2008(平成20)年 年頭のごあいさつ 

1) 07年7月の参議院選挙の大敗後、安倍政権は1年で崩壊し、9月福田丸が船出しました。しかし、「大連立」騒動をはじめとして、衆参ねじれ現象下におけるあるべき政策決定の姿は模索中で、わが国の政治はマヒ状態、危険水域に入っています。

2) 同盟国アメリカでは、既に死に体(?)のブッシュ政権はイラク・イラン問題の処理に精一杯で、北朝鮮のテロ支援国家指定解除の可能性さえも・・・。給油艦が撤退した後、インド洋では中国海軍のウエイトが大きくなりそうで、日本の国際的地位の低下と中国の進出が好対照です。

3) 今年の注目は、さまざまな矛盾を抱えながら8月に開催される北京オリンピックですが、私が見守りたいのはその後の中国の動向。すなわち、希求されている和諧社会がどのように実現していくのか、期待と不安がいっぱいです。なぜなら、それによって日本の生き方が大きく影響されるから。

4)  弁護士の大量増員の問題点と法科大学院の問題点は今や明確ですが、大切なことは競争には勝ち組と負け組があることを前提として本音で制度設計をしなければダメだということです。「教育再生」の旗印は一体どこに消えてしまったのでしょうか?幼稚な法科大学院生や司法修習生の増大そして議論できない弁護士の増大は、国益よりも私益を重視する政治家や官僚の増大と同じように国家的に深刻な問題です。しかして、その解決策は・・・?

5) 08年4月以降、同級生たちが還暦を迎える年となり、私の還暦ももうすぐです。また26期の弁護士としては、今年8月の35周年記念集会に参加します。しかし私としては、弁護士稼業に映画評論家稼業によく頑張ってきたもの、と昔を振り返って考えず、今年も出版、執筆、講演等々、何ゴトにも前向きに取り組んでいく決意です。
  
 今年一年が日本
にとって、そして皆様にとってよい年となることを心から願っています。

2008(平成20)年元旦

                    坂和総合法律事務所
                     所長 弁護士 坂 和 章 平