこに・・・?

洋07−274 レディ・チャタレー(2006年)     
        <角川映画試写室>           2007年11月5日鑑賞
        (フランス映画)               2007年11月6日記

   ・・・チャタレー裁判の有罪判決確定から50年。「20世紀最高の性愛文学」が
    4度日本に上陸!
     なぜ、イギリスの小説がフランスで・・・?それはやはり『エマニエル夫人』
    (74年)を生んだ国の特性・・・?しかも、今回は女性監督だ。
     もっとも、そのストーリーは至って単純で、『エマニエル夫人』は既に
    古い・・・?さて今や、渡辺淳一の『失楽園』(97年)、『愛の流刑地』(06年)
    そして団鬼六の『花と蛇』シリーズ、『紅薔薇夫人』(06年)、『鬼の花宴』
    (07年)などを見馴れた、あなたの興奮度と性愛満足度は・・・?

洋07−275 サラエボの花(2006年)      
        <GAGA試写室>                2007年11月5日鑑賞
  
(ボスニア・ヘルツェゴヴィナ、オーストリア、ドイツ、クロアチア映画)  2007年11月6日記

   ・・・えらく美しいタイトルの映画だが、誤解してはダメ。
     サラエボ紛争の中、主人公の身に起きた集団レイプのおぞましさは・・・?
     そのうえ、妊娠・出産ともなれば、その苦悩は・・・?
     島国ニッポンに安住し、中東問題も東欧問題も他人ゴトとして関心を
    示さない日本人たちは、たまにはこんな映画を観て、ベルリン国際映画祭
    金熊賞受賞の意味を考えながら、勉強する必要があるのでは・・・?

洋07−276 スリザー(2006年)       
        <東宝東和試写室>          2007年11月6日鑑賞
        (アメリカ映画)              2007年11月8日記

   ・・・謎の地球外生命体襲来!叫ぶ前に口をふさげ!と聞けば、巨大なめくじ
    「スリザー」のイメージもバッチリ・・・?
      SFホラー映画の大好きな人は必見だが、後半はゾンビ映画定番の
    ようなシーンもいっぱいで、マンネリ気味・・・?
      私は2人の美女の活躍を楽しみに観たが、こんな映画を料金を払って
    観るべきか、観ざるべきか、それはあなたのお好み次第・・・。

洋07−277 エディット・ピアフ 愛の讃歌(2007年) 
        <敷島シネポップ>              2007年11月6日鑑賞
        (フランス、チェコ、イギリス合作映画)    2007年11月7日記
   ・・・激動する時代の中、フランスで生まれたエディット・ピアフの
    波瀾万丈の人生は、結局孤独を嫌い、愛を求めたもの。
     そして、そんな中から生まれた魂の叫びが、『愛の讃歌』『バラ色の人生』
    そしてラストで歌いあげられる『水に流して』などの楽曲。
     『Ray/レイ』(04年)のジェイミー・フォックスを彷彿させる、フランス人
    女性マリオン・コティヤールの信じられないような熱演を見れば、「本年度
    アカデミー賞最有力!」が誇大広告でないことは明らか。
     少し嫌味なことを言えば、私としてはこの映画鑑賞を機会に、あなたに
    は『ラ・マルセイエーズ』と『愛の讃歌』の歌詞をじっくり勉強してもらいたい
    と思うのだが・・・?

洋07−278 榕樹(ガジュマル)の丘へ(安居/Live at Peace)(1997年)
                                    
 
        <シネ・ヌーヴォ>          2007年11月7日鑑賞
        (中国映画)              2007年11月8日記

   ・・・今年95歳となる新藤兼人監督も絶賛!
     老人問題、嫁姑問題、出稼ぎ問題は日中共通の問題だが、一人っ子
    政策は中国特有の問題。そんな問題山積の中、気難しいおばあさんも
    無垢な少女との心の触れ合いの中、少しずつ変化を・・・。
     腹の中に思っていることは1度は吐き出すべき。また、徹底的にケンカする
    ことも悪くはない。しかし問題は、「雨降って、地固まる」かどうかということ。
     代表辞任騒動で揺れた民主党の行方に注目だが、安居街に住む
    おばあさんの場合は・・・?

日07−279 Little DJ〜小さな恋の物語〜(2007年) 
        <角川映画試写室>          2007年11月8日鑑賞
        (日本映画)                2007年11月13日記
   ・・・1960年代後半、私の大学時代は『ヤンリク』と『ヤンタン』が完全に
    生活の一部だったが、今ラジオの存在意義は・・・?
      舞台は1977年の函館。主人公はDJに憧れる中学1年生だから、
    『年下の男の子』をはじめ、70年代の名曲がいっぱい!
      ちょっと食傷気味の難病モノだが、1976年の名作『ラストコンサート』
    と対比しながら、白血病の悲しみを再確認・・・?

日07−280 北辰斜(ほくしんななめ)にさすところ(2007年) 
        <東映試写室>          2007年11月9日鑑賞
        (日本映画)             2007年11月14日記

      →
大阪日日新聞「弁護士坂和章平のLAW DE SHOW」(08.1.4)掲載
   ・・・この映画は、私もよく知っている大阪の廣田稔弁護士の「伝えたい志が
    ある。残したい想いがある」との熱い心を、神山征二郎監督が真正面から
    受け止めた結果生まれた珍種・・・?
     かつて日本には旧制高等学校があったが、このタイトルはその七高
    (現在の鹿児島大学)の寮歌の冒頭の歌詞だ。
     大正15年の七高VS五高(現在の熊本大学)の野球対抗戦は、ハンカチ
    王子こと斎藤佑樹クン人気をはるかに超えた熱狂ぶりだったが、
    その挙げ句・・・?
      さて、85歳の主人公を軸とした「百周年記念試合」をめぐる人間模様は、
    今の若者たちにどんな教訓を残すことができるのだろうか・・・?
      70歳以上の先輩諸氏はもちろん、多くの若者たちに観てほしい
    映画だが・・・。

洋07−281 約束(2006年)        
        <角川映画試写室>          2007年11月9日鑑賞
        (韓国映画)                2007年11月10日記

     →
大阪日日新聞「弁護士坂和章平のLAW DE SHOW」(07.11.30)掲載
    ・・・ラブストーリーは数多いが、真正面から脱北者を主人公に据えたのは
    この映画だけ・・・?
     「後から行くよ」がまちがいのもと。また、誤った情報によって行き違いが
    生ずるのも必然。すると、守ることができない「約束」はやはり存在する
    もの・・・?
     男と女の心の葛藤を学びながら、そんな重いテーマを考えてみよう。
     もっとも、脱北のイメージが報道番組で観るものと少し異なり、不謹慎
    にも少し笑ってしまったのは私だけ・・・?

日07−282 未来予想図〜ア・イ・シ・テ・ルのサイン〜(2007年)
        <梅田ピカデリー>          2007年11月9日鑑賞
        (日本映画)               2007年11月13日記
   ・・・今、なぜドリカムの名曲をモチーフとした映画が・・・?バルセロナの
    サグラダ・ファミリアの観光映画ならまだしも、恋愛ドラマにしては
    生活感がまるでなく、あまりに薄っぺら・・・。
     ウエディングシーンを2度も演じられるのは役得かもしれないが、
    松下奈緒ももう少しいい役で、と思うのは私だけ・・・?

日07−283 象の背中(2007年)        
        <梅田ピカデリー>          2007年11月10日鑑賞
        (日本映画)               2007年11月13日記

   ・・・48歳の働き盛り。仕事も家庭も順調そして愛人との関係も順調
    だったが・・・?
     延命治療拒否を軸とするいくつかの論点が明示されるので、議論の
    素材として絶好。
     大幅減量して末期ガン患者に挑戦した役所の熱演はさすがだが、
    「幸せな男の幸せな話」に多少違和感も・・・。また、劇場はガラガラだったが、
    収益は大丈夫・・・?

洋07−284 テラコッタ・ウォリアー秦俑(1989年)    
        <シネ・ヌーヴォ>            2007年11月11日鑑賞
        (中国、香港映画)             2007年11月26日記

   ・・・張藝謀(チャン・イーモウ)と鞏俐(コン・リー)が共演した壮大な歴史
   物語(前半)と、SFファンタジー大作(後半)を遂に鑑賞。
     奇妙なタイトルは、秦の始皇帝陵墓に眠る「秦の埴輪戦士」のこと。
   不老不死の試薬を飲んだ戦士は、いつ、どんな姿で甦ってくるの・・・?
     この映画を契機として、兵馬俑見学のための西安旅行を企画するのは
   大賛成だが、まちがっても、不老不死の薬はお求めにならないように・・・。

洋07−285 再会の街で(2007年)    
        <ソニー・ピクチャーズ試写室>     2007年11月13日鑑賞
        (アメリカ映画)                2007年11月14日記
   ・・・人は忘れたくても忘れられないことがあるもの。チャーリーの場合、それは
    9・11テロで亡くした妻子の記憶。
     5年後、ニューヨークで再会した親友のアランはそんな彼になぜ執着を・・・?
    心の傷の癒し、再生は言うは易く、実現は難しいもの。男同士の魂の交流
    というテーマは地味だが、きっと心の奥にジンと響くはず。
     なお、ラストのアメリカ流「大岡裁き」にも注目を!

洋07−286 アフター・ウェディング(2006年)    
        <GAGA試写室>             2007年11月14日鑑賞
        (デンマーク映画)              2007年11月15日記

   ・・・デンマークにすごい女性監督を発見!人間描写の深さと独特の映像美
    は特筆モノで、韓国のキム・ギドク監督を知った時と同じような衝撃が・・・。
     インドで孤児たちの援助活動に従事する理想主義者と、デンマークの
    大実業家との間に一体どんな物語が・・・?また、育ての父と実の父を
    めぐって娘や妻たちの間に生まれた確執は・・・?
     島国ニッポンを脱却し、こんな広い視野で世界と人間を見つめなく
    ては・・・?
     「邦画バブル」との警告を真剣に考えながら、たまにはこんな重い
    けれども、すばらしい映画を是非!

洋07−287 ある愛の風景(2007年)    
        <GAGA試写室>             2007年11月14日鑑賞
        (デンマーク映画)              2007年11月15日記

    →
大阪日日新聞「弁護士坂和章平のLAW DE SHOW」(07.12.28)掲載
  ・・・目下、日本では対テロ新法案が焦点だが、デンマークは700名も
    アフガンへ派兵していたことを知ってる・・・?
     そんな前提の下、『エデンの東』を彷彿させる兄弟の確執が描かれ、
    さらに家族の絆の崩壊とその再生の様子が感動的に!2本続けて観た
    デンマークの女性監督スサンネ・ビア監督の映画は最高!

日07−288 君よ憤怒の河を渉れ(1976年)    
        <シネ・ヌーヴォ>            2007年11月17日鑑賞
        (日本映画)                2007年11月20日記
   ・・・史上最も多くの中国人が見たという日本映画を今鑑賞したのは、
    『坂和的中国電影大観』パートUを企画中のため。
     社会派ドラマ+アクションドラマそしてサービス精神充実のこの大作は、
    70年代のテイストが満載!とりわけ新宿西口での機動隊のジュラルミンの
    盾に向かう、馬たちの暴走騒擾は圧巻!
     また同じ検事でも、『HERO』のキムタクと「憤怒」のためハチャメチャな
    行動に及ぶケンさんとは、その位置づけが大違い。
     さて、あなたは30年という年月の経過をどのように総括・・・?

洋07−289 ケ小平(2003年)    
        <シネ・ヌーヴォ>            2007年11月17日鑑賞
        (中国映画)                2007年11月28日記

   ・・・中国の若者たちは毛沢東以上にケ小平を尊敬しているはず。だって、
    今日の驚異的な経済成長を実現してくれたのは彼なのだから・・・。
      その「公式ドラマ」はこの映画を観れば十分だが、大切なことは自分流の
    検証。現在そのベストの教科書は、産経新聞の連載「ケ小平秘録─第5部 
    最高実力者」だと私は考えているが・・・。

洋07−290 乳泉村の子(清涼寺鐘聲/The Bell of 
          the Qing Liang Temple)(1991年)
  
        <シネ・ヌーヴォ>          2007年11月17日鑑賞
        (中国、香港映画)           2007年11月29日記

   ・・・日本で一番有名な中国映画をあらためて鑑賞。映画が描くのは、
    日中戦争の終了によって母親と引き離された日本人孤児をめぐる人間ドラマ。
      育ての母親たち中国人一家の苦労と、日本でわが子との再会を果たした
    産みの母親の喜びは、共に感動的。
      日中の心の交流を温かく描いたこんな映画で、涙を流したいものだ。

洋07−291 變臉(へんめん) この櫂に手をそえて
      (變臉/The King of Masks)(1996年)
 
        <シネ・ヌーヴォ>            2007年11月18日鑑賞
        (中国、香港合作映画)          2007年11月19日記

   ・・・「變臉(へんめん)」ではわからないが、「変面王」と書けばその意味は
    一目瞭然。四川省の長江のほとりに生きるピン芸人の芸は、とにかく
    一見の価値あり!
      物語は、その芸の承継のため孫を買ったところから面白くスタート。
      四川劇のアーティストとの心の交流と、後半の孫の誘拐をめぐる
    サスペンスタッチの展開は面白い。8歳の女の子周任瑩(チョウ・レンイン)
    の熱演にあなたはきっと胸キュンとなるはず・・・。
      これぞ中国映画!の良さを堪能させてくれること確実!

洋07−292 こころの湯(洗澡/SHOWER)(1999年) 
        <シネ・ヌーヴォ>          2007年11月18日鑑賞
        (中国映画)               2007年11月28日記

   ・・・下町の銭湯を守る父親と、それを捨てて都会で働く長男との確執・・・。
    いかにも現代中国らしい縮図を、第6世代監督の旗手の1人張楊が
    心温まる物語に・・・。
      銭湯に集まる常連客キャラも面白く、こんなコミュニティはいつまでも
    大切にしたいものだが、さて現実は・・・?
      また、中国における物権法の制定と再開発のあり方は大切な論点
    だから、是非お勉強を。

洋07−293 エンジェル(2007年)      
        <GAGA試写室>              2007年11月19日鑑賞
        (ベルギー、イギリス、フランス合作映画)  2007年11月20日記
     
大阪日日新聞「弁護士坂和章平のLAW DE SHOW」(07.12.21)掲載
   ・・・あなたは、20世紀前半を生きたエリザベス・テイラーという作家の
    『エンジェル』という小説を知ってる・・・?知らないなら、この映画によって
    華麗なる流行作家エンジェルの一生を考えてみるのも楽しいかも・・・?
      富、名声そして恋、若くしてこの3つを手に入れたエンジェルは、ある意味
    幸せ者だが・・・?
      ケータイ小説の流行、くだらない原作の映画化が続く昨今の日本の
    嘆かわしい状況下、この映画は重大な問題提起をしているのでは・・・。

洋07−294 ゼロ時間の謎(2007年) 
        <GAGA試写室>          2007年11月19日鑑賞
        (フランス映画)             2007年11月24日記
   ・・・ミステリーの女王アガサ・クリスティーのベスト10に入る傑作が
    スクリーン上に登場!
      まずは「ゼロ時間」の意義を理解したうえで、別荘に集う主人公たちの
    キャラを理解し、人間関係を整理しておこう。
      被害者は大金持ちの別荘の所有者ただ1人。しかして、その犯人は・・・?
      緻密に計算された構成とアッと驚く結末に、あなたはきっと大満足!

洋07−295 北京の恋ー四郎探母
          (秋雨/AUTUMNAL RAIN)(2004年)
 
        <宣伝用ビデオ鑑賞>          2007年11月21日鑑賞
        (中国映画)                 2007年12月5日記

     →
大阪日日新聞「弁護士坂和章平のLAW DE SHOW」(07.11.23)掲載
   ・・・まずは、外国人初の北京電影学院本科卒業生となった、主演の
    前田知恵に注目!日本人だって、やればできるじゃない!
      次に、北宋時代の京劇の演目『四郎探母』を勉強しよう。
    そうすれば、あの日中戦争まで遡る重大な問題提起と、北京の恋の
    行方が見えてくるはず・・・。

日07−296 人のセックスを笑うな(2007年)    
        <東映試写室>          2007年11月22日鑑賞
        (日本映画)             2007年11月24日記
   ・・・刺激的なタイトルと永作博美主演に惹かれて観たが、大きく期待はずれ!
      原作が八方美人的なら、監督のつくり方や登場人物もあまりに幼稚。
    そしてみるめ君のだらしなさもここに極まれり・・・。
      すると、私の大好きな永作博美扮するユリちゃんのファムファタール
    ぶりは・・・?

洋07−297 バタフライ・エフェクト2(2006年) 
        <ホクテンザ1>            2007年11月23日鑑賞
        (アメリカ映画)            2007年11月24日記

   ・・・バタフライ効果、カオス理論を、「もしもあの時・・・?」という人間ドラマに
    適用した映画がシリーズ化・・・?
      前作は日記がその小道具だったが、パート2では写真がそれに・・・。
      話があっちこっちへ飛び、主人公が現在・過去・未来を駆け巡るから、
    何かと脈絡のない展開になるのは仕方ないが、あなたはそんなストーリーの
    中にどんな面白みを・・・?

洋07−298 パープル・バタフライ(紫蝴蝶/PURPLE BUTTERFLY)
                              (2003年)
 
        <シネ・ヌーヴォ>          2007年11月23日鑑賞
        (中国、フランス映画)         2007年11月24日記

   ・・・『HERO(英雄)』(02年)と『LOVERS(十面埋伏)』(04年)の谷間
   (?)に、章子怡(チャン・ツィイー)が抗日活動組織の活動家というすごい役
   に挑戦!
      舞台は上海。時代は日華事変の直前。そして共演は仲村トオル。
      暗い質感と揺れる映像そしてクローズアップの多用が特徴だが、
    雨のシーンの多さにもビックリ!
      アッと驚くラストシーンを含めて、婁Y(ロウ・イエ)監督の問題提起を、
    日本人としてしっかりと受け止めたいものだ。

洋07−299 青島アパートの夏(站直〔口羅〕、別〔足八〕下
         /Stand Up,Don´t Bent Over)(1992年)
 
        <シネ・ヌーヴォ>          2007年11月23日鑑賞
        (中国映画)              2007年11月28日記
   ・・・小泉改革では「守旧派」があぶり出されたが、改革開放政策の中、
    青島のアパートの住人たちの間では・・・?
      対立軸は、共産党幹部の劉とヤクザまがいの起業家の張。そして
    そこに絡むのが作家の高。面白いドタバタ劇と笑うばかりではない
    社会風刺がチクリ、チクリと・・・。
      中国特有の問題点を面白く切りとった黄建新(ホアン・チエンシン)
    監督の手腕に拍手!

日07−300 さくらん(2007年)        
        <国際シネマ>          2007年11月25日鑑賞
        (日本映画)             2007年11月26日記
   ・・・公開から8カ月遅れて観た『さくらん』は評判どおりの色彩美と艶やかさ
   だったが、ストーリー的にはイマイチ・・・?
     とりわけ不満なのは、セックスシーンのソフトさ・・・?また、3人の美女
   たちのバトルの激しさと対比される、4人の男たち(?)の善良さと心やさしさ
   には、少しイライラ・・・?
     「女性上位」も悪くはないが、やはり男の視点も必要なのでは・・・?

洋07−301 ペルセポリス(2007年)     
        <GAGA試写室>          2007年11月26日鑑賞
        (フランス映画)             2007年11月26日記
   ・・・カンヌ国際映画祭で1本のアニメ映画が大喝采を。
      かつてのペルシャの都市「ペルセポリス」をタイトルにしたこの映画の
   原作は、イラン人女性が書いたグラフィック・ノベル。
      1978年の王政打倒運動、1988年から8年間続いたイラン・イラク
   戦争など、現在核開発問題でアメリカと対峙しているイランの近年は
   激動の歴史。そんな中、1人の少女はどのようにして大人になり、そんな現実に
   対してどのように立ち向かってきたの・・・?
      平和でノー天気な日本の若者たち必見の映画だと、私は思うのだが・・・。

日07−302 歓喜の歌(2007年)      
        <角川映画試写室>          2007年11月27日鑑賞
        (日本映画)                 2007年11月27日記

     →大阪日日新聞「弁護士坂和章平のLAW DE SHOW」(08.2.1)掲載
   ・・・近時の邦画のレベル低下に危機感を抱いていたが、この映画でひと安心!
      面白い構想とよく練られた脚本にもとづく心温まる物語は感動的で、
    あの名作『フラガール』(06年)とも共通点が・・・。
      すると、ひょっとして『歓喜の歌』は今年度の日本アカデミー賞で
    大暴れ・・・?


洋07−303 ヒトラーの贋札(にせさつ)(2006年) 
        <東宝試写室>            2007年11月28日鑑賞
        (ドイツ、オーストリア合作映画)   2007年12月12日記
       →大阪日日新聞「弁護士坂和章平のLAW DE SHOW」(08.1.25)掲載
   ・・・骨太のドイツ映画の名作がここに誕生!
      国家による史上最大の贋札事件「ベルンハルト作戦」のお勉強だけでも
    タメになるうえ、極限状態における人間ドラマを体感できるのだから
    すばらしい!船場吉兆をはじめ、すぐにバレる安っぽい偽装ばかりの
    日本だが、こんな映画から、しっかりと人間の生き方を学ばなければ・・・。

洋07−304 アメリカン・ギャングスター(2007年) 
        <試写会・リサイタルホール>      2007年11月29日鑑賞
        (アメリカ映画)                2007年12月12日記
   ・・・ベトナム戦争が本格化した1968年、ハーレムに新時代の麻薬王が登場!
      そんな伝説の麻薬王の生きザマと、その摘発に命を燃やす刑事の
    生きザマの対比はお見事!特筆すべきは、アメリカではその対決に
    悪徳刑事が絡むこと・・・。
      古風なタイトルの中に、まさにアメリカのエッセンスが凝縮されており、
    オスカー候補となることまちがいなし・・・?
      なお、デンゼル・ワシントン演ずる麻薬王のカッコ良さにゆめゆめ
    惹かれないこと!だって、彼はワルの総元締めなのだから・・・。

日07−305 やじきた道中 てれすこ(2007年) 
        <梅田ピカデリー>          2007年12月1日鑑賞
        (日本映画)               2007年12月4日記

   ・・・弥次さん・喜多さんの珍道中に、『てれすこ』をはじめたくさんの落語ネタを
    ちりばめた、今風の「癒し」映画がコレ!
      小泉今日子の起用が大ヒットで、弥次さんのバカさ加減と絶妙の
    マッチング!
      この映画に限っては小難しい評論はなし!うまく息抜きできれば、
    それで十分!

洋07−306 ベオウルフ/呪われし勇者(2007年) 
        <梅田ピカデリー>            2007年12月1日鑑賞
        (アメリカ映画)               2007年12月14日記

   ・・・イギリス文学最古の英雄叙事詩を大人向け、男性向け(?)、かつ
    3−D上映できる映像でつくると、こんな風に・・・。
      筋肉美を誇る戦士の戦いと、その英雄に「抱きなさい。そして息子を
    授けよ」と迫るエロティックな女の対比は、映像的には生ツバもの・・・?
      作品的にはともかく、好きか嫌いかはあなたのお好み次第で・・・?

洋07−307 マイティ・ハート/愛と絆(2007年) 
        <敷島シネポップ>           2007年12月2日鑑賞
        (アメリカ映画)               2007年12月13日記

   ・・・2002年1月にパキスタンで実際に起きた、新聞記者の拉致殺害事件を
    描いた映画だが、日本人には少し難しいのが難点。夫の安否を気づかう
    身重の妻という設定がポイントで、アンジェリーナ・ジョリーがそんな
    「待つ女」を熱演!結果は予想どおりだが、その中で示される愛と絆の強さを
    しっかりとかみしめたいもの・・・。

洋07−308 僕がいない場所(2005年)     
        <東映試写室>           2007年12月3日鑑賞
        (ポーランド映画)           2007年12月21日記
   ・・・ポーランドの女性監督が描く、子供の心の叫びをあなたはどう
    受けとめる・・・?
      母親から愛されず、社会からも疎外された少年の生きザマは衝撃的で、
    今ドキの日本の母親に対する警鐘にも・・・。また、裕福な家庭の中、
    孤独感と疎外感をアルコールで紛らわせる少女の姿も衝撃的。
      タイトルに象徴されるこんな絶望的な状況に、私たちは一体どうやって
    対処すれば・・・?

洋07−309 やわらかい手(2006年)    
        <東映試写室>                 2007年12月3日鑑賞
  
 (イギリス、フランス、ベルギー、ドイツ、ルクセンブルク映画)   2007年12月7日記
   ・・・孫の手術費用を工面するために、「伝説のミューズ」が就いた
    接客業とは・・・?
      何とも意味シンなタイトルだが、もちろんエロい物語ではなく、人間の
    絆や温かさをジワジワと伝えてくれる感動作!
      「自分を省みて・・・」を人間の行動の指針としなければ・・・。

洋07−310 エリザベス:ゴールデン・エイジ(2007年) 
        <試写会・TOHOシネマズ梅田>    2007年12月4日鑑賞
        (イギリス映画)                2007年12月13日記
   ・・・「敵を制し、愛を制し、国を制した女王の物語」がこの映画の売りだが、
    私の目には、愛が少し強すぎ・・・?そのキーマンは探検家のウォルター
    だが、その真偽のほどは・・・?
      後半のハイライトは、スペインの無敵艦隊との「アルマダ」の戦い。
    火船攻撃のシーンは面白いが、肝心の艦隊決戦の様子をもっとタップリと
    描いてほしかったと思うのは私だけ・・・?

洋07−311 ベティ・ペイジ(2006年)       
        <東映試写室>           2007年12月5日鑑賞
        (アメリカ映画)             2007年12月21日記
   ・・・裏マリリン・モンローと呼ばれた、天真爛漫な笑顔とグラマラスな肢体、
    そして開放的で大胆なポーズ。大いに鼻の下を伸ばしながら、伝説の
    ピンナップ・ガール、ベティ・ペイジのお勉強をしたいもの。
      しかし、なぜ50年後の今、彼女が注目を・・・?そんな目で真剣に考え
    れば、彼女の儚くも数奇な人生と、時代の潮目の転換が見えてくるはず・・・。

洋07−312 バレエ・リュス 踊る歓び、生きる歓び(2005年)
        <東映試写室>           2007年12月5日鑑賞
        (アメリカ映画)            2007年12月7日記

   ・・・激動の20世紀前半を50年以上にわたって生き抜いた伝説のバレエ団
    「バレエ・リュス」の姿が、2000年6月の「同窓会」によって見事に甦った!
      70代、80代、90代となってなお、バレエの普及に意欲を燃やす団員たち
    の珠玉の言葉は感動的!また、リーダーたちの人間ドラマも興味深い。
      ワンチャンスをものにした、こんなドキュメンタリー映画に大拍手。
    こりゃ必見!

洋07−313 マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋(2007年)
        <試写会・リサイタルホール>      2007年12月5日鑑賞
        (アメリカ映画)                2007年12月7日記

   ・・・テレビゲーム全盛時代の今、何とも楽しいおもちゃ屋が登場したが、
    さて子供たちの反響は・・・?
      また、創業者の引退と事業承継という難しい論点に対して、
    ナタリー・ポートマンはいかなる対応を・・・?
      今ドキ珍しい、単純な夢物語だから、かえって新鮮かもしれないが、
    大ヒットはちょっとしんどいのでは・・・?

洋07−314 ぜんぶ、フィデルのせい(2006年)   
        <GAGA試写室>           2007年12月7日鑑賞
      (イタリア、フランス映画)          2007年12月13日記

     →
大阪日日新聞「弁護士坂和章平のLAW DE SHOW」(08.1.18)掲載
   ・・・この変わったタイトルを理解できる日本人はいないのでは・・・?
    フィデルとはキューバのカストロのこと・・・。
      フランスは1968年に「五月革命」が起こり、チリでは1970年にアジェンデ
    政権が誕生!またスペインでは?ベトナムでは?キューバでは?
      9歳の少女アンナの視点から見る、共産主義とは?団結とは?中絶とは?
    さすが、イタリア・フランス映画は面白い問題提起を・・・。

日07−315 ミッドナイト イーグル(2007年)    
        <梅田ピカデリー>           2007年12月8日鑑賞
        (日本映画)                2007年12月10日記
   ・・・北朝鮮の核開発問題をめぐって6カ国協議が続いている昨今、
    格好の映画が登場!
      特殊爆弾を積んだステルス爆撃機が北の上空を飛行していると
    したら・・・?その機体が日本の某所に墜落したとしたら・・・?
      日本国の危機管理体制を考え、かつその中での家族愛を考えるに
    絶好の素材だが、料理の仕方はイマイチ。
      北の工作員はこんなバカばかり・・・?なぜ、邦画ってこんなに緊張感
    が欠如しているの・・・?私は、そう思わざるをえないのだが・・・。

洋07−316 ロンリーハート(2006年)       
        <ホクテンザ1>           2007年12月8日鑑賞
        (アメリカ映画)            2007年12月11日記
   ・・・アメリカ犯罪史上最も凶悪な殺人犯、レイ&マーサが処刑されてから
    50年余。死刑制度について鳩山邦夫法務大臣が種々問題提起している今、
    この映画から学ぶことも多いのでは・・・?
      もっとも、マーサは希代の悪女だから、メキシコ生まれの美女が演じている
    からといって決して凶悪犯たちの「愛の物語」を美化しないように・・・。

日07−317 しゃべれども しゃべれども(2007年)   
        <千日前国際シネマ>           2007年12月9日鑑賞
        (日本映画)                  2007年12月22日記
   ・・・いつまでもうだつの上がらない「二つ目」の落語家が主人公。そして、そこに
    集まる話し方に劣等感をもつ若い女性と小学生と元プロ野球選手たち。
      今ドキの「負け組」のオンパレードだが、さてその再チャレンジは・・・?
      江戸情緒も十分、じっくりと伝わってくるやさしさと温かさも十分だが、
    若干インパクト不足・・・?

洋07−318 28週後...(2007年)      
        <東宝試写室>               2007年12月10日鑑賞
        (イギリス、スペイン映画)          2007年12月11日記

   ・・・監督を代えて面白いアイデアで登場したのが、『28日後・・・
    (28 DAYS LATER)』の続編たるこの『28週後...』。
      恐ろしいウィルスが絶滅し、感染者たちも死滅した今、第1街区では
    やっと復興の第一歩が始まったが、2人の子供たちの帰国によって新たな
    大騒動が・・・。
      『バイオハザード』シリーズのアンデッドと異なり、こちらの感染者は動きが
    スピーディだから、対応もスピーディでなければ・・・。そのため、映画はメチャ
    面白く、迫力十分。しかして、その結末は・・・?

洋07−319 迷子の警察音楽隊(2007年)     
        <角川映画試写室>           2007年12月11日鑑賞
        (イスラエル、フランス映画)        2007年12月13日記

   ・・・エジプトとイスラエルは犬猿の仲。私はそう理解していたし、過去の歴史も
    そのとおり。しかし、今イスラエル期待の新鋭エラン・コリリン監督の
    この映画によって、そんな国同士の確執は氷解・・・?
      そう思わせるほどの影響を与えた静かなこの映画は、カンヌでも
    東京でも絶讃!さあ、あなたはこの映画から何を学ぶ・・・?

洋07−320 ヴィットリオ広場のオーケストラ(2006年) 
        <東映試写室>           2007年12月11日鑑賞
        (イタリア映画)             2007年12月20日記

   ・・・この映画は、多国籍にして無国籍のすばらしいオーケストラが誕生
    するまでのドキュメンタリー。
      言葉の壁や音楽性の相違を乗り越えて生まれた演奏は魅力いっぱい。
      単一民族に馴れきった日本人は、こんな映画から、人種も、民族も、
    宗教も、国も、性も、年齢も越えたハーモニーを学ばなければ・・・。

洋07−321 いつか眠りにつく前に(2007年)    
        <東宝試写室>              2007年12月12日鑑賞
        (アメリカ映画)               2007年12月20日記

   ・・・ニコール・キッドマン主演の『めぐりあう時間たち』(02年)と並ぶ女性
    映画の名作がここに誕生!
      死の床にあるアンと若き日のアン。2つの時代の2つの物語が交錯
    する中、「ハリス」をめぐる女性たちの心の描写は実にお見事!
      世の中は所詮男と女。女の心理を学ぶためには、男性も是非この
    映画を・・・。

洋07−322 ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記(2007年)
                                    
 
        <試写会・リサイタルホール>        2007年12月14日鑑賞
        (アメリカ映画)                  2007年12月21日記
   ・・・リンカーン大統領暗殺の際に残された一片の日記の謎と、新大陸の
    黄金都市伝説の謎。
      先祖は暗殺者という汚名を晴らすための暗号解読の旅は、パリから
    イギリスへ、そして遂に合衆国大統領誘拐にまで発展!
      数々のキーワードを解き明かしながら進むスリリングでスピーディーな
    冒険の旅は、楽しさいっぱい。映画は楽しければそれでいい!そんな映画
    の「王道」を突き進む、最もハリウッドらしい映画をタップリと楽しもう。

日07−323 茶々─天涯の貴妃(おんな)(2007年) 
        <試写会・梅田ブルク7>         2007年12月14日鑑賞
        (日本映画)                  2007年12月18日記
   ・・・今年の東映の時代劇大作は、井上靖の名作『淀どの日記』から・・・。
      注目点は、元宝塚の男役トップスター和央ようかが、「信長の血を継ぎ、
    秀吉に深く愛され、家康に最も怖れられた女」茶々を演じたこと。
      宝塚調のセリフ回しと、アッと驚くカッコいい甲冑姿にはビックリだが、
    そこには奇妙な新鮮さも・・・。
      年末年始は、お馴染みの戦国絵巻を女の視点からじっくりと見直して
    みては・・・?

日07−324 マリッジリング(2007年)     
        <ユウラク座>             2007年12月15日鑑賞
        (日本映画)               2007年12月17日記
   ・・・『失楽園』『愛の流刑地』のような「破滅型不倫」ではなく、上司と部下の
    OLとの、どこにでもある「あるある不倫」の名作が登場!
     不倫関係が始まり継続する中、課長の指に光るマリッジリングは安心の
    象徴だったが、ある時以降不安と不満の象徴に。しかして、その結末は・・・?
     こんな「あるある不倫」から学べることは多いはずだが・・・?

洋07−325 アイ・アム・レジェンド(2007年)    
        <梅田ピカデリー>           2007年12月16日鑑賞
        (アメリカ映画)              2007年12月18日記
   ・・・ウイルスが蔓延する中、ニューヨークにたった1人生き残った男という
    設定は面白い。
      しかし、ウィル・スミスの熱演にもかかわらず、一人芝居にはやはり
    限界が・・・?
      同じテーマなら、ロンドンを舞台にした『28日後...』(02年)や
    『28週後...』(07年)の方が、圧倒的に上・・・?

洋07−326 眠れる美女(2005年)         
        <GAGA試写室>           2007年12月17日鑑賞
        (ドイツ映画)               2007年12月19日記

   ・・・川端文学の傑作には、最近のケータイ小説にはないエロティックな
    魅力が・・・。なぜドイツ人監督が・・・?なぜベルリンで・・・?という疑問も
    大切。また、原作にはないミステリアス性と犯罪の匂いもじっくりと・・・。
      他方、そんな難しいことを言わず、無防備に裸体をさらして眠る
    少女たちを鑑賞するだけでも、一見の価値あり!

洋07−327 線路と娼婦とサッカーボール(2006年) 
        <東映試写室>           2007年12月18日鑑賞
        (スペイン映画)            2007年12月22日記
   ・・・中米グアテマラに、娼婦たちによるサッカーチームが生まれたのは
    一体なぜ・・・?また、彼女たちは一体何を目指したの・・・?
      日本ではありえないそんな現実を映し出したドキュメンタリー映画は、
    ベルリン国際映画祭観客賞を受賞!
      たまにはこんな変わった映画で、変わった問題点を考えてみるのも
    いいのでは・・・?

洋07−328 暗殺・リトビネンコ事件(ケース)(2007年)  
        <東映試写室>           2007年12月18日鑑賞
        (ロシア映画)             2007年12月19日記
     →
大阪日日新聞「弁護士坂和章平のLAW DE SHOW」(08.2.15)掲載
   ・・・元ロシア連邦保安局(FSB)のアレクサンドル・リトビネンコが亡命先の
    ロンドンで死亡したのは2006年11月23日。その1年後、「プーチン院政」が
    現実化しようとしている今、すごいドキュメンタリー映画が登場!
      モスクワのアパート爆破はチェチェン人の犯行。そんなデマのうえに
    「テロリスト掃討」作戦が始まったが、さてその実態は・・・?
      「無関心」が大きな罪であることを自覚し、少しでもこんな映画から
    学ばなければ・・・。

洋07−329 ミスター・ロンリー(2007年)     
        <GAGA試写室>         2007年12月19日鑑賞
        (イギリス、フランス映画)      2007年12月20日記

   ・・・主役はマイケル・ジャクソンとマリリン・モンロー。といっても、モノマネ
    芸人だが・・・。
      テーマは「なぜ、普通の人として生きられないの?」ということだが、
    全編通じて風変わりなこの映画の問題提起はわりと難解。
      ちなみに、この映画はハーモニー・コリン監督自身の「死と再生の
    物語」ともダブっているようだから、その点のお勉強も・・・。

洋07−330 マリア・カラス 最後の恋(2005年) 
        <東映試写室>           2007年12月19日鑑賞
        (イタリア映画)            2007年12月22日記

   ・・・20世紀を代表する歌姫マリア・カラスが36歳の絶頂期に知り合った、
    海運王オナシスとの「最後の恋」を描く物語は魅力いっぱい。
      いくら華やかな世界に生きていても、女は女・・・?カラスは普通の
    女としての幸せを求めたのだが、それは所詮ムリ・・・?
      名曲の数々と絢爛たる上流階級の人たちの交わり、その中に
    見るカラスの女心と純真な愛・・・。
      『エディット・ピアフ 愛の讃歌』(07年)と共に、歌姫たちの生きザマ
    と恋の展開模様をタップリと味わいたいものだ。

洋07−331 待つ女(2006年)        
        <宣伝用DVD>           2007年12月21日鑑賞
        (フランス映画)            2007年12月22日記
   ・・・服役中の夫との面会を終えた妻に声をかけて、誘ってきたのは看守。
   そして、看守が録音する「あの時の声」は、今夫の手に。こりゃ一体ナニ・・・?
     7年間の隔離を余儀なくされた男と女の、肉体と心理の葛藤を描写する
   鋭さと深さは、さすがフランス映画!
     凝縮された86分間をじっくり味わおう。

洋07−332 エンドゲーム 大統領最期の日(2006年) 
        <ユウラク座>           2007年12月24日鑑賞
        (アメリカ映画)            2007年12月25日記

   ・・・「大統領死す!」を売りにしたドラマがまかり通るのだから、アメリカは
    面白い!
      主人公は、大統領を守りきれなかったシークレット・サービスと女性記者。
    浮かびあがってきたのは意外にもISGという政府の諜報機関。それは
    ホント・・・?また、その目的は・・・?
      動機を解明していくと、世紀の大事件も意外と人間的・・・?

洋07−333 ウォーター・ホース(2007年)     
        <ソニー・ピクチャーズ試写室>   2007年12月25日鑑賞
        (アメリカ映画)              2007年12月30日記
   ・・・韓国の漢江の怪物は「グエムル」だったが、スコットランドのネス湖に眠る
    未確認動物はネッシー。この映画で確認できるウォーター・ホースの
    姿・カタチをみると、それはやはりネッシー・・・?
      前半は孤独な少年とクルーソーと名づけられたウォーター・ホースとの
    ファンタジー色あふれる友情物語だが、後半は兵士たちの介入によって
    スリリングな展開に・・・。
      異質なクライマックスシーンを2度味わえるからお得(?)だが、それは
    子供のような純真な心で鑑賞することが大前提・・・。

洋07−334 団塊ボーイズ(2007年)        
        <角川映画試写室>         2007年12月25日鑑賞
        (アメリカ映画)             2008年1月4日記
      →
大阪日日新聞「弁護士坂和章平のLAW DE SHOW」(08.2.8)掲載
   ・・・これは、タイトルを見ただけで観たくなる映画!
      夢と希望を失った4人の中年男たちが今目指す西海岸へのツーリングは、
    計画ナシ、ケイタイなしで再びワイルドさを取り戻すための自由な旅。
    ところが、現実は・・・?
      やっぱり挫折、所詮お前たちでは、と思ったら、意外や意外な展開に・・・。
      もっとも、こんなお楽しみは映画の中だけにしておいた方が・・・。

日07−335 明日への遺言(2008年)     
        <角川映画試写室>         2007年12月26日鑑賞
        (日本映画)               2007年12月28日記
      →大阪日日新聞「弁護士坂和章平のLAW DE SHOW」(08.2.29)掲載

   ・・・『プライド 運命の瞬間』(98年)に続いて、「あの戦争」とB級戦犯の
    「法戦」を描いた名作が登場!
      安易な企画が多い昨今、映画人の良心を結集したこんな良質な映画こそ
    大ヒットしてほしいが、東条英機と岡田資(たすく)では知名度が大違い。
    そのうえ、略式手続による米軍捕虜の斬首の是非や、無差別爆撃が
    国際法に違反するか否かという「争点」も難しいから、さて・・・?
      裁判員制度の実施を控えた今、この映画は法廷ドラマとしても絶好の
    教材だから、その方面の関係者は必見!

洋07−336 君のためなら千回でも(2007年)   
        
<試写会・リサイタルホール>   2007年12月27日鑑賞
        (アメリカ映画)             2007年12月28日記

   ・・・アフガニスタンからアメリカに亡命した作家のベストセラー小説が、
    アメリカ映画として登場したことにビックリ!さすがアメリカの、そして
    マーク・フォスター監督の懐は深い・・・?
      1970年代の平和な時代のカブールで培われた少年同士の心の絆は、
    2000年の今一体どこに・・・?そして、作家生活をスタートさせた主人公が
    再びアフガニスタンを訪れるのは、一体何のため・・・?
      人間の心の絆と温かさをしっかりとみつめた、近時のハリウッド映画には
    珍しい名作に拍手!

洋07−337 はじらい(2006年)         
        <ホクテンザ1>           2007年12月29日鑑賞
        (フランス映画)             2008年1月4日記
   ・・・思わせぶりなタイトルと、テーマが「タブーと歓び」とくれば、思わずドキリ
    だが、これはれっきとしたフランスの芸術映画・・・?
      もっとも、そのネタはジャン=クロード・ブリソー監督自身が体験した
    オーディションにおける、あるセックススキャンダル。
      スクリーン上で展開される若く美しい娘の自慰シーンと女同士の絡みは
    見モノだが、さてそれは真実、それとも偽装・・・?