2002年元旦 年頭にあたってのご挨拶   
                                                  
 2002年元旦、新年明けましておめでとうございます。
 
1)21世紀1年目の2001年は、4月に小泉内閣が誕生し、「聖域なき構造改革」が始まりました。
  しかし不良債権問題を中心とした日本経済のつまづきは予想をはるかに超え、倒産件数や
  失業率、株価の低迷などを見れば明らかなように、経済不況はますます深刻になっています。
  財政構造改革と景気浮揚対策を何とか両立させ、日本の構造不況を克服しないことには、
  「元気な日本」はありえないばかりか、逆に外資系企業への日本企業の「身売り」が進み、
  「日本丸」そのものの沈没まで憂慮されます。
2)私がライフワークとしている都市問題の分野では、32年ぶりに大改正された都市計画法が
  2001年5月施行されました。私たちが2001年6月に出版した「Q&A 改正都市計画法
  のポイント」(新日本法規)は好評で、9月には第2刷も増刷されました。
  小泉内閣が2001年6月発表した「骨太の方針」は、戦後日本の骨格そのものの変革
  を目指すものですが、その1つの柱としての「都市再生」は大きな注目を集めています。
3)しかし現在、各地の駅前再開発の破綻が大きな社会問題となり、私が関与している
  三重県久居市や岡山県津山市の駅前再開発の行方は全国的に注目されています。
  昨年は、この再開発問題を中心とする都市問題について、大学での講義さらには各種の
  講演・シンポジウムをたくさんこなしました。
4)とりわけ、私がパネラーをつとめた朝日新聞社・朝日21関西スクエア、兵庫県川西市主催
  のシンポジウム「再開発から都市の再生を考える」(2001年11月16日)は朝日新聞に掲載
  され、大きく注目されました。
  また2001年12月7日から10日まで愛媛大学法文学部で行った、私にとって2回目の「都市
  法政策」の集中講義は、精神的・肉体的にはハードでしたが、昨年1年間の活動の集大成
  となり、私にとって大変有意義なものでした。
  なお、1999年11月12日〜15日に行った1回目の集中講義をまとめて2000年7月に出版
  した「実況中継まちづくりの法と政策」(日本評論社)は何とも名誉なことに、2001年5月、
  日本都市計画学会で「石川賞」を、さらに日本不動産学会で「実務著作賞」を受賞することが
  できました。これは一重に関係者皆様方の応援によるものであり、あらためてお礼を申し上げ
  ます。なお、この出版に味をしめて、私は今、「実況中継U 破綻する都市再開発」の出版を
  企画しています。
  未だ企画段階ですので、どうなるかわかりませんがお楽しみに・・・。
5)更に今年は、青林書院での「現代法律実務解説講座」シリーズの中で「マンション・区分
  所有関係事件の理論と実務」(仮題)の出版が決定し、私はその編著者としてこれをまとめ
  る役割をになっています。秋頃には出版予定です。楽しみにお待ちください。
6)私のホームページにおける、趣味のページでの映画評論もだいぶん充実してきました。
  今年はこれを更に充実させます。これも未だ企画段階ですが、私は目下「映画と法律」
  という形での出版をもくろんでいます。
  これは「弁護士の目でみる映画評論」というスタイルで、弁護士坂和章平のオリジナルな
  視点で他の映画評論との差別化を目指し、特に法学部の学生諸君の「教科書」風なものに
  したいと考えているものです。
  2001年9月に発表された司法制度改革審議会の最終答申では、陪審員制を日本風にアレ
  ンジした「裁判員制度」が提案され、その実現に向けての活動が現実に始まっています。
  しかし私は陪審制を理解するには映画が一番だと考えています。
  是非、今後の私の映画評論を楽しみに読んで下さい。
7)最後に、坂和総合法律事務所としての本業の業務である法的サービスの提供は当然ながら、
  昨年にも増して充実させていきます。
  皆様にとって2002年がよいお年となることを願っています。本年もよろしくご指導の程お願い
  申し上げます。
2002(平成14)年元旦
                                    坂和総合法律事務所
                                    所長 弁護士 坂  和  章  平