弁護士 坂和章平による
   「独断」と「偏見」にもとづく

                映 画 評 論
                      (2004年8月1日〜12月26日鑑賞分)

 〔目 次〕
               注) タイトルの後ろの(年)の表示は映画の製作です。

洋04−1 マッハ!(MACH)(2003年
       <道頓堀東映パラス>       2004年8月1日鑑賞
        (タイ映画)             2004年8月2日記
     ・・・@CGを使いません、Aワイヤーを使いません、Bスタントマンを使い
      ません、C早回しを使いません、をうたい文句とし、タイの最強の格闘
      技ムエタイを使ったムエタイアクションは、観ているだけで迫力があり、
      楽しいもの。
       仏教信仰の象徴である仏像の首をテーマとした、簡単なストーリーも
      シンプルでわかりやすくていい。ブルース・リー、ジャッキー・チェンに
      続く、本格的アクションスターの登場だが、今後タイの映画が、日本に
      どの程度受け容れられるかが問題・・・?


洋04−2 僕はラジオ(2003年
       <ソニー・ピクチャーズ試写室>     2004年8月4日鑑賞
         (アメリカ映画)             2004年8月4日記
     ・・・いつもラジオを持ち歩く、少し知的障害をもった黒人青年と高校のアメ
        フトの名コーチとの心の交流を描く感動作。
       コーチはなぜ、この青年に手を差しのべたのか?またそれは、コーチ
       にとって、アメフトチームにとって、そして学校にとって、どんな意味を
       もつのか?
       人間同士の心の触れ合いの大切さを明確に教えてくれるこの映画を、
       大人はもちろん、すぐにキレる子供たちにも味わってもらいたいものだ。


日04−3 誰も知らない(Nobody knows)(2004年
       <心斎橋パラダイススクエア>   2004年8月8日鑑賞
         (日本映画)            2004年8月11日記
    ・・・この映画で、第57回カンヌ国際映画祭の最優秀男優賞を史上最年少
     で受賞した柳楽優弥君は、それぞれ父親の異なる4人の兄妹の一番上。
     優しかった母親が自分の幸せを求めて蒸発した後、残された4人の
     生活は・・・?『誰も知らない』というタイトルは、ソフトで人間性の尊厳に
     期待を持たせるものだが、他方、モチーフとなった「西巣鴨子供4人置き
     去り事件」の現実はしっかりと考える必要がある。
     それにしても、カンヌ国際映画祭の審査員たちの鑑賞眼の確かさに拍手!


洋04−4 リディック(RIDDICK)(2004年
       <松竹角座>             2004年8月15日鑑賞
         (アメリカ映画)           2004年8月17日記
    ・・・「リディック」とは、5つの惑星から指名手配をされているという設定の
     「お尋ね者」の名前。ここからわかるとおり、この映画はSF超大作で、
     ○○星系、△△惑星を舞台としたややこしいものだが、登場人物のキ
     ャラクターはワリと単純!
      宇宙を夢みる小学生時代か、銀河系について興味を持つ年代に観れ
     ば、ワクワクするほど面白いのだろうが、55歳の私には、いくらSF超
     大作でもちょっとマンガ的・・・?


洋04−5 ガーフィールド(GARFIELD)(2004年
       <東宝試写室>             2004年8月19日鑑賞
         (アメリカ映画)            2004年9月2日記
    ・・・アメリカンコミックで大人気のキャラクター猫が『ガーフィールド(GARF
      IELD)』。いわばミッキーマウスのネコ版だ。
       飼い主に可愛がられ、「我が世の春」を謳歌していた小生意気なガー
      フィールドだったが、そこに新たにご主人の寵愛を受けた一匹の犬が
       入りこんできたため、大波乱が・・・。
       子供心に戻って、楽しく時間を過ごすことができればいいのだろうが、
      55歳ともなると、なかなかそうも・・・?


洋04−6 スターシップトゥルーパーズ2(2003年
       <ユウラク座>            2004年8月20日鑑賞
         (アメリカ映画)           2004年9月2日記
    ・・・近未来の地球連邦軍VS昆虫型生物(バグ)との闘いを描いたシリー
      ズもの。撃っても撃っても押し寄せてくるバグ軍団との闘いは、観てい
      て疲れるが、それ以上に、口から人間の体内に寄生するバグを目の
      あたりに観ると、気味悪さが・・・。
       登場人物も次々とヘンになっていくので、せっかくの美人女優ももったい
       ない・・・。君はこんな映画、好き?それとも嫌い?


日04−7 IZO(以蔵)(2004年
       <ホクテン座1>          2004年8月22日鑑賞
         (日本映画)           2004年8月28日記
    ・・・幕末の京都で「人斬り以蔵」と恐れられた岡田以蔵が、位相の
     世界(過去・現在・未来を結ぶ空間)の中で、斬って、斬って、斬り
     まくる・・・という何とも不可解で奇想天外な三池崇史監督作品。
      俳優陣はオールキャストで豪華だが、さてその中身は・・・?


洋04−8 ヴィレッジ(THE VILLAGE)(2004年
       <試写会・厚生年金会館芸術ホール>2004年8月26日鑑賞
         (アメリカ映画)             2004年8月27日記
    ・・・深い森に囲まれて、外の世界から完全に遮蔽された地上の
     ユートピアのような「ヴィレッジ」には掟があった。
      その第一は、「決して森の中に入ってはならない」というもの。
     シャマラン監督が『シックス・センス』、『アンブレイカブル』、『サイン』に
     続いて放ったミステリーは今回も新鮮な驚きがあり、「ストーリーの全貌を
     明かさない」との誓約書の提出にも、それなりの合理性が・・・。
      期待の新星ブライス・ダラス・ハワードは一見の価値あり!


洋04−9 バイオハザードU アポカリプス(RESIDENT EVIL:APOCALYPSE)(2004年 
                                        
       <試写会・梅田ピカデリー2>   2004年8月27日鑑賞
         (アメリカ映画)          2004年9月1日記
    ・・・1966年3月に誕生した人気ゲーム、『バイオハザード』は、Tーウイルス
     に感染したかのように広がり、2004年冬には『バイオハザード4』が、
     フルモデルチェンジして登場するとのこと。
      映画では、あの強くセクシーな美女、ミラ・ジョヴォヴィッチの再登場
    だが、今度はもう一人の美女、シエンナ・ギロリーも共に・・・。
     楽しみ倍増だが、さて、その出来は?


洋04−10 LOVERS(十面埋伏)(2004年) 
       <梅田ピカデリー>       2004年9月4日鑑賞
         (中国映画)          2004年9月6日記
    ・・・今やアジアンビューティーの代表となった章子怡(チャン・ツィイー)を
     主役に起用した、張藝謀(チャン・イーモウ)監督の『HERO(英雄)』
     (02年)に続く超大作!
       時代設定は、唐の時代末期。官吏VS反政府勢力との闘いの中で生
     まれるラブストーリーは、原題『十面埋伏』のイメージどおり、多くの伝統
     と、あっと驚く新事実の連続で、実に面白い。
       また、美しい映像と(ワイヤー)アクションはさすがだが、所詮CG。
       韓国映画の『武士(MUSA)』(01年)の迫力の方が私は好き・・・?


洋04−11 クライモリ(2003年) 
       <東宝東和試写室>        2004年9月6日鑑賞
         (アメリカ映画)          2004年9月6日記
    ・・・私の嫌いなホラー映画だが、「若く美しいヒロインら6人の学生・・・」に
     魅かれて試写室へ。気持悪い「化け物」には辟易したが、「看板に偽り
     なし」と、一応満足・・・。
      しかし、ホントにウェスト・バージニア州にこんな森があるのかな・・・?


洋04−12 華氏911(2004年)

       <ナビオTOHOプレックス>    2004年9月6日鑑賞
         (アメリカ映画)          2004年9月7日記
    ・・・ブッシュ大統領VSマイケル・ムーア監督の「対決」は、この作品が
       カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞したことによって、さらに
      ヒートアップし、全米を「華氏911論争」に巻き込んだ。
       しかし、「政治オンチ」の多い日本では、話題はもうひとつ・・・。
       同映画祭で、最優秀男優賞を獲得した柳楽優弥君主演の『誰も
      知らない(Nobody knows)』(04年)の方が大人気!
       11月2日のアメリカ大統領選挙の行方は・・・?


洋04−13 ヴァン・ヘルシング(2004年) 
        <三番街シネマ>           2004年9月12日鑑賞
         (アメリカ映画)          2004年9月13日記
    ・・・西欧型の古典的モンスターの代表である吸血鬼(ドラキュラ)とフランケ
     ンシュタインそして狼男(ウルフマン)が登場し、ドラキュラの不倶戴天の
     敵であるヴァン・ヘルシングがこれらとわたり合う。CGをふんだんに使用
     した、何ともバカバカしい(?)冒険ファンタジー映画。

       世界同時公開で大人気とのことだが、日本語版といっても、日本の
     子供たちにこの西欧型の「おとぎ話」がホントにわかるのかな・・・?


洋04−14 ナイトメアー・ビフォア・クリスマス(1993年)
       <東宝試写室>           2004年9月14日鑑賞
         (アメリカ映画)          2004年9月14日記
    ・・・『ビッグ・フィッシュ』(03年)ですばらしい感動を与えたティム・バートン監
     督の原点は1993年に公開された、この『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス
     』にある。「ハロウィン風クリスマス」を色彩豊かなラブファンタジーとして描
     いた10年前の映画が、デジタル・リマスター版として復活。
      ジャックの歌と声を担当した市村正親の歌唱力は圧巻で、劇団四季の
     ミュージカルを観ているよう。1時間16分の短編だが、心が洗われること
     まちがいなし・・・。


洋04−15 シークレット・ウィンドウ(SECRET WINDOW)(2004年) 
       <ソニー・ピクチャーズ試写室>    2004年9月16日鑑賞
         (アメリカ映画)            2004年9月16日記
    ・・・妻の不貞行為をつきとめた小説家モート・レイニー。そんな彼の前に、
      「俺の小説を盗んだ」という不気味な訪問者が・・・。
       その名は、シューター。その意味シンな名前は・・・?
       緊張感を途切れさせない展開は見事なうえ、衝撃のラストは誰も
      予測不可能!これぞ第一級のミステリー・・・。


洋04−16 ハリー・ポッターとアズカバンの囚人(2004年) 
       <梅田ピカデリー>         2004年9月17日鑑賞
         (アメリカ映画)          2004年9月18日記
    ・・・大人気のシリーズ第3弾。ハリー・ポッターをはじめ、人気のキャラクター
     は健在だが、おとぎ話の主人公としてはちょっと大人になりすぎ・・・?
      また魔法ネタにも飽き、そろそろ賞味期限切れ・・・?
      いろいろと「てんこ盛り」のストーリーだが、それにしても2時間22分はあ
     まりにも長すぎないか・・・?


洋04−17 テイキング・ライブス(TAKING LIVES)(2004年) 
       <道頓堀東映パラス>       2004年9月19日鑑賞
         (アメリカ映画)          2004年9月21日記
    ・・・猟奇殺人犯とプロファイラー(心理分析官)との「闘い」を描いて、一躍
     有名となった『羊たちの沈黙』(91年)や、『ボーン・コレクター』(99年)
     等と並ぶ「プロファイリング映画」の最新傑作。
      知性と強さのみならず、女の弱点をさらけ出した中で、FBI特別捜査官
     を演ずるアンジェリーナ・ジョリーの熱演は、『羊たちの沈黙』におけるジョ
     ディ・フォスターと肩を並べるほどステキ!
      予想もつかないストーリー展開にも大感激で、私の超おススメ作!


洋04−18 ハイウェイマン(2003年) 
       <ユウラク座>      2004年9月20日鑑賞
        (アメリカ映画)     2004年9月21日記
    ・・・「カー・スリラー」、「ロード・スリラー」という範疇があることがよくわかる、
     スゴイ映画。
      妻をひき殺された主人公が操る68年型プリマス・バラクーダVS「モン
     スター・カー」72年型キャデラック・エルドラドとの「対決」は迫力満点。
      そこにからむ美女もステキで、十分満足できる映画。そして、ドライビング
     テクニックに興味のある人は必見!


洋04−19 ディープ・ブルー(DEEP BLUE)(2003年) 
       <三番街シネマ>            2004年9月20日鑑賞
         (イギリス・ドイツ合作映画)     2004年9月24日記
    ・・・
なんとも美しい、海の世界の中で繰り広げられる魚や鳥そして
     ペンギンたちの生態。よくもこれだけ美しくかつリアリティのある映像が
     撮れたものだと感心!
      そして、バックに流れるのは、ベルリン・フィルハーモニーの美しい音楽。
      91分の「至福の時」を与えてくれた『ディ−プ・ブル−』に感謝!


洋04−20 ジャスティス〜闇の迷宮〜(JUSTICE)(IMAGINING ARGENTINA)
        (2003年)
 

       <ホクテン座>               2004年9月21日鑑賞
         (アメリカ・アルゼンチン・       2004年9月22日記
         スペイン・イギリス映画)               
    ・・・1970年代、軍事政権下にあったアルゼンチンでは、3万人の市民が
       「失踪」した。
       この映画は、妻の失踪を契機として、「権力」と対峙する主人公を描くも
      ので、2003年の第60回ヴェネチア国際映画祭に『座頭市』(03年)、
       『21グラム』(03年)などと共に正式出品され、その強烈な政治的メッ
      セージが賛否両論を呼んだ問題作。
       多くの日本人に、こんな映画をじっくりと観てもらいたいものだが・・・。


日04−21 予言(2004年) 
       <東宝試写室>    2004年9月22日鑑賞
         (日本映画)     2004年9月24日記
    ・・・今や世界に誇る「最も恐い」日本発のホラー映画の最新作。原作の、
      つのだじろうの『恐怖新聞』、そして『予言』というタイトルから多少の
      想像はつくものの、やっぱりコワイ。悪い未来が先に見えるというのは、
      かなりヤバイこと・・・?


洋04−22 トゥ−・ブラザ−ズ(Two Brothers)(2004年) 
       <梅田ピカデリ−>      2004年9月26日鑑賞
      (フランス・イギリス合作映画) 2004年9月27日記
    ・・・幼い双子のトラの「別れ」と運命的な「再会」。そしてそれに大きな
     役割を果たす主人公の探検家と現地行政官の幼い一人息子。
      阪神「タイガ−ス」がダメな今年、双子の『トゥ−・ブラザ−ズ』が、
     観客に大きな感動を与えてくれる。
      1920年代のカンボジアにおけるアンコ−ル・ワットの遺跡の勉強
     を兼ねて、純真な心に戻ってみてはどうだろうか・・・?


洋04−23 パニッシャー(PUNISHER)(2004年) 
       <ソニー・ピクチャーズ試写室>    2004年9月28日鑑賞
         (アメリカ映画)            2004年9月29日記
    ・・・妻子を惨殺された元FBI潜入捜査官が、「復讐の鬼」ではなく、
     法に代わって悪を処罰する「パニッシャー」(制裁者)として、大活躍!
      主演のジョン・トラボルタも存在感抜群で、面白いアクションドラマだが、
     ラストはどこか虚しい・・・。


洋04−24 やさしい嘘(2003年) 
       <東宝試写室>            2004年9月29日鑑賞
         (フランス・グルジア合作映画) 2004年9月30日記
    ・・・グルジアの首都トビリシに住むエカおばあちゃん、母マリーナ、孫娘
      アダという、女3人を主人公に、パリで働く息子オタールをめぐって展
      開される、「やさしい嘘」を軸にした家族愛の姿に感動!
      『聖なる嘘つき その名はジェイコブ』(99年)に見る「聖なる嘘」ほど
     深刻ではないものの、「やさしい嘘」も、家族の絆のためには大切な
     もの・・・?


洋04−25 五線譜のラブレター(DE’LOVELY)(2004年) 
       <東宝試写室>            2004年9月30日鑑賞
       (アメリカ・イギリス合作映画)    2004年9月30日記
    ・・・1920年代から40年間にわたって、次々とヒット曲を生み出し、『夜も
      昼も』『ビギン・ザ・ビギン』など、多くのスタンダードナンバーを定着さ
      せた、伝説の作曲家コール・ポーター。
       この映画は、彼と、彼の音楽を生み出す原動力となった、最愛の妻リ
      ンダとの人生を、ミュージカル仕立てで描いた感動作。
       音楽好きのあなたなら、数々の名曲に酔いしれながら、至福の時間
      を過ごすことができること確実・・・。


洋04−26 モンスター(2003年) 
       <心斎橋パラダイススクエア>        2004年10月2日鑑賞
        (アメリカ映画)                2004年10月4日記
    ・・・ハリウッドの美人女優が、10キロ以上も体重を増やし、文字どおりの
      「汚れ役」となって、「モンスター」と呼ばれた連続殺人犯の実像に迫った
      感動作。人間の、そして女の悲しさが、スクリーンいっぱいに広がってい
      く・・・。
      映画完成直前の2002年10月9日に、死刑が執行されたことが一層こ
      の映画に深みを・・・。
      アカデミー主演女優賞をはじめ、数々の女優賞を総ナメにしたのも当然!


日04−27 ハウルの動く城(2004年) 
       <試写会・ナビオTOHOプレックス>  2004年10月7日鑑賞
        (日本映画)                2004年10月8日記
    ・・・ヒロインは90歳の少女。恋人は弱虫の魔法使い。そして、ふたりが
     暮らしたハウルの動く城。こんな設定の宮崎駿監督の最新作アニメだが、
     私にはその出来はもうひとつと思えてならない。それは、私のアニメ
     嫌いのせいなのか・・・?
      それにしても、「全世界注目の感動超大作」という前宣伝にはちょっと
     抵抗感が・・・?


日04−28 笑の大学(2004年) 
       <東宝試写室>               2004年10月8日鑑賞
        (日本映画)                 2004年10月9日記
   
産経新聞大阪府下版(平成16年10月29日)「That´sなにわのエンタメ」掲載
    ・・・舞台は、昭和15年の軍国色濃いニッポン。
      検閲官を演ずる役所広司と劇団「笑の大学」の座付作家を演ずる
     稲垣吾郎の2人の「取調べ」の場は、なぜか、いつしかよりよい台本
     づくりの共同作業の場に・・・?
      絶妙の「2人芝居」に笑いころげながら、ラストに近づくとなぜか涙が・・・。
     こんな映画、最高!


洋04−29 ツイステッド(TWISTED)(2004年) 
       <道頓堀東映パラス>             2004年10月10日鑑賞
        (アメリカ映画)                 2004年10月12日記
    ・・・若くてカッコ良くて優秀な殺人課の女性捜査官を演ずるアシュレイ・ジ
     ャドだが、ことセックスに関しては、何とも積極的(?)。そんな女性捜
     査官が「関係」した男たちが、次々と死体に。被害者に共通する人間は
     私だけ。すると犯人は、ひょっとして私・・・?
      何とも悩ましい女性捜査官のキャラと、あっと驚く最後のドンデン返しは、
     お見事!


洋04−30 インファナル・アフェア〜無間序曲〜(INFERNAL AFFAIRSU)
        (2003年)
 

       <梅田ブルク7>               2004年10月11日鑑賞
         (香港映画)                2004年10月12日記
    ・・・潜入捜査官のヤンと、マフィアから警察への潜入者ラウの物語は、「イン
     ファナル・アフェア」3部作という大構想に発展した。本作はその第2作。返
     還直前の香港を舞台に、若き日の二人の登場だ。1997年7月1日の香
     港返還の日のラストに向かうスリリングな展開は、理屈抜きで面白いも
     の。
      第3部も楽しみ。


洋04−31 SSU(SHIP SALVAGE UNIT)(2003年) 
       <新世界国際劇場>         2004年10月17日鑑賞
       (韓国映画)               2004年10月18日記
    ・・・『SHOW−HEYシネマルームV』のミニコラムの中で、「絶対に観たい
     韓国映画」(78頁)と書いた『SSU(SHIP SALVAGE UNIT)』(03
     年)をやっと観た。
      「潜水艦モノ」とは言えず「ダイバーもの」と言うべきだろう。男同士の友情
     をメインにしたのは、日本映画の『海猿』(03年)(『SHOW−HEYシネマ
     ルーム4』115頁の評論参照)と同じ。しかし、軍事的にはよりリアルだ
     し、ラストシーンにおける「究極の選択」は、より悲劇色が強いもの。
      さて、あなたはどちらが好き・・・?


日04−32 いま、会いにゆきます(2004年) 
       <東宝試写室>          2004年10月18日鑑賞
       (日本映画)             2004年10月18日記
    ・・・『冬ソナ』をはじめとする韓流ドラマが大はやりだが、日本風純愛ドラ
     マも負けてはいない。竹内結子と中村獅童のコンビで描く、この世の
     ものとは思われない(?)ちょっと変わった純愛は、涙を誘うファンタジ
     ックなもの。そして、そこに子役を絡ませると、涙の量も倍増(?)だ。
      『セカチュー』(世界の中心で、愛をさけぶ)に続いて、大ヒットしてほし
     いものだが・・・?
      それにしても、はじめて観た竹内結子の美しさには、ずっとうっとり・・・。


洋04−33 2046(2004年) 
     <三番街シネマ>                    2004年10月23日鑑賞
     (香港・中国・フランス・イタリア・日本合作映画) 2004年10月25日記
    ・・・王家衛監督が5年間にわたる沈黙を破ってやっと発表し、2004年
     5月20日第57回カンヌ国際映画祭で大反響を呼んだのが、この
     『2046』。香港、中国、日本のスーパースターを結集した、王家衛監
     督の総決算ともいうべき作品だが、その不可思議さや難解さは予想ど
     おり。
      映像の美しさと音楽のすばらしさは抜群だが、さてその出来は・・・?


洋04−34 カンフーハッスル(Kung Fu Hustle)(2004年) 
       <梅田ブルグ7>         2004年10月25日鑑賞
       (中国・アメリカ合作映画)    2004年10月26日記
    ・・・いやー、びっくりした!驚いた!ここまでやるか・・・!
      バカバカしいと思いつつ、何度も大声で笑い、観終わった後は、腹の底か
     ら面白かったなぁと実感!
       これぞ娯楽映画!落ち込んだ時の気分転換には最適!ついでながら、
     紅一点のベッピンさんもよかったよ・・・?


洋04−35 誰にでも秘密がある(2004年) 
       <試写会・OS劇場>       2004年10月26日鑑賞
       (韓国映画)             2004年10月27日記
   産経新聞大阪府下版(平成16年12月3日)「That´sなにわのエンタメ」掲載
    ・・・『冬ソナ』の女優チェ・ジウと、『オール・イン』『美しき日々』の男優
     イ・ビョンホンの韓流二大スター夢の共演!完璧な男1人に、3人
     の姉妹がみんな恋に落ちてしまうという非現実的な物語ながら、韓
     流のロマンティック・ラブコメディには興味津々・・・。
      それにしても、歯の浮くようなセリフを並べて、三人姉妹を1人残らず
     モノにしてしまう(?)男なんて、ホントに実在するの・・・?


日04−36 隠し剣 鬼の爪(2004年) 
       <梅田ピカデリー>       2004年10月30日鑑賞
       (日本映画)           2004年11月1日記
    ・・・藤沢周平原作、山田洋次監督のコンビによる『たそがれ清兵衛』(0
      2年)に続いて、あえて2匹目の「柳の下のどじょう」を狙った作品。
      時代は幕末。東北の小藩、海坂藩における1人の下級武士を主人
      公に、侍としての生き方と身分を越えたせつない恋を描いたものだ
      が、すべてにおいて一作目の方がベターと思うのは私だけ・・・?


洋04−37 ターンレフト ターンライト(向左走・向右走)(2003年) 
       <ホクテン座2>         2004年10月31日鑑賞
       (香港映画)             2004年11月1日記
    ・・・すぐ近くにいながら、いつも右と左に別れ別れのすれ違い!
       しかし、そんな2人にも運命の出会いが・・・。
       台湾の台北を舞台に繰り広げられる金城武と梁詠h(ジジ・リョン)
      の2人の純愛ストーリーは、シンプルながら実に美しいもの。
       あなたも是非その感動を・・・。オレも早く台北に行かなくちゃ・・・。


洋04−38 沈黙の聖戦(2003年) 
       <ホクテン座>            2004年10月31日鑑賞
       (アメリカ映画)             2004年11月2日記
    ・・・ご存知スティーヴン・セガール主演の「沈黙シリーズ」の最新作。
      舞台はタイ。誘拐された愛娘の救出に向かったセガールとヤミ社会を
      牛耳る組織との闘いは圧巻。ややこしいストーリーは不要。
      ただただ芸術的ともいえるセガールの格闘技を楽しもう!


洋04−39 トリコロールに燃えて
             (HEAD IN THE CLOUDS)(2004年)
 

       <OS劇場>             2004年11月1日鑑賞
       (アメリカ映画)            2004年11月2日記
    ・・・あの『モンスター』でアカデミー最優秀主演女優賞を獲得した
     シャーリーズ・セロンが、本来の美しさを存分に見せつけた感動作!
      華やかなパリでの享楽的な生活VSスペイン内戦への参加、
     ナチス占領下のパリでのレジスタンス活動という対比の中で、
     貫き通した男女の愛が感動的に描かれるもの。
      しかし、日本人には少し難しすぎるかも・・・?ちなみにトリコロール
     とは・・・?


洋04−40 砂と霧の家(House of Sand and Fog)(2003年) 
       <梅田ピカデリー>        2004年11月6日鑑賞
       (アメリカ映画)            2004年11月8日記
    ・・・美しい海と夕日が見える一軒の家(ホーム)。この映画のテーマは、
      この家をめぐる1人の女性とイラン人家族との確執。
       税金の滞納問題に端を発し、競売をめぐる家の所有権争いは、
      人間の本性をむき出しにした骨肉の争いに・・・。
       そして、アッと驚く悲劇的な結末は何ともいえず悲しいものに・・・。
      もっと早く、何とか手をうつことができなかったのだろうか・・・?


日04−41 血と骨(2004年)
        <道頓堀角座>          2004年11月7日鑑賞
         (日本映画)            2004年11月8日記
   ・・・前評判どおりのすごい迫力だが、ストーリー展開の中で権力者の末路
    の寂しさが十分予測できる。そして、本当にこんな男がいたのかと驚嘆
    させられる反面、なぜ自分の生き方を多少なりとも軌道修正できないの
    かと哀れに思えてしまう。
     昔、猪飼野(いかいの)地区と呼ばれた、現在の大阪市生野区の鶴橋駅、
    桃谷駅周辺は在日コリアンの聖地ともいうべき地域だが、この映画がそ
    の雰囲気を見事に表現しているのはさすが崔洋一監督と感心!
     多くの日本人が真面目に観て、真剣に考え、議論したい映画だ。

洋04−42 80デイズ(2004年) 
       <道頓堀東映パラス>      2004年11月7日鑑賞
       (アメリカ映画)           2004年11月9日記
    ・・・世界文学全集の「八十日間世界一周」といえば、少年時代の愛読書
     の1つ。デヴィッド・ニーヴンが主演し、アカデミー賞5部門を受賞した
      1956年公開の映画は、私は観ていないが有名なもの。更にその
     音楽は、今でも常にベスト5に入る映画音楽の名曲中の名曲。
      そんな名作がジャッキー・チェンらの主演で、今風の冒険ファンタジー
     として甦った感動作とはいかないものの、気分転換には十分・・・


日04−43 草の乱(2004年) 
       <ホクテン座1>        2004年11月13日鑑賞
       (日本映画)           2004年11月15日記
    ・・・1884年の「秩父事件」を知っている人はかなりの歴史好きの人!
     この時代、そしてこの事件の争点は、明治政府VS自由民権運動。
      薩長を中心として成立した明治政府はいかにして近代国家を成立
     しようとしたのか?またその中でなぜ多くの貧しい人民たちが犠牲に
     なったのか・・・?
      歴史上の悲しい必然性(?)をしっかりと勉強しておきたいものだ。


洋04−44 17歳の処方箋(2004年) 
       <ユウラク座>           2004年11月13日鑑賞
       (アメリカ映画)           2004年11月18日記
    ・・・タイトルからわかるとおり、繊細な神経をもった17歳の少年の心の
      軌跡をたどった映画。
       高圧的でエキセントリックな母親とダメ親父、そしてエリート街道
      まっしぐらの優秀な兄に囲まれて自分の行き場をなくした主人公の
      たどる道は・・・?
       サリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』の現代版と言われているが
      果たしてそれほどのものか?
      私には単なる甘えにしか見えず、イライラしてくるが・・・。


洋04−45 TUBE(チューブ)(2004年) 
       <パラダイススクエア>        2004年11月14日鑑賞
       (韓国映画)               2004年11月15日記
    ・・・網の目のようにはりめぐらされたソウルの地下鉄の乗っ取りとは
      よく考えられたテーマ。
       昔の日本映画『新幹線大爆破』と全く同じ機軸だが、韓国版はテロ
      による目的達成なるかという本来のテーマの他、面白いキャラの
      女スリとの恋愛模様がオシャレ。
       スピード感あふれるアクションと共に十分に楽しもう・・・。


洋04−46 TAXI NY(2004年) 
       <東宝試写室>            2004年11月15日鑑賞
       (アメリカ映画)             2004年11月16日記
    ・・・これは面白い!
      ニューヨークを爆走するタクシー・ドライバーの主人公は女性。
      しかもこれがかなり豊満な黒人女性で、およそヒロインとは
     縁遠い(失礼?)存在。
      これに対する銀行強盗団も、何とモデル顔負けの4人組の美女。
     ドジな男性刑事を尻目にパワーあふれる女性たちが大活躍する姿は
     爽快そのもの。女性上位もここまできたか・・・?
      ひょっとしたら、リュック・ベッソン監督の元祖『TAXi』よりもこちらの
     方が面白いかも?


日04−47 レイクサイド マーダーケース
        (THE LAKESIDE MURDER CASE)(2004年)
 

       <東宝試写室>          2004年11月15日鑑賞
       (日本映画)             2004年11月16日記
    ・・・有名私立中学校への「お受験」をめぐって、塾の講師と3つの家族
     が繰り広げるミステリーは、芸達者な俳優陣の勢ぞろいによって
     すごい映画に・・・。
      ストーリー展開に多少の不自然さはあるものの、状況設定や
     論点整理はさすが青山真治監督と感心させられるもの。
      それにしても最後はちょっとコワイよ・・・?


日04−48 tokyo tower(東京タワー)(2004年) 
       <東宝試写室>          2004年11月19日鑑賞
       (日本映画)             2004年11月19日記
    ・・・21歳の魅力的な大学生と41歳の美しい人妻との恋。そしてこれを
     際立たせるような、もう一組の同じようなパターンの不倫・・・。
      黒木瞳はそんなテーマにピッタリの美しさで文句なしだが、ストー
     リー展開を観ていると、若いヤツらの軟弱さ(?)に腹が立ってくる。
      また、いろいろとつめ込み過ぎのストーリーで、私にはあまり
     説得力ありとは思えないが・・・。


日04−49 海猫(2004年) 
       <道頓堀東映>            2004年11月21日鑑賞
       (日本映画)               2004年11月22日記
    ・・・森田芳光監督が狙う舞台設定はすばらしく、伊東美咲の演技もグッド。
      しかし仲村トオル演じる弟の人物像は不明確で、「禁断の恋」の必然性は
    全然見えてこない。だから、「俺はいやだよ 兄貴があんたを抱いた」
    というセリフの身勝手さが浮かび上がってくるだけ・・・。
      兄弟対決の中、2人の子供を残して崖に飛び込んでいくストーリーも、
    そのシーンは『タイタニック』(97年)の2人を連想させるものだが、
    あまりにも不自然。人物像の掘り下げが薄い原作や脚本(?)では、
    ちょっとカッコいい感覚的なセリフを散りばめても、所詮いい映画を
    作るのはムリということか・・・?


洋04−50 ビッグ・バウンス(2004年) 
       <ホクテン座2>          2004年11月21日鑑賞
       (アメリカ映画)           2004年11月22日記
    ・・・ビッグ・バウンスとは、大ボラという意味。多くの犯罪歴をもった
     流れ者の男と大金持ちの愛人をつとめている(?)美女が組んで
     ワイロ用の資金20万ドルを奪うというのがミソ。
      アメリカでは超有名なエルモア・レナードの原作をもとにした面白い
     ストーリーは、二転三転そして四転五転。
      頭の体操として楽しめる佳作として紹介しておこう。


洋04−51 オールド・ボーイ(2004年) 
       <ナビオTOHOプレックス>     2004年11月21日鑑賞
       (韓国映画)               2004年11月21日記
    ・・・やっと観た。これはスゴい!『キル・ビル〜KILL BILL〜Vol.1』
    (00年)、『キル・ビル〜KILL BILL〜Vol.2』(02年)のタランティーノ
    監督が審査委員長をつとめた2004年のカンヌ国際映画祭でグランプリ
    (審査員特別大賞)を受賞したのも当然と納得。パルムドール賞の『華氏
    911』(04年)とは僅差だったとのこと。
      日本産のコミックを原形としているが、この映画は全く新しい独自の
    ストーリーを創り上げているうえ、俳優陣の演技の迫力は満点。韓国
    パワー全開の快作で、これではとても普通の日本映画は太刀打ちでき
    ないと脱帽!


洋04−52 おばあちゃんの家(2002年) 
       <OS劇場C・A・P>         2004年11月23日鑑賞
       (韓国映画)               2004年11月24日記
    ・・・その夏、サンウ少年がイヤイヤ連れてこられたおばあちゃんの家は、
     ソウルから遠く離れた山の中。テレビもないし、ロクな食べ物もなく、口
     のきけないおばあちゃん相手に、サンウはわがままし放題。
      しかし、山の生活でもいろいろな出来事が・・・。そんな中少しずつサンウ
     は心を開いていき、ひと夏が終わり母親が迎えにきた時には・・・?
       映画はこんな素朴なもので十分。あちこちの座席からは感動の涙
     が・・・。


洋04−53 春夏秋冬そして春(2003年) 
       <OS劇場C・A・P>          2004年11月23日鑑賞
       (ドイツ・韓国合作映画)        2004年11月24日記
    ・・・評判となっていたキム・ギドク監督の作品をやっと観ることができて
     大感激!美しい山間の湖に浮かぶ小さな庵を舞台に展開される人生
     模様は、考えさせられるところ大。韓国にこんな監督がいたのかと目
     を開かされた思い。
       『オールド・ボーイ』(04年)をおしのけて韓国で最も権威ある「大
      鐘賞」を獲得したのもよくわかる。見逃していた同監督の話題作『
     悪い男』(02年)も何とか観なければ・・・。


洋04−54 純愛中毒(2002年) 
       <OS劇場C・A・P>          2004年11月27日鑑賞
       (韓国映画)                2004年11月27日記
    ・・・イ・ビョンホンを、「ヨン様」ことペ・ヨンジュンと並ぶ人気スターにした
     『純愛中毒』は、儒教的道徳観が今なお強く残る韓国内では、「背倫」「狂
     気の愛」と評された映画。
      しかし、いいものはいい!「禁断の恋」だからこそ、より深く、よりスケー
    ルの大きい愛に育つ可能性も・・・。
      『誰にでも秘密がある』(04年)での軽妙なイ・ビョンホンとは全く異質
    の熱演に拍手。しかしそれ以上に難しい役どころのヒロインを演じたイ・
    ミヨンはすばらしい。「韓流」はホントにすごいと実感!


日04−55 透光の樹(2004年) 
       <パラダイススクエア>       2004年11月27日鑑賞
       (日本映画)              2004年12月6日記
    ・・・韓国では『冬ソナ』、日本では『セカチュー』と、今や「純愛モノ」が
     大はやり。
      しかし50歳になってなお「官能モノ」(?)に出演できる、私の大好きな
     女優秋吉久美子が主演する大人の恋愛ドラマも魅力たっぷり。
      素敵な金沢のまちを楽しみ、さらに日活ロマンポルノばり(?)の
     ベッドシーンを存分に楽しもう。とりわけ団塊世代のオッサンたちには
     超お薦め作だ!


洋04−56 プリティ・プリンセス2〜ロイヤル・ウェディング〜(2004年) 
       <試写会・リサイタルホール>  2004年12月9日鑑賞
       (アメリカ映画)            2004年12月11日記
    ・・・
「プリティシリーズ」最新作は、王家の跡目争い(?)を優雅かつ
     ユーモアたっぷりに描くプリンセス物語のパート2。
      シンデレラ・ヒロインのアン・ハサウェイについて、監督は、
     「ジュリア・ロバーツ、オードリー・ヘップバーンそしてジュディ・ガーランド
     の良いとこどり」と絶賛しているが、さてあなたは・・・?
      もともと女性客目当てのおとぎ話(?)は、男には少し退屈だが、70歳の
     ジュリー・アンドリュースの歌声にはビックリ・・・!


洋04−57 8月のクリスマス(1998年) 
       <OS劇場C・A・P>       2004年12月11日鑑賞
       (韓国映画)            2004年12月11日記
    ・・・『シュリ』
(99年)、『二重スパイ』(03年)での熱演が強く印象に残る
     韓国の大スター、ハン・ソッキュが、若くみずみずしい女性との心の交流の
     中で、死と直面しながら静かに過ぎていく人生を淡々と描いた作品。
      1998年に多数の映画賞を獲得したこの作品は、その後の韓流ドラマ
     の元祖となったものだが、私には淡々としすぎで、少し物足りなく思えた
     が・・・。


洋04−58 ハッスル!(2003年) 
       <ユウラク座>          2004年12月10日鑑賞
       (チリ映画)            2004年12月13日記
    ・・・天六の「ユウラク座」で上映されたチリ映画という珍しいもの。
      「過激なセクシー描写」という前宣伝そしてチリの「秘宝」女優の出演が
     目玉!さらに日本で一時期有名になったあのアニータの映画初出演
     とのことだったが、期待したほどの「露出度(?)」はなく、まずまずの
     ストーリー展開のもの。韓流に比べれば、チリ版の「純愛ドラマ」は
     まだまだだが、それなりに・・?


洋04−59 ライフ・イズ・コメディ!
             
 〜ピーター・セラーズの愛し方〜(2004年) 

       <東宝試写室>          2004年12月14日鑑賞
       (アメリカ、イギリス合作映画)  2004年12月15日記
    ・・・『ピンク・パンサー』シリーズで人気を博し、1980年に54歳で
     死亡した実在の俳優ピーター・セラーズの人生を描いた映画。
      『ピンク・パンサー』は知っていてもその他の作品は知らないもの
     ばかりだったが、その破天荒な生きザマには共鳴すると同時に
     同情も・・・。
      こんな「伝記映画」の製作は難しいものだが、私はそれよりも
     シャーリーズ・セロンの美しさにうっとり!


洋04−60 サスペクト・ゼロ 
       <ソニー・ピクチャーズ試写室>      2004年12月16日鑑賞
       (アメリカ映画)                2004年12月16日記
    ・・・サスペクトとは容疑者のこと。そしてサスペクト・ゼロとは?
      連続殺人事件を捜査するFBI捜査官に「遠隔透視」能力を持つという
     元FBI捜査官が絡んで複雑な展開に・・・。「ついに『セブン』を超えた!
      戦慄のサスペンス・ミステリー!!」との宣伝文句だが、この手の映画の
     犯人探しはホントに大変!私にはちょっと苦手かも・・・?


洋04−61 ネバーランド(Finding Neverland) 
       <試写会・リサイタルホール>      2004年12月17日鑑賞
       (アメリカ、イギリス映画)         2004年12月18日記
    産経新聞大阪府下版(平成17年1月14日)「That´sなにわのエンタメ」掲載
     ・・・1904年のロンドンでの『ピーター・パン』の初演から100周年。
      『ピーター・パン』の物語は、なぜ生まれたのか?
      そして『ネバーランド』とは一体どんな国なのか?
      ファンタジーの世界と「信じる心」を持ち続けた実在の人間たちの
     心の交流を温かく描いたこの映画は、涙の中、感動のラストへ!
      「この映画でジョニー・デップは最初のアカデミー賞を手にするだろう。」
     との呼び声もわかろうというものだ。さて、あなたの「信じる心」は
     どれくらい・・・?


洋04−62 僕の彼女を紹介します 
       <梅田ピカデリー>            2004年12月19日鑑賞
       (韓国映画)                2004年12月20日記
    
・・・「猟奇」ブームをひきおこしたチョン・ジヒョンが今度は元気いっぱい(?)
     の婦人警官に。そしてやさしい彼との出会いは誤認逮捕から!
      予告編ではコメディタッチの恋愛劇かと思っていたが、その予想は
     大ハズレ!後半は「風」をテーマとした、意外に(?)美しいストーリー
     展開をみせていく。
      「強さ」ばかりでなく、女性の内面的な心の葛藤を表現した
     チョン・ジヒョンの演技力のすばらしさにも感心!
      「韓流」純愛モノは単なるブームではなく、こりゃホンモノだ!


洋04−63 マイ・ボディーガード(MAN ON FIRE) 
       <梅田ピカデリー>              2004年12月19日鑑賞
       (アメリカ映画)                 2004年12月20日記
    
・・・前宣伝と予告編を観ただけで「これは観なければ」と思えるタイトルと
     俳優陣。前半の「友情物語」から一転して、後半の「復讐劇」は生々しい
     もので、Rー15指定も十分納得!
      「誘拐大国」メキシコを舞台にくり広げられる誘拐事件の追及は、
     予想を越えたスリリングなもので、2時間26分という時間を感じさせ
     ない展開はお見事!そして最後のあっと驚く結末は・・・?


日04−64 でらしね 
       <ホクテンザ1>               2004年12月23日鑑賞
       (日本映画)                 2004年12月24日記
    
・・・俳優兼画家である奥田瑛二がホームレスの画家として登場!見事な
     才能をスクリーン上で魅せていく。この才能を認め、最後の気力を奮い
     おこさせる女性が黒沢あすか。自らヌードモデルとなって、山奥の巨木に
     絡む姿の魅力は絶品!フランス語で「根なし草」を意味する『でらしね』
     というタイトルもピッタリ。実にいい映画です!


洋04−65 エヴァンジェリスタ 
       <ユウラク座>               2004年12月24日鑑賞
       (イギリス映画)              2004年12月27日記
    
・・・この映画では、堕天使=悪魔=「ルシフェル」の知識が必要。
      また映画のタイトルである『エヴァンジェリスタ』=福音伝道師=悪魔の
     代理人=ルシフェルの代理人という理解が必要。そしてこの映画の
     テーマは体外受精とDNA適合操作という恐ろしいもの。
      不妊に悩む仲睦まじい夫婦が人工受精によって子供を授かった
     ものの、さてその子供は誰の子・・・?
       『ローズマリーの赤ちゃん』(68年)を彷彿させるちょっとコワイ映画に、
     あの『キリング・ミー・ソフトリー』(01年)のセクシー美女ヘザー・グラハム
     が挑戦しているが・・・?


洋04−66 レディ・ウェポン(赤裸特工) 
       <ユウラク座>             2004年12月25日鑑賞
       (香港映画)               2004年12月27日記
    
・・・原題は『赤裸特工』。香港のセクシー活劇『赤裸シリーズ』の最新作だ。
     『HERO』(02年)、『LOVERS』(04年)のアクション監督を務めた
     程小東(チン・シウトン)監督が有名になったため、日本でも公開された
     ものか・・・?私は強くて美しい美女軍団の大活劇は大好き!
      そのうえこの映画は、切ない女同士の友情あり、刑事との恋愛ありと
     盛り沢山で、ついホロリとする場面も・・・。
      私にはハリウッド映画の『チャーリーズ・エンジェル』以上の出来だと
     思えたが・・・?


日04−67 レディ・ジョーカー 
       <道頓堀東映>              2004年12月26日鑑賞
       (日本映画)                 2004年12月28日記
    
・・・高村薫のベストセラー小説『レディ・ジョーカー』の映画化だが、
     小説と映画のどちらがよいか、となると・・・?グリコ・森永事件(84年)は
     はるか昔の出来事であるうえ、「被差別部落問題」などは、今の若者には
     その問題点はおろか、言葉さえわからないのでは?
      犯人側、被害者側、捜査側を形成する個々の登場人物はそれぞれに
     魅力的だが、2時間枠での映画化にはやはり無理があるよう・・・?




『法苑』(新日本法規出版の小冊子)に掲載された映画評論
弁護士の目でみる「映画評論」等もご覧下さい。
   その1 「『レインメーカー』にみるアメリカ法廷映画の面白さ」 118号
   その2 「『金融腐蝕列島・呪縛』を考える」  119号
   その3 「『プライベート・ライアン』と『梟の城』に見る「公と私」」 120号
   その4 「陪審映画あれこれ」
   その5 「2004年も中国映画に注目−中国映画あれこれ」 134号


   シネ・ヌーヴォ(大阪市西区 地下鉄九条駅すぐ)で
      『中国映画の全貌2004』(6月19日〜7月30日)開催されました。
     ・・・坂和弁護士が注目する中国映画の新旧作品がたくさん上映されました。
       
    産経新聞(平成16年7月2日朝刊・大阪府下版)
               『That’s なにわのエンタメ』掲載あり