2006(平成18)年 年頭のごあいさつ 

1) 2005年8月8日の郵政民営化法案の参議院本会議での否決に伴って実施された衆議院解散と9・11総選挙における自民党の圧勝は、「55年体制」から「05年体制」への移行と「小泉改革」の加速を促すものになりました。「小泉劇場」が「想定の範囲内(外)」とともに、流行語大賞とされたのは当然です。そこで注目されるのが、今年9月に訪れるはずの「ポスト小泉」。憲法改正の議論とともに全国民がしっかりと考えるべき最大のテーマです。

2) 2005年6月のアスベスト問題に続いて、11月には、突如マンション耐震強度偽装問題が発生しました。これは、建築基準法上の問題だけではなく、国土交通省による建築行政の根幹を揺るがす国家的大問題ですが、それ以上に、戦後60年を迎えた日本国の各種・各層の「専門家」たちの専門性と人間性が問われる問題です。関係者たちの責任追及は当然ですが、「被害者救済」を叫び対症療法に終始するだけでは、根本的な問題解決にはならないと感じています。

3) 2001年4月以降展開されてきた小泉改革の中、日中・日韓関係のあり方が心配されていますが、国内的には、銀行が収益を改善し株価も1万5000円を超える中、「日本丸」には少し明るい芽が見えています。それを定着・加速させるためには、古い概念や既存のシステムにとらわれず、自由な発想をもち、スピードと時限性を意識しながら行動していくことが大切です。

4) そんなことを考えながら、私は今年も都市問題を中心としてさまざまな分野で元 気に活動していきたいと願っています。


 2006(平成18)年元旦

                           坂和総合法律事務所
                                所長 弁護士 坂  和  章  平